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懲りずに書いてみたりする結果オーライな日記

石垣島遠征 vol.5

この記事を含むタグの全記事リスト: オフ会 ヤドカリ散策 石垣島

2008/9/5~9/8、3泊4日、石垣島ステイ3日目後半戦。

ハイビスカス

ホテルに咲いてたハイビスカス


マングローブ林を満喫した後は、いよいよビーチ巡りです。

しかし、なかなか良いビーチがない。。。うろうろ。。。「ハブクラゲ注意」とか書いてあるビーチは網で囲った水域内しか入れないし。。。て、ここ海水浴場か!

ところで、うろうろしてたら、こんなお店を発見。

イルモ店舗 ヤドカリパズル

なかなか趣のある木製のお魚パズルを販売していました。思わずヤドカリをゲット!
お店のホームページはこちら → 南の島のどうぶつ工房 イルモ
なんか、こちらは新しくできたばかりの店舗のようですね。
フリーのツアーは、こんな寄り道も気軽にできるのでグッド。

さて、ようやくビーチを見つけて、早速シュノーケリング。
手前は遠浅の藻場になってます。さあ、ヤドカリ。。。ヤドカリ。。。と。
お。なんか見慣れないツノヤドカリが結構いるじゃん♪ でも種名は不明。どうせDiogenes pallescens系かなぁ。。。
ま、写真は撮ったので、何か判ればご報告するです。

さて、メンバーがやけに沖の方で楽しんでいるようです。
で、行ってみると、
おお! リーフの外縁にはミドリイシの楽園が広がっているではありませんか! 綺麗やなぁ。。。しかも、ちょっと外に出ると、ふふ深いっ!? 底が見えんんん!?

魚人 (Y氏撮影)

誰だ。素潜りで10Mも潜ってる奴わ。

で、ここではごく普通にサンゴヤドカリが数種見られました。ま、いつもの奴です。

そこそこ楽しんだところで、お腹が空いてきました。いざ、ランチへ。

しかし、レンタカーを走らせど走らせど、お店がない。。。たまに見つけてもやってない。どこも日曜日はお休みらしい。。。おーい、ホントに観光地か!?
島田伸介さんのお店にも行くが、ここもクローズ。。。不定休なんだって。気が向いたら営業ってこと? うーん。。。まさに島時間。。。
で、うろうろ。。。うろうろ。。。もうダメって頃に、ようやくやってるお店を発見! で、沖縄そばをゲット!

看板 (A女史撮影)

しかも、このお店の裏でシュノーケルができるじゃん!

で、しばしシュノーケルを堪能。
うーん。さっきと特に変わり映えしないが、普通にヤドカリを堪能。
それでも、イモガイヨコバサミマダラヨコバサミタテジマヨコバサミツメナガヨコバサミなんかを観察。しかも大量に。すげえ、石垣島!
たまに、ツマキヨコバサミなんかも見ました。スベスベ、ツマジロなんかのサンゴヤドカリもいつものように観察。

ちなみに浜はオカヤドカリだらけ。オカヤドカリは苦手なので、種名は良く判らず(笑)

そう言えば、ここでは特に新たなヤドカリの観察は無し。
あぁ。。。あと一種で自然観察歴70種の大台なのになぁ。。。
明日は帰還するのになぁ。。。
明日はあるのかなぁ。。。
イヒッ♪

最終日へつづく。

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石垣島遠征 vol.4

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2008/9/5~9/8、3泊4日、石垣島ステイ3日目前半戦。


いよいよ石垣遠征も3日目となってしまいました。
早いなぁ。。。もう明日には帰還ですよ。むん。

なんて、しょげてる暇はありません。
今日は歴史の1ページが刻まれる記念すべき日であります!(予定は未定)

まず、石垣に来たら凄く凄く行きたい場所がありました。
それはマングローブ林(干潟)です。

なぜって?

それは今から遡るこそ約2年前、あるニュースがきっかけです。

国内初のヤドカリ確認「ヒルギノボリヨコバサミ」と命名 - 八重山毎日新聞

* 上記のニュースサイトが、唯一ヒルギノボリヨコバサミの生態写真が確認できるウェブページです。(2008/09現在)

なんとそそられるネーミングですかっ!!

マングローブの根に登るのですかっ!?

そんなものが西表に居たんですかっ!!

この時の衝撃は今でも忘れない。
それまでの僕の「ヤドカリパーク」の概念は根底から覆されました。
そもそもヤドカリパークとは「ヤドカリが休むための丘」を意味しています。
しかしこの種は、ちょいと丘に上がって休むどころの騒ぎではありません。
干潮で水際からすっかり遠ざかってしまったマングローブの、しかもその根を遥か上まで登ってしまってるじゃありませんかっ!?

水棲のヤドカリに於いて、こんなことが許されるのですかっ!?

これを観察しないで、何がヤドカリストですかっ!?

これを掲載しなくて、何が超ヤドカリ図鑑ですかーっ!?

お元気ですかーっ!!!

そーゆー訳で、何を置いても、散財しても(笑)、とにかくマングローブ林が、いつしか夢の都と相成りました。

ところで、大澤先生が本種を実際に現地で発見されたのは2004年12月のことです。場所は西表島。新種ではありませんでしたが、学名の Clibanarius ambonensis (Rahayu & Forest, 1992) からも判るとおり、記載年は1992年で、比較的新しい種です。当時の記載地はインドネシアとのこと。

え? 西表のヤドカリが石垣に居るのかって?

それは長年のヤドカリストの勘です。
「西表にいるなら、隣の石垣にいてもおかしくないじゃんかー」
と言う僕の安易な妄想によります(笑)

さて、石垣のマングローブ林は吉と出るか凶と出るか???

マングローブ林 (T氏撮影)

初日とはまた別のマングローブ林です。
おおお~♪ 武者震いっ! あねさん事件ですの予感♪

しばし辺りを物色すること数分。。。

ん。これはなんだ?

マングローブの根になにやらヤド影が。。。 (T氏撮影)

ももももしやっ!?

歩くヒルギノボリヨコバサミ (T氏撮影)

ひっくり返したヒルギノボリヨコバサミ (T氏撮影)

えーと、すみません。
もう、どう考えても、これがヒルギノボリヨコバサミに思えて仕方ないのですがっ!?

先生ぇぇ~っ! ビビビ~っ! (テレパシーで駒井先生に交信中・・・)

なんとっ!? やはりこれが夢にまで見た「ヒルギノボリヨコバサミ/Clibanarius ambonensis (Rahayu & Forest, 1992)」だそうです! (笑)

西表に続き、石垣での生息を確認っ! 生息地記録更新っ!!!

まさか、こんなにも容易く見つけてしまうとは。。。恐るべし! 石垣マジックっ!!

その後、少しずつ平静を取り戻しつつ、冷静に観察できるようになった頃、辺りをよくよく見渡すと、少ないながらも本種の群れが確認できました。群れと言っても2~5匹程度の集まりです。この時はちょうど干潮時でしたが、集まっている根の辺りは満潮時にはちょうど水没しそうな高さであることから、もしかしたら本種は普段からマングローブの根を生活の拠点にしている可能性があります。念のため、この時の水際を調べてみましたが、本種はほとんど確認できませんでした。

本種の形質についてですが、離れて見る分には、歩脚の模様からどことなくタテジマヨコバサミにも似て見えました。しかしいざ手にとってまじまじと見ると、それがタテジマではなく、まるでマングローブの枝のような模様をしていることに気が付きます。また、離れて見たときの第一印象は、他のどのヨコバサミよりも脚が細く見える点です。とても華奢でスマートな印象を受けるので、この時点でもタテジマヨコバサミとは違うな、という判断に至ります。
とは言え、この環境では、他にもタテジマヨコバサミも居ましたし、ツメナガヨコバサミユビナガホンヤドカリなど、とても地味なヤドカリが多く見られたため、少し慣れたヤドカリストでないと、すべて同一種に見えてしまいそうですね(笑)

こうして、憧れのヒルギノボリヨコバサミとのご対面を、無事果たすことができた石垣遠征なのでありました。

この時点で僕のヤドカリ自然観察歴は、なんと69種! もう70種までリーチです!

この後は、あちこちのビーチでシュノーケリング。三日目後半戦へ続きます。

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石垣島遠征 vol.3

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2008/9/5~9/8、3泊4日、石垣島ステイ2日目。


石垣2日目はダイビングです。あぁ、憧れの石垣の海よ。。。

ダイビングショップはY氏の紹介でソリッドクルーさんを利用させていただきました。何が凄いって、このショップの船! 豪華客船かっ!?(これは言い過ぎ) しかも、この日は偶然、貸し切り状態でした!

船尾 (A女史撮影)

エントリーはエレガントにジャイアントストライド。

ランチはキャビンで優雅に温かい沖縄料理。

なんとセレブなひとときであろうかっ!

いつもの農作業とは訳が違いますっ!(農家の方すみません)

また利用したいショップです。

では、まずは海上のうつろいを。

黒島 水面

良く判りませんが、今回は黒島という離島の周辺でのダイビングらしいです。残念ながら、元々お願いしてあったマンタコースは無くなったようです。ま、ヤドカリさえ見られたら、僕はどこでもOKです。

見よ!この透明度をっ!

もう僕ここに棲みますっ!

さあ! いざゆかん石垣の海へ!

テンジクダイの群れ 空

あぁ。。。鰓呼吸したい。。。

おっと、いかん。ヤドカリを探さねば!

アミメオニヤドカリ

まず、観察第1号となったのは、僕のヤドカリ観察歴初となる「アミメオニヤドカリ」でした。この子はまだ若齢個体でしたが、眼柄のラインを見てすぐにピンときました。石垣も例に漏れず、僕の観察歴をガンガン更新してくれます!

ミギキキヨコバサミの一種

もうすっかりおなじみのミギキキヨコバサミの一種。宮古でも見たけど、なんか見慣れたせいか、あまり感動は無かったりして(汗)。しかも宮古でもそうだったが、何故かこの子は写真写りが良い。他のヤドカリだとホワイトバランスが酷いことになるのだが。何故だろう。。。?

カンザシヤドカリ

あ。そういえば、この「ザ・カンザシヤドカリ」もお初でした。と言うか、今まで気づかなかっただけかも。周りのサンゴの色のせいか、この子は特にホワイトバランスが酷かった。。。修正してもこの程度。

その他、今回のダイビングで観察できたヤドカリは以下の通り。

  • アミメオニヤドカリ (自然観察初)
  • アカツメサンゴヤドカリ
  • カザリサンゴヤドカリ
  • キカザリサンゴヤドカリ
  • ベニワモンヤドカリ
  • オイランヤドカリ
  • ダンダラヒメヨコバサミ (自然観察初)
  • ミギキキヨコバサミの一種/Pseudopaguristes shidarai Asakura, 2004
  • ミギキキヨコバサミの一種/Pseudopaguristes monoporus (Morgan, 1987)
  • マダラヒメヤドカリ
  • カンザシヤドカリ (自然観察初)
  • イダテンヒメホンヤドカリ
  • ケフサゼブラヤドカリ
  • アデヤカゼブラヤドカリ

サンゴヤドカリあたりはまだまだ居たと思うが、詳しく見てなかったので省略。僕としては、アミメオニヤドカリとダンダラヒメヨコバサミを見れたのが嬉しかった。しかもダンダラヒメヨコバサミはかなり大量に見た(笑)。この時点で僕のヤドカリ自然観察歴は、合計68種となった。わーい♪

あ、おまけ↓

ハナヒゲウツボ

これもなかなか贅沢なのかな? ハナヒゲウツボさんです。ちょっぴり感動(笑)

こうして、石垣遠征2日目は幕を閉じた。

三日目につづく。

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