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懲りずに書いてみたりする結果オーライな日記

光の測定いろいろ

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え?
もう8月なの!?
ひぃぃぃ!!!

と言う訳で、フルスペ夏の節電キャンペーンも本日いっぱいで終了です。
せっかくキャンペーン向けに太陽光を題材にした光講座でもしようと思ってたのに、、、
ホント、月日が経つのは年々加速してますね。あと20年もすれば僕も還暦ですし。。。

まあ、でもせっかくなので、最終日だけど光講座やっちゃいますか♪
じゃないと採り貯めたデータも無駄になるし(笑)

7/4は薄曇りでした。。。
って、いつの話やねん(曝)

7/4 某ビルの屋上から

とは言え、日差しは夏らしく強めだったので、太陽光をいろいろ測ってみました。

  • 照度 [lx]
  • PPFD(光合成光量子束密度) [umol/m2/s]
  • 放射照度 [W/m2]
  • UV(A+B) [mW/cm2]

の4パターンです。
いろいろな単位を計り知る事で、果たして何が見えてくるでしょうか?

この日は、多少薄く雲がかかってましたが、さすがは太陽光。強力です。

7/4の太陽光測定

ただ、もっと夏らしいデータが欲しくなったので、ピーカン日和を待つ事に。。。
そして、待ってる間に記憶喪失に。。。汗

そしてある日、ジリジリと照りつける太陽を見上げ、遂に思い出しました!
時は既に7/28 15:00ちょい前(曝)
あぁ、お昼ならもっと良いデータ採れたかなぁ。。。ま、いっか。

7/28の太陽光測定

せっかくなら10万ルクス採りたかったなぁ。。。
ん? なんか、紫外線高くない? 地球大丈夫?

PPFD計(光合成光量子束密度)はその名の通り光合成が対象となるので、波長範囲はおよそ400-700nmとなります。これは照度計の測定範囲ともほぼ一致していますが、照度計の感度特性が人間の目の比視感度を基準としているのに対して、PPFDは光合成の作用感度特性(光合成有効放射)を基準にしています。よって、得られる値はまったくの別物ですが、アクア向け照明の機器間の光量比較には双方ともある程度の目安にはなります。但し、照度とPPFDを直接的に比較することは無理ですし無意味です。
放射照度はピーカンの太陽光(基準太陽光)で1,000W/m2になるよう定義された単位だそうで、およそ太陽光の全スペクトルが対象となります(写真の日射計は特性上400~1,100nmまでが対象ですけど)
写真のUV計は280-320nmのUV-Bと320-400nmのUV-Aが対象で、個別に測定する事はできません。
それぞれの評価範囲と特性をグラフで表すとこんな感じです。

各測定器の評価範囲

照度は見ての通り緑がピークになっていて、仮に青や赤に強い光強度があってもほとんど値には影響しません。本当に「人間の目にとって明るいか暗いか」を目安にした単位です。
一方PPFDは、青と赤でやや感度が異なりますが、まあ、ある程度フラットに波長全域の光強度を積算した値が拾えると考えてOKです。ただ、僕のPPFD計は400-700nmが評価範囲なので、400nm以下や700nm以上の波長は測定値に含まれません。
そして、照度やPPFDのようなフィルターを持たないプレーンな値が拾えるのが放射照度計やUV計です。これらを足せば、およそ太陽光の全スペクトルの光強度を知る事ができるでしょう。ただ、放射照度はW/m2、UVはmW/cm2(μW/cm2)が主流なので、足す際は単位を揃える必要がありますけどね。

これらは測定の目的に合わせて使い分けると良いでしょう。

ついでにフルスペも測ってみました。

フルスペも測りましょう

まずは、いつもの30cm距離の測定結果はこんな感じ。

フルスペ24インチの光測定@30cm

太陽光と比べて、あまりに違うのが放射照度とUV。太陽光は紫外線や赤系の波長や赤外線が如何に多いのかがよく判りますね。それだけで10倍以上の差があるのですから。
フルスペは「UV大盛り♪」とよく言いますが、それはあくまでも400nmや420nmのピンポイントの波長の量であって、それ以下の本当の紫外線が大盛りな訳ではありません。UV計で見れば、写真のようにたかだか0.05mW/cm2に過ぎません。紫外線はほとんどゼロみたいなもんです。

ちなみに、もっと光量が欲しい場合は、水面距離20cmにするとまだまだ揚がります。

フルスペ24インチの光測定@20cm

ここまでくると、ようやく薄曇りの太陽光並みのPPFDがお目にかかれます(笑)
あくまでも太陽光(て言うか水深3-5M)のスペクトルを保持した上でこの光量を絞り出すのはなかなか至難の業なんですよ。美味しく味わって頂いてくださいね(笑)
ちなみに、付属のタンクブラケットで設置した場合は水面距離が15cm前後になるので、もっと上がると思います。サンゴの反応を注意深く観察して、適切な高さに調整してください。近づけすぎて白化させないように。。。

光源 照度
[lx]
PPFD
[umol/m2/s]
放射照度
[W/m2]
UV(A+B)
[mW/cm2]
太陽光 7/28 14:50 晴れ 88,500 1,789 844.0 5.18
7/04 14:39 薄曇り 53,600 1,181 616.0 2.27
KR93SP-24S @20cm 45,000 1,166 74.9 0.06
@30cm 35,260 758 48.6 0.05

さて、色々と測ってみましたが、それぞれの単位の概要はおよそ掴めたと思います。
結論としては、僕らがサンゴの光合成や蛍光タンパクを対象として色揚げを考えた場合、上記のどの単位を測定したとしても、その光源の光量は知る事ができますが、光源に含まれる波長分布を計り知る事はできません。あくまでもこれらは特定の波長範囲の総和量に過ぎないのですから。
よって、例えば「スギノキの色揚げに400-420nmの光強度が欲しい」等、目的の波長の光強度を知ろうとするなら、分光強度計などのスペクトロメーターに頼るしかありません。とは言え、それは個人では無理な話ですから、現状では光量やスペクトルデータを公開している製品だけが頼りです。それか、気まぐれで誰かさんがスペクトル測ってくるとか(笑)

フルスペとSCのスペクトル

はぁ。。。スーパークールのスペクトルって、ホント惚れ惚れしますよね。。。
こんなん、色揚がりしたくなくても揚がっちゃいますよ(曝)
言うならば、光量よりも色揚げ重視のメタハラと言えるでしょう。

一方、コーラルグロウ系のメタハラは、目立った色揚げ要素には欠けますが、メインの青に強いピークを持っていて、何より250Wでの光量は半端ないです。そのため、相対的に420nmのピークにもそれなりの光強度が発生します。堅実なランプですよ、まったく。

さて、フルスペですが。。。スペクトルはもはや完成されているので、強いて言うならば、やはり光量かな。ま、元々1W駆動なので既に考え得る目一杯の光量は確保されてはいますが、実はひとつだけ光量アップの可能性が残されています。それが、日亜の白色LED特許網です。それさえ切れたら、遠慮なく最強の白色LEDを搭載できるんですが(汗)
それで多分、今より20%くらいは明るくなるんじゃないかなぁ。。。

以上、節電キャンペーン企画「光講座」でした♪
・・・なんかの奴には立つかしら?

こちらのエントリーもどうぞ♪

超高演色白色LEDの実測スペクトル

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なんかねぇ、もうすっかり電車も上手に乗れちゃうよねぇ♪
一番の進歩は、みどりの窓口で指定席の窓側席をお願いした時!
今までは青二才が窓側席お願いしても「無いです」って即答で拒否られたけど、
今は貫禄がにじみ出ちゃって向こうから窓側席献上してくるぜぇ?(どんな偏見)

と言う訳で、ちょっとまた用事があってBHへお邪魔してきました。
やることが多くて今回もお忍びな遠征だったけど(汗)

またまた面白いアイテムに遭遇しただぜぇ?

スペクトロメーター

右はいつもの高級車並み高精度分光光度計ですが、左は今回のニューフェイス♪
こちらは高級車よりゼロが1ヶ少ない廉価版。とは言え軽くフルスペ5台分(曝)
そして一番の売りはパソコンソフトが多機能でいろんな事ができちゃうこと♪

スペクトロメーターでの測定データ

高級車はただエクセル用のCSVデータ吐き出すだけ(右図)だけど、廉価版はパソコン画面を見ながらリアルタイムに色度や色温度なんかもバンバン表示可能♪(左図)
ただ難点は、感度が超シビアで使いにくいこと。。。
ちょっと角度がズレただけでズバッとガバッと暴れちゃうぜぇ?
だからあくまで簡易ツールの域を出ないぜぇ?
フルスペ5台分なのにだぜぇ?笑

で、これらを駆使して、またまた暴露系ネタをガンガン発掘してきました♪
でも急に出すとショックが大きいので今日は平和なネタからいきます(笑)

気になる気になる超高演色白色LEDの実測スペクトルが遂に!!!
とくとご覧あれ!!!

超高演色白色LEDのスペクトル比較

UVチップ+RGB蛍光体で知られるCCSや小泉ダウンライトのLED素子は過去にも何度か紹介してきましたが、小泉のは今回初めてスペクトルを測りました。
そしてビックリ!?
光源が微妙に400nmじゃない! 420nmか?
しかもRGB蛍光体3色がお行儀良すぎ!!!
LEDらしからぬ他に類を見ない唯一のスペクトル!!!
これ、完璧に疑似太陽光じゃんっ♪

しかーし!

  • 3発3W製品で約15,000円(一般LEDの10倍以上)
  • 発光効率30-40lm/W(一般LEDは100-140lm/W)
  • 蛍光体寿命短し(特に400nmの場合)
  • 入手性悪し

と言う訳で、CCSも含め、UV+RGB蛍光体による白色LEDは、未だ色々と欠点が多く、とてもアクア用途に多灯できる代物では無いのだ。一時は僕も頑張った(笑)が、結局今のフルスペのように多色LED合成によるフルスペクトルが結局南極一番メリットが多いと言う結論に行き着いたのだった。。。ただ唯一、光の混ざりに関しては単色白色LEDには敵わないけど、まあ、今後の課題だぜ。。。

とは言え、小泉のダウンライトで猫草を栽培した時は、小さな鉢だけどよく育ったなぁ。。。
淡水20cmキューブで水草少々?くらいなら手頃かも?

おっと、僕の使ってた小泉ダウンライトADE951191はもう廃盤みたい。
現行の後継機種はこちらになります。

小泉ダウンライト XDE951389

小泉ダウンライト
唯一のUVチップ+RGB蛍光体による超高演色白色LED採用品
Ra97
昼白色 5000K
XDE951389(W)
XDE951391(B)
¥24,000 (実売¥15,000)
4.5W
135lm
30.0lm/W
小泉ウェブカタログ(147-148P)

うおおお。。。遂にRa97までいったか。。。じゅる。。。
てか、未だに30lm/Wて。。。苦笑

では、以降暴露系に続く。。。

こちらのエントリーもどうぞ♪

台湾エバーライト、日亜白色LED特許網を打破?

ブログ エイジ 00:36 コメント4件
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なんとびっくり!?
日亜のリーサルウェポンとも言える白色LED特許網が遂に崩されたようです。
エライこっちゃ。。。

日亜化学 vs エバーライト

日亜のコメントは相変わらず苦しいけど(苦笑)、エバーライトのコメントによれば、日亜特許の 2778349 と 2540791 は既に期限切れ、3503139 についても2012/5/8に請求項1の無効審決が出されたとのことです。マジか。。。

日亜化学の白色LED特許網

そもそも日亜の白色LED特許網ってなんぞや?
以前、404特許に関する投稿で触れたことがありましたが、改めてご紹介しておきます。
日亜の白色LED特許網は、以下の6つの特許から成ります。

白色LED特許網の構築について - 2006/03/23 日亜化学
特許第2900928号
特許第2927279号
特許第3503139号
特許第3700502号
特許第3724490号
特許第3724498号

各特許の概要、請求範囲はこちらを参考に。

日亜の白色LED特許網は、タイミング的には元社員の中村氏との青色LED裁判を終え、渦中の404特許を放棄した流れで、鉄壁のシールドを纏うべく構築されたATフィールドのようなもの。何人たりとも犯すことのできない領域云々・・・(?)
事実上の青色LED裁判の敗訴、それでも意地を見せた404特許放棄、さすれば二度と苦虫を噛まぬよう強固な防壁で固めたくなるのも人情です。青色LEDは負けたが、白色LEDだけは負ける訳にはいかない。そうして、関連特許を集め、あわよくばLEDチップの種類も波長も限定せず、蛍光体材料も問わない何でもありの都合の良い広義な特許網、「とにかく白色LEDは全部日亜のモノだぜ特許網!」を構築した訳です。
しかし、実際の中身は・・・?

改めて関連特許の詳細を検索

エバーライトのコメントにあった日亜特許の 2778349 と 2540791 が日亜の白色LED特許網にはない特許番号だったこともあり、特許電子図書館のデータベースを使っていろいろと調べてみました。すると、さらにエライことが判明しました(汗)

まず、エバーライトのコメントにあった日亜特許の 2778349 と 2540791 について。

期限切れとされる特許 発明の名称 出願日 権利消滅日
特許第2778349号 窒化ガリウム系化合物半導体の電極 1992/04/10 2012/04/10
特許第2540791号 p型窒化ガリウム系化合物半導体の
製造方法
1991/12/24 2011/12/24

2778349 は権利消滅日がまだ掲載されてませんでしたが、計算すれば確かに切れているようです(出願から20年)。しかも、つい2ヶ月前に切れたばかりやん(汗)
そして 2540791 も昨年末に切れたばかりでした。

そして、先月5/8に無効審決がなされたと言う 3503139 を含む、日亜の白色LED特許網も調べてみると。。。

白色LED特許網 発明の名称 出願日 権利消滅日
特許第2900928号 発光ダイオード 1991/11/25 2011/11/25
特許第2927279号 発光ダイオード 1997/07/28 そもそも無効?
特許第3503139号 発光装置と表示装置 1997/07/29 2012/05/08 無効判決
特許第3700502号 発光ダイオード 1999/11/22 -
特許第3724490号 発光ダイオード 2004/01/19 2011/11/25
特許第3724498号 発光ダイオード 2004/09/27 2011/11/25

え?
2900928 と 3724490 と 3724498 の3つが既に昨年末に失効済みですやん!?
2927279 も審判記事登録記録を見る限り、幾度となく“全部無効”が審決されてます。。。
そして今回、3503139 も雲行きが怪しくなり。。。
残すは 3700502 のみ?

日亜、大丈夫か!?

日亜は、かねてからことごとく強い姿勢で他社を徹底的に斬りまくってきました。
いや、もちろん正当な権利ではあるのですが、かれこれ訴訟ネタで埋め尽くされたプレスリリースは異様な雰囲気を醸してました。。。新製品の案内を探すのも至難の業。。。苦笑

白色LED特許網が切れたあとの日亜の未来を憂う。。。

ある意味、これまで業界の発展を妨げてきた“足枷”が遂に外れるのです。
もう高くて傲慢な日亜製品を強要されることもありません。
そして、安くて明るくて高品質な製品が選び放題になるのです。。。
(by 斬られてきた方々の恐らく本音?)

特許の期限が “日亜の命の期限” にならなければ良いのだけど。。。

これまでの日亜の常套句。

日亜は、日亜の知的財産権を保護するために、いかなる企業に対しても、全世界的において、適切な措置を講じ続ける所存です。

漫画だったら、そろそろ「なぁ~んちゃって♪」とか言いそう(汗)

本音を言えば、日亜縛りが無くなると、今後の製品の幅が広がり自由度が増すので非常に助かります。
フルスペも現時点では日亜に配慮して日亜のクロスライセンスを持つソウル半導体の白色LEDを採用していますが、もし日亜縛りが無くなれば、もっと安価で明るい他社製を探して採用することもできるようになるし、そもそも白色LED素子自体を作って採用することさえ可能になります。そうなれば、もっともっと自由でユニークなフルスペが実現できるかも知れません。価格も下げられるでしょう。きっと同じように考えてるメーカーも多いと思います。

そこで日亜にひとつの提案。
恨まれるより讃えられる道を選ぶのはどうだろう。
404特許の時のように、白色LED特許網を放棄するのだ。
それくらいすれば、失った尊厳・信頼が呼び戻されるのではなかろうか。
もし仮に手遅れでも、価格競争に参加すると言う手もある。
このままでは、魔法が解けた後の世間の冷たい風当たりが辛すぎる。。。

以上、特許に疎い素人の戯れ言でした。
間違い等あればご指摘いただけると助かります。

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