1.023world - ヤドカリパークとマリンアクアリウム -

海洋の仕組みと細菌・微生物から学ぶマリンアクアリウムサイト

1.023world Facebook

結果 Oh! Life (旧ブログ)

懲りずに書いてみたりする結果オーライな日記

LED照明その後

この記事を含むタグの全記事リスト: LED LED電球

過去のLEDに関する投稿はこちら。

水槽の照明を蛍光灯からLEDに切り替えて、2週間ほど経過しました。
とりあえず感想です。

もしかしてLEDだとコケが生えにくいのかしら?
と言う印象を持ちました。

ガラス面の茶ゴケは、蛍光灯時に比べ今のところ生育が遅く、勢力も弱い印象です。また、あれ以降ヒゲゴケも出ていません。(ヒゲゴケについてはワラワラのお陰もあります)

水槽全景

注:写真はライブロチェック前のもので、ライブロックは現在バケツの中です(^^;

しかしこれは、今までいなかったコケとり貝(前回の南紀で採取)による摂取、照明の明るさが100W相当から60W相当に下がったこと等も影響しているので、一概にLEDの恩恵とは言えません。
一方、照度が下がった事による光不足の懸念もありますが、砂面の藻類・海藻に付く気泡からも、光合成的にはLEDでもそれなりに役を成しているようです。

ちなみに水槽中央に積もっているゴミ(笑)は、シュリンプさんの付着性プランクトンに入っていた海藻の残骸です。ヨコエビやワラワラ軍団に、ほとんど原形をとどめないまでにボロボロに分解されてしまいました(汗)
しかし、そんなことがあっても、相変わらず硝酸濃度は綺麗サッパリゼロです。これが例のバケツだったら、ヒゲゴケが分解されて硝酸が真っ赤っかになってましたから、改めて砂の還元能に驚かされます。

ところで、ひとつ言い忘れていましたが、実はかれこれこの水槽には曝気(エアレーション)がありません(汗)
以前、干満システムが故障した際に、水槽から関連システムを全て撤去し分解掃除や修理を施しましたが、あれ以降まだ再設置していません。
また、ペルチェクーラーからの戻りで多少水面を叩く予定でしたが、これもまだクーラーの冷却ヘッドの問題が解決できていないため、設置には至りません。
と言うことで、かなりの間、ため池状態です(汗)
幸い、小さなやどかりが数匹しか入っていないこと(=汚染度も低い=細菌による酸素消費も少ない)、砂面にある程度の藻類が活性していることなどから、恐らく最低限の酸素供給は保たれているようです。
そのため、今回照明がLEDになったことで、この最低限の酸素供給に何か支障が出ないかと内心少しハラハラしてましたが、今のところなんとか持ちこたえているようです。でも、なるべく早めに干満システムを復活したいと思います。もうすぐ秋だし。

ちなみに干満システムを外していた理由は、夏期のクーラー設置に向け、水位を保持する必要があったからです。
しかし、この夏はクーラーを設置できないまま過ぎ去りそうですね(汗)

こちらのエントリーもどうぞ♪

LED電球の選択肢

この記事を含むタグの全記事リスト: LED LED電球

過去のLEDに関する投稿はこちら。

今回、僕のミニ水槽の代替え照明として、これまでの東芝ネオボール21W(電球100W相当)をやめ、東芝のE-COREシリーズの新製品 LED電球6.9W(電球60W相当)をチョイスした訳ですが、これには以下の目論見がありました。

  1. 熱の回避
  2. 省エネ
  3. LEDの分光分布の水槽に対する有効性の確認
  4. 汎用性・低価格

「低価格」を無視するなら、同じ東芝から100W相当のLEDランプも実売1万円程度で提供されています。しかし、全光束が 595 lm しかなく、現行の6.9WのLED電球の 565 lm と大差ない点から、投資効率が悪いと判断しました。しかもランプ先端の径が 121 mm もあり、6.9Wの 60 mm と比べても倍以上のスペースが必要になります。

LEDの性能・効率は、ここに来てずいぶんと改善されてきましたね。エコブームの助けもあってか、めまぐるしい技術の進歩だと感心させられます。
ほんの少し前のLED電球なんて、せいぜい100~200 lm 程度の光束量しかありませんでしたが、先月あたりから続々と市場に現れたものは、スペックを見ても十分に蛍光灯の代役を任せられそうなものばかりです。

ようやくLEDも水槽照明として視野に入ってきましたね♪

以下、現在市販されている同型のLED電球を探してみました。

LED電球 - 電球60W相当/白色/E26/AC100V

メーカー 東芝 シャープ 丸善電機 エコリカ
型番 LEL-AW6N/2 DL-L601N ANAMEA 100V35D ECL-ELBF60WH
画像 東芝 LEL-AW6N/2 シャープ DL-L601N 丸善電機 ANAMEA100V35D エコリカ ECL-ELBF60WH
発売年月 2009/7 2009/8 2009/7 2009/6
色温度 K 5,000 5,000 6,500 7,000
演色評価数 Ra 70 - 72 80
全光束 lm 565 560 150 140
消費電力 W 6.9 7.5 3.5 3.0
重量 g 140 158 150 200
寸法 mm φ60×109 φ60×114 φ52×99.5 φ74×142

実売価格:いずれも4,000円弱程度
設計寿命:いずれも40,000時間

ネット通販や量販店で買えそうなメジャーなものに焦点を当てました。
が、スペックに注目です。

このうち水槽照明として使用に耐えそうなものは、概ね東芝とシャープくらいでしょうか。丸善とエコリカには申し訳ないけど、このスペックじゃアクアリストを納得させられませんね(アクア用じゃないっての(^^;)
但し、丸善は期待できそうなブツを持ってるので、近く販売開始されるかもね?
また、価格に目をつぶるなら、エコリカのECL-PRシリーズもアリでしょう。

今回のLED電球は、まだ導入したばかりなので水槽での効果が見えませんが、引き続きレビューしていきたいと思います。

こちらのエントリーもどうぞ♪

LEDランプ筐体の発熱測定

この記事を含むタグの全記事リスト: LED LED電球

昨日に引き続き、今度はLED電球の本体自体の発熱について調べてみました。

結果は以下の通り。

ランプ筐体の発熱 裸ソケット装着時 スポットミニ装着時
LED 6.9W 55.4 ℃ 65.4 ℃
蛍光灯 13W 43.9 ℃ 80.1 ℃

以下の画像は、E26ソケットを裸で試した様子。

裸ソケットでのテスト

計測の際の室温は26.5℃。
それぞれランプ点灯90分後に測定しました。
測定方法は、各ランプの筐体(LED電球はヒートシンク部、蛍光灯は筐体部分)にデジタル温度計のセンサーを軽く当てただけです。

結果から、LED電球の方は裸ソケット時でもヒートシンクは結構熱くなりますが、灯具にセットしても元々のヒートシンク効果が大きいようで、あまり温度の上昇は見られませんでした。せいぜい10℃程度の上昇。

一方、蛍光灯の方は、そもそも放熱構造にはなっていないので、裸ソケット時では温度も低いものの、灯具に装着するとてきめんに熱を持ちます。実験では倍に匹敵する40℃ほどの上昇が見られました(汗)
また、スポットミニも一般灯具もソケット部のクリアランスは変わらないので、恐らく一般灯具でもこれくらいの温度上昇が見られると思います。

ちなみにメーカーもあらゆる器具に装着することを想定して設計しているでしょうから、よほど密閉するような用途でない限り、熱の問題はクリアできると思われますね。(メーカーの取扱説明でも「断熱材が施工された灯具や密閉型灯具への使用は禁止」とあります)

以上のことから、LED電球はランプ本体の放熱に関しても優れていると言えるでしょう。

なんかすっかりLED贔屓になってきました(汗)

こちらのエントリーもどうぞ♪