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LEDライト:SolarMax Advanced LED system

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今回はSolarMaxのAdvanced LED systemというLEDライトのご紹介です。reef builders(英語)にもレビューがあるのでご参考に。

国内ではLSS LaboratoryからIllumination LED “Nano”(以下Nano)として近日発売が予定されています。製造元は中国のAD照明で、北京オリンピックの照明設備でも実績のあるメーカーだそうです。

SolarMax Advanced LED system

先日、やどかり屋経由でこのNanoを拝見する機会がありました。きっと僕が見たいだろうと、店長のゆうぞう氏が気を利かせてくれたようです(笑)

確かに以前から興味はありました。出力こそ36Wですが、レンズを搭載していること、調光できること、オプションでコントローラーが使えること、そして何より本体価格が社会通念上常識の範疇であること(笑)など、小型水槽向けLEDライトとしては、なかなか十分な照度が得られるのではないか?と期待しておりました。

SolarMax Advanced LED system - 製品外観

Nanoは、最大幅約30cmの小型LEDシステムライトで、付属のステーを用いて水槽に直接セットすることもできますが、ワイヤーでの吊り下げにも対応しています。また、複数台を連結して利用することにも対応しているそうです。

更に注目は、その大きな集光レンズです。今流行りの拡散処理が施された3素子集合レンズを採用しています。これにより光色が満遍なくブレンドされるため、多様なカラー素子を混合しても、旧クリアレンズ採用品で見られた色ムラの心配がありません。
また素子自体はそれぞれ3Wで駆動され、3W×3=9Wを計4モジュール搭載し、製品トータル36Wと言う省エネ設計です。
たった36Wかぁ。。。でもご安心ください。そのための集光レンズです♪
ちなみに標準レンズは60°ですが、オプションで30°や45°も用意されているので、スポットとしてより集光したい場合にはありがたいかも?

そして、一番の売りは調光機能でしょうか。元々、オプションのコントローラーにより調光できることは知ってましたが、実は本体自体にも2系統の調光つまみ(細いマイナスドライバーが必要)が搭載されているのです。上記のモデルの場合、青と白をそれぞれ独立して光を強弱させることができるのです。ほほう!
実は僕は今まで、無駄に価格高騰の要因ともなる多機能化には反対派でした。特に低スペックを多機能で誤魔化すのは大嫌い。もちろん、調光機能も目の仇でした(笑)
しかし、この価格帯で実現できるなら、それに越したことは無いですよねぇ(汗)

さあ、この仕様で、なんと本体が5万ちょいで買えるとのこと♪
現在、市販されているLEDシステムライトの中では最安値だと思います。

え? まだ少し悩みますか?
ま、肝心の水槽照明としての明るさが気になりますからねぇ。。。

では、実際の配光状態と照度結果をどうぞ。

SolarMax Advanced LED system - 配光と調光

あくまでも僕調べですが、最大で23,480lx/30cmでした。最小は347lxから。
また、白のみ最大9,000lxオーバー、青のみ最大15,000lxオーバーでした。

で、これが水槽照明として明るいのかと言うと、まあ明るい方だと思います。なんせ総出力たったの36Wですからね。前回紹介したmax-sは160Wで22,190lxでしたから、max-sの1/4以下の電力で同等以上の照度を実現していることになります。レンズが無いと如何に暗いか、レンズがあれば如何に省エネで高照度が得られるか、の良い例でしょう。

但し勘違いの無いようにお願いしますが、レンズと言うのは広がるはずの光を中央に集めて明るくしますから、光が増える訳ではないです。光源の光束量は所詮同じですから。なので、当然レンズで集光すればするほど明るくはなりますが、照射範囲は狭くなります。ま、今更ですが、念のため。

その他、いくつかの点について今回LSSへ改善のアドバイスをさせていただきましたが、早速対策が講じられたようです。詳しくはLSSブログをご覧ください。

今回、僕は初めてLSSとやりとりさせていただきまして、改善への対策が早いことにも驚きましたが、ユーザーの意見に耳を傾ける姿勢にも大いに感心いたしました。特に僕は思ったこと遠慮なくぶつける性格ですが、そんな容赦ない突っ込みにも怯むことなく、すべてを前向きに受け止めてパーフェクトに応えてくれました。それどころか感謝までされる始末。。。
正直、機嫌損ねるかなぁ?くらいの覚悟だったので、良い意味で拍子抜けです(笑)

僕は普段お世辞にも人を褒めることは無いですが、ここのリーダーは大したもんです。いずれ決着をつけねば(笑)

さて、ここまでの紹介で、決心はつきましたか?
レンズ付き、調光機能つき、5万ちょい、メーカーのキャパ。
あら。向かうところ敵無しじゃん♪

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LEDライト:Maxspect max-s G2

この記事を含むタグの全記事リスト: LEDライト max-s Maxspect

前回ご紹介したeco-lampsのKR92に引き続き、LEDシステムライトつながりと言うことで、今回は中国のMaxspect社製LEDシステムライトmax-sをご紹介します。国内の輸入代理店は岡山のオーシャンアースです。

えぇ~っ!
そんなの前から知ってるよぉ!
1.023って遅れてるぅ~w

まあまあ、固いこと事は抜き。物事にはタイミングっつうもんが♪

max-s G2 米Cree XP-G搭載モデル

まず、現行最新型のmax-s G2には、スタンダードモデルの他に、米Cree社XP-G搭載モデルがあるのはご存知かと思いますが、実はUVも搭載されてるって知ってました?
以下のようなラインナップです。

G1/G2/グローバル・スタンダードモデル
型式 サイズ mm 定格 白30W 白3W 青3W UV 3W 実売価
G1-180-60W 180×180x45 54W - 10 6 2 70,000
G2-400-110W 400×180x45 110W - 18 14 4 115,000
G2-400-160W 400×180x45 160W 2 14 14 4 135,000
G2-400-180W 400×180x45 180W 4 - 14 4 145,000
G2-800-170W 800×180x45 170W - 28 20 8 165,000
G2-800-230W 800×180x45 230W 4 15 15 8 185,000
G1/G2/米CREE XP-G搭載モデル
型式 サイズ mm 定格 青15W XP-G
白3W
青3W UV 3W 実売価
G1-180-60W 180×180x45 54W - 10 6 2 85,000
G2-400-110W 400×180x45 110W - 14 18 4 145,000
G2-400-160W 400×180x45 160W 4 26 6 4 155,000
G2-400-180W 400×180x45 180W 未定 未定 未定 未定 ?
G2-800-170W 800×180x45 170W - 22 26 8 185,000
G2-800-230W 800×180x45 230W 5 40 8 8 205,000

で、実はその裏には、

当社もUV搭載して良いっすかね?
ええんちゃう?

と言う、密かなやりとりが(笑)

あらまあっ♪ 律儀なメーカーさんっ♪ モラルをわきまえた紳士やんっ♪
僕やボルクスが敢えて特許や実用新案をスルーしてる意味を酌んでくれたのね♪

ま、それはそれとして、実は、このMaxspect社のmax-s自体は、僕はかれこれ1年以上前からその存在を知っていましたが、当時は発光効率も各素子50~60lm/W程度と低く、レンズも未搭載でおよその暗さが想定できたので、まったく魅力を感じていませんでした。

そして、そんな事もすっかり忘れていた昨年の秋、僕とボルクスジャパンとのコラボ企画で、アクア業界初のUV搭載LEDランプを他社に先駆けてリリースした訳ですが、その流れでオーシャンアースとUVの件で軽くやりとりを交わした際も、僕的には「ふーん・・・」くらいの印象しかありませんでした(汗)

しかし年が明け、オーシャンアースからmax-sの近況を色々と聞かされた時に、「おぉ!? 頑張ってるやん!」と言う印象に変わりました。なぜなら、僕が以前から一番気にしていた発光効率の悪さを、Cree社のXP-Gの搭載により革命的に改善してきたからです。
XP-Gと言えば現時点で業界トップクラスの139lm/W(1W駆動時)ですよ!
いきなりスペック2倍オーバーかっ!?

max-s G2 米Cree XP-G搭載モデル エミッタ部

そして遂に、事件は会議室ではなく現場で起きてしまいました!
なんと、先日の大阪遠征の際、奇遇にもやどかり屋にオーシャンアースが営業に来ているではありませんか!?それもG2のXP-G & UV搭載モデルを持って!
いやぁ、偶然って怖いね。これもゼーレのシナリオか(笑)

で、やどかり屋でも実物を拝見しましたが、やはりじっくり見ることができなかったため、帰ってからオーシャンアースにお願いして、短期ホームスティと言うことで同じG2モデルを自宅に送っていただきました。勿論、ご迷惑は掛けられないので、サクッと調べてホイッとお返しです。その間僅か9時間(笑)

max-s G2 米Cree XP-G搭載モデル 外観

うーん。。。改めて製品のクオリティが高いなぁ。。。筐体もオリジナルだし、お金を払うことに全く抵抗の無い仕上がりです。たまに自作っぽいのあるからなぁ(汗)

上の画像の一番下は、max-s G2-400-160w Cree XP-Gモデルの素子配列です。スタンダードモデルと違って、大型モジュールは白ではなく、青15W×4となっています。
ま、普通ならこれでスタンダードよりも暗くなっちゃいそうなもんですが、XP-Gが26ヶも付いてる安心感からの仕様変更でしょうか?(汗)

で、実際に照度を測ってみると、、、

max-s G2 米Cree XP-G搭載モデル 160W 最大照度

うーん。。。まぁ、こんなもんかな。お世辞にもメタハラ250W越えとは言えないけど、製品の仕様的に水面ギリギリでの設置になるし、ブルー系メタハラ150W程度はあるかな?
ここら辺は、やはりレンズが無い分、仕方がないところ。。。
ま、素子デフォルトの広角で20,000lx確保できただけでも大したもんです♪

で、照度は今後の課題として、それ以外では製品のクオリティの高さもそうですが、点灯パターンがタイマー設定できる点が気に入りましたね。これで、ある程度の日照変化は再現できそうです。ま、高いだけあって、多機能はありがたいところ(汗)

以下、3系統の点灯パターンの組み合わせ毎に、照度と紫外線を測定してみました。

max-s G2 米Cree XP-G搭載モデル ビーム比較

G2-400-160W XP-G搭載モデル
照度・紫外線 30cm測定結果
モード 照度 LUX 紫外線 UV
moon 6 lx 0 μW/cm2
7,390 lx 5 μW/cm2
7,980 lx 2 μW/cm2
6,650 lx 0 μW/cm2
①+② 15,250 lx 8 μW/cm2
①+③ 13,930 lx 5 μW/cm2
②+③ 15,170 lx 2 μW/cm2
①+②+③ 22,190 lx 8 μW/cm2

さすがXP-Gは噂どおり明るい!レンズ無しで7,000lxオーバーなら万々歳でしょ?
また、15Wの青モジュールも意外に明るい。これのみで6,000lxオーバーです。このブルーのLEDモジュールだけ欲しいなぁ。。。笑
で、フルパワー時で22,000lxオーバー。まあ上等だと思います。

ただ正直なところ、電力160Wも使ってる割に・・・と言う感はあります。
レンズさえあれば、この半分以下の電力で楽勝に稼げるスペックですから。
UVもその存在意義がいまいち生かされてないし。。。
よって、現状では普通に使う分にはOKですが、スギノキとかハナヤサイとか浅場の色揚げなんて欲を出したらダメ。まだまだ絶対的な光量が足りません。今後に期待です♪

とは言え、現時点でCreeのXP-Gを採用しているLEDシステムライトは他に無いし、業界的にも非常に凄いことなので、新しいもの好きなマニアには堪らない製品だと思います。
提案としては、max-sをメインに迎え、LeDio 9で要所をカバー、なんてどう?(笑)

その他、以下のサイトでもモニター記事が紹介されています。
旧G1モデルですが、参考になるでしょう。

以上、max-s最新G2モデルのスペック紹介および勝手な私感です。
今回、製品をお貸しいただけたオーシャンアース様に感謝!
今後の益々の改善に期待しています!

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LEDライト:eco-lamps KR92

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最近、このページの広告でもちょくちょく見かけるようになりました(笑)が、皆さんは海外のLEDシステムライトで eco-lampsKR92と言う製品はご存知でしょうか?

eco-lamps KR92

現時点では僕の中で、この製品がもっとも天国に一番近い島です♪
理由は簡単。集光レンズを搭載しているからです。
そのため、メタハラ250Wとの交換も伊達ではなく、スペックも納得の数値です。
これは他社のLEDシステムライトでは得られてないスペックでもあり、既製品の中では唯一、僕の理想を実現している製品なのです。
また、試作品も含めるなら、今僕が使っているvolxjapanのデモ機も優秀です。やはりレンズ搭載型で、省エネでありながら、ビックリの光量を実現しています。もし、レンズの無い他社製品がこれと同等の光量を実現するなら、少なくともこの4~5倍の消費電力が必要になるでしょう。興味がある方は、僕が考える理想のLEDライトもご覧ください。

今回、ネタとして扱うにあたり、このeco-lampsのKR92のレンズ情報を調べてみました。と言っても、この製品のレンズ情報は出回っていないので、この製品をOEMで展開しているAcan LightingのA102のレンズ情報を辿りました。

まず、eco-lampsの初期型のKR91では、レンズは搭載されておらず、素子デフォルトの120°のままでした。よって、光量は想像に易いです。現行の他社製と変わりません。

その後、現行モデルのKR92が登場しましたが、この時点で集光レンズが採用されました。製品中央の集合モジュール、直列のライナー部、共に55°のレンズだそうです。これにより、一気にメタハラ並みの照度が得られるようになりました。既に、LeDio 7等の集光レンズの恩恵をご存知の皆さんなら、やはり想像に易いと思います。ま、このKR92自体、LeDio 7を埋め込んだような構造ですし(笑)

そして興味深いのは、次期モデルとなるKR93のレンズ仕様です。
なんと、中央の集合モジュールは55°を引き継ぎますが、直列のライナー部には75°を採用するそうなのです!
ほう・・・何か理由がありそうだ。55°で良いのに、わざわざ75°に変更するのですから♪

まさか、eco-lampsも、僕と同じコントラスト問題に気づいたのかっ!?
なんちゃってぇ~♪(笑)

これ、誰か個人輸入した方いませんかね?
それか、どこかの商社が代理店になれば良いのに。。。今がチャンス?

さて、このeco-lampsのKR92について、.comに有用な情報や多くの画像があったんですが、なぜか今見られなくなっているので、仕方なく一枚だけ写真を拝借して載せておきます。LeDio 7LeDio 9の時に僕の画像を借用してたくらいから、たまには僕も一枚くらい良いでしょ(汗)

eco-lamps KR92 レンズ部

良いなぁ・・・。見てみたいなぁ。。。

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