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LEDのコントラスト問題の回避

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前回のLEDのコントラスト問題の報告に続き、今回はその回避策のご紹介です。

ボルクスジャパン LEDシステム照明装置 初号機

まず、この問題に気づいた時、運良く手元にはあるモノがありました。これを使えば、補助光として利用することができます。本来は別の目的で用意されていたものですが、まだ試す暇がなかったので、今これを使わない手はありません。

それが、ボルクスジャパンLEDシステム照明○○○の試作機です。名称はまだ内緒だけど。

書く書くと言いつつ、気がつけばもう4月ですか。。。
実はこれ、届いたのは年末なんですけど(曝)
しかも、本来の試験がまだなんですが。。。汗
て言うか、先月もこの二号機が届いてます。。。
うーん。。。時間よ止まれ♪

とりあえず、今回のご紹介は触りということで、まずは初号機の方をサクッとお届けします。メーカーに確認したところ、モザイクすればOKとのことですので。

まず、LED素子面。大きくモザイク(笑)

ボルクスジャパンLEDシステム照明初号機の素子面

誰ですか、目ぇ細めてるのは(笑)
仕様に関わる部分なので、僕の判断でモザイク大盛りです。
素子の仕様、総出力も、とりあえず伏せておきましょ。

で、次は照度測定の様子。

LEDシステム照明の照度測定

写真からも判るかも知れませんが、30cmでなんと27,000Lxオーバーです!
さらに嬉しいのは、他の流通品より遥かに省エネ仕様だと言うこと♪
ただ、この製品については現在も改良を重ねているようで、正式発売はまだかなりあとになりそうな予感です。ま、より良いものに仕上げて欲しいと思います。他所の真似をして慌てて出しても良い事はありませんからね。

で、それを贅沢にも補助ランプとして使ってみた図(苦笑)

LEDシステム照明を水槽へ補助光として使った様子

カメラ用の三脚に固定して使ってます。現在進行形。もうかれこれ4ヶ月(笑)
もちろん、明るすぎるので、かなり距離を置いてます(笑)
1メートル離しても5,000Lx弱ありましたから。。。
お陰で、悩みのスイーパが軽減できたし、感謝です。
ま、結果的には管理不足で溶けましたが。。。泣

で、肝心のコントラスト問題の回避策ですが、もし僕のようにLEDによるミドリイシの不調が疑わしい場合、可能であればランプを追加して、なるべく満遍なく当ててみてください。なるべくコントラストが強くなりすぎないように。もちろん、なるべく広角な製品で。
また、どの時点でLEDを追加する場合でも、かならず光障害のテストを行ってください。まずは無難な高さからスタートし、萎縮したりスイーパが出ないことを確認すべきです。もし異常が出たら、それが当面の限界値と捉えてください。
但し、環境次第では適応範囲は変わる可能性もあります。例えば極端に言えば、単発だと10,000Lx当てただけでも障害が出るのに、複数の角度から合計30,000Lx当てた場合は何故かOK、とか。それこそがコントラスト問題が原因といえるでしょう。

但し、念を押しますが、このコントラスト問題は僕が勝手に言っているだけで、必ずしも正しい解釈では無いかも知れません。でも、こうしてみんなでデータを出し合っていけば、それは後の資料となるでしょう。アクアなLEDをもっと固めていきましょう♪
皆さんからの情報もお待ちしております。

さて、ミドリイシ実験の第二幕は、これをメインにして、現在の各電球型を補助に回しての進行を夢見ています。まずはROと自動給水をなんとか確保しないと。。。なんか結局ゴチャゴチャしてくるなぁ。シンプルでいきたいのに。。。ま、実験が終わるまでの辛抱か。

次回は、今回のコントラスト問題も視野に入れた、LEDシステム照明の考察をお送りします。

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LEDによるコントラスト問題について

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時間があるうちに書いちゃいます(汗)

水槽照明としてのLEDランプ。
それは非常にやっかいな問題を孕んでいた。
そう。それはコントラスト問題だ。

以下、これは単に僕の印象であり、学術的な精度なんて勿論ありませぬ(汗)
ひとつの考察としてご覧ください。

集光すればするほど顕著な問題

これはLEDに限ったことではありませんが、そもそもアクアリウムに於いては、光源をレンズで集光した照明機器自体が他に無い(知らない)ので、LEDをメイン照明に迎えた今回の実験で初めて日の目を見た問題なのかも知れません。

これまでもランプの集光の手段はいろいろありました。例えば、電球型蛍光灯向けのラッパ(反射板)灯具。スポットミニ「閃光」とか。
とは言え、ドーム面の反射による集光は、集光ではあってもドームの面積・角度の分だけ分散された光を多く含んでいます。そしてそれは生体に多角的に降り注いでいるはずです。

しかし、LEDはどうでしょうか。
市販の電球型LEDランプに限って言えば、少ない光束をかき集めるべく、すべての商品で狭角なレンズを搭載しています。(ボルクスは例外的に60°広角レンズですが)
一方、電球型ではない、システム照明化されたLED照明では、逆にレンズを搭載したものはまだ少ないようですが、その分、光量を稼ぐために大電力のLED素子を大量に積んでいます。そして結果的にメタハラと同等か、それ以上の消費電力になってしまっています。しかし、これは本末転倒といえます。仮に150Wを消費して150Wのメタハラと同等の光量を実現したと言うなら、僕なら波長域の問題からメタハラを選ぶでしょう(苦笑)
しかしそれが現状です。いくら技術が進んだとは言え、まだまだLEDはメタハラに置き換わるだけのスペックには及びません。メーカーとしても、使用に耐えうるものを提供するには、今のところこの方法しか無いのです。

少し脱線しましたが、電球型LEDランプに話を戻すと、これはコンセプトとしても効果としても、その仕組みは非常に優れているといえます。少ない電力で光量を得るための、これこそがLED本来の意味を生かした仕様と言えます。そして今の時代にもマッチすることでしょう。あとは波長を精査して、効果を吟味するだけです。・・・のはずでした。

しかし、実際にそれを水槽に取り入れてみて、ある問題が浮上しました。それがLEDのコントラスト問題です。厳密には「集光レンズによるコントラスト問題」と言った方が正しいかな。
実際にはLED素子自体にも樹脂によるレンズ構造が存在しますし、素子単体からの光だけを見た場合、多かれ少なかれ、外部レンズの有無に関わらずこの問題は孕んでいると言えるでしょう。
LEDはその構造上、光は素子の前面にしか出ません。最近の大出力タイプの素子なら、デフォルトでおよそ120°程度です。そして電球型ランプを構成する際には、それを外部レンズで更に30~60°まで絞り込みます。これでようやく使用に耐えうる光量に到達する訳です。
そして、ここに落とし穴が存在しました。

LEDのコントラスト問題の概要

上の図で、仮に両者の物体面での照度が同じ値だとしても、何かが大きく異なるのがお判りいただけると思います。そう、光の拡散がまるで違いますね。
蛍光灯(メタハラ)の方では、灯具自体の反射は勿論のこと、その拡散範囲の広さにより、更に二次的な反射光が期待できます。水面の反射、ガラス面での反射、良いこと尽くめです。
しかし、LED+レンズでは、ただでさえ直接光しか含まれない上に、光を集約しているため二次的な反射も皆無です。これはこれで「メタハラ並みのキラキラ(コントラスト)が得られた♪」と当初は万歳しましたが、蓋を開ければこれが集光レンズによる高照度のタネ明かしです。

両者の違いを確認するには、蛍光灯でできる影と、LEDでできる影を比較すると判りやすいでしょう。前者はぼやけてますが、後者はハッキリと浮き出ます。広い発光面積から全放射される拡散光と、小さな点光源から発せられる直進光の違いです。
じゃ、太陽光はどうなの?というと、あれは大気による拡散光も膨大ですが、それ以上に直進してくる光線量がハンパないために、やはり強いコントラストが現れると言えます。しかし海中では、海面の乱反射や地形による拡散により、生体には満遍なく光が注がれます。LEDの場合も、それを実現しなければなりません。

コントラスト問題が生体に及ぼす影響と、その反応

とは言え、別にこれが悪い要素でないなら、何も問題にはなりません。しかし、実際にはこれが原因ではないかと思えるような、生体の反応が見られました。それが以前紹介した、生体(ミドリイシ)からのスイーパ(刺糸)です。
参考:紫外線LED:Kミドリイシの防御反応

しかし当初はこのスイーパの原因がまったく掴めませんでした。水質にも問題はないし、光も十分すぎるはずです。しかも、日中、光を近づけてのスイーパなら光障害である判断もできますが、これが何故か夜間に起こるのです。それも、全てのミドリイシで。。。

待てよ。。。前にも見覚えがあるぞ?

実は、もう10年前の話ですが、実はこの現象は既に体験していました。ちょうど当時飼っていたエダコモン(沖縄くん)が、夜間に同じようにスイーパを出していることがあったのです。
で、共通項を探ってみると・・・日中の光が強すぎる・・・かな?
しかし、今は強いとは言っても所詮LEDの光です。メタハラほどの照度はありません。でも、どう考えても同じ現象ですし、それしか思い当たりません。

そこで疑ったのが、コントラスト問題でした。
仮説として、仮に光がさほど強くなかったとしても、コントラストが起こるほどの光環境に晒された場合、生体は何らかの防御反応を示すのではないだろうか?と。

でもなぜ、防御反応?

それは、レンズによる強力な集光によって、生体の照射面と陰との明暗差があまりに極端になるため、光合成や物質の受け渡しに障害が起こるのでは?と言うひとつの推測からです。
事実、スイーパは枝の先端や照射面からが多く、たまたま生き残ったスゲの部位とは、根元の水平で平坦な共肉部でした。平坦な部位ですから、影というものは無く、全面が照射面として光合成できる部位です。そして、溶けたのは全て枝状の個体です。これは照射面である先端から溶けるため、残った壁面は陰なので光合成量が足らず、これは溶けて当たり前?という考察です。

で、試しに、ちょうどボルクスさんから預かっていたLEDシステム照明サンプルを補助として、水槽の横からも照らしてみる実験に入りました。年末から年明けにかけての話です。これは特に案内してなかったので、知らなかった人も多いでしょう(汗)

結果、夜間のスイーパが軽減しました。完全には無くなりませんでしたが、もし東西南北の全角度から満遍なく当てたなら、おそらく解決できたのではないかと睨んでいます。例えこれが、いくつかの原因の一つに過ぎないとしても、まずは価値ある前進かなと思います。

うーん。。。照度も確保しつつ、光の拡散(反射)も必要なのか。。。

長くなったので、つづく

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光合成とLEDの考察

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今回は、LEDの光が光合成色素の要求を満たすのかどうかを考察したいと思います。
その上でも避けられない要素として、光合成有効放射(Photosynthetically Active Radiation)についても触れたいと思います。

PAR(光合成有効放射)とは?

PARは、太陽光スペクトルのうち、光合成に有効な波長と感度で表されます。
主に380~710nmの帯域が有効波長帯です(帯域自体は人間の可視域とほぼ同じ)
感度は波長により異なり、以下のような光合成感度を持っています。

PARの有効波長帯と光合成感度

背景のグラデーションが太陽光の分光スペクトル、白のラインが人間の視感度(色によって異なる光の強さの感じ方)、そしてグリーンが光合成有効放射のPARです。このグラフを見れば、PARの感度特性が太陽光に由来することが一目瞭然です。太陽光の少ない赤に対して高感度、多い青に対して低感度、と言ったところでしょうか。もちろんこれは照明を構成する基礎として非常に役立つデータです。

視感度について

その前に、少しだけ視感度についても触れておきます。
よく、「青色LEDが弱い」とか「UV素子が暗い」とか思われがちですが、そもそも人間の目は全ての波長を同じ強度では捉えていませんので、各波長を同じ強度で配列した光源を観察した場合でも、555nmの黄色のあたりがもっとも強く見え、そこから前後に外れるに従って弱く見えます。しかもUV素子の場合、仮にピークが400nmであれば、ピークの青側の成分は辛うじて見えますが、350nm以下くらいのピークになると、帯域全体が可視域より外れるため、我々の目には光として捉えることができなくなります。そこで間違っても暗いと思って素子を直視することの無いように注意しなければなりません。目がやられます。

マリンアクアリウムとPAR

海外のマリンアクアリストの間では、以前からこのPARが重要視されていると、コロラドのTAKA氏からよく伺っておりました。TAKA氏もPAR用の測定器を持ってるほど。
しかし、日本ではあまりPARと言う用語は耳にしませんよね? 何故かしら?
はい。それは完全にメーカーやショップのせいでしょう(僕らも?)

PARを意識したランプとしては、陸生向け植物育成ランプが有名です。また、これを流用したアクア用ランプもありますが、メーカーでは他の光色ランプとの併用を推奨しています。やはり海洋生物の飼育は淡水とは異なり、その対象の生体によって生息深度が異なりますから、再現されるべき環境光(色温度)は多岐に渡る訳です。

各社の植物育成ランプスペクトル

とは言え、海藻やサンゴのような海洋性光合成種(以下、海洋生物)と言えども、主要な光合成色素はクロロフィルであり、PARランプの必要性は間違いではありませんが、海洋に於いてはその水深によって利用できる波長が限られており、多くの海洋生物ではクロロフィル以外の光合成色素によって、クロロフィルの光合成が補われています。要するに、カロテノイドフィコビリンのような光合成色素が取って代わり、クロロフィルとは異なった波長域を利用することで、その水深の光環境に対応しているのです。もちろんその比率や感度、色素量は環境光によって必然的に獲得されたものでしょうから、それらを無視して生体に異なる波長を与えることは、その生体の色素維持に大きな影響を及ぼすでしょう。サンゴの色が・・・と言うのは、まずこれが大きな原因であると思われます。それは異なる環境光に順応した結果、各色素の比率、感度、量を順応せざるを得なかった、と言うことです。

よって、やはり海洋生物の飼育に於いては、PAR(クロロフィル向けの)だけを意識するのではなく、更にそれぞれの生体の色素に合わせた意図的な波長域の光を用意することが望ましいと言えるでしょう。

陸生植物と海洋性光合成種の光合成の違い

陸生植物の光合成だけではなく、海洋生物の光合成についても触れていそうな文献をネットであたってみました。一部、陸生情報も含みますが、ためになったので併記しておきます。

植物プランクトンの光合成と光利用 - 岸(北海道大学)
5Pのグラフを参照:植物プランクトンによる光吸収
(珪藻、渦鞭毛藻、クリプト藻、ハプト藻、藍藻)

光放射と生物 - パナソニック電工
1Pから引用:また葉色や果実の着色(サニーレタスの赤、イチゴの赤、ナスの紫など)には色素(アントシアニンなど)の働きが不可欠ですが、この色素の発現は近紫外放射(300~380nm)によって促進されます。

クロロフィル蛍光と吸収による光合成測定 - 北海道大学 (リンク切れ)
3Pから引用:紅藻やシアノバクテリアにおいては,クロロフィルの蛍光の他にフィコビリンの蛍光が観察される.
15Pから引用:少なくとも緑藻,紅藻,そしてサンゴの共生藻である渦鞭毛藻などで,陸上植物とは異なり,シアノバクテリアと同様の,呼吸系の光合成系への影響を考慮に入れた解析が必要である.
17Pから引用:このオレンジカロテノイドタンパク質による熱放散系は,過剰な光による光阻害からの保護などに働いていると考えられる

海洋微生物生態学入門 - 広島大学
40Pを参照:各光合成色素と利用波長に関するイラストあり
その他、バクテリオプランクトン、光合成、赤潮など、文献全体的にとても内容が濃い

いろいろ見て回った結果、各光合成色素の特性や反応から、一般的なクロロフィルaと、その他のカロテノイドやフィコビリンのような色素をひとつにまとめて取り扱うのは無理がありそうでした。やはり海洋生物の飼育に於いては、目的の生体に合わせた光源やそれらを広くカバーできる帯域を持った光源の用意が必要であると言えそうです。

海洋生物向け波長域の考察

ぶっちゃけ、多くの植物育成ランプの特性が、青や赤にピークがあるクロロフィル向けだとは言っても、中間の波長はゼロではないので、他の色素の要求もある程度はカバーされているだろうと思います。しかし、これをLEDで実現する場合、非常に困難な問題が障害となります。それは波長の連続性です。

各光合成色素の吸収スペクトルに、一般的なLEDのスペクトルを重ねてみました。元の吸収スペクトル図は雑学5.光合成色素の種類を参照のこと。

光合成色素の吸収スペクトルとLEDの波長帯

見てお判りのように、白や電球色以外の単色LEDは、いくら並べたところで連続波長を得る事はできません。という事は、その欠落した波長域を要求する光合成色素には完全に対応できないということです。但し、厳密には例え感度のピークを外していても、少しでも感度帯が発光域にクロスしているなら、低感度ではありますが光合成色素はその波長を拾います。でも、なるべくなら広くカバーしたいですよね。

そこで、白LEDや電球色LEDの出番です。クロロフィルは勿論のこと、フィコエリトリンやフィコシアニンでさえほぼ完璧にカバーします。電球色ならもっと容易でしょう。

という訳で、海洋生物向けLEDランプを構成する素子には、白LEDか電球色LEDを織り交ぜることは非常に有益だと思われます(但しフルカラーRGBによる白では波長の連続性は得られないので注意のこと)

海洋生物の光合成を考慮したランプの仕様案

これは、今回のUVブレンドLEDランプ考案の際に、試行錯誤したLED素子の組み合わせ例をスペクトル図に起こしたモノです。UV-LED素子は紫の点線、青線は青LED素子、白線は白LED素子、橙線は電球色LED素子です。およそPARの感度に合わせた配合になっていると思います(PAR感度に対する光強度が逆数である点に注意のこと)。そしてこの特性が実現できたのは、やはり白LED(青+黄色蛍光)のお陰です。
尚、各色の強弱は素子数を反映しただけのもので、実際の特性を表したものではありません。実際の特性については待望のGrassy LeDio 9シリーズを参照のこと。とは言え、およそ期待通りの特性が得られています。
ちなみに今回のサンプルは、このグラフで言うところの右側上下の仕様です。青×3+白×3+UVのAqua400UVと、青×6+UVのDeep400UVね。

色温度の問題から今回は電球色の採用は残念ながら見送り(笑)
が、言わんとすることは判りますよね?
そう、UVとオレンジを欲するであろうスギノキUVスペシャルの構想です♪
いずれは実現して、LEDでスギノキブルー化計画です!

白LEDや電球色LEDの採用により、緑~赤のフラットな特性が容易に得られ、まずは光のベースが構成されます。そして海洋でのメインとなる青を補強し、さらにUVを追加してみようと言う、今回の目論見です。
そして青の必要性は、水深が増すほどに顕著になるはずです。ダイバーには最早常識ですが、水面からエントリーし、5M、10Mと深度を増すに連れて視界は青くなり、深場では全ての景色が青一色に染まります。
スギノキのような浅場のサンゴでこそ赤の波長は青と同等規模で利用対象となりますが、それより深くなればなるほど、それ以深に分布するサンゴには青より高い(長い)波長である赤や橙などの光はほとんど届いていないのです(ゼロではありませんが)

参考:以前TAKA氏が貼ってくれた水深と波長の減衰図

だからこそ海洋生物は限られた波長の中からエネルギーを得るために多彩な光合成色素を獲得したのでしょう。その色彩を維持したいならあとは・・・言わずもがな。

参考文献:順不同
■光合成色素
光合成の森 > 光合成色素
Arietids > 藻類の分類
■光合成放射
植物育成のための光
「赤外線」で光合成する「クロロフィルd」 世界の海に広く分布!
「植物と光」
クロロフィルの吸収ピーク
植物栽培と光の活用
■その他参考スレッド
教えてください、青系ミドリイシ
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