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max-s G2 60Wフルスペ化レビュー

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じゃじゃ~~ん!

Maxspect max-s G2 60W改・超浅場フルスペです!

Maxspect max-s G2 60W改(超浅場仕様)

160W機のフルスペ化は散々やってきましたが、今回は最小モデルの60W機です。

先日、いつものようにmax-sのフルスペ化の依頼品が届きました。
実は60W機の依頼は初めて。

Maxspect max-s G2 60W

全18素子中、9素子が死んでました。。。
ま、残りの素子もいつ切れるか判らないし、フルスペ化のためにも全交換になります。
依頼者さんのご希望は、根の頂上を照らすための超浅場スペクトルです♪

ビフォーアフター♪

Maxspect max-s G2 60W改(超浅場仕様) ビフォーアフター

60W機って、チャンネルがひとつしか無いんですね。18素子ストレートです。
だから、素子配列は比較的簡単です。
ただ、素子数が少なく3W駆動なので、できるだけ高効率・高出力の素子をチョイス!

  • Eplieds 400+425nmデュアルチップ (1023) - 450mW@350mA
  • Eplieds 475nm (1023) - 40lm@350mA
  • Eplieds 500nm (1023) - 90lm@350mA
  • Eplieds 475+500nmデュアルチップ (1023) - 65lm@350mA
  • Eplieds 590nm (1023) - 60lm@350mA
  • Eplieds 660nm (1023) - 250mW@350mA
  • Cree XT-E CoolWhite - 139lm@350mA
  • Cree XT-E NeutralWhite - 130lm@350mA

一部デュアルチップを使ったのは、400+425nmに関しては波長強度の確保のため、475nmと500nmに関しては波長ムラ軽減のためです。

各LED素子の発光色。

Maxspect max-s G2 60W改(超浅場仕様) LED発光状態

レンズキットも今回のために依頼者さんが新たに調達されました。13,000円ほど。
max-sはレンズキットが無いと光強度が弱いですからね。
それにしても、未だにオプションパーツが買えるってのは嬉しいですね!

Maxspect max-s G2 60W改(超浅場仕様) レンズキット装着

Maxspect max-s G2 60W改(超浅場仕様) レンズ発光状態

そして、気になるスペクトルですが、
まず、事前にすべてシングルチップで計算したスペクトルがこちら。

超浅場スペクトル・シミュレーション

そして、実際の完成品の実測スペクトルがこちら。

Maxspect max-s G2 60W改(超浅場仕様) 実測スペクトル

デュアルチップ素子の採用により、400-420nm帯のピーク強度は450nm並みを達成、475-500nm帯のピーク強度も450nmを大きく超えました。そのため、相対グラフにすると475-500nm帯以外が全体的に下がって見えると言う訳です。

とにかく、ご希望通り水深1-3M相当の超浅場フルスペクトルの完成です♪

■完成品の実測データ

簡易照度 23,120 lx @30cm
JIS照度 21,730 lx @30cm
PPFD 426 umol/m2/s @30cm
色温度 10900K
演色性 Ra85
製品消費電力 48-52W

3W駆動×18素子=60Wでも、最新LED素子への換装によって、ここまでの大光量に生まれ変わりました♪
1W駆動×42素子のフルスペ12インチ(50W)でも、PPFDは600ほどですからね。

引き続き、max-sフルスペ化をご希望の方は、メールでお気軽にご相談ください。
max-sに限りませんが。

こちらのエントリーもどうぞ♪

F.P.ドクター非公式ニュータイプ

この記事を含むタグの全記事リスト: LED Nitride スペクトル 自作関連

ナイトライドの最強370nmを使った3Wスポットにジワジワ火が付きそうかと思いきや、LED素子のストックが無くなって製作休止中です(ショボーン)
でも素子が調達出来たらまた承りますのでよろしくお願い致します。
予約は今でも可能です。メールでどうぞ。

一方、3W常用では樹脂レンズの劣化が懸念されたNS365L-3SVRの素子でしたが、ちょうど良い使い道がありました。
実は、facebookの方では既に先行受付してましたが、それは、、、

F.P.ドクター370♪ (ドラえもん風に)

左は純正のF.P.365nmで、右が1023オリジナルのF.P.370nmです!

F.P.ドクター 365nm(純正)と370nm(ナイトライド)

LED素子だけではなく、専用のガラスレンズアルミリフレクターも装備しました!

365nm(純正)と370nm(ナイトライド)のレンズ周り

波長精度もグッド♪

370nmスペクトル

* 実際にこの至近距離で測定すると露光オーバーになります(笑)
あくまで撮影用の構図ですからあしからず

で、このナイトライドF.P.370nmがどれほど凄いかと言うと、、、

365nm(純正)と370nm(ナイトライド)のビーム比較

* 365-370nmのUV-Aでもビーム光強度が判るように蛍光紙の上で撮影

界王拳10倍くらい違います♪汗
(実際、純正は50-60mW@350mA、一方ナイトライドは600-650mWだし 汗)
いや、純正も相当高価なLED素子使ってましたが、高価のレベルが違うってことです(汗)

従って、従来の365nmと400nmの純正同士では、これくらいのパワー差がありました。

365nm(純正)と400nm(純正)のビーム比較

これがどんな弊害をもたらすかというと、例えばブルー蛍光BFP発光量観察の際、

400nmだと強く光るけど365nmだと弱いから、このBFPには365nmは不要?

みたいな誤解が生まれてたのです(汗)

だよねぇ。。。
発光量の判定をLEDの出力に合わせて脳内で変換しろなんて、無理な話です(汗)
やはり、可能な限りLEDの出力を揃えて、視覚的に捉えた発光の強弱をそのまま比較して蛍光量を解釈したいですよねぇ~(笑)

そのためには、ただでさえ最強を誇るKR用400nmに匹敵する370nmが必要だった!
それには、今回のナイトライドのNS365L-3SVRが最高のバディだったのです♪

見よ! この互角のパワー!!!

370nm(ナイトライド)と400nm(純正)のビーム比較

これでこそ、蛍光ブルーBFPのスパスラタに当てても、

400nmだと超光るけど、370nmでも結構光るから、やっぱ370nm重要よね?

みたいな正しい判定が出来るようになるので~す♪

ナイトライドF.P.ドクター370nmのご用命は、メールで承ります。
お手持ちのF.P.ドクター(波長問わず)をお送りいただいて改造する場合・・・5000円
僕の中古のF.P.ドクター(本体色未定)を改造したものをお送りする場合・・・10000円

そして、もう一種類。

F.P.ドクター530♪ (ドラえもん風に)

500nm(純正)と530nm(改)の発光色比較

シアン500nmに比べ、蛍光レッドRFPがより強く発光しますぜ♪

530nm(改)のスペクトル

* 実際にこの至近距離で測定すると露光オーバーになります(笑)
あくまで撮影用の構図ですからあしからず

ところが、、、
これを使いこなすには、比視感度を熟知した波長スキルが必要です(汗)

と言うのも、530nmともなると、人間の目がもっとも強く感じる波長555nmに超近い!

てことは?

はい。このグリーン光の隣に赤の波長がちょっとやそっと発現したくらいじゃ、人間の目にはグリーンが強く感じすぎてるので、赤の波長はほとんど感じません(曝)
逆に、ブルーやUV光を当てた時の方が、人間の目には赤がより強く際だって見えます。

例えば、以下のようなクシハダ・レッドの反射スペクトル解析データを見てみましょう。
(コーラルカラーレポートVOL.3より出血大サービス♪)

クシハダミドリイシRFP解析データ

蛍光スペクトルの450nm以下を端折ってますが、決して発光量はゼロでは無くて、真ん中の生データグラフをご覧の通り、微力ながら反応はあります。メモリで言うと、370nm/400nm/425nm/450nmの各波長時で1マス分くらいはあるかな。
このクシハダの蛍光レッドRFPの各波長毎の発光量をザックリ数値化すると、

370nm照射時の発光量・・・1
400nm照射時の発光量・・・1
425nm照射時の発光量・・・1
450nm照射時の発光量・・・1
475nm照射時の発光量・・・2
500nm照射時の発光量・・・4
520nm照射時の発光量・・・6

はい。絶対値で見ると、このように確実に右肩上がりで発光量が増加しています。
間違っても 450nm時>520nm時 ではないですね。

しかし、これを人間の目の比視感度で捉える場合、

比視感度

* WiKiより引用

まず、目の感度を数値化すると、

370nm比視感度・・・0.0
400nm比視感度・・・0.0
425nm比視感度・・・0.02
450nm比視感度・・・0.05
475nm比視感度・・・0.2
500nm比視感度・・・0.55
520nm比視感度・・・0.84

これが人間の目に感じる各波長の強さで、555nm時を1.0とした時の相対値です。

さらに、蛍光を測定する際には、蛍光の発光強度の何十倍もの強度(仮に10倍)の励起波長を当てているため、仮にその各波長の照射時の強度を各60(先の蛍光レッドRFP発光量の最大値が6だったので)とした場合、各波長照射時に目に飛び込む励起波長源の強度は、

370nm眩しさ・・・0×60=0
400nm眩しさ・・・0×60=0
425nm眩しさ・・・0.02×60=1.2
450nm眩しさ・・・0.05×60=3.0
475nm眩しさ・・・0.2×60=12.0
500nm眩しさ・・・0.55×60=33.0
520nm眩しさ・・・0.84×60=50.4

これが、蛍光観察時に目に飛び込んできて邪魔をする励起光の強さです。

あとは、蛍光レッドRFP自体が人間の目にどれくらいの強度で見えるか換算すると、600nm比視感度0.5なので、

370nm照射時の発光量・・・1×0.5=0.5
400nm照射時の発光量・・・1×0.5=0.5
425nm照射時の発光量・・・1×0.5=0.5
450nm照射時の発光量・・・1×0.5=0.5
475nm照射時の発光量・・・2×0.5=1.0
500nm照射時の発光量・・・4×0.5=2.0
520nm照射時の発光量・・・6×0.5=3.0

で、表にまとめると、

波長 比視感度 励起光
眩しさ
RFP
強度
励起光 vs RFP RFP
視認性
370nm 0 0 0.5 0<0.5 よく見える
400nm 0 0 0.5 0<0.5 よく見える
425nm 0.02 1.2 0.5 1.2>0.5 見える
450nm 0.05 3.0 0.5 3.0>0.5 見える
475nm 0.2 12.0 1.0 12.0>>1.0 やや見難い
500nm 0.55 33.0 2.0 33.0>>>2.0 かなり見難い
520nm 0.84 50.4 3.0 50.4>>>>>3.0 かなり見難い

数値で説明すると結構強引な感じになりますが、意味は大体判りますよね?

どうして一方の光量が大きくなると、弱い方が見え難くなるか?
それは、眼が眩しい方の光に合わせて瞳孔を絞ってしまうからです。
例えば、450nm時に励起光感度を1に下げるために瞳孔が閉まった時のRFP感度は0.5÷1.2=0.42ですが、520nm時に励起光感度を1に下げるために瞳孔が閉まった時のRFP感度は3.0÷50.4=0.06です。要するに、絶対値では520nm時のRFPの発光強度は450nm時の6倍もの強度があるにも関わらず、比視感度では発光強度は1/7程度にしか感じない、と言うことです。
これが蛍光レッドRFP観察時の比視感度トリックです。
蛍光レッドRFPの発光量が少ない場合、写真に写りにくいのもこの原理です。

上記の理屈により、蛍光レッドRFP(例:ハイマツ)の実際の見え方はこうなります。

各波長によるRFP発光の比視感度

* 見た目に近づけるためにレベル補正を掛けています
* サンゴのRFPによって特性はやや異なります

ご理解いただけた方で、このF.P.530nmをご希望の方は、メールでどうぞ。
お手持ちのF.P.ドクター(波長問わず)をお送りいただいて改造する場合・・・1000円
僕の中古のF.P.ドクター(本体色未定)を改造したものをお送りする場合・・・5000円

以上、楽しい蛍光ライフにお役立てください♪

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ナイトライド370nmスポットLED正式版

この記事を含むタグの全記事リスト: LED LEDスポット Nitride 紫外線LED 自作関連 電気系

すみません。この記事、1ヶ月前に投稿し忘れてました(苦笑)
大変お待たせしました(汗)

UVA 370nmスポット正式版がついに完成しました~♪
ドンドンパフパフ~♪

過去の関連記事はこちら。

ナイトライド370nmスポットLED正式版!

ナイトライド370nmバルブ

■用途・目的

  • 浅場サンゴのBFP/CFP系蛍光タンパクの維持・色揚げ
    現状、UVA 370nmを含むアクアLED照明は存在しないので、メタハラが持つUVAの浅場サンゴへの効果を期待される方、400-420nmによる蛍光励起量だけでは満足できない方、オージーの色揚げ実験など、フロンティア様向けアイテムです。
    尚、370nmのBFP/CFP励起量は過去のサンゴ測定レポートにより確認済です。
    (励起量目安:BFP→400nmの70-85% / CFP→400nmの50-70%)
    * BFP:ブルー蛍光タンパク / CFP:シアン蛍光タンパク
    * レポートをお持ちの方はBFP/CFP系サンゴの反射スペクトルをご確認ください
  • UV硬化樹脂、紙幣鑑定、蓄光、昆虫誘引など
    省エネ3WスポットLEDに国内最強UV素子を搭載して実用UV照度を実現!
    10cm距離で25mW/cm2!(照射面積5cmφ)
    (サンゴ飼育用途だけでは勿体ないスペックなので一般用途でもご提供いたします)

■製作費用と内訳

改造内訳 費用目安
3WスポットLED本体代金 1,000円
改造費用 ・ナイトライド365nm LED (NS365L-3SLG採用)
・リフレクター (アルミニウム)
・45°ガラスレンズ搭載 (+20°ガラスレンズ付属)
・工賃
12,000円
費用トータル 13,000円

当初、DXの3Wスポットを送って頂ければ改造してお返しする形式で通知してましたが、現在DXで販売されてるモノは高確率で不良品(1W駆動以下)であるため、こちらで3W駆動を確認したものをご用意して改造する形式に変更させていただきました。

■ご注文の流れ

  1. メールで必要事項をお知らせ下さい
    用途:サンゴ目的か否か (レンズの説明があるため)
    その他、数量送付先(名前/郵便番号/住所/電話番号)をお知らせ下さい。
  2. 折り返し、納期と支払金額と振込先(当方指定銀行のみ)をご返信します
  3. お振り込み確認後、製作と発送をおこないます
  4. お受け取り

■仕様

LED仕様
波長 採用LED 採用レンズ UV出力
365-370nm NITRIDE NS365L-3SLG 石英ガラス 800mW @650mA

*樹脂レンズ採用品のNS365L-3SVRは経年劣化が懸念されるため採用中止

ランプ仕様
消費電力 電源 形式 ドライブ レンズ リフレクター
3W AC100V E26灯具 650mA ガラス45°装着
(ガラス20°付属)
アルミ90°
UV照度(参考値)
45°レンズ装着時 20°レンズ装着時
2,000uW/cm2 @30cm 25mW/cm2 @10cm

■外観

ナイトライド370nm最新3Wバルブ

このNS365L-3SLG版を、今回のナイトライド370nmスポットLEDの正式版とします♪

■注意事項

* 絶対に光を直視しないでください。お子様の手の届かない位置でご使用ください
* UV LEDの危険性を十分にご理解されている方へのみ提供させていただきます
* 必ず400-420nmの補助としてサンゴに当ててください。単独での常用は不可
* 既に蛍光タンパクが衰退した個体には距離を離して少しずつ慣らしてください
* アクリルやポリカ蓋をご使用の水槽には使用できません (UVを透過しないため)
* 基本的に受注作業なので、料金は先払いでお願いします (銀行振り込みのみ)

■20°レンズと45°レンズのビーム角の違い

20°/45°ビーム比較

用途に応じてサンゴ用45°ビーム仕様検査用20°ビーム仕様が使い分け出来るように、45°レンズを組み込んだ完成品に、20°レンズを付属品としてお付け致します。
(レンズは+ドライバー(1番)があればネジ×3を外して簡単に入れ換え可能です)
(希望があれば20°レンズの方を装着した状態でお送りいたします(但しサンゴ不可)

■NS365L-3SLG版 UV照度参考値 (保証値ではありません)

浅場サンゴ用途@45°レンズ装着時 (ピーク値)
距離 照射φ 参考ロット(a) 参考ロット(b)
30cm 26cm 1,962 uW/cm2 2,072 uW/cm2
45cm 38cm 836 uW/cm2 868 uW/cm2
60cm 50cm 496 uW/cm2 532 uW/cm2
UV硬化・検査用途@20°レンズ装着時 (ピーク値)
距離 照射φ 参考ロット(a) 参考ロット(b)
1cm 2.5cm 100.9 mW/cm2 102.5 mW/cm2
5cm 3.5cm 51.52 mW/cm2 52.30 mW/cm2
10cm 5cm 25.24 mW/cm2 25.63 mW/cm2
20cm 9cm 10.93 mW/cm2 11.20 mW/cm2
30cm 12cm 6.03 mW/cm2 6.05 mW/cm2

* 測定器はUV340Bを使用 / 距離はスポット先端から測定器のセンサーまでの距離
* 1cm/5cm距離は理論値(当方所有の測定器で測定不能につき)
* 20°レンズはサンゴ用途に絶対に使用しないで下さい

■関連製品スペック参考

その他、不明な点はメールでお問い合わせください。

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