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Mazarra特集:見える部分

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先日から運良くMazarra PやMazarra P+420をお借りする機会に恵まれまして、こんなチャンスはまたとないと、時間をかけて徹底的にしゃぶりついておりました(笑)
Mazarraはスペクトルさえ磨けば機能的にもとても面白い製品ですからね♪
それをもっと満喫しようじゃ無いかぁっ!
と言う趣旨のネタをたっぷりドリップしたので、今回も太っ腹で大公開しちゃいます♪
Mazarraユーザー必見!

Mazarra特集のスケジュール(予定)

  1. Mazarra特集:見える部分
  2. Mazarra特集:見えない部分
  3. Mazarra特集:駆動電流
  4. Mazarra特集:入れ違い
  5. Mazarra特集:汎用スター基板
  6. Mazarra特集:代替え素子
  7. Mazarra特集:フルスペ♪

こんな感じでお送りします!
まず今回は、「Mazarra特集:見える部分」から。

あ、フルスペユーザーさんは、堅いこと抜きで、温かく見守ってくださいね(汗)

Mazarra P+420 vs P :外観比較

今回の特集は、入手できたMazarraの都合上、2011/10期のP+420(国内正規ルート品)と、2012/1期のP(海外通販USモデル)を元にお送りしていきます。モデルが異なる点、時期が異なる点、純粋な比較にならない点もあると思いますが、逆に双方のメリット・デメリットも見えてくると思います。それらをうまくまとめてお届けしていきます。

まずは、外観の比較から。

Mazarra 外観

P+420と言うのは、元々PとSしか無かったMazarraのラインナップに、国内代理店のオーシャンアースがPをベースに独自のLED素子パターンに変更し、420nmを強化して提供する国内専用モデルです。発売当時はPにはUV系LED素子が400nmしか採用されていなかったため、420nmを強化したP+420を選択されたユーザーも多かったでしょう。当時の情報や進化の経緯は過去記事のMazarraの進化と最新情報(2012/4/4)をご覧ください。
尚、P+420もPがベースですから、LED素子以外は仕様も外観も基本的には同じです。たまたま新旧の進化の過程でフロントカバーの固定ネジが変更されていましたが、それ以外、特に変わりはないようです。
あ、中の基板等の違いについては後日の「Mazarra特集:駆動電流」をお待ちください。

一方、最新Pの方は、BとCチャンネルの内容が同じになり、LED配色がかなり判りやすくなりました。でも、よく考えればチャンネルの無駄だけど(汗)
まあこれは、Pが昔から持つB-C反転疾患による影響も大きいのだろうと思いますが、でもご安心ください。後日の「Mazarra特集:入れ違い」では、この欠陥を矯正する方法もご案内いたします♪

Mazarra P+420 vs P :採用LED素子比較

次に、採用されている各モデルのLED素子を比べてみます。
まずは時期の古いP+420の方から。

Mazarra P+420 付属純正LED素子

この当時のLED素子構成は、目玉のZT社 SemiLEDsトリプルチップ420nm LED素子(写真右上)が特徴的ですが、Cree XML以外の白系LED素子にはBridgelux社のもの(写真左下)が使用されていました。

そして、最新Pの採用LED素子です。

Mazarra P 付属純正LED素子

先のP+420と比べると、白系はCreeに変更され、UV系はEpiledsデュアルチップに変更(写真右)になってます。でも実はUV系は過去2回変更されています。

  1. 初期:400nm (SiBDI社P2シリーズ SemiLEDsチップ採用品)
  2. 中期:400-410nm/410-420nm (SiBDI社S35シリーズ SemiLEDsチップ採用品)
  3. 現在:400-410nm/410-420nm (Epiledsデュアルチップ採用品)

詳しくはMazarraの進化と最新情報にある素子リストをご覧ください。

あと、気になるのはRoyalBlueがRebelからRebel ESに昇格してる点です。
チップも大型になり、ES特有の保護ダイオードも目立ち、存在感が違います♪
ま、光量がどれだけ違うのかは次回「Mazarra特集:見えない部分」で。

尚、純正付属品以外では、こんなオプション素子もあります。

Mazarra 純正オプションLED素子

左は中期に採用されていたSiBDI社S35シリーズの410-420nmですが、もちろんオプションとしても入手可能です。ただ、今から買うなら光量と容量的にも現行最新ラインナップのEpiledsデュアルチップ品(P素子写真右)をオススメします。でも、品切れなのか?なかなか入手できないらしいので、どうしても待てない方は後日の「Mazarra特集:代替え素子」をご期待ください♪

また、気になるシアンは、Mazarra発売当初から用意されていたこだわりの光量ランク bin 2(495-500nm)のLuxeon Rebel(Philips Lumileds社)を採用した、俗に言う“当たりシアン”ですから、500nm強化には最適でしたね♪
さあ! 果たしてこれより安くて明るいシアンはあるのかっ?

Mazarra付属純正レンズ3種

最後に、忘れてはならない付属レンズについて。

Mazarra付属純正レンズ3種

好みに応じて3種のレンズが自由に交換できるのもMazarraの売りの一つ。
ただ、UV系に関しては、光量の減衰や劣化の懸念から、デフォルトではクリア100°が推奨されているようです。そのため、合成スペクトルを見た時に、どうしてもUV系の光量が低めに出てしまう点にご注意ください。以降の測定結果もP+420/Pに関わらず、UV系素子(400nm/420nm)にはすべてクリア90°レンズを装着した値となっていますので、念頭に置いてご覧ください。
また、先ほどのPの付属LED素子の写真(3つ手前の写真)からも判りますが、レンズと素子が干渉して素子を壊さないように、UV系の素子には透明なプラスチックの保護ガイドが素子に設けられています。恐らく、耐久的には理想的なLED素子のシリコン樹脂の弾力が返って仇となり、素子内部のボンディングワイヤーを圧迫して破断させやすいようです。素子交換やレンズ交換の際には、くれぐれも無理な力を加えないよう、注意してください。

つづく

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