う~ん、、、確かに危なっかしいなぁ。。。
と言う訳で、スペクトロメーターMK350レクチャー第二弾、参りま~す♪
第一段はこちら↓
- スペクトル測定は露光時間を適切に - 2014/2/7
まず、スペクトルのピーク波長に注目して、常識的なカーブから逸脱してるモノは精度を疑ってください。さらに、その露光時間が6msだったら、疑惑スタートです。ましてやLUX(照度)が3-4万を超えてたら疑惑濃厚♪ LUX隠してたらアウト~♪笑
正しいスペクトルの例↓ (Kessil A350wの場合)
怪しいスペクトルの例↓ (同Kessil A350w)
露光時間の限界を超えるほど近接して測定すると簡単に露光オーバーが発生します。
まあ、本来ならば、LEDに長く携わってる方なら、すぐに見抜けるはずの凡ミスです。
もしプロで気づいてないなら失格、LEDを扱う資格はないです。前科持ちなら特に。
こういう業者は、詐欺商品も見抜けずに偽装商品を流通させてしまう危険姓も超高い!
あるいは、最悪のケースとして、これをわざとやってる可能性もあります!
ご覧の通り、460nmのピーク波長が潰れる分、下の弱い帯域が上に伸びるので、あたかもそれらを強く見せることが出来ちゃうからです!? 恐ろしい!!!
前回は、主に露光時間について解説し、「大抵の場合は露光時間の設定をオートにしておけば問題ない」と書きました。でも、だからと言ってオートならどう測ってもOK、なんてことはありません。ま、通常は数をこなせば自然と身につきます。業務で使うなら尚更です。
そこで今回は、測定距離によるMK350の露光時間の限界について説明します。
例えば、ある光源に対して、徐々に測定機器を近づけながら測定していくとします。
露光時間はオートに設定しておきます。
まず、40cm、30cm、20cmの距離で測ってみます。
結果はこうなりました。
* これはKessilじゃないよ笑
結果をまとめると、
測定距離 | 露光時間 | ピーク波長 |
---|---|---|
40cm | 31ms | 綺麗なカーブを描いている |
30cm | 15ms | 綺麗なカーブを描いている |
20cm | 7ms | 綺麗なカーブを描いている |
今のところ、何も問題は生じていませんね。
さらに続けます。
10cm、5cm、1-2cmの距離で測ってみます。
結果はこうなりました。
結果は、
測定距離 | 露光時間 | ピーク波長 |
---|---|---|
10cm | 6ms | ん? ピーク波長の先がちょっと糞詰まり? |
5cm | 6ms | ピーク波長が崩れて瓶の口みたいに??? |
1-2cm | 6ms | 尖ったピークやら、丸いピークやら、可笑しな事に。。。 |
お判り頂けただろうか?笑
そうなんです。
MK350の露光時間の最小値(下限値)は6msなんです。
たまたま露光時間が本当に6msだった場合はギリギリ綺麗なスペクトルが得られますが、もし6ms以下に絞るべき大光量を受けた場合でも、もうそれ以上下がりませ~ん!
それを無視してガンガン強い光を受ければ、当然露光オーバーを起こします。
その結果、レクチャー第一段の時のように、やはりスペクトルは崩れてしまいます。
しかも、ピーク波長が崩れるだけならまだしも、その周りの他の波長が過大評価されて、あたかもそれらの波長強度が増したかのように振る舞います。上のグラフでも、1-2cm測定時では相対比4割程度だったはずの420nm域が9割に化けてます(爆)
勿論それはプロがやったら波長詐欺を意味しますから、ちゃんと自覚しましょう(笑)
あと、まさかとは思うけど、確信犯はダメ、絶対。
そこで、優しいLEDスペクトルデザイナーさんが、親切に手取り足取り教えちゃうよ♪
■MK350の正しい使い方
■MK350の間違った使い方
簡単でしょ?
引き続き怪しいスペクトルを見かけたら、お気軽に必殺仕事人に通報してください♪
初犯はなるべく優しくマイルドに、再犯からはやや厳しく成敗していきます!
追伸:
え? このライト気になるって?
次回のネタです♪笑