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懲りずに書いてみたりする結果オーライな日記

T5にもUVを盛りたい♪ 完

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UV 400nmの蛍光体を探してくれている蛍光灯メーカーから返答が来ました。
答えは・・・

数年前までは400nmの蛍光体はあったのですが、特殊な波長で需要も少ないため、残念ながら、現在では海外も含め作っているメーカーは無いそうです。

とのことでした(要約してます)
くそぅ。。。400nmの必要性をもっと早くにアクア各社にアナウンスしていたら。。。無念。

ちなみに、最後の希望だった420nmより低めの蛍光体と言っていたのは、結局のところ前回も紹介した中にあるこれ↓と近いモノだったようです。

T5に使えるUV蛍光体

やはり、ブラックライト向けっぽいですね。。。
もしこれを入れたら、400nmの量が確保できた頃には365nm最強値それ以下のUV量も上昇しちゃって、サンゴへの影響が心配です。それに、この特性見る限り、発光効率も悪そうだし。。。

T5のUV盛り計画は・・・儚い夢と消え去りました。。。残念。
幸い、販売を名乗り出たメーカーさんは居なかったので、さすがにメーカーさんらは400nm蛍光体が入手不能なことを知っていたのかも知れませんね。

お役に立てず、ぬか喜びに終わってすみませんでした。

と言う訳で、T5ユーザーさんは、400nm入りLEDスポットを併用する等の工夫をして、どうにか蛍光タンパクの励起源を確保してください。特にVFP(紫蛍光)やBFP(青蛍光)の蛍光タンパク育成には、もうそれしか方法がありません。
それか、極めて420nm寄りの反応帯域をもつ該当蛍光タンパクなら、弱いながらもギリギリ発現できるかも知れません。420nmを受けて425nmを放つとか、420nmを受けて450nmを放つようなタイプなら。。。400nmを受けて~とか390nmを受けて~みたいなタイプは無理ですが。。。

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T5にもUVを盛りたい♪ 其の四

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T5にUVを盛りたい♪もまだまだ続くよ♪

実は、なんとかしてT5にUVを盛る方法は無いものかと、ただいま蛍光灯メーカーさんに相談中です。とりあえず詳細は伏せますが、現状で以下のようなスペクトルのUV蛍光体が使用可能だそうです。

T5蛍光灯に使える蛍光体各社

うーん。。。

肝心の400nmが皆無やん!

ちなみに370nmはブラックライト用、それ以下は爬虫類用などで需要のあるものです。
で、「400nmの蛍光体って無いんですか?」と伺ってみると、最初は、

ご要望の400nmの蛍光体は廃盤になっておりまして・・・

と言う絶望的な返答。。。
で、420nmならあるので・・・とご提案頂きましたが、

それじゃ各社のActinic系と変わらない!

と、しつこく粘っておりましたら、

蛍光体メーカーに弊社技術部が問合せをしてます・・・
ピーク波長420nmより若干低い蛍光塗料があるかも・・・

とのご返答を頂き、ただいま待機中です♪
見つかったら良いなぁ♪
まさか日亜に確認してるのかなぁ~♪汗

そこで、

我こそは!

と言うアクアメーカーさんがおられましたら、今のうちにこっそり挙手願います。
夢のUV盛りT5製造権・販売権を、そのままお任せしたいと考えてます♪
そうなれば世界初の商品! 世界規模で知名度が突き出そうですね♪
あ、僕はお礼とか要らないです。T5ユーザーとサンゴが喜ぶなら♪キリッ

複数の申し出がある場合は僕の独断で決めますので、UV盛りT5への熱き思いを語ってください。
希望者ゼロの場合は・・・と言っても僕には資金が無いので、別の方法を考えます(汗)

最小ロットは、蛍光体にも寄りますが・・・ごにょごにょ
納期は・・・ごにょごにょ

詳しい話はメールでどうぞ。

尚、最終的に良さそうな蛍光体が見つからなかった場合は・・・

この話は無かったことに!!!汗

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T5レビュー:SFILIGOI

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T5レビュー、まだまだ続きます♪
今回はSFILIGOIと言うブランドのT5球です。何て読むのこれ?
またまたナチュラルで購入。
だいぶワンパターンになってきたので、駆け足でお届けします(笑)

まず外観・・・

SFILIGOI

え?
逆に斬新でプロっぽいかも???

  • SFILIGOI - ULTRA WHITE
  • SFILIGOI - DEEP BLUE
  • SFILIGOI - SUPER ACTINIC BLUE 03

SFILIGOI 球

・・・ちょっと待て。
ULTRA WHITEの型番印刷が抜けてるぜぇ?
2本頼んだけど2本とも真っ白だぜぇ?
これって正しいの? 岡部さん?

光色。

SFILIGOI 光色

白が結構青いなー。

実測スペクトル。

SFILIGOI 実測スペクトル

やはり白は色温度が測定不能でした。大体50000Kくらいかしら。
ちなみに、このULTRA WHITEはATI Aquablue Specialと完全に一致しました。
その他、青系もActinic系も各社で完全に一致ですね。

公称スペクトルとの比較・・・と思ったら非公開?でした。

SFILIGOI 実測スペクトル(公称スペクトルなし)

実用構成。

SFILIGOI 実用構成

これまでの4ブランドの光量比較。

試験灯具 ATI SunPower 24W×4=96W
PPFD
成績順
1 2 3 4
ブランド ATI WavePoint SFILIGOI GIESEMANN
PowerChrome
構成 Aquablue SP×2
Blue Plus×1
Actinic×1
TROPICAL×1
SUN×1
BLUE×1
REEF×1
WHITE×2
BLUE×1
ACTINIC×1
Midday×1
AquaBlue+×1
Actinic+×1
PureActinic×1
PPFD 372 umol/m2/s 316 umol/m2/s 315 umol/m2/s 275 umol/m2/s
JIS 照度 10,814 lx 11,554 lx 9,496 lx 8,936 lx
簡易照度 19,560 lx 17,290 lx 16,750 lx 14,880 lx
UVA+UVB 19.1 uW/cm2 16.2 uW/cm2 12.1 uW/cm2 39.1 uW/cm2

これまでの評価。

  1. ATI - 1本3,000円前後で高いけど明るい。光量にこだわるならコレ!
  2. WavePoint - 1本2,000円程度で安いけどまあまあ明るい。お得なT5。
  3. SFILIGOI - 1本3,000円前後で高いのにWavePointと大差ない or 暗い。
  4. PowerChrome - 1本2,000円程度で安いが暗い。

最後に、これまでの近似スペクトル。

これまでの近似スペクトル

尚、これらはあまりに一致しているため、無駄な色分けは省略してます。

白系は各社で3波長のバランス違いで6000K-20000K程度まで光色が色々あるので、これは好みで選べはOKです。
青系やActinic系は、もはや各社同じスペクトルと考えてOKです。そのため、敢えて各社の球をブレンドしても波長リッチにはならないので、ちゃんぽんの必要もありません。
基本構成として、白+青+Actinic系さえ押さえておけばOK。
赤の演色強化を狙うならピンク系を混ぜても良いけど、白系に入ってる赤の強度で十分なので、ほどほどに。どうせ630nm以降は足しようが無いし。
Actinicは全体の2-3割程度確保しておけば幸せになれるでしょう♪

あとは、KZ社とUV Lighting社のT5管を取り寄せ中です。
海外通販のついでに頼んだので時間が掛かりそうですが、気長にお待ちを。。。
まあ、スペクトルは多分同じでしょうから、焦点は光量に絞られそうです。

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