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KR93SPフルスペ:最終デザイン

この記事を含むタグの全記事リスト: eco-lamps KR93SP LEDライト スペクトル

KR93SPフルスペクトルエディションのLEDデザイン、スペクトル設計、採用LED素子の選考に、更に更に途方もない時間を費やし、ようやくファイナルアンサーに漕ぎ着けました。デザインバージョン3! 最後の最後まで相当な無茶ぶりを発揮しちゃいました♪汗
ま、僕なんかにいじらせたのが運の尽きと、和田さんもeco-lampsも諦めてください(笑)

素子の変更と追加、製造工程の増大、多分相当なコスト増になってるはずですが、初期ロットはもちろん価格は据え置き。ただ今後価格をどうするかは・・・和田さん頑張れ(汗)

その代わり・・・恐らく10月の初期ロットの納品はギリギリ月末か、あるいはもう少し掛かるかも。本当にすみません。でも、でも・・・、どうしても妥協はしたくなかったのですっ!キリッ
だって~前代未聞の世界初ウルトラスーパーフルスペクトルなんですもの♪
待つ価値は・・・あります!(自信満々)

さあ、皆さんもどうですか?
初期ロットの予約受付は、大きなサイズならまだ少し余裕があるようですよ♪

それにしても・・・eco-lamps社とのやりとりはすべて英語なのですが・・・曝
頭が完全にオーバーヒートです。。。

LEDデザイン ver.3

KR93SP LEDデザイン ver.3 最終

実はKR93はサイズが大きくなるほど、サークル部の数が大盛りになっていきます♪
なので、24インチは12インチの単なる倍の光量ではなく、サークル1ヶ分明るいのだ♪
なのでなので、24インチや30インチあたりは光量的にかなりお勧めです!
この辺になるとLED素子も100ヶ近く乗ってる(曝)ので、ほとんど面発光に近くなります。

スペクトルデザイン ver.3

KR93SP スペクトルデザイン ver.3 最終

各画像は、大きな画像が白ch+青ch、左下が白ch、右下が青chです。

設計ver.1のスペクトルは、白chと青chをある程度混ぜないとフルスペクトルが100%発揮されませんでしたが、ムーンライトに頼っていた設計を改め、白chも青chも独立したスペクトル性を実現しました。一切の妥協なしです。もちろんこれを初期ロットから実現します♪

巷の各社の最新LEDライトは、平均的に3W駆動の50W前後で、光束も2,000lm後半~3,000lm台なので、KR93SPで言うところの18インチ/63Wあたりが光量的にも同等になります。こんなに青系のLED素子ばかり乗せても光量が落ちないのは、さすが大光量・高効率の1W駆動です♪
更に24インチになると一気に4,000lmオーバー、30インチなら5,000lmオーバーです♪

採用LED素子/チップ

LED BRAND Model COLOR wavelength lm/mW
CW SSC W42180 PureWhite 8000K 108lm
NW S42180H NeutralWhite 4000K 98lm
500nm SemiLEDs 45mil Cyan 500-510nm 55-65lm
475nm 40ml Blue 475-480nm 15-20lm
450nm 45mil RoyalBlue 450-455nm 500-550mW
420nm 40mil BlueViolet 420-425nm 300-350mW
400nm 40mil UV 400-405nm 250-300mW

白系LED素子については、色々悩んだ末、若干光量が落ちても既製品を購入して使用してもらうことにしました。これは日亜化学の白色LED特許網への配慮です。その代わり、僕の太陽光ブレンドでもお馴染みのソウルセミコンダクター社のLED素子なので、高耐性シリコン樹脂レンズ採用の焦げないレンズには変わりありませんからご安心ください♪
青系のLED素子は、すべてSemiLEDs社からチップで購入して、いつもどおりeco-lamps社でパッケージングしたものを使用します。もちろんシリコン樹脂レンズになります♪

設計スペクトル最新バージョン3は、前回までの試作機よりも遥かにスペクトルが改善されていますが、その分、光量をやや犠牲にしています。とは言え、一般の3W駆動製品でこのスペクトルを作ると光量は遥かに下回ってしまいますが、そこは大光量・高効率の1W駆動のKR93なので、光量低下は最小限に抑えられています。それでも足りなければ、2台3台並べれば光量は確保できます。スペクトルを最優先した理由はそのためです。もし光量を優先してスペクトルを犠牲にしたら、何台並べてもスペクトルはどうにもなりませんから。

ま、今この時点でどう騒いでみても、所詮はまだ実態の無い商品です。
慎重な方は、製品が供給されてから、店頭でじっくりご判断ください。
待ちきれない方、僕を信用される猛者(笑)は、まだ間に合う初期ロットをゲットだぜ!

ご質問・ご相談等あればお気軽にどうぞ。

こちらのエントリーもどうぞ♪

2011/09最新LEDライトスペクトル比較

この記事を含むタグの全記事リスト: Illumagic KR93SP LEDライト Mazarra

最近巷で注目の最新LEDライトのスペクトルを頑張って計算してみました。
*最近リクエストがあった中から国内で入手可能な最新の製品に限定したもの
*国内の主要なメーカー製品については以前の記事をご覧ください

各社公式の開示データ不足による誤差は勿論ありますが、極端な差異は無いでしょう。
どうか皆さんの製品選びにお役立てください♪
尚、不平のないよう僕のコメントは極力割愛してますが(汗)、お勧めだけ簡単に言うと、やはりメタハラを担うメインLED照明には、UV 400nmやBlueViolet 420nmが標準装備されたLEDライトが良いんじゃないかなぁ?とは思います♪
その他、具体的なアドバイスをご希望の方は、水槽データ・目的・目標など添えてメールでご相談ください。

■注意
各データ中のスペクトル・全光束・照度はLEDスペクトラによるものです。スペクトル・全光束はLED素子ベースでの値であり、製品実機での値とは厳密には異なりますのでご了承ください。また、照度もビーム角60°30cm固定で想定したものであり、レンズやビーム角は機種ごとに違いますので、併せてご理解ください。

参考LEDデータ: CREEPhilips LumiledsOSRAMSiBDI

eco-lamps KR93SP フルスペクトルエディション

2011年10月に初期ロット納品予定の最新モデル
おしとやかにリンクだけ。

Maxspect Mazarra

2011年9月発売最新モデル

Maxspect Mazarra

Mazarraについては前回もスペクトルを出しましたが、その後仕様変更があり、最近公式データが更新されていたので、最新データを使ってスペクトル計算をやり直しました。
尚、当初の国内向け+420nmモデルは今も尚スペクトル設計中とのことで割愛しました。

旧モデルとの違い: 大型LEDモジュール廃止、レンズ標準化、420nm追加など

製品 Maxspect Mazarra P 56W
公式サイト http://maxspectusa.com/
合成スペクトル開示 / 全光束開示 × / ×
UV 400nm / BlueViolet 420nm /
スペクトル特徴 大部分が青に集中したスペクトル
ch. LED color QT Luminous Flux
A Cree XM-L CoolWhite 7000-8000K 4 540lm@1500mA×4 = 2,160lm
B Luxeon Rebel RoyalBlue 440-460nm 2 1,222mW@1000mA×2 = 2,444mW
Blue 460-490nm 2 88lm@1000mA×2 = 176lm
C SiBDI S35 UV 400-410nm (U60) 1 500mW@700mA×1 = 500mW
UV 410-420nm (U70) 1 600mW@700mA×1 = 600mW
Luxeon Rebel RoyalBlue 440-460nm 2 910mW@700mA×2 = 1,820lm
D Cree XP-G WarmWhite 3000K 2 232lm@1000mA×2 = 464lm
Luxeon Rebel Blue 460-490nm 2 88lm@1000mA×2 = 176lm
公式データを元に算定 16 56W / 3,120lm / 33,108lx
Mazarra P 算定スペクトル
例えば、青を弱めるべくBチャンネルをオフにするとこんな感じ↓
Mazarra P 算定スペクトル Bチャンネルオフ
製品 Maxspect Mazarra S 48W
公式サイト http://maxspectusa.com/
合成スペクトル開示 / 全光束開示 × / ×
UV 400nm / BlueViolet 420nm × / ×
スペクトル特徴 一般的な白+青のスペクトル
ch. LED color QT Luminous Flux
A Cree XP-E CoolWhite 7000-8000K 8 280lm@1000mA×8 = 2,240lm
B Cree XP-E RoyalBlue 450-465nm 4 1,000mW@1000mA×4 = 4,000mW
Blue 465-485nm 4 69lm@1000mA×4 = 276lm
公式データを元に算定 16 48W / 2,694lm / 28,589lx
Mazarra S 算定スペクトル

Illumagic Advance

2011年9月発売最新モデル

Illumagic Advance

旧モデルとの違い: レンズ標準化、420nm追加、5W駆動廃止?など

製品 Illumagic Advance S-45 46W
公式サイト http://www.illumagic.com.tw/
合成スペクトル開示 / 全光束開示 × / ×
UV 400nm / BlueViolet 420nm /
スペクトル特徴 青寄りだけど他の波長も存在感のあるスペクトル
ch. LED color QT Luminous Flux
W Cree XP-G CoolWhite 6 310lm@850mA×6 = 1,860lm
NeutralWhite 2 270lm@850mA×2 = 540lm
B Cree XP-E RoyalBlue 2 1,080mW@850mA×2 = 2,160mW
Blue 2 90lm@850mA×2 = 180lm
UV ? UV 400nm 2 300mW@350mA×2 = 600mW
Purple (420nm ?) 2 350mW@350mA×2 = 700mW
素子ランク不明に付き各最高ランクで仮算定
UVは妥当値にて算定
Creeの3.5W駆動は850mAとして算定
16 46W / 2,679lm / 28,426lx
Illumagic S45 算定スペクトル
製品 Illumagic Advance C-45 46W
公式サイト http://www.illumagic.com.tw/
合成スペクトル開示 / 全光束開示 × / ×
UV 400nm / BlueViolet 420nm /
スペクトル特徴 青に大きく集中したスペクトル
ch. LED color QT Luminous Flux
W Cree XP-G CoolWhite 3 310lm@850mA×3 = 930lm
NeutralWhite 1 270lm@850mA×1 = 270lm
B Cree XP-E RoyalBlue 4 1,080mW@850mA×4 = 4,320mW
Blue 4 90lm@850mA×4 = 360lm
UV ? UV 400nm 2 300mW@350mA×2 = 600mW
Purple (420nm ?) 2 350mW@350mA×2 = 700mW
素子ランク不明に付き各最高ランクで仮算定
UVは妥当値にて算定
Creeの3.5W駆動は850mAとして算定
16 46W / 1,755lm / 18,626lx
Illumagic C45 算定スペクトル
製品 Illumagic Advance P-45 46W
公式サイト http://www.illumagic.com.tw/
合成スペクトル開示 / 全光束開示 × / ×
UV 400nm / BlueViolet 420nm /
スペクトル特徴 ちょっと黄ばんで見えるかも?なスペクトル
ch. LED color QT Luminous Flux
W Cree XP-G CoolWhite 8 310lm@850mA×8 = 2,480lm
NeutralWhite 4 270lm@850mA×4 = 1,080lm
UV ? UV 400nm 2 300mW@350mA×2 = 600mW
Purple (420nm ?) 2 350mW@350mA×2 = 700mW
素子ランク不明に付き各最高ランクで仮算定
UVは妥当値にて算定
Creeの3.5W駆動は850mAとして算定
16 46W / 3,563lm / 37,802lx
Illumagic P45 算定スペクトル

Ecotech Marine Radion

2011年9月最新モデル (発売日未定?)

Ecotech Marine Radion

EcotechMarine Radion 公式スペクトル

製品 Ecotech Marine Radion 120W
公式サイト http://ecotechmarine.com/
合成スペクトル開示 / 全光束開示 / ×
UV 400nm / BlueViolet 420nm × / ×
スペクトル特徴 植物育成(クロロフィル重視)向けスペクトル?
赤650nmへのこだわりに感心しました♪
(普通の赤はおよそ620~640nmなので)
LED color QT Luminous Flux
Cree XP-G CoolWhite 8 463lm@1500mA×8 = 3,704lm
Cree XP-E RoyalBlue 10 900mW@700mA×10 = 9,000mW
Blue 8 70lm@700mA×8 = 560lm
Green 4 170lm@700mA×4 = 680lm
OSRAM OSLON SSL HyperRed 644-666nm 4 540mW@700mA×4 = 2,160lm
素子ランク不明に付き各最高ランクで仮算定 34 118W / 5,508lm / 58,440lx
EcotechMarine Radion 算定スペクトル
概ね公式スペクトルと一致 (緑が低いのは素子のランクの誤差の範囲かな?)

フリーウォーター ecrofLED 55W

2011年最新モデル (初期型50W?最新55W?)

Freewater ecrofLED 55w

製品 ecrofLED 55W
公式サイト http://www.freewater.jp/
合成スペクトル開示 / 全光束開示 × / ×
UV 400nm / BlueViolet 420nm × / ×
スペクトル特徴 一般的な白+青のスペクトル (青に大きく集中)
Luxeon Rebelの意図は何だろう?
LED color QT Luminous Flux
Cree XP-G CoolWhite 2 260lm@700mA×2 = 520lm
NeutralWhite 2 228lm@700mA×2 = 456lm
WarmWhite 2 200lm@700mA×2 = 400lm
Cree XP-E RoyalBlue 6 900mW@700mA×6 = 5,400mW
Blue 4 70lm@700mA×4 = 280lm
Luxeon Rebel Blue 460-490nm 2 58lm@700mA×2 = 116lm
公式データを元に最高ランクで算定 18 54W / 2,037lm / 21,612lx
ecrofLED 55w 算定スペクトル

Ecoxotic Cannon LED

2010年7月モデル?

Ecoxotic Cannon

Ecoxotic Cannon LEDモジュール

製品 Ecoxotic Cannon LED Blue 453nm 50W
公式サイト http://www.ecoxotic.com/
合成スペクトル開示 / 全光束開示 × / ×
UV 400nm / BlueViolet 420nm × / ×
スペクトル特徴 一般的な青LEDのスペクトル
(一般LED大型モジュール)
LED color QT Luminous Flux
BRIGELUX ? Blue 453nm 7×7=49チップ 200mW@350mA×49 = 328.6lm
妥当値にて算定 49チップ 49W / 328.6lm / 3,487lx
Ecoxotic Cannon Blue 453nm 算定スペクトル
製品 Ecoxotic Cannon LED 12000K 50W
公式サイト http://www.ecoxotic.com/
合成スペクトル開示 / 全光束開示 × / ×
UV 400nm / BlueViolet 420nm × / ×
スペクトル特徴 一般的な白LEDのスペクトル
(一般LED大型モジュール)
LED color QT Luminous Flux
BRIGELUX ? CoolWhite 12000K 7×7=49チップ 100lm@350mA×49 = 4,900lm
妥当値にて算定 49チップ 49W / 4,900lm / 51,991lx
Ecoxotic Cannon CoolWhite 12000K 算定スペクトル

以上、間違いがあったらご指摘ください。
追加リクエストもあればどうぞ。

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KR93SPフルスペ試作機レビュー♪

この記事を含むタグの全記事リスト: eco-lamps KR93SP LEDライト

大変お待たせしました。決してわざと焦らした訳じゃありません(汗)

先日、KR93SPフルスペ試作機が、eco-lamps社から仕上がってきました♪

KR93SP 外観と発光色

12インチでの素子配列は、試作機ではこうなったようです。

続いて各チャンネルの配光です。

KR93SP 白chと青chの配光

色味は凄く良いのですが、白chが明るすぎる? あるいは青chが弱い感じがします。
とは言え、僕の作った試作機よりは断然マシですが。
僕のは400nmや420nmのビームは弱くて写真に写りませんでしたから(汗)
それにしても、12インチ(50W)で3万lxオーバーは無駄に明るすぎるので、その分青を増やした方が良いかもなぁ。。。

続いて分光器によるスペクトル確認結果です。

KR93SP 分光器によるスペクトル分布

* Allは各波長の合成画像です(UVはここまで強くありません)

一応、スペクトル的には指示通り可視光線すべてバッチリ入ってます♪
これを見ると、改めてフルスペクトルを実感しますねぇ~♪
いよいよかぁ。。。ワクワク♪

最後にeco-lampsでの実測スペクトル結果です。

KR93SP 製造元によるスペクトル測定結果

やっぱり青chの放射束強度が指示より弱いようです。波長は満たしてますが、これでは強度的に青みが足らず、水深3-5Mと言うより、水深ゼロメートルです(汗)
これについては、僕の指示を満たすLEDチップがまだ到着しておらず、まだ少し時間が掛かるとのこと。という訳で、今回の試作機はあくまでも波長に焦点を置いた叩き台でした。

あと、現在の設計では、RoyalBlueをムーンに依存していたり、白chにUVが含まれていないので、より完璧なスペクトルの再現を目指して、これらの点を克服した新たな素子組みの再編成案も提出しておきました。

KR93SP スペクトル案2

ただ、これだとかなり光量を犠牲にすることになるので、まだ採用は未定です。いくら1W駆動で大光量・高効率とは言え、既成の3W駆動品より暗くなるのは忍びないですからね。ちょっと思案どころです。。。
もちろん最終的には最高のスペックをお届けできるよう頑張ります!

では、また新たな情報・予定が判り次第、お知らせしたいと思います。
お楽しみに~♪

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