1.023world - ヤドカリパークとマリンアクアリウム -

海洋の仕組みと細菌・微生物から学ぶマリンアクアリウムサイト

1.023world Facebook

結果 Oh! Life (旧ブログ)

懲りずに書いてみたりする結果オーライな日記

スペクトル測定は露光時間を適切に

ブログ エイジ 20:24 コメント0件
この記事を含むタグの全記事リスト: スペクトル 測定器

普段からLEDのスペクトルに慣れている方ならすぐに気付くような事でも、
そうでない方はなかなか気付く事が出来ない?
と言う事例をご紹介します。

まず、以下のスペクトルをご覧ください。

フルスペKR93SPのスペクトルが、遂にUV 380nm大盛りになりました♪

フルスペが379nmピークに♪

ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!

はい、あなた、正解です。
LEDのスペクトルは、決してこんな曲線にはなりませんよね?
そう、気付くべきは、UV 380nmピーク周りの曲線形状の異常です。
僕なんかはすぐに気付くのですが、よほどのLEDマニアじゃないと無理かな?
ま、少なくともLEDのスペクトルを語る業務の方は、磨いておくべきセンスです。

例えば、僕も使ってるスペクトロメーターUPRtek MK350では、露光設定をオートにしておけば、光源の明るさをいちいち考えなくても自動的に適切な露光時間を算定(カメラで言うところのAE)して測定してくれます。そのため、スペクトルの最大値を100%とした適正な相対グラフが容易に得られます。
一方、よりプロフェッショナルな使い方として、露光時間を手動で設定できるマニュアルモードも用意されています。しかし、当然ですが、露光時間を光源の明るさに応じて適切に割り当てなければ、カメラで言うところのオーバーにもアンダーにもなってしまいます。

と言う訳で、上のスペクトルは、実は幻です。残念でした~汗
敢えて露光オーバーで測定したインチキスペクトルだったんだぜ~?笑

種明かしをすると、こうです。

MK350の露光時間設定の違いによる測定結果の違い

上が露光オーバーで測定したインチキ、下が正しいスペクトル、共にフルスペです。
採用されている最も単波長のLED素子が400nmなのに、このように379nmピークなんて出ちゃってます。これは、400nmのスペクトルの立ち上がりの波長部分が既に露光オーバーになったために起こった現象です。

似たような紛らわしいインチキスペクトル例としては、GIESEMANN PowerChrome - PureActinicがあります。これも同様に露光オーバーだったのでしょう。完全にJAROな案件です。知っててやったなら詐欺。未だに公式サイトに貼られてるけど。。。汗

GIESEMANN PowerChrome - PureActinic 適正スペクトルと露光オーバースペクトル

同じようにこの蛍光バルブを意図的に露光オーバーで測定するとこんな感じになりました。
ピークが387nmになってUVリッチに♪笑

まあ、通常は露光設定はオートに設定しておけば問題ありません。
マニュアルで使う事は、まずないです。
ましてや、露光をよく理解されていないなら、使わない方が無難です。

以上、LEDクリエイターからのワンポイントアドバイスでした♪

尚、他にも判断がつかない怪しいのを見かけましたら、お気軽にご相談ください。

こちらのエントリーもどうぞ♪

新スペクトロメーター UPRtek Advanced MK350S

この記事を含むタグの全記事リスト: スペクトル 測定器

僕がスペクトルの簡易測定に使ってるUPRtekのMK350に、いつのまにか後継モデルが出てた。その名もMK350S。公式サイトはこちら

UPRtek Advanced MK350S

て言うか、MK350の上位モデルの位置づけみたい。
スペックが妬ましいくらい進化してますやん♪

UPRtek Advanced MK350S 測定モード

MK350Sに新たに搭載された特筆すべき新機能は、

  • 光合成光量子束密度 PPFD 測定機能
  • タッチパネル解像度 3.2″ 240×320 → 4.3″ 480×800 大型化
  • カメラ搭載(測定時の環境写真をログ保存可能)
  • 平均演色評価数 Ra に、特殊演色評価数を加えた R1-R15 に対応
  • スマホアプリに対応(iOS/Android)

良いなぁ~欲しいなぁ~
ちなみに、Amazon.comでは$3,100.00で売ってるようだ。
スペック的には超安い!
でも僕にとっては天文学的な数字だぜぇ~?

ま、取り急いで必要ではないので、とりあえず7億円が当たったら考えよう。。。

こちらのエントリーもどうぞ♪

串本遠征2013年8月:水深スペクトル篇

この記事を含むタグの全記事リスト: スペクトル プチ実験 南紀 海洋雑学 測定器

昨年の白浜の海中スペクトル測定に続いて、今回は串本の海中スペクトル測定です。

まず、スペクトロメーターMK350水深30M対応の防水ケース(iPad用)に入れるのですが、iPhone用だとギリギリ入りません。かと言ってiPad用だとブカブカ。。。汗

防水ケースに入れたMK350

この時、ポンプで中の空気を抜きすぎると、潜水時に防水ケースが水圧で潰れて測定ボタンが押しっぱなしになる(汗)ので、敢えて少し空気を入れておくのがミソです(笑)
ちなみにMK350の場合、水中でも画面のタップ操作は可能です。液晶に厚めの保護シートを貼ってるお陰なのかな? スマホ(シャープ)だとタップ不能になるのに。。。汗
でも、この防水ケースの宣伝文句では、iPhoneはOKらしいです。どゆこと?笑
シャープとiPhoneじゃタッチパネルの仕組みが違うのかしら???

次に、防水パック自体の波長ロスも調べておきます。
防水パックのありなしで太陽光を測定した結果がこちら↓です。

防水ケースによるスペクトルロス

幸い390nm以下のロスだけで、それ以上の可視光線の測定には問題ないようです。

あと、水深を見るためのツールとして、僕は素潜り用の安価なダイコンOMER MIK1を使ってますが、水温、水深、潜水時間、日時など必要な情報は一応全部採れるので、これでも十分です。素潜りでのヤドカリ散策にも重宝しますよ♪

OMER MIK1

写真は、水温27℃、水深4.0M、潜水時間18秒、です。
今は喘息なので、この辺が限界です(汗)

これで、任意の水深で海中スペクトルを測定する準備が整いました。

そして同日、串本にはこのような測定バカが降臨したと言う。。。笑

測定バカ降臨

では、測定結果です。
本当は誰にも見せたくないので、心の綺麗な人にだけ見えるようにしておきます♪笑

あなたは心の綺麗な人ですか? はい♪

写真提供:だに兄

こちらのエントリーもどうぞ♪