1.023world - ヤドカリパークとマリンアクアリウム -

海洋の仕組みと細菌・微生物から学ぶマリンアクアリウムサイト

1.023world Facebook

結果 Oh! Life (旧ブログ)

懲りずに書いてみたりする結果オーライな日記

不都合な真実:ミエナイチカラ

この記事を含むタグの全記事リスト: スペクトル メタハラ

見え過ぎちゃって~困るの~♪な分光光度計は、ブルーハーバーが製造元に校正に出して戻ってきたばかりなので、精度は超折り紙付きなのだぁ~♪

と言う訳で前回の続きです。

だにやんがコメントくれたとおり、あれはメタハラのスペクトルでしたぁ~♪
誰? LEDって言った人?
そんな修行の足らない人には、結果Oh! Life > LEDを処方しておきましょう♪

さて、このメタハラのスペクトル。
普段我々が見慣れたスペクトルグラフは、可視光線とか光合成の都合により、およそ380-780nm程度をピックアップしたものが多いですね。

白系メタハラのスペクトル

スカイビームのスペクトルは僕は今回初めて見たけど、疑似太陽光としては絶品だそうで♪
その他、まあ、よく見慣れたスペクトルがズラリと並んで、、、

と思いきやっ!?

実は今回使った分光光度計は下は300nmから上は1100nmまで測定できるので、上の図のような見慣れたグラフにとどまらず、より広域に渡って光源のスペクトルが測定できるのだ!
その結果がこれだ!

白系メタハラのスペクトル 300-1100nm

背景白抜き範囲がいつも見ていた380-780nmの帯域で、グレーの範囲が今まで公開されていなかった部分、隠れていた部分です。
ここになんと!? 球によっては強大なギャランドゥがっ!?
特に6000-10000Kなどの色温度の低い球ほど顕著かっ!?
そう、球によっては700nm以降の近赤外線の帯域に、宿主以上に丸々と太った寄生虫の如く、貴重な電力を無駄に消費する悪魔が潜んでいたのです!!!

メタハラが水温を上げていた原因が今ここに白日の下に晒された!
球によってはどんだけぇ~っ!!!

- 熱よさらば -
これはスーパークールのキャッチコピーです。
今更ながら大きく納得!
他の球がばれないと思ってシレ~っと赤外線バンバン出してる中、そんな誰にも気づかれない領域にまで配慮して熱をクリアしたスーパークールは、今ここにもっと大々的に評価されるべきである!!!
グッジョブ! スーパークール! 今までありがとう!

また、この極端に大きな赤外線の山は、あるいは生体にも何かしらの影響を与えないとも限らない。でもそれを裏付けるデータはないので、今はとりあえず以下のようにまとめたい。

  • メタハラは球によっては近赤外線領域に隠れた大きな電力ロス要因あり
  • メタハラは球によっては近赤外線領域に隠れた大きな熱源あり

この赤外線を可視光線(光合成有効範囲)へシフトできれば、同じ電力で光量アップ、そして熱源の排除によって水温への被熱を防止してクーラー稼働率を低減できます。
しかしどうやって。。。

それができるのは、奴しかいない。
えるっ!いーっ!でーっ!!!

一旦CMです。

こちらのエントリーもどうぞ♪

不都合な真実:プロローグ

この記事を含むタグの全記事リスト: スペクトル

事後ですが、先週末、大阪へ行ってました。
第一の目的は、ブルーハーバー主催MACTW第5回「魚水槽の維持」への参加です。講師はかっしぃさんでした。白点治療とか大変ためになるお話をたくさん伺いました。ありがとございました!
その後の親睦会は美味しいお料理に舌鼓。BHの皆様、幹事お疲れ様でした!
そうして、一見穏やかなオモテ向きの平和な日常は、静かに幕を下ろしました。。。

大阪、第二の目的。。。
それは、業界の闇を照らす、いつもの憎まれ役な業務です。
心斎橋を行脚するデモ行進なんて目じゃありません(?)
すると、その遂行中に、我々は見てはいけないものを目にしてしまった!?

こ・・・これは一体・・・!?

何かのスペクトルたち...

普段、我々が目にすることの無い、まさに闇の領域に、それはありました。。。

「本当にこの不都合な真実に光を当てて良いのか!?」

このとき、エイジの脳裏には、マスプロの曲が流れたとか流れなかったとか。。。

「うーん・・・また敵が増える気が・・・イヒっ♪」

- TO BE CONTINUE

こちらのエントリーもどうぞ♪

KR93SP:設計と実測のスペクトル差

この記事を含むタグの全記事リスト: eco-lamps KR93SP LEDライト スペクトル

ようやく届いたKR93SPのレビューはまだかっ!

・・・と、その前に、リクエストがあったので、先に済ませちゃいますね。

LEDスペクトラで描いた理想のスペクトルと、完成した実機での実測スペクトルは、どれほどの開きがあるのか!?

では、まず、当初の設計スペクトルがこちら↓

KR93SP ver.3 設計スペクトル

この時の指定したLED仕様は、この通り。

LED 波長 光量 チップ/LED
UV 400nm 400-405nm 250-300mW SemiLEDs
BlueViolet 420nm 420-425nm 300-350mW SemiLEDs
RoyalBlue 450nm 450-455nm 500-550mW SemiLEDs
Blue 475nm 475-480nm 15-20lm SemiLEDs
Cyan 500nm 500-510nm 55-65lm SemiLEDs
CoolWhite 8000K 108lm ソウル半導体
NeutralWhite 4000K 98lm ソウル半導体

そして、お湯を注いで、待つこと1ヶ月。。。

むむ、2ヶ月。。。

クッ、まさかの3ヶ月。。。汗

で、ようやく待ちに待った初期ロットが一昨日11/29に到着!
これまで何度夢でうなされたことか(汗)

KR93SP初期ロット・デモ機

で、ここからがリクエストの解答。

実際に完成した初期ロットの実測スペクトルと、それを元に波長と光量を厳密に設計スペクトルに当てはめて、LEDスペクトラでの逆算スペクトルの再現性を確かめてみました。

KR93SP 初期ロットの実測スペクトル

* 実機の各LEDデータはeco-lampsより

で、ここに至るまでの間、土壇場でUVの仕様トラブルが発生したことは先日お知らせしましたが、実はそれ以外にも細かな変更がちょいちょいありました(汗)
在庫・期間・予算・様々な理由でどうしても調達に難があったLED素子の代替案模索、フルスペモデルから急遽採用が決まった専用アルミ基板の新規製作、そして設計理論値と完成品実測値との戦い、またサークル部とサイド部のレンズのビーム角が異なるがゆえの合成スペクトルの誤差、、、などなど。

そうして幾多の困難を乗り越えた結果、理想と現実の差はこのようになりました!

波長 光量 チップ/LED
400-405nm → 405nm 250-300mW → 400mW SemiLEDs → Epileds
420-425nm → 420nm 300-350mW → 350mW SemiLEDs
450-455nm → 455nm 500-550mW → 350mW SemiLEDs
475-480nm → 480nm 15-20lm → 20lm SemiLEDs
500-510nm → 500nm 55-65lm → 50lm SemiLEDs → TEKCORE
CoolWhite 8000K 108lm → 90-100lm? ソウル半導体
NeutralWhite 4000K 98lm → 80-90lm? ソウル半導体

譲れるところは譲って、妥協できないところはとことんこだわって、そうして完成したのは、決して皆さんの期待を裏切らない、むしろ泣いて喜んで貰えそうな、ウルトラスーパースペシャルKR93SPフルスペクトルエディション ver.3 初期ロットですっ♪

まあ、これを見なさいってば。。。

メタハラ12000Kとのスペクトル比較

あらやだっ!
マジでLEDでスーパークール作っちゃった♪

次回、本当にスーパークール対決をレビューしちゃいます!
気持ち良いくらい鳥肌を立たせてあげましょう♪笑

こちらのエントリーもどうぞ♪