1.023world - ヤドカリパークとマリンアクアリウム -

海洋の仕組みと細菌・微生物から学ぶマリンアクアリウムサイト

1.023world Facebook

結果 Oh! Life (旧ブログ)

懲りずに書いてみたりする結果オーライな日記

お待たせ、Mazarraフルスペ案

この記事を含むタグの全記事リスト: LEDライト Maxspect Mazarra スペクトル

まず、復帰後の初ネタとしまして、Mazarra P/S フルスペクトル案をリリースします♪

と、その前に、Mazarra P+420のLED素子の詳細が判ったので、LEDスペクトラのライトデモにシミュレーションデータを追加しておきました。ソースはこばやしさん。

Mazarra P+420 スペクトルデータ

by LED Spectra 2.3 : LED Spectrum Simulator (日本語/English)
LED照明デモへの切り替えは、左側のLEDメーカーリストの上のタブをクリックしてください。
Please click a tab of Light DEMO on the list of left LED maker.

Mazarra P+420については、当初はオーシャンアースから新ブレンドを検討中だと聞いてましたが、これを見ると以前紹介した初期仕様のままで落ち着いたようですね。

という訳で、Mazarraのフルスペを切望するコアなユーザーのために、一肌脱ぎましたよ♪
既に一部の方にはレシピを提供しましたが、ご希望の方はメールください。あ、もちろんこれは僕の勝手なお節介であり、公式サービスではありませんので、あしからずご理解を♪

まず、Mazarraのノーマルスペクトルがこちら。

Mazarra ノーマル スペクトルデータ

で、こちらが1.023worldプロデュースのフルスペクトル案。

Mazarra フルスペクトル案

まあ、全体の素子数が16しかないので、ある程度の妥協点は止むを得ませんが、とは言えノーマルに比べるとフルスペクトル性がかなり向上していることが判ると思います♪
ただ、PについてはA+BとC+Dのほぼ2チャンネル扱いになりますのでご了承ください。

■最後に建前の話

尚、レシピにはノーマルには使用されていないMazarraのオプションのLED素子がいくつか使われているので、当然あとでそれらを別途購入する必要がでてきます。その際、お手持ちのMazarraの入手ルートが国内の正規代理店経由ではないもの(個人輸入品など)だった場合、一応建前として、ショップまたは代理店が素子を販売してくれない可能性もありますので、予めご理解ください。ま、市販のLED素子に改造したり、素子自体も個人輸入される方については、当然自己責任で。僕知らない(汗)

こちらのエントリーもどうぞ♪

KR93SPフルスペ:波長整合性への挑戦

この記事を含むタグの全記事リスト: eco-lamps KR93SP LEDライト スペクトル

練りに練られたKR93SPフルスペのスペクトル改善案、それは最終的にバージョン3に至りました。そして正式採用も決定し、初期ロットから反映される予定です。お楽しみに♪

こだわったのは、フルスペクトルは勿論のこと、スペクトル自体の整合性です。白chと青chそれぞれに独立した高次元のフルスペクトルを確保すること、そして白chと青chをどのような比率でブレンドしても、スペクトルが破綻しない強固な整合性を実現すること。。。
そしてその完成度はついに前人未到の域に踏み込んでしまいました。こんな高みに登ってしまって良いのだろうか。。。今後他社はついて来れるだろうか。。。なんちゃって(汗)

LED素子配列と各波長の光量分布

白chと青chはこのような構成になっています。18インチ(45cm)の例です。

LEDデザイン:チャンネルごとのLED配列

* 照度とPPFDは点光源+ビーム角65°+30cm距離の条件で計算したもの

18インチ(45cm)の場合の全素子数は62素子(ムーンを含めて63素子)。うち41素子が白ch、残り21素子が青chに割り当てられています。それぞれのチャンネルを個別に見れば、素子配列は比較的単純ですね(汗)

そして、スペクトルの優先により犠牲になった光量についても触れておきます。
以下の表は、設計ver.3とver.1での設計光量の違いを表したものです。但し、LED素子はver.3で決定した最終スペック品に統一して計算しています。また、シアンは白の補完を目的としているため白にカウントしています。

LED素子 KR93SP 18″ ver.3 KR93SP 18″ ver.1
QT lm (mW) QT lm (mW)
CoolWhite 13 108lm×13=1,404lm 21 108lm×21=2,268lm
NeutralWhite 6 98lm×6=588lm 12 98lm×12=1,176lm
Cyan 500nm 6 55lm×6=330lm 6 55lm×6=330lm
White total 25 2,322lm 39 3,774lm
Blue 475nm 12 15lm×12=180lm 7 15lm×7=105lm
RoyalBlue 450nm 6 500mW×6=3,000mW 3 500mW×3=1,500mW
BlueViolet 420nm 10 300mW×10=3,000mW 7 300mW×7=2,100mW
UV 400nm 10 250mW×10=2,500mW 7 250mW×7=1,750mW
Blue total 38 180lm+8,500mW
約12,000mW
24 105lm+5,350mW
約7,500mW
total Watt 63 63W 63 63W

* ムーンはRoyalBlue×1として換算 (実際には7チップのため7ヶ分に相当)

見てお判りの通り、余裕で3,700lmもあった白chを、スペクトル優先のため2,300lmまで削りました。その分をすべて青chへ、特にバイオレット帯域に注ぎ込んだと言う訳です♪

そして、試しに他社のUV+BlueViolet入りモデルと比較してみましょう。

LED素子 KR93SP 18″ Mazarra P Illumagic S45
QT lm (mW) QT lm (mW) QT lm (mW)
CW 13 108lm×13
=1,404lm
4 540lm×4
=2,160lm
6 310lm×6
=1,860lm
NW 6 98lm×6
=588lm
- - 2 270lm
=540lm
WW - - 2 232lm×2
=464lm
- -
500nm 6 55lm×6
=330lm
- - - -
total 25 2,322lm 6 2,624lm 8 2,400lm
475nm 12 15lm×12
=180lm
4 88lm×2
+88lm×2
=352lm
2 90lm×2
=180lm
450nm 6 500mW×6
=3,000mW
4 1,222mW×2
+910mW×2
=4,264mW
2 1,080mW×2
=2,160mW
420nm 10 300mW×10
=3,000mW
1 600mW×1
=600mW
2 350mW×2
=700mW
400nm 10 250mW×10
=2,500mW
1 500mW×1
=500mW
2 300mW×2
=600mW
total 38 180lm
+8,500mW
10 352lm
+5,364mW
8 180lm
+3,460mW
Watt 63 63W 16 56W 16 46W

* Mazarraは公称値で計算、Illumagicは一番近いS45を最高ランクで計算

スペクトル比較:KR93SP vs Mazarra vs Illumagic

まあ、いずれの製品も消費電力が異なるので、厳密な光量の比較にはなりませんが、およそスペクトルのウェイトはつかめると思います。それに、光量は台数で解決できますから。

ただ、KR93SPの方は、人間の目には捉え難いUV~BlueVioletに光強度が集中しているため、全体の明るさがやや暗く見えたり、見た目の色味も他社ほど青くは見えないかも知れません。但し、その分、SCのようなギラギラしたメタハラ感を味わえるでしょう♪

KR93SP ver.3による水深スペクトルイメージ

そして、例の水深イメージも更新されます♪
見よ! この驚異的な進化を!

白chと青chのブレンド比率による水深スペクトルイメージ

もはや説明は不要でしょう。
「これ使わないでどれ使うの?」
という売り文句は、果たして大げさでしょうか?笑

そうそう。
皆さん、Tankさんのアンケートはもうご覧になられましたか?
↓本日9/29 0:00現在

欲しいものアンケート by Tank

嬉しいなぁ~♪
ここまで頑張れたのも、こうした皆さんの声も大きな励みになったからです♪
Tankさん、皆さん、ありがとうございます!
完成が本当に楽しみです!

まだ予約されていない方は、なんとか冬ボを当てられるよう、お祈りしています♪
年末に向けて、今のうちに少しずつ嫁さんにゴマすり始めると良いかも!(笑)

こちらのエントリーもどうぞ♪

KR93SPフルスペ:最終デザイン

この記事を含むタグの全記事リスト: eco-lamps KR93SP LEDライト スペクトル

KR93SPフルスペクトルエディションのLEDデザイン、スペクトル設計、採用LED素子の選考に、更に更に途方もない時間を費やし、ようやくファイナルアンサーに漕ぎ着けました。デザインバージョン3! 最後の最後まで相当な無茶ぶりを発揮しちゃいました♪汗
ま、僕なんかにいじらせたのが運の尽きと、和田さんもeco-lampsも諦めてください(笑)

素子の変更と追加、製造工程の増大、多分相当なコスト増になってるはずですが、初期ロットはもちろん価格は据え置き。ただ今後価格をどうするかは・・・和田さん頑張れ(汗)

その代わり・・・恐らく10月の初期ロットの納品はギリギリ月末か、あるいはもう少し掛かるかも。本当にすみません。でも、でも・・・、どうしても妥協はしたくなかったのですっ!キリッ
だって~前代未聞の世界初ウルトラスーパーフルスペクトルなんですもの♪
待つ価値は・・・あります!(自信満々)

さあ、皆さんもどうですか?
初期ロットの予約受付は、大きなサイズならまだ少し余裕があるようですよ♪

それにしても・・・eco-lamps社とのやりとりはすべて英語なのですが・・・曝
頭が完全にオーバーヒートです。。。

LEDデザイン ver.3

KR93SP LEDデザイン ver.3 最終

実はKR93はサイズが大きくなるほど、サークル部の数が大盛りになっていきます♪
なので、24インチは12インチの単なる倍の光量ではなく、サークル1ヶ分明るいのだ♪
なのでなので、24インチや30インチあたりは光量的にかなりお勧めです!
この辺になるとLED素子も100ヶ近く乗ってる(曝)ので、ほとんど面発光に近くなります。

スペクトルデザイン ver.3

KR93SP スペクトルデザイン ver.3 最終

各画像は、大きな画像が白ch+青ch、左下が白ch、右下が青chです。

設計ver.1のスペクトルは、白chと青chをある程度混ぜないとフルスペクトルが100%発揮されませんでしたが、ムーンライトに頼っていた設計を改め、白chも青chも独立したスペクトル性を実現しました。一切の妥協なしです。もちろんこれを初期ロットから実現します♪

巷の各社の最新LEDライトは、平均的に3W駆動の50W前後で、光束も2,000lm後半~3,000lm台なので、KR93SPで言うところの18インチ/63Wあたりが光量的にも同等になります。こんなに青系のLED素子ばかり乗せても光量が落ちないのは、さすが大光量・高効率の1W駆動です♪
更に24インチになると一気に4,000lmオーバー、30インチなら5,000lmオーバーです♪

採用LED素子/チップ

LED BRAND Model COLOR wavelength lm/mW
CW SSC W42180 PureWhite 8000K 108lm
NW S42180H NeutralWhite 4000K 98lm
500nm SemiLEDs 45mil Cyan 500-510nm 55-65lm
475nm 40ml Blue 475-480nm 15-20lm
450nm 45mil RoyalBlue 450-455nm 500-550mW
420nm 40mil BlueViolet 420-425nm 300-350mW
400nm 40mil UV 400-405nm 250-300mW

白系LED素子については、色々悩んだ末、若干光量が落ちても既製品を購入して使用してもらうことにしました。これは日亜化学の白色LED特許網への配慮です。その代わり、僕の太陽光ブレンドでもお馴染みのソウルセミコンダクター社のLED素子なので、高耐性シリコン樹脂レンズ採用の焦げないレンズには変わりありませんからご安心ください♪
青系のLED素子は、すべてSemiLEDs社からチップで購入して、いつもどおりeco-lamps社でパッケージングしたものを使用します。もちろんシリコン樹脂レンズになります♪

設計スペクトル最新バージョン3は、前回までの試作機よりも遥かにスペクトルが改善されていますが、その分、光量をやや犠牲にしています。とは言え、一般の3W駆動製品でこのスペクトルを作ると光量は遥かに下回ってしまいますが、そこは大光量・高効率の1W駆動のKR93なので、光量低下は最小限に抑えられています。それでも足りなければ、2台3台並べれば光量は確保できます。スペクトルを最優先した理由はそのためです。もし光量を優先してスペクトルを犠牲にしたら、何台並べてもスペクトルはどうにもなりませんから。

ま、今この時点でどう騒いでみても、所詮はまだ実態の無い商品です。
慎重な方は、製品が供給されてから、店頭でじっくりご判断ください。
待ちきれない方、僕を信用される猛者(笑)は、まだ間に合う初期ロットをゲットだぜ!

ご質問・ご相談等あればお気軽にどうぞ。

こちらのエントリーもどうぞ♪