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詐欺LED続報

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遅くなりましたが、詐欺LEDの続報です。

「おい1023、散々盛り上げといてバックレんな!」
とお叱りを受けそうなので、一旦まとめます。

疑惑の3社の製品

まず、今回の色々な件について、
Cree Japan Limited (東京)
Philips Lumileds Japan Office (Future Electronics K.K./横浜)
日亜化学株式会社本社(徳島)
の3社それぞれに電話確認を取りました。各社とも、とても丁寧にご対応いただけました。お忙しいところありがとうございました。

その結果、確認内容に対する回答が業界的に非常に難しい問題であることが、各担当者さんの反応からひしひしと伺えました (要するに下手なこと発言してクライアントに迷惑が掛かると不味いと言う配慮だが、今回の販売元がそもそも該当素子を使っていなければクライアントですら無い訳で、その場合は逆に名前の悪用で訴えられても文句は言えないだろう)
そのため、様々な大人の事情も介在し、また公開の承諾を取っていないため曖昧な部分は書けませんので、各社様の不利益の無い範囲で、参考になる確実な部分だけ抜粋してご紹介したいと思います。

各社様共、何か問題があればメールでご指摘くださいませ

■Cree Japan Limited 担当者
クリージャパンとして供給しているLED素子は全て公式サイトに掲載しているクリーブランド製品に限られる

■Future Electronics K.K. 担当者
ルミレッズが公式サイトで公開している素子パッケージ以外の製品を同ブランドとして供給させている事実は無い

■日亜化学株式会社本社 担当者
ライセンス供給しているメーカーの素子を用いた製品なら、国内で販売しても特許侵害訴訟の対象となる可能性はない

各社ともかなり濁されましたが、ギリギリ上記の内容を引き出しました。
ニュアンスは別としても、意味する内容に間違いはありません。
ただ、いずれの回答も非常にごもっともで、本来なら今更聞くまでも無い事実です。

この結果から判ったことは、
見た目がCreeじゃないLED素子がCree製である可能性は無いのです!
仮に見た目がCreeじゃないCree製造素子が万が一にも存在するなら、それは訳あってCreeを名乗ってはいけない素子だと言うことです。(機密的な専用OEMなど)
また、チップのみがCreeで、それをパッケージしているのが他社である場合、常識的に考えてその素子は「他社製」です(EdisonのKシリーズ等)。それを「中身はCree!」と謳うことは、違法ではないにしても、思考的には詐欺に近いです。第一その場合はその旨謳うべきであり、他社に触れずにCreeだけに触れるのは、やはり詐欺師の思考と言えます。
いやいや、Cree謳うなら普通にCree使えば良いじゃん♪ て話です。

分解したら公式サイトに載ってない素子だったって!?
それ、騙されてませんか?

ちなみに日亜さんからは、ライセンス提供のある利用可能な素子メーカー(2010年現在)を教えていただきました。問題なく使用できるのは、豊田合成、シチズン、オスラム、スタンレー、Cree、Philips Lumileds、ソウル半導体あたりのベンダ製LED素子のようです。(日亜サイトのプレリリースに全て目を通せば必然的に判ります)
で、あくまでもそこから判断できる僕の意見ですが、それ以外のメーカー(例えばEdison、OptSupply、SemiLEDs等)の素子で日亜特許(窒化ガリウムや白色LED)に関係するLED素子の使用は、ちょい不味いかも? と言うことです。なぜアクア大手が足踏みするのか? 理由の多くはこれでしょう。
当然のことですが、特に日亜化学さんは昔から特許権には非常にうるさい企業なので、睨まれたらまずアウトでしょう。それは過去の判例を見れば誰でも納得できるはずです。

おたく、どこのLED素子使ってんの?
大丈夫?

あと出来そうなことと言えば、各販売元の委託製造業者へ直接確認することですが、それは言わば死の呪文と同義なので、販売元の逃げ道として残しておきます。
とは言え今回の電話確認も、各販売元がいつまでも謝罪しないことがきっかけなので、今後も謝罪しない場合は委託業者への接触も検討の余地がでてくるかしら?

どうして間違いを犯したら素直に謝罪できないんだろう。。。謝罪さえできれば情状酌量の余地もあるし、補償だってなんとか軽減できるように働きかけることもできるのに、反省すらないと言う姿勢はかなり印象が悪いと思うんだけど。。。
人間誰しも間違いはある。罪を憎んで人憎まず。誠意ある謝罪を!

さて。
例のCree偽装疑惑の販売元が、何事も無かったようにトップページのコメントを消したようです。ま、早く忘れたいのは判りますが、企業の姿勢としてどうなんでしょうね?
他のPhilips Lumiledsを騙った販売元2社については、僕は直接被害を受けて無いし、問題表記を徹底的に消したようなので、僕としてはこれ以上騒ぐつもりはありませんが、Cree偽装の方については、コメントは消すし、オークションでは未だにCree謳ってるしで、ちょっとこれはオイタの範疇を超えてるのでは?と憤慨しているところです。

被害者の皆さん、どうします?
今後の販売元に求める対応など、希望があればお寄せください。
その他、ご意見・ご感想等あればコメントへお願いします。

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常識を得るのが難しい時代…

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スケジュールの予定を変更して、今週は現在の各社の状況報告を。
「警告」と「告発」はまた今度。。。

と言いたい所ですが、今回で最後にします。
おい1023、もうそのくらいにしておけ。とか聞こえそう(汗)なのと、何より各社の本性が見えたこと、そしてこれ以上の対応は期待できないことがおよそ判ったからです。

少なくとも各社の公式サイトから偽装表記は無くなりました。前回の暴露から僅か数日で消えたそうです(ショップやオークションではまだ残ってますが)。Creeと謳っていたメーカー、Philips Lumiledsと謳っていたメーカー、計△社の表記問題は、とりあえずは改善されました。これにより、今後の被害は防げたと思います。

ただ、残念ながら既に被害を受けたユーザーは泣き寝入りのようです。反省も謝罪も無く、あったのは僅か一社の言い訳のみ。その姿勢が世間に露呈しただけでも、自業自得の罰を受けたと諦めましょう。

(今後、正式に誠意ある謝罪をされたいと言うメーカーに対しては僕も対応を考えます)

さあ、最後に常識判断プログラムです。
以下は、あるメーカーさんへのアンサーを、もっとも易しくした答えです。

おいしいリンゴ!

誰がどう見てもミカンである果物を指してリンゴだと言い張る人がいるとします。
確かにミカンにそっくりなリンゴだという可能性はゼロではないかも知れません。
しかし、世間一般的に、常識的に、まずはその果物は誰の目にもミカンなのです。
それをリンゴだと言い張るなら、その人がそれを証明すれば良いだけの話です。
誰が見てもミカンなのですから、ミカンと答えた人間に非は無いのです。

非があるのは、リンゴだと言い張りながら証明しない人。
非があるのは、ミカンにしか見えないリンゴ?を販売する人。

可能性がゼロではないからと、ミカンをリンゴとして販売したいと言う。
ミカンにリンゴの値札を付けながら、それを証明せずに販売したいと言う。。。

なぜそうまでして偽装にこだわるのか?
予算があるならリンゴを売れば良いし、無いならミカンを売れば良い。
だが、ミカンをリンゴと偽ってはいけない。

100歩譲って仮にリンゴが証明できても、民衆を混乱させた責任は大きいのです。
ましてや逆に証明できないのなら、それ相応の謝罪方法があるのです。
例えリンゴ偽装を諦め、ミカンをミカンとして売る道に落ち着くとしてもです。

* あくまで例えであり、みかんを卑下する意はありませんのでご容赦ください

特に難しいことは書いてないつもりです。
これが理解できない人は、商売は止めた方が無難です。
ま、あくまでも僕の中の常識なので、間違いがあればご指摘下さい。

尚、今回の件ではひとつだけ僕にも反省点がありました。
それは、既存ユーザーにあまりに大きな落胆と失望を与えてしまったことです。
今回、敢えてメーカー名・商品名は伏せましたが、利用ユーザーには知る権利があると思い、今回このような公開方法をとりました。
しかし、中には何台も購入されてる方も居ますし、せっかくそれで満足しておられたのに、それらが全て詐欺商品だったと知った時のユーザーの落胆と失望を考えると、もう少しやり方を吟味すべきだったかと反省しています。
悔しい思いをされた方、何と言われても、恨まれても仕方ありません。
配慮が足らず申し訳ございませんでした。

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告発?警告?まずは武士の情けから

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悩んだ末の曝露です。
しかし、告発文を書いては同情し、警告文を書いては気の毒となり、まずはサイレントに自主規制を促すにとどめました。ダメだなぁ・・・鬼になれない。。。

このたびアクア業界を揺るがす驚愕の事実が発覚しました。
なんともお粗末な商売が横行していたようです。
どうして今まで誰も気付かなかったのか。。。

今回、知人含め僕自身も被害に遭い、憤慨と怒りを覚えました。
またネットでの露出度も考慮すると、かなりの被害が予想されます。
まさかダイヤの正体が石ころだったなんて、なんとも悪質で許し難いお話です。
しかしこれは価格に囚われすぎた罪と罰。
我々にも責任の一端はあるのでしょう。

書きたいことは山のようにあります。
が、取り急ぎ関係者に猶予を与えます。
夜逃げするか、謝罪するか、表示を改めるか、自主回収するか、よくご検討ください。
該当メーカーがこの記事を見るとも限りませんので、怪しいメーカーをご存じの方はどうか警告してあげてください。
さすがに今回は僕も気乗りしないので、関係者からのご相談には一切お応えできません。

一週間後の姿勢を判断し、次のステップ「警告」へと駒を進めます。

もっとも恐れるべきは、これが一社だけの行為ではなかったと言うことです。
業界汚染がこれ以上広がる前に、なんとしても食い止めねば。。。

LED初心者のためのLED素子講座

製品がCree社製LED素子の搭載を謳う場合、下記のいずれかの素子が搭載されているはずです。

アクア照明で見られるメジャーなCree社のLED素子

特に左のXRシリーズと、中央のXPシリーズはアクア業界でも有名ですね。volxjapanのLeDio 9やLeDio 21後期モデル、リーフレイのコーラルシャインにはXRが、LeDio 27ややどかり屋のエリジオン閃光II 、max-sのCreeモデルにはXPが採用されています。
尚、アクアではあまり見かけませんが、右のような素子や大き目の丸い素子もあります。

一方、Philips Lumileds社製LED素子の搭載を謳う場合、下記のいずれかの素子が搭載されているはずです。

アクア照明で見られるメジャーなPhilips Lumileds社のLED素子

左からK2、III、Rebelです。これも最近増えてきました。少し以前なら左と中央の黒い素子か、最近なら右の小さな素子が主流です。最近LSSが扱いを始めたVertexのLED照明にはこのLuxeon Rebelが採用されています。

しかし、もし下記のような素子であれば、良くても左のEdison、しかしほとんどが右の三流メーカーであり、これらは素人では容易には判別が出来ません。各社からかなり大量に生産されているパッケージ型で、どれも非常に酷似しています。

左はEdison社製LED素子、右は安価な三流LED素子

国内の通販ではCreeやPhilipsが1素子1000円以上で販売されている中、これらは200円とか300円で、Edisonでも500円前後で販売されているようなレベルです。例え素人でもおよその品質が読み取れることでしょう。

もちろん、これらはCreeでもPhilips Lumiledsでもありませんので、ご注意を!

あ、注意と言っても、これらをCreeやPhilipsと偽ることが問題なのであって、そうでないなら何の問題もありません。寿命と性能は非常に怪しいですが、価格だけで見るなら安価で買いやすい素子です。僕も実験向けに使うことがあります。(最近始めた太陽光ブレンドには使用していませんのでご安心を)

但し、日亜の特許問題はあるかも知れません。
現在、日亜とのライセンス問題を解決できているメーカーは、Cree、Philips Lumileds、Seoul Semiconductor、OSRAM、その他国内の主要メーカーだけです。それ以外のメーカー製の素子を使うのは、日亜特許の面でも非常に不利といえるでしょう。厳密には、使用されているチップや蛍光体の出所を把握する必要があります。

ま、そもそもなぜ価格差が生まれるのか。材料、品質、ライセンスなど、やるべきことをやればそれなりの価格になる、と言うことを理解して、闇雲に安価な製品を求める我々の姿勢を改めないと、こうした問題はいつまで経っても無くならないのかも知れません。

さて。当該の販売元様へ。

あくまでも故意の詐欺だとは思いたくありません。
きっと、発注先である海外の製造元に騙されていたのでしょう。
しかし、よく考えてみてください。
それは、品質管理を怠っていたと言う揺るぎない証拠です。
あるいは管理能力そもそもが疑われます。
イコール、製品を売る資格が無い、という事です。

時代背景的に省エネ・エコなLEDは良い商材です。
しかし、参入するならせめてスキルを身に付けてください。
海外への委託製造なんて素人にもできるのですから。

心配なのが、該当製品のユーザーです。
彼らは、CreeやPhilipsなどの高品質のLEDランプを、とても安価に入手できたと満足しています。ネットを見ていてもその喜びがひしひしと伝わってきます。
明るさについても彼らは比較手段を持たないため、それを明るいと信じて疑いません。
なんと気の毒な、そして切ない状況でしょうか。。。
それを見てなんとも思わないのでしょうか?
罪悪感に苛まれませんか?
景品表示法違反です。

警告まであと一週間です。
その後、実名の公表による告発となります。

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