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ヒゲゴケ抑制実験報告 其の三

マリンアクアリウム エイジ 09:16
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ひとつお伝えし忘れたことがあります。
それは、ヒゲゴケの分解に伴って上昇した硝酸塩濃度のご報告です。

ヒゲゴケキュアリングバケツでの硝酸塩濃度

バケツでのキュアリングは現在もまだ回したままですが、先ほどこのバケツの硝酸塩を測ってみたところ、真っ赤っか! 5~10ppmはありそうです。
これは恐らく、それまで成長していたヒゲゴケが取り込んでいた栄養塩が、分解によって放出されたということでしょう。これはある意味、ヒゲゴケさんのお陰で実現されていた水槽の低栄養塩、とも言えそうです(笑)
また、ピンときた方もいらっしゃると思いますが、このバケツには既にライブロックが1ヶ入っています。その上でこの硝酸塩濃度ですから、如何にライブロックより砂による脱窒の効果の方が大きいのかお判り頂けると思います。少なくとも僕の今の水槽は常に硝酸塩はゼロですから。

ところで実はこの試薬、今の10L水槽を立ち上げる際にヤドカリ屋さんから送って貰ったものでしたが、今まで色が付いた試しが無かったので、水槽の低栄養塩を実感する反面、この試薬壊れてんちゃうの?みたいな疑惑もありました(汗)。店長すまそん。ちゃんと計れましたです♪

さて、前回の報告ではキュアリング完了時のワラワラの量について、「入れた当初よりは若干は減少している感じ」と書きましたが、これはこの硝酸塩濃度の上昇による淘汰も少なからず関係してくると思われます。
それは、ワラワランドのバクテリアの役割でも軽く触れていますが、

「栄養」については、「偏性低栄養細菌」、「通性低栄養細菌」とに分けられ、海洋に分布する従属栄養細菌の多くは前者に分類されるそうです。

という事に基づきます。影響を受ける微生物は栄養のレベルによっても様々ですが、少なからず影響を受ける微生物があれば、それを栄養源とする高次消費者(プランクトンなど)の維持にも影響を及ぼすからです。もちろんそのことにより、競合の欠如から、他種の増殖も考えられます。僅かな栄養塩でも、そこから派生する影響は計り知れないと言えますね。

さて、どうしようかな。
バケツからワラワラを抜かずに換水したいけど、そんなん無茶やん(汗)
もうちょっと完全にキュアしてから水槽に戻したいし、またワラワラ採って来ようかな。。。

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