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現在おこなっているライブロチェックの、ライブロックのアク抜きと称したリハーサルですが、現在までに見られる人工海水+ライブロックでの硝酸塩の推移を比較してみました。
やはりどう見ても、硝酸が上昇傾向にあるのが見て取れます。
この監視フローを設けておいて良かったです(笑)
昨日の投稿や掲示板でも懸念に触れましたが、やはり先日の和田さんの記事にもあったように、程度の違いはあれ、少なからず使用済みのライブロックからは硝酸塩は発生してくるようです。 そうなってくると、これらの硝酸も含め、益々水槽の硝酸がゼロだったのは、やはり砂の恩恵だったようですね。なめてました(汗)
砂の層で起こるワラワラ由来の各反応については、古くから良く知られている硝酸還元(脱窒)に加え、硫黄脱窒、嫌気性アンモニア酸化(Anammox)などについて今まとめているので、後日別途ご紹介します。
さあ、このリハーサルもあと幾度かの換水でクリアできればいいのですが、きりがない場合は、やはり入荷間もないライブロックで実験していく他なさそうですね。
上で、「使用済みのライブロックからは硝酸塩は発生してくる」と書きましたが、これが正しい表現なのか、まだ判りません。直接的にライブロック内に存在していた硝酸が流出したモノなのか、はたまたライブロック由来の窒素源を元に生成されたモノなのか、まだ何も根拠がないので言いきることは出来ません。
ところで、次回はもう少し精度を加えたいと思います。
- 硝酸だけではなく、アンモニア、亜硝酸も監視する
- なるべく新鮮なライブロックを用いる
試薬用意しなきゃ(汗)
ライブロックも、海藻あたりはトリミングした方が良いかな?
いずれにしても、古くから言われてきた常識を実証するのも覆すにも、それなりの精度の高い実験が必要そうです。
なお、次回との比較の意味でも、データを残すべく現在の実験は引き続き進めたいと思います。
1. TAKA 2009/08/28 08:13
測定している時間帯に興味が惹かれてしまいます。。。
バケツ内の水流ってどんな感じでしょうか?
2. エイジ 2009/08/28 10:16
昼夜逆転と言うやつです。。。
水流は確かに強いかも知れません。
non-noise S500 2.5W と言うエアポンプですが、ダイアルをどんなに絞っても凄い噴出量なので(汗)
でも、ライブロックとエアストンをバケツ内の端と端に離して置いているので、直接はエアがライブロックをかすめないようにはしています。
3. まっすん 2009/08/28 14:10
なるほど・・・すごい結果が出てますね。
となるとベルリンになる前はライブロックで砂は否定されることが多かったみたいですが、ベルリンになりライブロックにライブサンドを重視、そして今後はもしかしたらライブサンドと必要なバクテリアの添加のみって言う時代がきたりとか・・・
(ちょっと飛躍しすぎてすいません)
もしもそんなことができるんであれば、砂地に大きなテーブルのミドリイシ一個に
デバとかスズメダイが多数なんてこともできるのかなぁなんて思ったもので^^;
今後も注目させていただきます!
4. エイジ 2009/08/28 18:49
水槽側でゼロだったのに、と言う点では僕も少し意外でした。
砂については、当時はデトリタスが溜まるとか白点がどうとか、聞かれていたデメリットはいくつかありましたね。何を優先するのか、目的によってそれもありなのだろうと考えてました。
砂の良い点のひとつとして、脱窒が目で理解できる点でしょうか。ガラス面越しに砂の断面で気泡が確認できて、当時はすごく納得したものです。
サンゴ礁ではほとんどが砂で、その中に根が点在し、サンゴが生育しています。
そう思うと、砂の恩恵は大きく、ナチュラルには欠かせない事が理解できますね。
また、ダイビングでよく見かけますが、砂の上にプランクトンが陽炎を成していることが良くあります。田圃のあぜ道で、頭上に蚊の大群が渦を巻くように。あれを見ていると、砂とワラワラは切り離せませんね。稚魚やサンゴが育つわけだ!と納得します。
僕は大きな水槽に砂を敷き詰めて、真ん中にポツンと根を作り、サンゴを少し植えたいです。
それを目標にしたのが当時の水槽でしたが、あいにく部屋が寮で狭く、根だけが水槽全体を占めた水景になってましたけど(笑)