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Pacific Sun Metis Hyperion

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先日、reefbuildersで紹介されていたPacific SunMetis Hyperionが、今月20日に出るようですね。

Pacific Sun Metis Hyperionのスペクトル

Pacific Sun Metis Hyperionのスペクトル

スペクトルがいまいち・・・なんて決して言わないように!!!汗
僕が評価しているのは、スペクトル設計がきちんとなされている、という点です!
先日MACNAに出展されていたEcotech Marine Radionもそうですが、最近ようやく、各社も公式に製品スペクトルを公開するようになってきました。これは、その製品がどういう意図で作られたのかを図る材料になると同時に、製品化に際してそれなりのスペクトル設計を経たことが読み取れます。そして、スペクトルの開示は、我々にとっても製品選びに非常に都合が宜しいっ!
これで、買ってからショボーンということもなくなりそうです(汗)
これで、僕が各社のスペクトルを晒す機会も減りそうです(大汗)

照明機器ならスペクトル開示は当然の義務だ♪ オー!
性能の肝心の部分を隠して売るのはやめよう♪ オー!
これ以上アクアリストも生体も犠牲者を出すな♪ オー!
そして、もっと便利に、もっと住みやすく♪
1.023worldの提供でお送りしました♪

おっと、脱線しました(笑)
Pacific Sun Metis Hyperionに話を戻して。
Pacific Sunでは、Hyperionの採用LED素子も公表されています。

  • Cree XM-L Cool White LEDs
  • Cree XM-L Neutral White LEDs
  • Cree XT-E Royal Blue 各3.3W駆動
  • Cree XP-E Green 各3.3W駆動
  • Cree XP-E Red 各3.3W駆動
  • Cree XP-E Orange 各3.3W駆動
  • UV-A 400nm 各3W駆動
  • UV-A 420nm 各3W駆動

最近、Cree XM-Lを使うところが増えてきましたね。Mazarraと言い。
このXM-Lのメリットは、やはりその優れた効率です。5W駆動でも540lm@1500mAを叩き出すので、標準的な1W素子×5ヶ=5W分(100lm×5=500lm)の光束は軽く確保できる計算になるのです。これまでの下手な素子(汗)で5W駆動すると、せいぜい300lm程度(Cree XP-Gでさえ450lm@1500mA)にしかならず、それなら1W×5ヶの方が断然マシだったのですが、このXM-Lが出てからは、ようやく5W駆動がまともに活用できるようになりました。と言うかそもそも高出力用途としてリリースされた、定格3000mAの素子ですが。
今後も採用製品は増えてくるでしょう♪
但し、白以外の光色の高出力向け素子の供給が追いついてないので、それらは従来どおりの素子の採用となり、どうしても素子数は多くなってしまいますね。

また、このHyperionは、あの最新Cree XT-E(RoyalBlue)も使ってますやん♪
メリットは微妙(汗)ですが、とにかく新しいことは良いことだ♪笑

ただ、Cree XM-Lの駆動電力や、UV系の素子詳細、各構成個数が不明なので、現時点で製品スペクトルを検証することはできません。ま、大体は予想できますが、これは出てからの楽しみにとっておきましょう♪

ちなみにCree XP-E Orangeと言うのは、多分Amberのことかしら?
わざわざ赤に近いRed-Orangeを使うはずもないし、第一スペクトルグラフを見てもAmberの帯域っぽいですし。ま、確かに「アンバー」より「オレンジ」の方が伝わりやすいか(笑)

あと、各3.3W駆動と言うのは、判りやすく見て1000mA駆動を指すのかな?
あるいは1000mAを4W相当と見るなら800mA駆動程度のことか?
・・・最近、益々換算がやっかいになってきた。。。汗

ところで話変わりますが、Vertexが繋がりません(汗)
http://vertexaquaristik.com/
まさか・・・?

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LEDスペクトラがバージョンアップ♪

この記事を含むタグの全記事リスト: LEDスペクトラ

このたび、LEDスペクトラがバージョンアップしました♪

LEDスペクトル合成シミュレータ LEDスペクトラ Rev2.3
LED Spectrum Simulator LED Spectra Rev2.3

LEDスペクトラ2.3

新LEDスペクトラ Rev.2.3 主な変更点

  • 完成スペクトル画像のサーバー保存「ダウンロードリスト」機能追加!
  • アクアLEDライトのスペクトルシミュレーション「ライトデモ」機能追加!
  • 英語圏の需要を見込んだ?「言語切り替え」機能追加!(英語のみ)

ダウンロードリスト機能

作ったスペクトルを第三者に見せたい場合、いちいち保存して送るのが面倒!と言う声に応え、スペクトル画像をサーバーに保存する機能を追加しました。これで、URLを知らせるだけでスペクトル画像が共有できるようになりました♪

ライトデモ機能

気になるLEDライトのスペクトルを確認しようにも、各LEDの駆動ワット相当への光束変換や素子構成の確認が面倒!と言うこともあり、製品ごとの換算光量と素子構成を予めプリセットしておきました。これで各社の製品スペクトルをサクサクと比較することが出来るようになりました♪

言語切り替え機能

まだまだ僅かですが、チラホラと英語圏からのアクセスも増えてきたので、思い切って英語と日本語の切り替え機能を実装しました。ま、英語は拙い翻訳ですので利用者にはじれったい可能性が大ですが、ま、なんとか凌いでもらいましょう♪(汗)

では、まず、メイン画面の外観から。

LEDスペクトラ2.3 メイン画面

今まではスペクトルをクリックすると即PCへダウンロードでしたが、今回からはスペクトルをクリックするとダウンロードリスト画面が現れて、過去のダウンロード分と合わせて管理できるようになりました(画面説明は後で)。今のところ最大5枚までですが、今後は要望に応じて対応して行こうと思います。

画面左側にあった各社LEDメーカーリストの上に、切り替えタブが追加されました。このタブで、今までのLEDリストとライトデモ用製品リストを切り替えます。ライトデモ切り替え時には、画面右側に製品リストが表示され、それぞれをクリックすると即座に製品スペクトルと構成素子数が割り当てられます。また、各製品が持つチャンネル構成も用意しましたので、各チャンネルごとのスペクトルまで容易に確認可能です♪
この製品リストについては、随時新製品を追加していきます。採用は僕の独断ですが、リクエストがあればお聞かせください。

言語切り替えは画面左下に用意しました。
よほど英文が可笑しい場合は、そっと教えてください(笑)

さて、ダウンロードリストの画面説明です。

完成したスペクトルをクリック、または左上の「ダウンロードリスト」をクリックすると、過去のダウンロードリストが表示されます。この時、完成したスペクトルをクリックした場合は、サーバー保存も同時におこなわれます(最大5枚まで)

LEDスペクトラ2.3 ダウンロードリスト画面

窓には、スペクトルサムネイル、タイトル、URL、操作ボタンが順に並んでいます。

タイトルはメモ代わりにテキストを登録しておけます。入力後、ダウンロードリスト画面を閉じると自動的に記録されますので、特に登録ボタン等はありません。

URLは変更できません。右側のコピーボタンにてコピーできます。

右側の削除ボタンにて該当行データが削除されます。同時に画像もサーバーから削除されます。

リスト左側のスペクトルサムネイルをクリックすれば、スペクトル詳細画面に変移します。ここで、大きなスペクトル画像と素子構成が確認できます。ルーペアイコンで別窓表示、コピーアイコンで素子構成がコピーできます。

ダウンロードリストに追加されたスペクトル画像はサーバーに保存されるので、URLだけのやりとりで周りと共有できます(画像以外のデータは本人のパソコンからしか見れません)。但し、ダウンロードリストからデータを削除すると、サーバーからも該当スペクトル画像が削除されますのでご注意ください(ダウンロードリストから消すまでがURLの有効期限ということになります)

まあ、まずはお試しください。使えば判るかな?
LEDスペクトル合成シミュレータ LEDスペクトラ Rev2.3
LED Spectrum Simulator LED Spectra Rev2.3

以上、皆様のLEDライフにLEDスペクトラを益々お役立てください♪
不明な点はお尋ねください。

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KR93SPフルスペ:夜明けの物語仕立て

この記事を含むタグの全記事リスト: eco-lamps KR93SP LEDライト

LEDの照度がメタハラを凌駕したと騒がれて久しい昨今、我々の次なる要求はスペクトルの充実であった。しかしながら、その後もリリースされる製品はすべて白LED+青LEDの見慣れたスペクトル。可笑しい。。。照度競争は終わったはずなのに、この迷走は一体。。。もしや壮大なドッキリなのか?

誰か、引き金を引ける者はいないのか?

そんな折、BHの和田氏から突拍子も無い話がやってくる。
「KR93を送るから、好きなように改造してくれ」と。
今思えば、あの時すでに彼は夜明けへの模索に迫られていたのだろう。
それを僕に託したということか。。。

それから一ヵ月後、僕は叩き台としてのフルスペクトル試作一号機を完成させた。
そして、その結果を元に、LED素子の選定からスペクトル設計までを見直し、今度はKR93の生みの親eco-lamps社に試作二号機の製作を委ねた。そして更にその二号機をも土台として、ついに最終デザインが決定した。

それがKR93SPフルスペクトルエディションver.3だ!

かくしてKR93SPの最終スペクトルは、ノーマル機からどれほどの変貌を遂げたか?

KR93ノーマルとKR93SPフルスペクトルエディションのスペクトル比較

まず、緑から赤にかけての特性には、特にこれといった違いは見受けられないだろう。
一方、UV 400nmからシアン500nmまでのブルー帯域を徹底的に増強・発達させた。

なぜこのスペクトルが必要なのか?

18インチ・ノーマル機の光束はおよそ4,000lm。
対してフルスペは3,000lm弱。

果たして1,000lm以上もの犠牲を払ってまで獲得したフルスペクトルに、
一体どれほどの価値があるというのかっ!?

各社メタハラのスペクトル比較

あああ。。。沁みる。。。沁みるよ。。。
そうだった。。。僕らは忘れていたんだ。あの太陽の恵みを。。。

こうして我々は、照度に次ぎ、ついにフルスペクトルをも手に入れてしまった!

もう、見えない敵に振り回されるのは終わりにしよう。
あとは、あの時のように、平穏な日々の大船に乗って、サンゴの成長だけを純粋に見つめていられる、そんな安息の日々を取り戻そう。。。
きっとそれは出来るはずだ。
だって、僕らはもう知ってしまったのだから。
メタハラに代わる、本当のフルスペクトルを。

いや、ちょっと待て。
それじゃただのメタハラだ。
そんなもんじゃない。

これぞLEDシステムライト!
調光機能・タイマー機能が、その真価を発揮する!
それが、水深スペクトルの再現だ!

海洋の水深スペクトル分布と、KR93SPでの水深イメージ

調光・タイマー機能を使えば、日照変化のための時間と光量を設定することが出来る。その際、白チャンネルと青チャンネルの比率を好みに設定すれば、日照変化と共に目的の水深スペクトルをも再現してしまうというのだ。。。

照度? フルスペクトル?
もっとだ・・・もっと・・・
この虹の向こう側、その先の次元へ・・・
そう、我々はもう一歩、足を踏み出してしまったのだ。
水深スペクトル制御という、究極の未踏の地へ!

さあ、あなたの大切な水槽へ、KR93SPを処方しましょう♪
違いの判るあなたにも。
サンゴを想うあなたにも。

ご予約はこちら

■CAST
LED Professional Manufacturer : eco-lamps
Marine Aquarium Pro Shop : Blue Harbor
Marine Aquarium Community : 1.023world

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