リクエストがあったので、今度はWavePointと言うT5ランプを試しました。
こんなメーカーがあったなんて全然知らんかった。
今回利用した通販はナチュラルさんです。
これが今回のエイちゃんチョイス。珍しく赤入りもひとつ入れました。一番下の奴。
メーカーの公称スペクトル見たら、このCORAL WAVEっていうピンク球は、他社の同型ランプには見られないような760nmピークの赤外線領域が大盛りに入ってるようなので、それは是非見てみたい!という衝動に駆られたのです(笑)
- WavePoint - TROPICAL WAVE Full Spectrum Daylight 6500K
- WavePoint - SUN WAVE Super Daylight 12000K
- WavePoint - BLUE WAVE Super Blue Actinic 460
- WavePoint - REEF WAVE Super VioletO3 Actinic 420
- WavePoint - CORAL WAVE Coral Growth Accelerator
驚いたのは、なかなか手間が掛かってる点でした。エンドキャップが色分けされて光色が一目瞭然だし、しかもガラス面の印字位置が電極の向きに合わせて厳密に揃うよう徹底されています。ATIのは結構ずれてたのに(汗)
光色はこんな感じです。
そして、個別のスペクトル測定結果。
うむ。やはりいつもの見慣れた波長構成のようだ。。。
さらに突っ込んだ、実測値とメーカー公称値の比較です。
今回から不可解な部分にクエスチョンマークを入れることにしました♪
1番目のTROPICAL WAVEは、公称スペクトルと完全に一致しました。
2番目のSUN WAVEは、ほぼ一致してるけど、760nmに相対値20%程のピークを持つはずの赤外線が入っていませんでした。これじゃ、他社の白系球と何も変わりません。
3番目のBLUE WAVEは、ATI BluePlusやPowerChrome Actinic+と完全一致。
4番目のREEF WAVEも、ATI ActinicやPowerChrome PureActinicと一致。
公称スペクトルにあるはずの610nmの相対値10%程度のピークも見当たらず。
5番目のCORAL WAVEは、、、
一番の楽しみだった760nmの赤外線の大盛りが入ってませんでした・・・汗
その代わり、610nmに無いはずのピークを30%程入れてくれましたよ♪曝
せっかく、WavePointの赤外線でエマーソン効果っ!って宣伝しようと思ったのに。。。
それとも、公称の760nmよりも、もっと後ろにピークがあんのかなぁ???
やっぱ、いろんな意味で赤球は信用ならんっ!ならんっ!
さ、最後に実用構成です。
- 系統 1 (白ch): TROPICAL WAVE + SUN WAVE
- 系統 2 (青ch): BLUE WAVE + REEF WAVE
でもサンゴには、TROPICALの替わりにSUN×2の方が良いでしょう。
色温度は計測不能ですが、x,y座標から見て、およそ50000Kくらいでしょう。
例に漏れず、Actinic系のREEF WAVEを入れても400nmは1割止まりでした。
もちろん、400nm以下の紫外線なんて皆無です。
やはりT5でのUV確保は難しいなぁ。。。
T5にUVを入れる方法って無いのかなぁ。。。
T5にもUVが入ってたら良いのに。。。
え? しつこい?笑
違うの。僕は真実を知って欲しいだけなの。T5にUVなんて入ってない、と。
ユーザーを困惑させたり迷走させるような虚偽の流布は絶対にダメだぜぇ~?
では、ここまでのT5レビューで記録してきた光量データを一挙比較してみましょう。
PPFD成績順 | 1 | 2 | 3 |
---|---|---|---|
メーカー | ATI | WavePoint | GIESEMANN PowerChrome |
試験灯具 | ATI SunPower 24W×4 | ||
構成 | Aquablue SP ×2 Blue Plus ×1 Actinic ×1 |
TROPICAL ×1 SUN ×1 BLUE ×1 REEF ×1 |
Midday ×1 AquaBlue+ ×1 Actinic+ ×1 PureActinic ×1 |
PPFD | 372 umol/m2/s | 316 umol/m2/s | 275 umol/m2/s |
JIS AA 照度 | 10,814 lx | 11,554 lx | 8,936 lx |
CIE 簡易照度 | 19,560 lx | 17,290 lx | 14,880 lx |
UV (UVA-UVB) | 19.1 uW/cm2 | 16.2 uW/cm2 | 39.1 uW/cm2 |
照度は球のスペクトルの波長バランス次第でどうにでもなるので、光エネルギーで順位付けする意味でPPFDを評価基準としました。今のところ、ATIの地位は揺るがず、と言ったところです。高かろう明るかろう♪
一方、WavePointとPowerChromeは同じ価格帯なので、だったらWavePointの方がちょい明るくてお得かも知れません。但し、寿命などは判りませんのであしからず。
さ、引き続きリクエストがあればお気軽にどうぞ♪
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