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お手軽アンバーLEDスポット

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水槽の各LEDランプを固定しているステンレスアームを作り変えようとホームセンターを徘徊してたら、LED電球コーナーに見慣れないランプが並んでいたので足を止めました。

メーカー名は株式会社エスティイー。商品名はデコライトLED電球。ラインナップは白色4000K、温白色3200K、電球色2700Kの3種類有り、いずれもE26の4Wでした。

型番 光色 色温度 全光束 演色性
JD2606AC 白色 4000K 260 lm Ra:90
JD2606BC 温白色 3200K 230 lm Ra:83
JD2606CC 電球色 2700K 210 lm Ra:84

で、ただそれだけなら特に興味も持たなかったのですが、このLED電球はいずれもレンズを搭載したスポット型のLEDランプなので、パナソニックや東芝みたいな白熱灯を模したLED電球よりも指向性があり、水槽にも使えそうかなぁと思ったのです。しかもご丁寧に60°と120°が用意されています♪

気になる価格はなんと1,980円♪
いずれも光束は200lmオーバーなので、100lm/1,000円なら安いやん!と言うことで、試しに1ヶ買ってみることにしました。

で、白色は中途半端な色温度だし、白は今更足りているので、敢えて電球色60°をチョイスしました。実は展示品を見ていたら、レンズの部分から辛うじて覗いて見えた素子が日亜の電球色NS6L083BT(PDF)だった、という理由もありました。この素子はスペクトルのピークがちょうど580nmなので、スギノキブルーの要求する波長にビンゴなのだ♪
これなら文句なしでアンバーの補完になるだろう!

デコライト電球色

配光も60°にはちょい足りなさそうですが、まずまずと言ったところです。
照度も5,070lx/30cmあり、4Wランプとしても合格点です♪
(ちなみに素子だけなら合計3Wですが、プラス回路分が1Wで計4Wなのでしょうね)

デコライト電球色の詳細

軽い!小さい!
そして、なかなか美味しそうな色味です!

さて。買ったは良いけど。。。
スギノキブルー持ってないや♪
とりあえずスゲに当てたら青が光臨しないかなぁ~(無理か)

ちなみに、このランプのレンズを外して日亜の青とか入れたら面白いなぁ~と思い、レンズの脱着を試みてみましたが、どうも完全に接着してあるようで、どう頑張っても外れませんでした。
ま、仮に外れても、素子だけでこのランプ代ほど掛かっちゃいますけど。。。だったらボルクスの3Wとか買った方が早いもんね。

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エダコモンの天使の輪:蛍光オレンジ発現!?

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先日報告したちびエダコモンの天使の輪の続報です。

ごくごく普通の蛍光グリーンのエダコモンサンゴ。
ある過程を経ることで、オレンジポリプ光臨か!?

あの後、やどかり屋やケントパパのエダコモンも確認してもらいましたが、どうやら天使の輪はうちだけみたい。。。やっぱ、LED環境で沸いて出た?、という線が濃厚のようです。

先ほど、ふと、エリジオン閃光II のスーパーブルーを試してみたくなって、夜な夜な水槽のエダコモンらに、青く眩い閃光をかざしてみました。

まずは普通のメタリックグリーン個体。

エダコモンサンゴ・ノーマルカラー

おおお。メタリックグリーンが綺麗ですなぁ♪

次に、例のちびエダコモン。

エダコモンサンゴ・オレンジポリプ

あら?
これ・・・完全に蛍光オレンジポリプだわ(曝)
元々は上の個体から折れた破片だったんですけどね。。。

この欠片は、いつ折れたモノか定かではないけど、かなりの期間、砂の上を転がっていたことは間違いありません。多分、最長で半年くらいかしら。先日、ようやくライブロック片に穴を開けて差し込んで固定しておいた訳ですが、その時点で既に蛍光グリーンも消え、完全に真っ茶色でした。
その後も、水槽の中央奥に置いておいたので、光環境的には、LeDio 9 PearlUV3もDeepUV3も離れていて、主にvolxjapanのデモ機が僅かに当たっていただけでした。波長的にはLeDioのアクアブルー(白+青)がほのかに当たるような光環境です。

そんな状況の中、茶色い頃は気のせいだと思っていた天使の輪も、最近はメタリックグリーンの増加に伴って、日に日にポリプの蛍光オレンジが目立ってきました。

これって、何なのかしら?
水槽の隅で砂の上を放浪してた時に、弱い光環境へ適応すべく獲得した、いわゆる光合成能の集大成?
ってことは、このまま他のエダコモンと同じ環境に置いといたら、また蛍光オレンジは消失するのかしら?

また例えば、別のエダコモンの枝をわざと折って、しばらく水槽の隅で適当に転がしておいて、茶色くなってからまた元の場所に固定したら、二世の誕生?(笑)
今度やってみよう♪

とは言え、過去にメタハラ時代では体験したことの無い現象なので、これはLED環境下での副産物なのかも知れない。
例えば、LEDのアクアブルー系ランプでは、青の波長は強すぎるくらい含まれているが、それより長い波長は極端に少ない。その状況を最大限に活用すべく、通常のブルー光による蛍光グリーンへの変換に加え、蛍光オレンジへの変換能も獲得・発達させ、少しでも光合成に利用すべく進化した。。。と言うのは少々強引かな?(笑)
でも、そういう環境とか経緯って、他の水槽でもありそうだけど、まったく聞かないなぁ。。。
まさか13年目にして、沖縄くんがこんなパフォーマンスを魅せてくれるとわ。。。

ところで、全体が蛍光オレンジやポリプだけ蛍光グリーンのエダコモンは見たことあるけど、共肉がグリーンでポリプだけオレンジのエダコモンっているのかな?
レアなら、レシピ極めて、大量生産、高値で販売、とか(曝)

海外では、LED水槽で色とりどりの派手なマメズナなんかを満喫してる方が多いようですが、もしかしてこういうことなのかしら♪
これがLEDのもうひとつの楽しみ方なのか。。。

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エリジオン新旧対決と採用素子Cree XP-E

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やどかり屋から新エリジオン閃光II が発売され、応援市場でも取り扱いを開始しました。
今回は、そのエリジオン閃光の新旧対決と採用素子について触れてみたいと思います。

エリジオン閃光・新旧対決!

エリジオン閃光 新旧比較

比較 旧エリジオン閃光 新エリジオン閃光II
発売時期 2009/12 2010/08
採用素子 Edison ×7ヶ Cree XP-E ×7ヶ
レンズ 拡散60°レンズ×7ヶ 拡散プリズム60°一体型レンズ
照度 14,800lx / 30cm (Blue時) 17,700lx / 30cm (Blue時)
寸法 95mmφ×100mm 80mmφ×95mm
消費電力 14W (12W安全駆動) 14W (11W安全駆動
重量 300g 250g
カラー SuperBlue:青×7
Blue:青×6+白×1
BlueWhite:青×4+白×3
White:青×1+白×6
価格 12,800円 14,800円

はっきり言って、全てに於いて進化してます!
気持ち良いくらい文句の付けようが無い。。。
悔しいけど、これはもう100点満点でしょう。
ま、値段も進化したけどね(汗)

注目すべきは、今や無く子も黙るCree社の超高効率超小型素子XP-Eを惜しげもなく採用していること、素子面積が小さく光漏れの無い一体型レンズを採用していること、軽量化小型化、そして極めつけは徹底した省エネ化です。
普通ならLEDってだけで省エネに慢心しがちですが、このエリジオン閃光II は、旧製品の時点で既に12W安全駆動を謳っていながら、今回は更に省エネを追求して11W安全駆動としたことです。もちろんこれは、採用素子にCree XP-Eを選択したことが大きく貢献しているのでしょう。
光量だけに振り回されることなく、LEDの本質を見失っていないところが嬉しいですね。
いくらLEDが省エネとは言っても、使い方次第でエコにも本末転倒にもなりますから。

新エリジオン閃光II の採用素子 Cree XP-E

新エリジオン閃光II には、Cree社の最新素子XP-Eが採用されました。
そこで、現在各社でもこぞって採用しているCree社の一般的な素子とそれぞれの違い・注意点などをまとめてみました。

Cree XLamp Color Lumen
@350mA
Lens Max
Current
XP XP-G Cree XP-G CoolWhite 139 lm (R5) 125° 1500 mA (5W)
Blue - - -
XP-E Cree XP-E CoolWhite 122 lm (R3) 115° 1000 mA (3W)
Blue 30.6 lm (K2) 130° 1000 mA (3W)
XP-C Cree XP-C CoolWhite 100 lm (Q4) 115° 500 mA (1.5W)
Blue 18.1 lm (H) 125° 500 mA (1.5W)
XR XR-E Cree XR-E CoolWhite 107 lm (Q5) 90° 1000 mA (3W)
Blue 30.6 lm (K) 100° 1000 mA (3W)
XR-C Cree XR-C CoolWhite 93.9 lm (Q3) 90° 500 mA (1.5W)
Blue 18.1 lm (H) 100° 500 mA (1.5W)

* 上から順に最新素子
* 各光束値の括弧内はグループの一般的な最高ランク
* 光束値上限はXP>XRですが、ランクが同じなら光束値は同等です
* Max Currentは最大定格、括弧内はおよその相当電力

●Creeには大型素子XR型と最新の小型素子XP型がある
現在主流のCree社の素子には、ちょい大き目で旧式のXR型と、小型で最新のXP型があります。大きさは倍以上違いますので、これは素子基盤のサイズに影響します。スポットでより点光源を望むなら、やはり最新のXPでしょう。

Cree XR-EとXP-Eのエミッタサイズ

XPとXRにはそれぞれEタイプとCタイプがあり、CはEに比べ最大定格が低く、ランクも低めの廉価版といった扱いです。
ただ、ランクが同じならXP-EとXR-E、XP-CとXR-C、それぞれ性能に差はありませんが、XPの方が高ランクが用意されていますので、いずれにしても今後はXPが主流になると思われます。

●寿命を左右する最大定格に注意!
最大定格的には、XR-CやXP-Cなら1.5Wまで、XR-EやXP-Eなら3Wまで、XP-Gなら5Wまでドライブ可能です。もちろん放熱設計は重要ですが、放熱さえしっかりしていれば、フルドライブ(定格100%)でも問題ありません。
とは言え、さすがに定格を超えたドライブとなると、極端に寿命に影響しますから、例え放熱が良くても避けた方が無難です。中には故障や輝度低下を見越して定期的に素子の交換を謳っている製品もありますから、製品を選ぶ際にはこの点についても注意が必要です。XP-G採用なら5Wまで、XP-E採用なら3Wまで、XP-C採用なら1.5Wまで、と覚えておくと良いでしょう。それを超えてドライブしている製品は、定期的な素子交換=ランニングコストを覚悟してください。

●素子だけではなくランクに注意!
更に注意点として、各グループの素子毎にランクがあり、ランクが高いほど明るくて高価です。そして、現在ランプメーカー各社はこの最高ランクの場合の値を謳っていることがほとんどですが、実際にはどのランクの素子が採用されているのか判らない以上、話半分で捉えておくのが無難です。過度な期待は禁物(笑)
今のところ、素子のランクまで公開している製品は皆無なので、およそ製品の価格から推測するしかありません。当然、安価なLED製品ほど低ランクの可能性が大でしょうね。ま、逆に高いからといって高ランク素子採用とも言えませんけど(汗)

●新エリジオン閃光II は優秀か否か
今回発売された新エリジオンII では、この中でも最新で3W耐性のあるXP-Eが採用された訳ですが、この素子なら理論的に最大で3W×7=21Wまでいけます。それを半分の11Wで駆動している訳ですから、如何に安全駆動かが判りますね。もちろんこれは長寿命に貢献するでしょう♪
そして、採用ランクは市場への影響を考慮して自主規制すべきですが(汗)、少し濁して、青の素子は最高ランクを、白の素子はXR-Eで言うところの最高ランク(XP-Eでは標準ランク)を採用しています。
要するに、素子だけで欺くことなく、中身もホンモノと言えるでしょう♪

さあ、そんな夢のような新エリジオン閃光II は、応援市場で13,800円(送料無料)です♪
是非、この光量に喘ぎ、品質に酔いしれてください(笑)

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