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Grassy LeDio 21e予告

この記事を含むタグの全記事リスト: LeDio 21e LEDスポット volxjapan

新Grassy LeDio 21eラインナップ

先月末のLSSのブログにも軽く出たので、きっとお気づきの方もおられると思います。
そう、2009年のベストオブザイヤーにも選ばれたvolxjapan Grassy LeDio 21が遂にリニューアルされます。今月6/20より新発売とのこと♪
え? ベストオブザ・・・知らない? ・・・気のせいだったかな(曝)

ラインナップは変わりませんが、リニューアルの内容は・・・凄いです♪

新Grassy LeDio 21e光色

まず、LeDio 27から受け継いだ大型ヒートシンクにより、超強力な放熱性を実現!
LeDio 27同様、Cree XP-E小型素子採用により、点光源のような発光面積を実現!
電源の改良により省エネ駆動としながらも、旧モデルを凌駕する光量を実現!
そして一番の変更点は、今やボルクスの十八番となったスペクトルの追求でしょう♪
これまでの製品開発のノウハウがギュッと詰まってます!
例えば、旧モデルでは青はBlueのみ、白はCoolWhiteのみで構成されていましたが、新21eでは青はRoyalBlueとBlueの2種類、白はCoolWhite、NeutralWhite、WarmWhiteの3種類を絶妙に調合してます♪

おっと、詳しくは次回につづく♪
(写真に写ってる謎の灯具もまた今度ご紹介しますよって♪)

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ギガレックス、消費電力でお詫び

この記事を含むタグの全記事リスト: LEDスポット ヤフオクLED

ギガレックスの販売元B.R.Sから、このたびのLEDランプの消費電力問題について、公式サイトにて正式に謝罪がありました。

関連記事はこちら

以下は、本日6/8 AM11:00頃に公式サイトに掲載された謝罪文です。
(キャプチャは6/8 16:00頃で、タイトル以外の赤字は僕の注釈)

B.R.Sの謝罪文

ユーザーへの対応よりも、自身の保身が優先されている点が、とても残念な内容です。
それに、体裁とか格好つけた文章よりも、まずは誠意を示さないとね。。。

では、この謝罪内容に言及していきます。

まず、消費電力表記に問題があった製品が、全体の一部であるかのように書かれている点について、これは該当型番の全製品が対象であると、正しく記載する必要があります。理由は次々項で。

次に、訂正表に記された正しい表記として、15~最大20W20~最大25Wのような記述方法が成されていますが、これはありえません。理由は次項で。

そして、本製品の販売に当たり、2010年8月から品質試験(?)を開始し、電源に不良が見つかり、部品や基板構造(?)を変更した、とあります。随所突っ込みたいのは我慢して(笑)、要するに、この対策が出荷前に既に行われており、改善されたものが流通している、と書いてしまっている訳です。

と言うことは、仕様違いの電源の混在がないため、

  • 消費電力表記に問題があったのは出荷分全製品が対象である
  • 最大値20Wや最大値25Wと言う誤差も混在し得ない
    (勿論、同一電源で5Wもの誤差があるはずがない)

きちんとシナリオを吟味しないから、このような矛盾が生まれてしまうのです。
それに、対策した電源と言いつつも、実際は旧24Wと同一の電源でしたし。。。
電源の製造元も公開しましょうか?

いやいや、そもそもウソはダメ!
チェック体制が無いと告白してるのに、本当に4ヶ月もの事前試験があったか疑問です。
第一、昨年のブランド偽装の謝罪がまだなのに、今これをどう詫びても説得力が伴いません。

あくまでも「一部」だけだったと貫くなら、本当に27Wや36Wだった製品を出しなさい。
なんなら、最大20Wや25Wのロットを出してみてください。
絶対に出せません。絶対に出せるはずが無いのです。

これには理由があります。

まず一つ目は、前回の検証でギガレックス36/27の放熱温度を調べていたからです。
この筐体は軽さが売りなのですが、実はこのヒートシンク構造ではあまり大きな出力は掛けられません。放熱可能な消費電力は、せいぜい今の1.5W駆動(420mA駆動)+αがほぼ限界なのです。製造元(中国)もそれが判っているので、妥当な線で420mAに落ち着いたのです。よって、これよりも大きな出力のロットは流通していない(工場での実験どまり)のです。もしそんな製品をお持ちのユーザーさんがおられたらお知らせください。

以下は、前回測定した各製品のヒートシンクの放熱温度比較です。
測定時の室温は23.5℃で、通電1時間後に測定しています。

製品 実駆動 LED基板寄り ヒートシンク先端
LeDio 27 3W駆動(720mA) 27W 48℃ 47℃
ヤフオク24W 1.5W駆動(420mA) 18W 58℃ 54℃
ギガレックス36W 1.5W駆動(420mA) 18W 52℃ 50℃

ま、LED基板とヒートシンクとの熱伝導性が旧24W時よりも改善されている事は確かなので、放熱性は向上してると思います。そのため、キャパ的にはもう少し出力を上げられそうですが、それをやると旧24Wと同じ故障率(びっくりします)が再来しちゃうので、結局このくらいで止めたのでしょう。そういう意味では、今回の謝罪で故障率0.5%と書いたのは、あながちウソではないかも?
あるいは本当に、初期ロットだけ高めの消費電力で出荷したら即効で壊れたので慌てて対策した、という経緯もあり得ますけど。。。馬鹿げた話ですが。。。

二つ目の理由は、電源基板の製造元に、420mA以上の駆動電源が存在しないこと。
他社製だったと言うなら、それを見せて欲しいです(汗)
第一、あのスペースに収容できる電源は限られますけど。。。

もう少しです。
もう少し頑張ってください。
まっとうな業者として業界に生き残りたいなら、今きちんと膿を出して、正直に詫びなさい。
そこからです。商売を継続できるかどうかは。
何より消費者が許してくれるかどうかは。

第一、27W/36Wとして販売したものが15W/20Wだったのに、1,000円の返金だけって言うのは虫が良すぎるでしょ?
スペックを価値換算すれば、1,000円以上の差がありますからね。
それに、お財布的に1,000円の返金が限界で、返品と全額返金は無理だと言うなら、だからこそ、せめて謝罪くらいは正直に誠意を持って示さないとダメなのです。

都合の良い謝罪じゃ、許されませんよ。

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太陽の使徒、BlueViolet光臨

この記事を含むタグの全記事リスト: 420nm LED Zhuhai Tianhui

2009/12 - 太陽の第壱使徒、UltraViolet光臨
2010/05 - 太陽の第弐使徒、Amber(WarmWhite)光臨
2010/11 - 太陽の第参使途、Cyan光臨

これら使徒の光臨により、アクアLEDは飛躍的にその戦闘力を伸ばし、太陽補完計画へのコマを着実に進めてきた。

そして遂に、太陽の第四の使徒、BlueVioletが光臨した!

太陽の第四使徒、BlueViolet

このBlueViolet LED素子は、こばやし氏が海外から発掘してきた大変貴重なUV 420nm 3W LED素子で、彼がサンプルとして取り寄せたものを、今回特別に譲ってもらったモノであ~る♪

こばやし氏の関連記事

彼は今、水槽用のLED照明の自作の真っ最中で、このLEDもそのスペクトルを補完するために時間を割いて探し出してきたものだ。これさえあれば、既製LED素子の組み合わせでどうしても補完できなかったUV 400nmとRoyalBlue 450nmの中間帯域が補完できるのだ。それは素晴らしいっ!

そして今回、彼のご好意により、こうして仲良く分け分けして貰うことが出来た。お陰で、BlueVioletに関してはすっかり出遅れてしまっていた僕も、こうして仲良く混ぜ混ぜしていただき、とってもゴキゲンであ~る♪

まず、このBlueViolet素子は、SemiLEDsのチップを贅沢に3ヶ積んでいる。恐らく、1Wを3ヶ並列で積むことで、3Wとしているのだろう。でもその場合、定格では1ヶあたり350mAは確実に流せるので、トータルで見ても1000mAを定格として余裕で流せるのでは? てことは、それって3Wじゃなくて5Wじゃね? と言う疑問が起こる。。。ま、それを3Wで駆動するからセーフティと言えるのだがね♪

では、早速スペクトルを見てみよう。
とは言え、簡単な自作の分光器では、このBlueVioletを単体で見てもスペクトルは掴めないので、比較対照として両手に花を添えてやる必要がある。今回はノーブランドのUV 405nm(TEKCOREチップ)と、Philips Lumileds Luxeon RebelのRoyalBlue 447.5nmランクを組み合わせることにした。そしてそれらを3素子基盤に載せ、拡散レンズを合わせてブレンドし、それを分光器で観察したと言うわけだ。

420nmのスペクトル確認

おおお。。。
仕様では415-420nmとあったので、下手したらUV寄りかな・・・と思っていたのだが、これを見て安心した。恐らくちょうど良く420nm程度が出てるように思う。これだったら、これまでのLEDブレンドで大きく欠落していた400-450nm間が補えそうだ♪

今度はもう少し視覚的なシミュレーションをしてみよう。
LEDクリエイターにはすっかりお馴染みの、LEDスペクトラを使います。

まず、LEDスペクトラにはBlueViolet 420nmの素子データは入ってないので、新規に登録します。と言っても、スペクトルデータの用意が大変かな。。。とりあえず、見本を置いておきます。

415nmピーク

0.014,0.028,0.045,0.069,0.117,0.239,0.79,0.996,0.679,0.229,0.111,
0.068,0.042,0.025,0.012,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,
0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,
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420nmピーク

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0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0

コピペして放り込んでください。

LEDスペクトラへLEDデータを登録する

とりあえず、Edison SのUV 400nmとRoyalBlue 450nmを混ぜてみた。

420nm補完シミュレーション

もしBlueVioletのピークが415nmだったら、さすがにRoyalBlueとは大きく離れてしまうが、420nmピークであれば、まあ許容範囲じゃないかしら?
でも欲が出てきて、今度は430nmが欲しくなるかな?(苦笑)

ちなみに、このBlueViolet 420nm LED素子に興味がある方は、こばやし氏に尋ねてみてください。まりんちゅのホットラインからもメッセージが送れますから♪
こばやし氏|まりんちゅシティ

さて、せっかくの貴重なBlueVioletなので、これを今使ってる太陽光システムライトへ移植したいなぁ、とか考えてまです。Xicatoの4000Kモジュールとブルー10W×2を外してしまおうかなぁ。今通電してないし。。。まあ、また報告しますです。

と思ったら、いつの間にかこんなものが出来上がってるやん♪ (曝)

UV 420nm BlueViolet 3W Spot

濃ゆいロイヤルブルーと、UV400nmバイオレットの、見事に中間色です♪
・・・原価で軽く4,000円オーバーなんすけど(曝)

ところで、このスポットで厳密な駆動電力を出してみたら、667mA×3.05V=2.03W だった。3W駆動を2Wで実現て、エライ省エネやんっ♪(笑)
まあ、このスポットの電源の都合もあって電圧が少し低めなんだけど、元々この素子自体がそんなに電圧は高くないみたい。仕様では3.2-3.4Vとあるけど、実際に固定電源で測ってみたら、3.04V@350mA/3.20V@700mAだった。昔と違って、チップの効率も良くなってきているということかな。昔の素子で3W駆動させると楽に3.8V前後は出ていたと思うけど。。。て事は、いずれ700mAが2W駆動扱い、みたいな日が来たりして?(笑)

最後に、これで水槽を照らして見ると、、、

水槽を420nmスポットで照らす

エダコモンの蛍光グリーンはまだ十分に励起される範囲、オレンジもそう。
ただのこげ茶エダコモンでさえも、照らされてる限り紫風味が乗って見えます(笑)

現状ではシアン同様、420nmは意図的にブレンドしないと補完できない帯域であるため、当面はこのような単波長の素子で補うしか方法が無いだろう。それに、シアンくらいなら、いずれ蛍光体次第では何とかなりそうだが、420nmのブルーバイオレットについては青よりも低い波長であるため、これを蛍光体で実現するためには必然的にUV+RGB蛍光体方式のLED素子が必要になってくる(通常の白LEDはチップがブルー発光なので、それ以下の光色を蛍光で得ることは出来ないため)。且つ、青よりも低いブルーバイオレットを発色できる蛍光体を組み合わせる必要がある訳だ。。。まあ、所詮アクアニーズじゃ実現は無理っぽいプランだな。。。

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