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懲りずに書いてみたりする結果オーライな日記

LED下でのサンゴ成長記録

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定期的にLED下でのサンゴの成長具合をお届けしています。

ここ最近の5L水槽スペック。(7/21時点のもの)

5L水槽の状況

最近は人工海水の銘柄も変え、RO+DIも導入したので、これまでのような反抗期じゃじゃ馬5L水槽も、かなり更正してきたように思います(笑)
LEDのみによるサンゴの成育実験が、ようやく純粋に楽しめるようになって来た予感♪
水量増やせば楽なんでしょうけど、色々と住宅事情や財政事情がね(汗)

PearlUV3下のエダコモン(左)と、DeepUV3下のエダコモン(右)

エダコモン×2

LeDio 9 PearlUV3下のエダコモン(左)は上に伸びるが下に伸びない。
逆にLeDio 9 DeepUV3下のエダコモン(右)は上には伸びず下に伸びる。
これは陸生植物で見られる青と赤の波長の違いで見られる現象に近いかな。
機会を見てこれらのエダコモンを左右入れ替えて、より確信に迫ろうと思う。
とは言え、まだまだ全盛期の沖縄くんの勢力には程遠いなぁ。。。
何かがまだ足りない♪

ちびエダコモン

ちびエダコモン

偶然なのか必然なのか、PearlUV3が微かに当たる左側の成長が著しい。
ま、単に白LEDを含むPearlUV3の方が、要求波長を多く含んでいるからだろう。

ちなみに相変わらずポリプには天使の輪が見られる。これが光環境によるものかどうか確かめるため、配置場所を少し移動してみた。とりあえず今回は光量の増加のみ得るために、中央奥から少し手前に移しただけに留めた。結果を見てから、次回はPearlUV3寄りか、DeepUV3寄りにしてみようと思う。

ケントパパミドリイシ(左)と、だにミドリイシ(右)

だにミドリイシとケントパパミドリイシ

ケントパパミドリイシ(左)はようやくポリプのひとつひとつが太く隆起してきた。それぞれが枝になるのかなぁ~。楽しみである。とは言え、この子は特に成長が遅いので、まだまだ時間が掛かりそうだ。
また、DeepUV3が効いているのか、色も鮮やかなパープルになってきた。しかし、元々は濃いバイオレットの個体だったので、まだ何か足りない波長がありそう。。。
と言う訳で、今までだにミドリイシに当てていた自作LEDブレンドを、この子に当ててみることにした。今までは単に設置アームの位置の関係でスゲに当てる方が楽だったんだけど(汗)

だにミドリイシ(右)は益々共肉を増し、手前はライブロック片の表面を広く覆い、またかつての枝の名残りも登り始めた。
尚、右側中央が剥げてしまったが、これは元々この部位に何か糸を出すよく判らん生物が居て、当初はそれを共肉優勢で覆っていったのだが、最近になって遂に負けてしまったようだ。ま、突付いて退治しても良いのだが、面倒なので放置している(汗)

以上、LEDオンリー水槽での各ミドリイシの成長記録でした。
とりあえず育ってはいるけど、まだまだ足りない波長がありそう?な印象です。。。
ま、いずれ。。。

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自作LEDブレンドのスペクトル分析

この記事を含むタグの全記事リスト: LEDスポット 自作関連

先日ご紹介した自作LEDブレンドの続報です。

オリジナルLEDブレンドの配光

このオリジナルLEDブレンドは、色味的にはアクアブルーなのですが、Grassy LeDio 9 Aqua400UVよりも遥かに白に近く、極端に言えばPearlWhiteよりも白らしい白です。そしてこのランプに照らされた水景は、黄ばみも無く、それでいて鮮やかな色彩を放ちます。特に石灰藻の赤みが映えるんですよ♪ (詳しくは前回の記事の画像を参考に)
ちなみにメタハラでこの色味を味わおうと思ったら6500Kあたりが必要ですが、普通ならそれと引き換えに黄ばみも強くなりがちです。でもこのランプなら(以下略)

さて、せっかく選りすぐりのLED素子を組み合わせて完成した夢の究極LEDランプ(自称)ですが、今のところ目立った効果は出てません(曝)
これが当たっているサンゴも当たっていないサンゴも、どちらもすこぶる元気なのでサッパリなんだぜ。。。

一方、このランプが果たしてどんなスペックをまとったのか非常に気になるところですが、とは言えなかなか量る手立てがありません。勿論、素人が作ったおもちゃを工業試験場に持ち込んで分光スペクトルを測定してもらうなんて、予算的にも絶対にありえません(曝)

そこで、光に詳しいハナアレジーさんに助けを求めました。なんと彼は光に携わる光のスペシャリストなんです♪
僕の質問は、果たしてLED素子の光束とスペクトルから、合成スペクトルが計算で導き出せるのかどうか? と言うもの。
答えは、

できますよ♪

そんなあっさりとっ!?
なんでも、素子のスペクトルと光束を比視感度に再配分して積分すればOKとのこと。
なるほど。積分ですかっ!
・・・積分てなんだっけ?(曝)

そうして挫折した僕を尻目に、ハナアレジーさんから算定いただいた今回のオリジナルLEDブレンドの特性は以下のようになりました。ついでにLeDio 9シリーズも一通り出していただけた(メーカー公称値とほぼ一致!)ので、その中から比較的僕のランプに近い特性を持つGrassy LeDio 9 Aqua400UVと比較してみました。以下の図はそれを元に僕が新たに描き起こしたもので、ついでに以前何度か紹介した光合成色素の吸収スペクトルも重ねてみたので併せてご紹介します。

計算により弾き出されたオリジナルLEDブレンドのスペクトル特性

左がLeDio 9 Aqua400UV、右がオリジナルLEDブレンド。
基本的な造礁サンゴの要求波長と、更にスギノキブルーが欲する波長を強化してあります。これは市販のLED製品では未だ実現できていない夢のブレンドです。
が、大人の事情により詳しくは割愛します(汗)
ひとつだけ言うと、誰も知らないような謎の素子が入ってます(笑)

とは言え、パッと見、同じですよね(曝)
よっぽど鋭い人じゃないと気づかないかも。。。
でも今はそれで良いのです♪
と言うか、想定していた特性をかなり下回ったので、結構ショックだったりして(涙)
ま、素人の工作なんて、こんなもんです。

イヒッ♪

と言うわけで、次回作にご期待ください(汗)
ご協力くださったハナアレジーさんに感謝いたします!

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max-sフレネルレンズ仕様

この記事を含むタグの全記事リスト: LEDライト max-s Maxspect

max-s既存ユーザー、および検討中のアクアリストに朗報です。

max-sについては以前の記事でもご紹介しましたが、当時の僕の率直な印象としては、どんなに素子数や出力を稼いでも、所詮裸のLEDだけではメタハラを謳う光量は得られず、また広角な光をもれなく有効利用するために水面ギリギリへ設置すると、水跳ねや塩害の心配はもちろん、メンテナンス性も損なわれてしまうなど、色々と弊害が伴うだろうと感じました。やはりシステムライトと言えども、LEDを使うからには何かしら集光するためのレンズが必要なのです。

実はその後も販売元のオーシャンアースさんとは裏でごにょごにょしておりました(笑)
当時からもオーシャンアースさんは僕のレンズの考察に対して非常に前向きに検討され、製造元に何度も掛け合ってレンズの実装に向けて積極的に取り組まれたようです。

その結果、いくつかの案が絞り込まれ、まずは専用のフレネルレンズを試作されました。フレネルレンズとはプラスチックのシート状のレンズで、過去の記事でも触れましたが、詳しくは検索してください。ここでの説明は割愛します。

そして先日、その試作レンズと試験のためのmax-sスタンダード機が届けられました。

max-sスタンダード機と試作フレネルレンズ

写真上に見える丸いポコポコが付いたアクリル板が、今回max-s専用に試作されたフレネルレンズです。写真では凹凸のある半球レンズにも見えますが、実際はただの平坦なアクリル板です。それがフレネルレンズの特徴です。

しかもただのフレネルレンズではありません。

フレネルレンズ

きっと、これ作るだけでもビックリマネーが吹っ飛んだはずです(汗)
表面は通常のフレネル加工で細かな溝が施されていますが、裏面には光を均一にブレンドするためのフロスト加工が施されてます。それが素子の数だけ用意され、一枚のシートに収められています。

ちなみに、このフロスト加工付きのフレネルレンズの装着方向は、あくまでもフレネル面を水槽側へ、フロスト面を素子側へ、とするそうです。それにより設計上の特性が得られるとのこと。実際の試験でもその方が逆向き時よりも照度ピークは低くなったので、これは光が中心に偏らず広範囲に均一に広がっていると言う証拠なのでしょう。やや腑に落ちませんが(笑)

さ、能書きはこれくらいにして、その実力を見てみましょう♪

フレネルレンズ装着データ

なんと!?
このフレネルレンズを装着しただけで、純正の約2倍の照度が得られました!
装着と言っても、純正の前面アクリルカバーを外し、代わりにフレネルレンズシートをセットするだけの簡単作業です。要するに、既存ユーザーにも希望の光が射したということです♪
・・・と言いたいところなのですが、このレンズ、判る人は判ると思いますが、メチャ高いんです。金型作るだけでも50万は固いでしょう。しかもmax-sには8タイプの製品があり、全ての製品向けのレンズを製作すると・・・max-sを100台売っても回収できません(汗)
と言うわけで、このフレネルレンズが日の目を見ることはまず無いでしょうね。。。
僕も何度もお願いしてみましたが、とにかく先立つものが無ければ。。。汗

じゃ、何が朗報なんじゃぁぁぁっ!?

ふふふ。まぁ、落ち着きなさい。
このフレネルレンズはあくまでも「いくつかの案のひとつ」。本命ではありません。
実はね。。。
いや、まだ詳細はオフレコなんですがぁ。。。
でも少しだけ。

50,000lxオーバー by 30cm照度♪

これがmax-sの照度革命第二弾の成績です。
純正の3倍弱かっ!!!
これぞメタハラ250W置き換えLEDマシン!

但しこの試作案はフレネルレンズによるものではありません。
うーん。。。歯がゆい。
じゃ、雰囲気だけ。

新max-s

こ・・・これは凄い!?(曝)
もしこれが発売されれば、アクア業界のシステムライトはeco-lampsのKR92Maxspect max-sの高次元争いになるのは必至です。元々KR92はメタハラ250W置き換えを謳うモンスターライトでしたが、このmax-sが発売されればその存在を明らかに脅かすことになります。そして完全にこれらの独断場と化すでしょう。
うーん。。。他に参戦するメーカーさんはいないのでしょうか?
いつでもご相談に乗りますゆえ!

ちなみにmax-s第二弾については、実は僕もまだ現物を見て無いのでアレですが、これをご紹介できるのはそう遠くないみたい。果報は寝て待て♪

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