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懲りずに書いてみたりする結果オーライな日記

BioPellets実験3(番外篇):リン添加試験

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さて。バイオペレット実験3の定期報告の日がやってきました。
今のところ毎週水曜日にお届けしています。
って、終わる頃に紹介してどうする(汗)

前回の報告では、試験的にリンを各実験槽に投与してみる、とお伝えしました。
リン供給源には、リン酸とカリウムが主成分の液体肥料を用いました。
投与したのが先週金曜日。
投与量は、各実験槽に4滴ずつ、正味0.5ppm程度の投与となります。
果たしてそのリンはどうなったのでしょうか?

ジャーン!

投与したリンの変化

バイオペレット。やっぱあんた凄ぇわ。。。
砂のみのA槽も健闘しましたが、バイオペレットの入ったB・C槽は、過去の実験と同様、速やかに完っ璧にリン酸が消滅しました。0.5ppmが5日以内に消えるって、どうよ♪

リン酸にお悩みの方、もう何も迷うことはありません。
この脱リン能なら、換水よりも吸着剤よりも既存のどの方法よりも強力だと思います。
ま、あくまでも僕の実験での結果ですけどね。

ちなみに投与したリンの濃度に違いがあるのは、例のリン添加剤(笑)の容器だと、ポトポト落ちる液滴の量にかなりバラツキがあるため、同じ4滴でも写真のように差が出てしまいました。あしからず。

さあ、ここからが注目!
この脱リン経過と連動して、脱窒への相乗効果は現れたのでしょうか!?

ジジジャーン!?

先週からの硝酸の変化

おっと! 硝酸塩、死守に成功!(曝)
なんだよ。これっぽっちも変わんないよ。落ちたのリンだけかよ。。。

あ。ちなみに先週エロスの試験管を割っちゃったので、今回は試験管のみレッドシーです。試薬自体はエロスなのであしからず♪

と言うわけで、少なくとも僕の実験槽で戯れる細菌たちは、脱窒能を持たない一般的なPAO群による勢力が優勢であり、脱窒菌は普通に砂で活躍する分布量が関の山、ましてやバイオペレット表層で活躍する脱窒菌は皆無ないじゃない?と結論付けました。

うーん。。。何よりも、D-PAOが居なかったことが悲しい。。。
せっかくNP比とか、格好良いこと書いたのに(笑)

さて。
LSSの実験経過に続き、TAKA氏の実験でも硝酸が減少し始めたとのことです。まだ記事は投稿されていませんが、こちらに報告がありました。そのうちブログでも報告があるでしょう(笑)

面白いのは、LSSでもTAKA氏でも、僕とは違いリンは減らないまたは減り方が鈍いと言うことです。これが単に給餌によるものなのか、はたまた活動している細菌群の違いなのか、興味があるところです。

ところで僕はこれからどうするかな。。。
bio digestでも入れてみるか。D-PAOが入ってるらしいし。
なんか、どんどん実験の方向性が。。。曝

ま、もう少し続けてみます。
手詰まり、もしくは飽きるまで(汗)

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珠洲ヤドカリ紀行

この記事を含むタグの全記事リスト: ヤドカリ散策 能登

海の凪ぎ、我を呼ぶ、それはヤドカリの声。
(サンタマルターエイジ, 2010)

10日から大潮と言うことで、居ても立っても居られやしないぜベイベ。もう今日はホリディ。決めた。行くのだ。だって僕を呼ぶんだもの。いざ!ビキニ見学!もといヤドカリ散策♪

連れがまだ見て無いというので、まずはなぎさドライブウェイへ。
そう。テナガツノヤドカリの元へ♪
潜る娘、走る娘、売るほど居ました。

砂の中からこんにちわ

テナガツノヤドカリ

そして、優雅な漂流者も。
まさに妥協を許さない装飾。。。

青くて綺麗で大きなクラゲ

その後、本日のメインステージへ。
実は去年から目を付けていた穴場だぜ♪
しかし、到着してみて、つくづく自分のいい加減さに驚いた。
輪島やないやん。珠洲やん。
ゴリラちゃうやん。ゴジラやん。
と言うわけで、着いたのは珠洲市のゴジラ岩と言うポイント。

さあ。初の入水式。。。
どわっ!
おほっ!
南紀にも勝るとも劣らない素晴らしい水景!
透明度は、うーん、10Mくらいかな。
水温は、うーん、27度はあったかな。

さて、ドキドキしながら素潜りテスト。
最近、喘息が酷いので、息が心配だったり。。。
うん。でも息は大丈夫っぽい。
それよりも、今日も予定通り耳抜きが辛い。
抜いてる間に息終了♪

で、悪戦苦闘しながら、まずは水深5Mあたりでイクビホンヤドカリをゲット!
でもそれ以外にヤドカリなんてほとんど見かけない。。。
なので磯をグルッと漂流しながら外海へ。
ひぃぃぃ。切り立った根の向こうは、一面の綺麗な砂地でした。
水底まではおよそ10Mくらいかしら。
挑戦するも、無理。絶対無理。死ぬわね。

でも、途中の棚で良いものめっけ♪
イボヤギ(笑)が群生してますやん!
能登にもイボヤギ(曝)が生えてますやん!

キサンゴの群生

水深は6~7Mくらいかな。
本日の体調では活動限界です。
それにしても小さいサンゴだ。
ちくしょ。もっと寄らんかいっ!

キサンゴズームアップ

無理だったので、上の画像をトリミング(曝)
ブレブレですみません。

で、あとで調べたら、ムツサンゴとのことでした。
そう言えば、サンゴらしいサンゴって、能登では初めて見たかも。
ケヤリやイソギンならよく見るんだけども。。。

ちなみに頑張ってムツサンゴまで潜ったご褒美か、またまたイクビゲット♪

以下、本日の成果です。

イクビホンヤドカリ

イクビホンヤドカリ

それにしても、越前でもそうですが、北陸ではイクビホンヤドカリはそれなりの深さでしか見られませんね。何紀なら干潮帯の先端で丘から拾えたんですが。。。もう少しお手柔らかにお願いします。

その他、期待したヤマトホンヤドカリ、ベニホンヤドカリ、アカシマホンヤドカリ、ゴホンアカシマホンヤドカリ、Boninpagurus sp.などは見られず。。。残念。

ところで、今日は珠洲に着くなり突然の雨で、なかなか車から出られず。
で、実際に水に入ったのは正味1時間くらいかしら。
うぅっ。海が足りねぇぇぇ。。。

と言うわけで、近日リベンジを希望します。
よろしくお願いします。

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BioPellets実験3:何週間目だっけ

この記事を含むタグの全記事リスト: BioPellets実験

えと。
1、2、3、4、、、6週間目入ってるな。
と言うわけで、バイオペレット実験第三弾も、放置で6週間目突入です♪
て言うか、明日が7週間目の定期報告日なんですけどね。

でも、こんなに放置してたんだから、いくらなんでも多少は硝酸も下がったんじゃない?

バイオペレット実験3の6週間目までの硝酸塩の推移

うぅ。。。見事に期待が裏切られました。。。
まさか、ここまで頑なに脱窒を拒むとは。。。
ある意味安定している?(笑)

で、前回もチラッと囁きましたが、これ以上こんな状態が続くなら、もはや実験としての意義もモチベーションも見出せないので、あとはこのまま消え逝かんと。。。

いや待て。
最後に試しておきたいことがある。
それは、

NP比の問題が原因なら、敢えてリンを足してみたらどうかしら?

と言う遺言です。
で、適当なものを見つけてきました。

リンの添加剤(曝)

数あるアクア添加剤の中でも、これは類を見ないだろう。
その名も、リン添加剤(曝)
嘘です。ただの肥料です。

実は少し前のマグネシウム事件の頃から、いつもホームセンターの肥料コーナーで見かけていたものでしたが、まさかこれを使う日が来るとは。。。

製品名は「菊のPK活力剤」。発芽・発根を促す、とあります。
しかも嬉しい活性酸素入り♪
気になるお値段は、30ml×10本セットでなんと200円でした!
これで菊が綺麗に咲くと良いなぁ~♪

・・・そうじゃなくて、気になる肝心の中身はと言うと、

  • リン酸
  • カリウム
  • マグネシウム
  • モリブデン
  • 亜鉛
  • ビタミンB・C
  • その他

とあります。
こりゃ、リンさえ無ければ、一丁前の微量元素添加剤やんか(笑)

ちなみに普通の肥料には窒素も含まれますが、窒素ゼロタイプを探したら自動的にコレになりました。

で、これを各実験ペットボトルの海水1Lに4滴ずつほど入れたら、それぞれでおよそ0.5ppmのリン酸塩濃度になりました。
ちょっと濃いかなぁとも思ったけど、ま、善は急げだぜ(?)

なんて、そんなことをしてたのが先週の金曜日の話。明日で5日目になります。
果たして、リンはどうなったのか?
硝酸塩も少しは減ってくれたのだろうか?

乞うご期待?

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