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懲りずに書いてみたりする結果オーライな日記

ホンヤドカリ属に新種現る!

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あらやだ。。。
4月の更新がまるっと抜けてる。。。汗
そそそのかわり、今日は大大大大大ニュースだかんね!!!

凄いよ!凄いよ!
今年に入って広島と京都で相次いで見つかったよ!
なんと! ホンヤドカリ属の新種だよ!!!
ただいま千葉中央博物館の駒井先生が精査中だよ!

このホンヤドカリ、何が凄いって、

  • 貝殻をヒドロ虫で覆ってる!
  • 普通の海岸の膝下~2-3Mに生息している!

驚きでしょ?

これまでも、宿殻に巻き貝以外を利用するヤドカリとしては、

  • イガグリホンヤドカリ/Pagurus constans (Stimpson, 1858)
  • カイメンホンヤドカリ/Pagurus pectinatus (Stimpson, 1858)

などが知られていましたが、そうした特徴のヤドカリは全体のごく一部のみで、またそこそこ深場に生息しているため、普段はあまり目にする事ができませんでした。
実は僕もまだそれらのヤドカリをフィールドで見つけた事はありません。

しか~し!
今回の新種は、広島では膝下50cm程度、京都では2Mくらいで見つかりました!
しかも普~通~の海岸でですよ?
それもヒドロ虫ボディのニクイ奴がですよ??
さらにホンヤドカリ属の新種がですよ???

ホンヤドカリ属なんて、遠い昔にすっかり採り尽くされた感がありましたが。。。
まだまだ未知なる種が隠れていたんですね!!!
も~大興奮です!!!

前置きはこのくらいにして、それではご覧いただきましょう!
エタジマホンヤドカリ(仮)の入場です♪

2014/2/2に広島県江田島で見つかった個体。

とある施設の職員さんからいただいた画像です↓

ホンヤドカリ属の新種 (広島 2014/02/02)

見た目はゴホンアカシマホンヤドカリ?な形質ですが、ヒドロ虫装備&長い御御足!
凄い!凄い!
この時は全部で7個体が確認できたとのこと!

続いて2014/3/31に同じく広島県江田島で見つかった個体。

この写真のように、ちょうどカバンヤドカリしてたペアを見つけたそうです↓

ホンヤドカリ属の新種 (広島 2014/03/31)

そして、これらの個体はすぐに駒井先生の元へ送られる事となりました。
先生も大興奮~!(多分)

それからしばらくして、Facebookに同じヤドカリの写真を貼ってる人を発見!?
あらやだ! やどかり屋さんやん♪
聞いたら、ご友人が日本海で見つけてきたとのこと!!!

2014/5/4に京都府舞鶴で見つかった個体。

まさかとは思いましたが、、、同種でした!

ホンヤドカリ属の新種 (京都 2014/05/04)

もちろん、この個体も駒井先生の元へ~。。。

そして先日、やどかり屋さんがそのご友人と採集地の舞鶴へ調査に行くと言うので、無理を言って同行させていただきました! わっしょ~い♪
但し僕は現地集合で金沢からぶら~り一人旅~♪
ちなみに電車の乗り換えは初体験でしたが、ひとりで上手に乗れました♪

そしたらなんとなんと!?
まさか本当に見つかるとわっ!!!

2014/5/14に同じく京都府舞鶴で見つかった個体。

採ったのはご友人さん、見つけたのはやどかり屋さんです♪
なんのこっちゃ(笑)

ホンヤドカリ属の新種 (京都 2014/05/14)

すげえ。。。マジでヒドロ虫のマント背負ってます。。。
それも、体のサイズに合わないピチピチサイズを!
この点がイガグリホンヤドカリとは違いますね。。。

しかもすばしっこい!
スタコラサッサと、まるでイダテンヒメホンヤドカリみたい。。。
その上、体が軽いからか、ゼンマイヤドカリみたいにフワフワ泳ぎます!!!
(厳密にはエビやタコのように後退吹っ飛びロケット!みたいな笑)

ちなみにこの日、金沢-舞鶴の往復移動時間10時間、滞在時間は4時間でした(曝)

でもね、日程はまだ未定ですが、近々広島にも行く予定です。。。
6月頃には行けたら良いな。。。
乞うご期待!

ちなみに広島-金沢の移動時間は。。。怖くてまだ計算してません(笑)
ま、次は絶対に泊まりでしょうね。イヒっ♪

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みちのく南紀、水深50cmのミッション

この記事を含むタグの全記事リスト: スペクトル ヤドカリ散策 南紀

前回、テツオ氏の披露パーティのあと、マーグイヨコバサミを求めて南紀へ向かった訳ですが、南紀滞在中は時間はたっぷりあったので、実はもうひとつのミッションも遂行しておりました。それは一体・・・?

ここは白浜のとある海岸です。

南紀白浜

磯場の干潮タイムでは、天然のヤドカリパークがあちこちに見られます。

天然のヤドカリパーク

浅場に迷い込んだイカの子供。。。

浅瀬に迷い込んだイカ

水深5cmの穴にはギンポが。。。

水深5cmのギンポ

新種がいっぱい♪
と思ったら、イソヨコバサミの幼稚体でした(笑)

ヤドカリ

老眼のせいだけじゃなくて、なんかね、白浜のイソヨコの幼稚体は串本とは模様が微妙に違って見えるんだよね。最初の3匹くらいマジで新種かと思ったもん。。。ま、さすがに5匹超えたあたりで可笑しいと気づきましたけど(曝)

さて、目的のポイントに到着。
プランクトンの少ない、めっちゃ澄んだタイドプールです。
特に白浜は岩礁にカメノテが大量に密集していて海水の済んだポイントが多いです♪
こんだけ澄んでないと意味が無いミッションですからっ!

澄んだタイドプール

ここで何をするかというと。。。先日買ったスペクトロメーターを使って、最近何かと話題?のハナヤサイやショウガの好む超浅場のスペクトルを測ろうと思ったんだぜぇ?
もちろんMK350は防水じゃ無いので、適当な防水ケースに入れて準備OKだぜぇ♪
そして水深約50cmを徹底的に測ってみましたよ!

青空のスペクトルと海中50cmのスペクトル

陸上のスペクトルは太陽の直射日光ではなくて真上の青空に向けて測定、海中50cmも太陽には向けず青空に向けて測定しました。特に海中のスペクトルは反射光・拡散光の累積の賜ですから、こういった測定方法が正解じゃないかしら?
そしていくつか測ったうち、各3パターンずつを比較してみました↓

青空のスペクトルと海中50cmのスペクトル、各3パターン

波長的には、僅か水深50cmと言えども黄色570nmあたりからガクンと減衰し始め、赤外線700nm以降は半分以下へ減衰が見られました。水深50cmと侮るなかれ!
しかし、逆に緑の波長以下のスペクトルはUV 400nmまで欠けること無くほぼ陸上並みのバランスで降り注いでおり、ここが水深3-5Mを目指したフルスペKR93SPと大きく違う点です。また、いくらフルスペが調光設定で水深0M相当まで狙えるとは言え、青チャンネルを絞った分、どうしても光量が半減しますから、超浅場SPSが要求する光量とは益々懸け離れてしまいます。上のグラフからも判るように、水深50cmでの光量は陸上の約半分~1/3程度はありますので、晴天時の照度が時には10万ルクス超となることから考えても、超浅場SPSを飼育するなら水面で3~5万ルクスは確保したいところです。僕がいつも「水面で3万ルクス・・・」と言ってるのはこうした理由からです。
とりあえず今はフルスペを2台並べる(汗)か、高演色系白色スポットを追加して凌いでもらってますが、いずれは超浅場向け水深0-3Mフルスペの開発も必要かなぁ。。。

最後に、水深50cmの世界で育まれる南紀のハナヤサイたちをどうぞ。
いずれも2008年に串本でタイドプールに手突っ込んで撮ったものです。古いね(笑)

自然下で観察すると判りますが、影の部分は普通に褐色だし、時には白化もあります。自然下だからと言って完璧ではありません。個体の素質・状態、光条件、水質、水流、水温、その他の自然条件が複雑に絡み合い、同じポイントで見られる同種間でさえ、色・形状に違いが生まれます。それを水槽でどーこーしようと言うのですから、なかなか一筋縄ではいかないのも頷けますね。

ちなみにハナヤサイの場合、赤色色素の形成には緑の波長と光強度ですが、さらなる紫の増強にはUV 400nmと光強度が、一方青の波長は褐色化を促します。これらは蛍光ではなく、例えば赤系光合成色素のフィコエリトリンが吸収スペクトルのピークを緑に持つこと、またアントシアニンの色揚げが紫外線によって促進されること、そして茶系のカロテノイドが青の波長バンドを利用していることに通ずると考えられます。てことは、よくある青だけたっぷりのLEDを当ててたらハナヤサイは茶色くなりますので、UVと白LED(中域補完)もお忘れ無く。また、メタハラなら6500Kが定番で、もっとも真っ赤っかにしやすいです。

あと、なぜ画像ではなく動画にしたかというと、浅場に降り注ぐ水面の振幅によるレンズ効果も見て欲しかったからです。このキラキラの光のカーテンが相対的な光量確保や光合成の促進に繋がっている可能性がありそうとか、あるいは反対にキラキラによって光強度の分散がなされて干潮時の水面直下の光障害が緩和されているかも知れないとか、逆にタイドプールなどのキラキラが無い環境では白化しやすいかも知れない、などの違いがあるかも知れません。動画の印象は如何でしょうか?
もし水槽で試すなら、雷モードが役に立ったりして?笑

以上、とりあえずハナヤサイなどの超浅場SPSが求める波長や光強度が理解できれば、今回のミッションは成功です♪

え?
赤の波長もそれなりに当たってるし利用してそう!ですって?
よく考えてみて。
赤く見えてる」と言うことは?

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ヤドカリストの決意

この記事を含むタグの全記事リスト: オフ会 ヤドカリ散策 南紀

9月の南紀遠征の際に、誓ったことがあります。

「今年中に絶対にマーグイヨコバサミを見つけたるねん!」

で、急遽10/13、10/14に南紀に行ってきました(いつの話や)
今回はお忍び?で僕とカステラ氏と、あと現地集合でテツオ氏の計3名のみ。
しかし、ツマキヨコバサミ、マダラヨコバサミ、イモガイヨコバサミ、サンゴヨコバサミ、タテジマヨコバサミは見つけたものの、マーグイヨコバサミは見つからず。。。

ヨコバサミとツノヤドカリ

今年はもう無理か。。。

でも、わもん氏とたまーぼ氏に教えてもらって、夜中のタイドプールでカブトヤドカリをたくさん見つけました♪

カブトヤドカリ

うおおおおお!!!
2年ぶりのヤドカリ観察歴更新っ!!!
81種達成♪
嬉しい!!!
わもんさん、たまーぼさん、サンクス♪

いやぁ、それにしても夜のタイドプールの楽しいこと♪
ライトを照らすとエビやヤドカリの目が光るので見つけやすいし、特にヤドカリは走って逃げるので見つけやすいにもほどがありました(笑)
日中は比較的深場や岩の下に隠れてるソメンヤドカリも、夜は水面際で遊んでました。

ソメンヤドカリ

ちなみに真っ暗な夜のタイドプールで活躍したのがこれ↓

新ヘッドライト

元々持ってたヘッドライトを忘れたので、急遽現地のコーナンで見つけました。
Cree XP-G搭載の超明るいヘッドライトで、夜のタイドプールも楽々でしたよ♪
LED素子にもこだわるあたり、さすが、アクアLEDクリエイター、なんだぜぇ?
でも、くれぐれも夜の磯は危険なので皆さんも気をつけてね!

とりあえずこの遠征はこれで終了。

さて、そんな中、10/27にはTetsuo氏の結婚披露パーティがありまして、わたくしめも招集されました。テツオ氏おめでとう♪
↓写真撮ってないのでジュンシン氏から勝手にお借りしました。すまそん(汗)

テツオ氏結婚披露パーティ

また僕としては、普段お会いできない方々との交流の場にもなり、すごく有意義な時間を過ごせました。
リアルではお初の部だったのは、CFのツルケン氏は噂通りのテンションだし、LSSの岡部氏はネットで見るより太めだし(笑)、コーラルラボの大塚氏は想像より遙かに若くて、しかも凄く腰が低いのが衝撃でした(笑)。ネオウェーブの阿久根氏とも前のショップ時代から知ってましたがリアルではお初でした。
ご無沙汰の部としては、MAの遠藤氏とは10数年ぶり、ベッセルの荻野氏とも数年ぶり、ナチュラルのリンタロウ氏とも数年ぶり、でも今回はたくさん喋ったなぁ♪
一方アクアリストはいつもよく知る面々ばかりなので省略(笑)。ちゅうか大杉(曝)
テツオ氏は顔が広いなぁ。。。僕が香里奈と結婚したらみんな来てくれるかなぁ~♪
詳しくは皆さんのブログを見てね。

で、実はこの時の僕のもう一つの目的は、、、やっぱ南紀遠征パート2!
そうとも! 今度こそマーグイ見つけてやるねん!
僕はいつだって有言実行やねん!!!
と言う訳で、披露パーティの後も大阪に滞在し、頃合いを見計らって、いざ南紀へ!
そしていつものポイントに到着して30分後。。。
あらあらまあまあ、ホントに見つけちゃいました♪

これがマーグイヨコバサミじゃぁぁぁっ!!!

マーグイヨコバサミ

ヤドカリ観察歴82種達成!!!
きゃぁぁぁ~っ!!!
これで元祖ヤドカリストの威厳は保たれたっ!?
これでもう、わもん氏やたまーぼ氏に馬鹿にされずに済みます!!!笑

しかし、まさか本当に見つけるとは、、、正直驚いてます。
でも、この1匹のあと、かなり頑張ったけど、結局2匹目はありませんでした。。。
散々探して、ツマキヨコバサミ100匹以上に対してマーグイヨコバサミ1匹みたいな割合でしたので、本当に数は少ないのだと思いました。
いやぁ・・・本当に奇跡の1匹でした。ただただ感動です♪

ところで、この南紀遠征パート2では、もうひとつネタがあるので、また今度。

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