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懲りずに書いてみたりする結果オーライな日記

テナガツノヤドカリ from France

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ちょっとバタバタしてたら、投稿が遅れてしまいました。
今日は、先月のちょうどお盆の頃、フランスからいただいたお便りをご紹介します。

お便りをくださったのは、現在フランスにお住まいのkirikikiさんという日本人の方です。
フランスはノルマンディー地方、ドーヴィルの海岸で見つけたヤドカリの名前を知りませんか? という、当サイトのヤドカリフォームを使ったお問い合わせでした。

さて、海外からの、それもフランスからのお便りは初めてのこと、さらに僕は海外にはとんと疎いこともあり、まずは地図を調べてみました。

フランス地図

上はフランスのドーヴェル地方と日本の位置関係を表したモノです。(Googleマップより)
ひぇ~! パッと見ても僕の住む石川県から、ざっと12,000kmはありそうですよ。
もっとかな?
こんな遠いところからでもサクッとお便りがいただけるなんて、インターネットメールってつくづく便利だなぁと改めて実感! しかもタダ! (回線費は別として)

ちなみに、現地は北海道よりも少し寒いそうです。うぅ。。。
でもその割に、結構有名なバカンス地でもあったり、ファッション雑誌等の撮影もよくおこなわれているそうです。
寒いから水着のモデル撮影は無いだろうな(汗)

さて、果たしてどんなヤドカリだろう。。。ワクワクしながら添付ファイルを確認すると。。。

フランスのテナガツノヤドカリ01

フランスのテナガツノヤドカリ02

おおお~!? なんと! テナガツノヤドカリ(暫定)ではありませんか!
フランスにも居るんですね~!

実は僕は国内でもまだ本種をフィールドで観察できていませんが、それでも普段から知っているヤドカリが海外でも生息していたと知ると、なんだかとても不思議な感覚になりますね。国内の子とご対面させたら、どーなるだろう?とか(笑)
(注:ホントにご対面(特に交尾)させてはなりませんよ(汗)

なんか、僕も早く自然下での観察を実現させたいと燃えてきました。
あ、もちろん国内でね(汗)
日本海側にも居るかなぁ。。。ダメならまた遠征だっ。

フランスのkirikikiさん、とても貴重な情報、ありがとうございました。

ちなみに、どうか現地の雰囲気を味わいたいので、という僕の無理なお願いにも、kirikikiさんは快く応じてくれました。感謝!
当時、現地で撮影された写真をいくつかいただきましたので、ご覧くださいませ。

フランス風景01 フランス風景02

どーですか? なんかちょっとフランスに行ったような気分になりませんか?
もう見るからに外国ぅって感じしません?(笑)
僕は海外はまったくの未体験なので、ちょっと背中がムズムズこそばゆいです♪

また皆さんからのヤドカリのお便りをお待ちしております。

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ヤドカリデータ追加

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超ヤドカリ図鑑へ新たに2種のヤドカリ情報を追加しました。ヒラテヤドカリ/Dardanus scutellatus (H. Milne Edwards, 1848)テナガヤドカリ/Dardanus woodmasoni (Alcock, 1905)です。いずれもヤドカリ属の子です。

ヒラテヤドカリ/Dardanus scutellatus (H. Milne Edwards, 1848)

まず、ヒラテヤドカリから。
ヒラテヤドカリは、少し前あたりから沖縄方面での報告が相次いでました。どことなくオイランヤドカリにも似た風貌と、そののっぺりとした鋏足が特徴的です。よく見ると第二触覚柄の基部にも色彩に特徴が見られます。

これまでの報告では(と言っても僕が知る範囲で2年ほど前の段階では)、写真では詳しく判らないため実物による精査が必要だったと記憶してましたが、今回の報告や元々の他のアクアリストからの問い合わせにより、ヒラテヤドカリ/Dardanus scutellatus (H. Milne Edwards, 1848) であると判明したようです。今回僕は直接関わっていませんが、知人らが千葉の駒井先生より回答をいただいたようです。

上の写真は、今回並行して駒井先生へ問い合わせされた沖縄の西垣さんからお送りいただいたものです。西垣さんは沖縄で海洋調査に携わっておられる方で、以前より海洋調査で観察されたヤドカリについて問い合わせをいただいておりました。その後、西垣さんも駒井先生から同様の回答をいただいたそうです。

不明種/Dardanus sp.

また、西垣さんから報告を受けた中には、以前宮古島から報告のあった不明種/Dardanus sp.も含まれていました。このオイランに似たオレンジ色のヤドカリは、これまでもしばしば沖縄方面で発見されてましたが、未だ種名すら判っていません。実物による精査が必要だと思われますが、過去の経緯から恐らく新種ではないかと思います。あるいは国内初記録の外人さんかな?

テナガヤドカリ/Dardanus woodmasoni (Alcock, 1905)

その他、ゆぅぞぅさんにもお願いして、珍しいヤドカリの写真をいただきました。テナガヤドカリ/Dardanus woodmasoni (Alcock, 1905)です。このヤドカリは、ゆぅぞぅさんが駒井先生へ現物をお送りして同定を受けたものです。宮古島から確認された個体ですが、これまでもあまり多くは知られていないようで、駒井先生も実物を見たのは初めてとのことでした。また、今回の同定結果に至るまで、多種とのシノニム(同種異名)問題が絡み、かなり混乱があったそうです。もちろん僕もまだ見たことがありません。是非一度は見てみたいものです。

これまで結構な数のヤドカリを見てきたつもりでしたが、いやはや、まだまだヤドカリの世界は奥が深いですね。

写真をお送りいただいた西垣さん、ゆぅぞぅさん、ありがとうございました。そして駒井先生、いつもありがとうございます。僕もそろそろ今年の活動を始めようと思います♪

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ヤドカリの楽しみ方

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いやぁ、あっという間に、もう8月なのですよ。まだ海行ってないけど。。。は・早くぅぅ・・・。

さて、海と言えば断然ヤドカリですが、みなさんはどのように楽しんでいますか?
探す? 捕まえる? 水槽で飼う?え? それだけですか!?
だめですよ。ちゃんと満喫しないとぉ。

そこで今回は、もっとヤドカリを楽しみたい方へのオススメプランをば。

  1. ヤドカリパークへアクセス。
  2. ヤドカリ検定を受験。目指せ合格! もちろん合格者登録も必須だぜ!
  3. 合格登録すると、超ヤドカリ図鑑で印刷支援の特大画像が見られるようになるので、お好みで印刷してオリジナルのヤドカリ図鑑を作成!
  4. さあ、ヤドカリ図鑑を持って、いざ母なる海へ!
  5. 帰ってきたら、ヤドカリサービスにあるマイヤドカリログへログインし、観察記録をログにつけておく。ログは印刷もできるし、エクセルファイルで保存も可能!

マイヤドカリログ

さあさあ!さあっ!

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