1.023world - ヤドカリパークとマリンアクアリウム -

海洋の仕組みと細菌・微生物から学ぶマリンアクアリウムサイト

1.023world Facebook

結果 Oh! Life (旧ブログ)

懲りずに書いてみたりする結果オーライな日記

マメエコライトの再考

この記事を含むタグの全記事リスト: LEDライト RGB LED スペクトル

約束どおり、マメエコライトの再考です。

まず、公式サイトから集めたマメエコライト情報です。

マメエコライトの基板と素子とスペクトル(公称)

マメエコライト情報の機能から抜粋

■色と明るさを自由に調整できます。(42億通り)
■50,000K(ケルビン)まで自由に色温度を設定できます
■自然光に近く、魚や珊瑚、水草、エビ、爬虫類 が美しく発色します
■ハイパワー49Wで淡水、海水のメイン照明として使用できます
※スポット照明ではなく、全体を照らせます
■49Wの強力な光源で水面のきらめきをだせます
※LED数を増やしてLED特有の過剰なきらめきは減らしています
■水温上昇の原因となる遠赤外線成分がありません
■無脊椎動物に悪影響をおよぼす紫外線成分がありません
■タイマー制御で自動に点灯、消灯を行えます
■朝焼けと夕焼けをプログラムにて再現します
■ムーンライトで月夜を演出できます(1677万色)
■光合成に必要な波長域でクロロフィル、褐虫藻の活性化に
■パルス点灯で植物・珊瑚等の成長促進に(周波数調節可能)
(中略)

言及したい箇所が多々ある中で、ひとつだけ、そうひとつだけどうしても言わせてください。
自然光にはまったく近くありませんっ(きっぱり)
これだけで良いです。それ以外は我慢します(汗)

気になるスペクトルです。見やすくトレースしました。
更に、他社のRGB LEDの特性も並べてみました。

マメエコライトと各RGB-LED素子のスペクトル比較

各社のRGB LED情報

メーカー RGB-LED 波長ピーク 光束@120mA
Avago ASMT-MT00 625nm 527nm 470nm 14lm 23.7lm 5.6lm
SSC F50360 625nm 525nm 460nm 12.3lm 22.8lm 4.6lm
kingbright AAAF5051-02 624nm 525nm 457nm 9lm 17lm 6.3lm
Edison EDERTB-1LC6 625nm 525nm 465nm 16.5lm 24.4lm 6.6lm
? ? 650nm 520nm 450nm ? ? ?

* 各社光束は@120mAで算定し直してあります

?はマメエコライトのLED素子です。素子のメーカー・型番が不明につき、公称のスペクトルからトレースした波長ピークしか判りません。

ちなみにここでもひとつだけ言わせてください。
赤LEDで650nmピークと言うのは、ハッキリ言って凄いです。なかなかありません。普通は630nm前後です。しかも青も450nmのロイヤルブルーのようです。それらを採用しているRGB素子ですから、これはかなりユニークな素子を使ってるんだなぁ、と思います。これについては興味があるので、現在のんびりと該当品を検索中です。。。

そして、これらの情報からマメエコライトの光量・スペクトルをシミュレーションする訳ですが、どうしてもあとひとつ情報が足りません。そう、各チップの光束です。そこで、上記の各社RGB素子の光束を参考に、ちょっと贔屓になりますが、少し大盛りの値を設定したいと思います。赤15lm緑25lm橙20lm青10lm、なんてどうでしょう?
で、マメエコライトにはRGB素子×40ヶYBB素子(青+青+橙)×9ヶがそれぞれ最大1Wで乗ってるので、合成スペクトル時の各チップの割合は、

R:40ヶ
G:40ヶ
B:40+9+9=58ヶ
Y:9ヶ

となります。

さて、結果や如何に!?

マメエコライト贔屓目の合成スペクトル

ほら来たっ!
製品トータルで2000ルーメンオーバーです!
前回の僕の予想より少しアップしました!(前回は1500lm)

とは言え、この光束を作るのに49W掛かってますから、効率は48.2lm/Wです。まあ、RGB素子は白色LEDと違って、どう頑張っても1ヶ当たりせいぜい40~50lm@1Wしか出ないので、100lmを軽く超える白色LEDに適わないのは仕方ありません。。。

でも、まあ、この贔屓目の算定結果なら、青も赤も良い感じの強度にはなりますね。
ただ、いくら後からイエロー(アンバー)を足したとは言っても、全体40ヶに対して僅か9ヶですから、合成スペクトルからも判るとおり、まだまだアンバーは足りないです。仮にアンバーを40ヶ入れたとしても、緑くらいの強度にしかならないのですから。

そして、贔屓結果だけじゃフェアじゃないので、一応、本来の実機に近いと思われる条件でもシミュレーションしたものを載せておきます。

KingBright社RGBとAvago社Amberの合成スペクトル

こちらの場合、効率は31.1lm/Wになります。。。
僕の太陽光LEDシステムの40lm/Wより低いです(僕のは波長優先だから良いけど)

想像すれば判りますが、先ほどの贔屓結果だと、どう見ても全灯色はパープルです。
一方、こちらのスペクトルは、青+緑赤蛍光体に擬似的に近いため、爽やかな白色(青っぽい白)になると思われます。
実機をお持ちの方は、フル点灯させて、光色がピンクか白かで、どちらの特性に近いかご判断ください。

・・・あり?
何故かどうしても否定的な内容になってしまう・・・汗
えっと、そうそう、これを海水で使おうとするから色々と問題が生じるのであって、水草や魚水槽に対してはそこまで悪いものでは無いと思うんです。ま、それでも、効率面、波長不足、光量不足、色々と至らない点がありますけど、そもそもこれに太陽を求めるから話がこじれるのであって、これは水槽を照らす明かりなのだと割り切れば良いのです。電飾なら、これほど凝ったイルミネーションは無いでしょう♪ (悪気は無いのに何故だろう・・・汗)
いや、僕が悪いんじゃなくて、公称で光合成を謳ってるのが悪い、、、よね?(汗)

最後に、これはマメエコさんへのアドバイスと言うか提案です。
水草だけならいざ知らず、海洋性光合成種相手にRGB LEDだけでは無理があります。合成スペクトルの随所の波長の欠落は補いようがありません。そこへいくらアンバーを足しても、根本的な問題解決にはなりません。単波長のLEDをいくら寄せ集めても、白色LEDのような蛍光体励起による帯域強度には適わないのです。

そこで、以下のような便利なLED素子があります。RGBと白色LEDをパッケージした製品です。白はクールホワイトかニュートラルホワイトから選択できます。写真はCree社 XLamp MC-Eですが、Edisonからもそっくりなのが出てます。国内でもフジコムさんのCOBのような製品もあります。

Cree MC-E RGB+White LED

これなら、マメエコさんがこだわる色温度調整機能も実現しつつ、白色LEDによって波長の欠落もカバーでき、勿論それなりの光合成色素対応率が実現されます。Creeなら効率は良い方ですし、仮に多少悪くてもスペクトルを優先した結果なので、言わば名誉の負傷(?)です。あとはUVを足すなりシアンを足すなり、さらにレンズによる照度確保(現状弱すぎ)など、より製品クオリティを高めるのも良いでしょう。

そんな製品なら、僕はお勧めできると思います。
今後も光合成を謳うために今どう判断するか、ここが分岐点ではないでしょうか。
応援してくれるユーザーさんのためにもね。

さ~て、来週のサザエさんは~、
マメエコライトを1万円で作っちゃおう♪
をお送りします♪

こちらのエントリーもどうぞ♪

節電の夏を乗り切るメタハラLED化その前に

この記事を含むタグの全記事リスト: LEDライト

肩身の狭い思いで水槽を回してる世のお父さん方だけではなく、あの被災以来、いつもは亭主関白なお父さんも、また頑なにLEDを拒んできたメタハラ派のお父さんも、さすがに今年の夏はある選択に迫られているようです。

メタハラやめてLEDにするのか、潔く水槽畳むのか、どっちなのパパ?

冷たい視線が家族の数だけ刺さります。。。

とは言え、LEDはまだまだ未成熟な商品。良いのか悪いのか以前に、その性能を測るデータすらろくに提示されていない状況です。その点、メタハラは良かった。好みで色温度だけ選べば、あとは何も考えずとも、生体に必要なスペクトルは当たり前に含まれていたのだから。。。
しかし、LEDは違います。UVもシアンも赤も、ほとんど足りないものだらけです。しかも、製造元は光束はおろかスペクトルも公開できていません。なんと言う視界の悪さ!
こうしてお父さんは、無法地帯と化したアクア界の泥沼を、少ない情報を手がかりに、独学で性能を予測して、手探りで突き進むしかないのです。。。ま、普通の人ならこの時点でもうお手上げですよね。

そこで、業界随一のご意見番、問答無用の1.023の出番です♪
前回ピックアップした最新LEDライトと合わせ、現在流通しているLEDライトの性能をアバウトながらも可視化して、世の迷えるお父さん方に情報提供いたします。なぁに、いいってことよ。困った時はお互い様でぇぃ♪

ただ、価格で選びたい人や、機能で選びたい人には、あまりお役に立てません。僕が提供できるのは、水槽照明としての肝心の明るさ・スペクトルについてのアドバイスだけです。価格については通販サイトをうろうろしてもらうしかないし、機能についても僕は製品のオーナーじゃないので、ご自身で目的の機能を持つ製品を見つけてください。

ではまず、LEDの光量について。
現時点では米Cree社のLED素子が一番明るいです。そして同じCreeでも、出来れば少しでも最新の素子を採用した製品をお勧めします。旧XR-Eよりも最新小型XP-E、そしてXP-G、XM-L、など。
その次は、まあほとんど僅差だとは思いますが、米Philips Lumileds社のLED素子が明るいです。最新の素子としてはLuxeon Rebelと言う小型素子が主流です。まあ、現時点ではこれを採用しているLEDライトは僕の知る限りVertex社だけですが(スポットならMMC企画とか)
あとは、アクア製品で使われている素子メーカーとしては、Edison、その他の汎用パッケージ群(ノーブランド、SemiLEDsチップ品含む)となります。厳密には光量の優劣はありますが、大差は無いです。ただ、素子寿命に直結するので、汎用パッケージ品を3W以上で駆動している製品は避けてください(汎用パッケージ素子とは、このページに出てるような形状の素子のことです)。また、例えCreeやPhilips Lumiledsのようなブランド素子でも、やはり4Wや5Wなどのあまりに高出力駆動のものも避けた方が無難でしょう。もし選ぶなら、その製品について事前に良く調べてくださいね。

次は、LEDのスペクトルについて。
スペクトルとは可視光線の波長群を指しますが、LEDはそもそもピンポイントの波長しか出せない光源であり、そこへ黄色蛍光体や赤緑蛍光体を混ぜて強引に白色を発光させている製品です。そのため、蛍光体で励起できるスペクトルの帯域には限界があります。多くのものは、UV(紫外線:420nm以下)、シアン(水色:490~520nm)、赤(630nm以上)が不足しています。

各白色LEDの演色性比較

左側のカラーフィルムの発色は、それぞれのLEDで照らした際の演色性を表しています。その光で照らすとこのような色に見える、と言うことです。

本当は上のA群や、せめてB群のLEDを採用していれば良いのですが、残念ながら現時点でこれらのLED素子を採用したアクアLEDライト(スポット含む)は存在しません。よって、C群の中から選ぶことになります。

尚、例外として1機種のみD群のRGB白色LEDを採用した製品もあります。しかしご覧の通り、青・緑・赤の3波長だけでは色を正しく再現できず、黄色が黒ずんだり、シアンと白の区別が出来なかったり、橙色がとんでもない色に見えたりします。これは、その表現できない色の波長が光に含まれていないことが原因です。そしてそれは、その波長を利用する光合成色素に対応できていないことを意味します。そもそもRGB方式のLEDは、発光色そのものを認識する用途に用いられる光源です。表示機、ディスプレイなど。人間の目は緑+赤=黄色と言う風に見えるため、色を見る用途だけであれば、このRGB方式で事足りる訳です。しかし、存在しない波長を作り出している訳ではないので、緑と赤で作った黄色光を黄色の物体に当てても、物体は黄色く見えません。なぜなら、黄色い物体が自身の色を伝えるため黄色光を反射しようとしても、光に黄色が含まれていないからです。よって、RGB方式のLEDは、表示用途には向いても、物体を照らす用途には適さないと言えます。また、RGB素子は3色とも独立した異なる制御が必要になるので、回路も無駄に複雑になると言うデメリットもあります。
その点、A群B群のフィルムの発色を見てください。これらのフィルムがどれも正しく綺麗に発色できているのは、その色の光が光源に含まれているからです。イコール、それを利用する光合成色素にも対応できると言えるのです。

それでは、各製品のスペクトルを比較してみましょう!
採用素子が判明している製品については、ほぼ正確に実機のスペクトルを計算できていますが、素子が不明な製品については、とりあえずEdison社のスペクトルで計算してあります。また、ブルーかロイヤルブルーか不明なものはロイヤルブルーで計算してます。よって、あくまでもイメージとご理解ください。

まずは大手の最新モデルから。

アクア大手のLEDライト

テトラは、どうも青の素子は1W駆動では無さそうなので、もっと黄色の山は大きくなるかも知れません。上の図は青も1W相当で計算しています。
カミハタは青すぎますね。。。
まあ、基本的に素子形態が同じBlue+YAG蛍光体なので、どれも似たようなスペクトルではあります。なので、白っぽいか青っぽいかで選ぶくらいしか選び方が無いです。。。黄色の山の大小でお選びください(山が小さい=青っぽい/山が大きい=白っぽい)

お次はお馴染みのアクアメーカー。

アクアメーカーのLEDライト

マメエコライトは先の理由で照明には向きませんが、複雑な海洋性光合成種を対象としない水草(クロロフィルのみ)や魚水槽にはそれなりに使えるでしょう。海水だとフィコビリン色素(青、赤、紫など派手系の色素)はまず厳しいだろうし、カロテノイド色素(橙~茶色)もシアン側の要求量次第で厳しいと思います。でも青と赤があれば、少なくともクロロフィル色素(厳密には赤の長波長側が足りないけど)や蛍光色の発現(青で励起される蛍光タンパクのみ)にそれなりに寄与すると思います。ただ、それなら始めから普通の白色LEDの方が早いし各色の帯域も太いし確実です。第一、スペックの割に高すぎます。
無難な海水水槽チックな色温度としては、クラマタ産業のガラッシア・スカイホワイトや、リーフレイのコーラルシャイン・スカイブルー、マーフィード・ホバー3Blueあたりが無難かと思います。ただ、ガラッシアもホバーも消費電力が小さすぎて光量は非力です。これを数台買うくらいなら、コーラルシャインで数台分の光量が確保できるでしょう。でも、それだったら、コーラルシャインは古いXR-E×18ヶ×3W駆動で実売7万、一方LeDio 27は新しいXP-E×9ヶ×3W駆動で実売1.5万、なのでLeDio 27を2台買った方がスペックも上で、しかも費用も1/2で済み、超お買い得です♪

そして、最後は海外メーカーのLED照明。
これについては、僕がすべて実機を検証していますが、どれもお勧めです。
過去の記事はこちら。

海外メーカーのLEDライト

超浅場のミドリイシとか色揚げガンガンやらない人、予算が厳しい人、LEDのブランドとか気にしない人にはeco-lampsのKR92/KR93がお勧めです。詳しくは当時の記事を。
超浅場を狙うべくUVを重視してる人、自分でカスタマイズしたい人にはmax-sをお勧めします。詳しくは当時の記事を。でも、もうすぐG3が出るので、なんなら少し待った方が良いかも?
浅場以深を狙う人で、UVはあまり意識しないけど、陸上でも海中でも太陽光の大部分を占めるシアンを重視する人は、Vertex Illumina SRの200シリーズ(Philips Lumiledsの方)をお勧めします。Cree版は現物見てないから何とも言えないけど、でもスペクトル計算して見た限り、200と同等もしくはそれ以上のシアン補完率を誇ってるっぽいです。でもシアンの補完はmax-sでもカスタマイズできるし、そこも踏まえてよーくご検討ください♪

最後に、各製品のスペック比較表を。
但し、非公式データ部分は、僕の予測・計算によるものであり、一切保証はできません。あくまでも参考までに。また、間違いがあれば訂正しますのでお知らせ頂けたら幸いです。info@1023world.netまで。

製品名 W LED数
白+青
LED 角度
°
光束
lm
効率
lm/W
実売価
1lm費
ニッソー
CROSS LEDライト
14 12+0 Cree
XR-E
90 1300 92.9 50,000 38.5
テトラ
テトラLEDライト
45 7.9 6+3 不明 120 450 57.0 7,000 15.6
60 12.6 8+4 600 47.6 8,300 13.8
90 25.4 16+8 1200 47.2 12,800 10.7
カミハタ
レコルト プロ M44
45 3+8 Cree
XR-E
90 990 22.0 42,000 42.4
コトブキ
パワーショット
55 14+4 日亜?
青?
60 2300 41.8 50,000 21.7
アクアシステム
AXY L1
300 16.8 6+0 Cree
XP-E
115 1100 65.5 22,500 20.5
450 22.4 8+0 1500 67.0 27,000 18.0
600 22.4 8+0 1500 67.0 28,500 19.0

ニッソーは1W駆動で効率は良いんだけど、いかんせん根本的な光量が。。。せめてもう2~3倍あればメタハラ150Wの置き換えくらい謳えたかなぁ?
テトラ、メタハラには程遠いので、ソフト向け、水草向け程度に。それでも暗いかも。
カミハタ、、、青すぎてメインにはならない。いまいち用途が判らない。
コトブキ、この中では一番メタハラに近い存在。独自レンズにより照度もバッチリ♪
アクアシステム、安いので複数台置けるし、そうなればコトブキを大逆転♪

製品名 W LED数
白+青
LED 角度
°
光束
lm
効率
lm/W
実売価
1lm費
マメデザイン
マメエコライト
53 RGB:40
YBB:9
不明 120 1500 28.3 126,000 84.0
クラマタ産業
ガラッシア300
RB 15 0+6 Cree
XR-E
90 280 18.7 35,000 125
LB 2+4 520 34.7 67.3
SW 3+3 640 42.7 54.7
リーフレイ
コーラルシャイン
W 54 18+0 Cree
XR-E
90 3200 59.3 70,000 21.9
SB 9+9 1800 33.3 38.9
LRB 6+12 1400 25.9 50.0
RB 0+18 500 9.3 140
マーフィード
ホバー
Zero 13.2 9+0 Cree
XR-E
90 1000 75.8 25,000 25
3Blue 6+3 770 58.3 32.5
6Blue 3+6 460 34.8 54.3
9Blue 0+9 150 11.4 166.7

マメデザイン、ホントすみません。僕にはメリットが見つけられません。次期モデルに期待。
クラマタとマーフィードは価格次第かな。複数台並べる前提じゃないとメタハラには届かない。でもそれならLeDio買った方が安いし明るい(汗)
リーフレイ、公称通りの消費電力なら、この中では唯一メタハラに近い存在。それだけに、もう少しスペクトルに工夫が欲しかった。。。この値段ならLeDio 27のリーフホワイト、リーフディープ、リーフパープルが4ヶ買えちゃうもんなぁ。。。そしたら同じ値段でCree XP-E×36ヶ×3W駆動=108Wがゲットできる計算だし。。。

製品名 W LED数
白+青
(+RB/UV)
LED 角度
°
光束
lm
効率
lm/W
実売価
1lm費
eco-lamps
KR93
12 50 26+16 不明 55
+75
2800 56.0 63,000 22.5
18 70 39+24 4200 60.0 84,000 20.0
24 100 52+32 5600 56.0 118,800 21.2
30 120 65+40 7000 58.3 138,800 19.8
36 150 78+48 8500 56.7 169,800 20.0
42 170 91+56 9900 58.2 188,800 19.1
48 200 104+64 11300 56.5 228,800 20.2
Vertex
Illumina SR 200
12 80 16+8+RB8 Philips Lumileds
Luxeon Rebel
115
+130
4040 50.5 145,000 35.9
24 160 32+16+RB16 8080 50.5 213,000 26.4
36 240 48+24+RB24 12120 50.5 313,000 25.8
48 320 64+32+RB32 16160 50.5 393,000 24.3
60 400 80+40+RB40 20200 50.5 489,000 24.2
72 480 96+48+RB48 24240 50.5 563,000 23.2
Vertex
Illumina SR 260
12 80 16+8+RB8 Cree
XP-G
XP-E
125 4340 54.3 168,800 38.9
24 160 32+16+RB16 8680 54.3 264,800 30.5
36 240 48+24+RB24 13020 54.3 378,800 29.1
48 320 64+32+RB32 17360 54.3 490,800 28.3
60 400 80+40+RB40 21700 54.3 616,800 28.4
72 480 96+48+RB48 26040 54.3 714,800 27.5
Maxspect
max-s G1/G2
Standard model
60W 54 10+6+UV2 SemiLEDs
etc
120? 2100 38.9 70,000 33.3
110W 110 18+14+UV4 3900 35.5 115,000 29.5
160W 160 白30W×2
+14+14+UV4
7200 45.0 135,000 18.8
180W 180 白30W×4
+0+14+UV4
8700 48.3 145,000 16.7
170W 170 28+20+UV8 6000 35.3 165,000 27.5
230W 230 白30W×4
+15+15+UV8
11400 49.6 185,000 16.2
Maxspect
max-s G1/G2
Cree model
60W 54 10+6+UV2 Cree XP-G
SemiLEDs
etc
125
+120?
2600 48.1 85,000 32.7
110W 110 14+18+UV4 4100 37.3 145,000 35.4
160W 160 青15W×4
+26+6+UV4
6800 42.5 155,000 22.8
180W 180 - - - - -
170W 170 22+26+UV8 6300 37.1 185,000 29.4
230W 230 青15W×5
+40+8+UV8
10300 44.8 205,000 19.9

* Vertexは、白+青+藍
* max-sは、モジュール+白+青+UV
* Vertex SR 260は定価

多分、価格と効率を両立して、且つ一番節電できるのがeco-lampsじゃないかしら? どうしても足りないスペクトルについては補助ランプで凌げば良いし、その分本体安いから。
max-s、Vertexは結局電気バンバン使うけど(汗)、それでも熱の問題とかクーラー稼働率が下がれば、恩恵はでかいかな。大型水槽向けで、スペクトルも現時点の据え置きLEDライトの中ではダントツで花丸♪

と言う訳で、現時点で僕がお勧めできるLEDライトは、国産ではちょっと厳しいです。海外3社は目的に応じてどれもお勧めなんだけど。。。
国産で興味があるとすれば、素子の不明なコトブキのパワーショットの本当のスペクトルと、パワーショットの商品名を誰が考えたのかが知りたいです(笑)。ただ、4W駆動って点で、寿命がちょい心配かな。。。

こちらのエントリーもどうぞ♪

最近のLEDライト情報

この記事を含むタグの全記事リスト: LEDライト

気がつけばアクア大手各社からパタパタとLEDライトが出てきた模様。と言うか、僕が見てなかっただけだけど。。。
何もみんながみんなミドリイシをガンガンしたい訳じゃないもんね。もっと心を広く持って、いろんな用途を想定して、商品を適正に評価しないとアカンよね。

と、今回はLEDにメタハラを見出さない人もターゲットに含め、何より国内の大手からリリースされたせっかくのLEDライトを、心からありがたく拝みながら評価してみたいと思います。
兼、僕のメモです(笑)

とりあえず、こんなのを見つけてきました。
ニッソーテトラカミハタコトブキアクアシステムより。

最近のアクアLEDライト

いずれも、最近発売された(と思われる?)製品で、1W以上のハイパワーLEDを採用したものです。ハイパワーLEDの採用は、単に明かりの意だけではなく、最低限の光合成に必要な光量を確保するための条件のひとつ、みたいな。なので、これらの製品なら、小型水槽の水草からソフトコーラル・ハードコーラル(光の依存性が高い造礁サンゴは除く)まで、程よく光合成ライトとしても利用できるでしょう。
もし本当に“明かり”で良いなら、1W未満のLEDをちりばめたイルミネーションライトもたくさんあるので、そちらをご検討ください。数千円からありましたよ。ジェックスとか。ジェックスは安い割にサポートがしっかりしていてお勧めです。リコールもちゃんと出すし(汗)。

以下、上記製品の製品情報です。?の付いたものは僕の予想です。
もし誤りがありましたら訂正しますのでご指摘ください。info@1023world.netまで。

製品名 消費電力 LED数
白+青
LED素子 備考
ニッソー
CROSS LEDライト
14W 12+0 Cree XR-E? 1W駆動×12=12W
レンズ無しリフレクタ?
テトラ
テトラLEDライト
45 7.9W 6+3 ノーブランド? 白1W駆動/青?
レンズ無しリフレクタ?
60 12.6W 8+4
90 25.4W 16+8
カミハタ
レコルト プロ M44
45W 3+8 Cree XR-E 4W駆動×11=44W
レンズ無し
コトブキ
パワーショット
55W 14+4 日亜?+? 2.5W駆動×18=45W
パネル一体レンズ
アクアシステム
AXY L1
300 16.8W 6+0 Cree XP-E 2.5W駆動?
レンズ無し
450 22.4W 8+0
600 22.4W 8+0

今や猫も杓子もCreeですね。品質の確かな製品が増えることは、非常に喜ばしい!
でも、LEDはCreeだけじゃないよ。Philips LumiledsとかOSRAMとかソウル半導体とか、良いものはたくさんありますからね。同じものを使うと、それこそみんな同じスペクトルになります。そうすると、選択肢の決め手は価格だけになり、業界としても面白くありません。もっと他社のLED素子のスペクトル等も研究して、独自性のある唯一無二の製品作りに尽力ください。そういう意味でも、コトブキのスペクトルには興味がありますね♪

さて、これを元に気になる値をそれぞれ割り出してみました。

製品名 実売価
[円]
光束
[lm]
効率
[lm/W]
ビーム角
[°]
1lm費
[円]
ニッソー
CROSS LEDライト
50,000 1200~1300? 92.9 90 38.5
テトラ
テトラLEDライト
45 7,000 450 57.0 120? 15.6
60 8,300 600 47.6 13.8
90 12,800 1200 47.2 10.7
カミハタ
レコルト プロ M44
42,000 850~990? 22.0 90 42.4
コトブキ
パワーショット
50,000 2200~2300? 41.8 50~60? 21.7
アクアシステム
AXY L1
300 22,500 1100? 65.5 115 20.5
450 27,000 1500? 67.0 18.0
600 28,500 1500? 67.0 19.0

アクア業界のいつもの風潮と言うか、大手ほど値段の付け方がバブリーです(汗)。この中で一番良いLEDを使ってるアクアシステムのが一番良心的な価格と言うのが、なんとも皮肉なもんですね。
光束は消費電力から見てもコトブキのパワーショットがダントツでしょう♪ ただ、昔から見慣れた製品名が気になります。パワーショットってキヤノンの登録商標じゃないのかな?
効率はダントツでニッソーのCROSS、続いてアクアシステム。ルーメン当たりのコストはテトラがダントツですね。

以下、各社製品へのコメント。

ニッソーのがなかなかクールなんだけど、いくらCree採用でも1W×12=12Wで定価8万は無いわぁ(苦笑)。でもCreeを1W駆動してるので、効率はダントツです! 節電のご時世ですから、最小限の電力で最大限の光量を発揮するでしょう♪

テトラのは素子が不明だけど、その分安くて手頃だとは思う。1W換算で75lmですから、少し前のノーブランドを安く調達したのでしょう。その点が許容できるなら、超お買い得なハイパワーLEDです♪

カミハタのはなんで白が3発しか入ってないのか判んない。。。これでメインになるの? LeDioのコーラルブルー当ててるようなもんだよ? 深場限定ライトなの? まさか補助ランプで白を足せと言うのか(汗)。て言うか、4W駆動って、ドループとか寿命とか大丈夫なの?

コトブキは消費電力に見合ったスペックを心得ていると思う。このLEDは日亜(多分)っぽいけど、これがH1シリーズの素子だったら最高のスペクトルなんだけどなぁ。。。ところでこの青のモジュール、見た目10Wくらいに見えるけど、これで1Wなの? どこのだろ。どこかで見たような。。。

アクアシステムは僕は良く知らないメーカーだけど、ものづくりを心得ていると言うか、価格の割に細かな工夫が嬉しいです。Cree XP-E(多分)を使ってる点もグッド♪

と、僕からのコメントはこんな感じです。

あと、強いて言えば、データをもっとちゃんと出して欲しいかな。ビーム角とか光束とか照度とかスペクトルとか。せっかく素子ブランドがオープンになりつつあるから、これからもっともっとユーザーにとって明瞭な製品を心がけて欲しいです。そういう意味で、光束を出してたテトラ、照度を出してたコトブキは大変良く出来ました♪
スペクトルはね、素子データの流用も良いけど、製品としての合成スペクトルがあると尚良いですね。あぁ、ちゃんと測定したんだな、ちゃんと試験してるな、と信頼性にも繋がるし。なにより、最近スペクトルで選ぶアクアリストも増えてきましたからね♪ 誰かさんのせいで皆さん目が肥えてますよ~(曝)

以上、製品選びのヒントになれば♪

こちらのエントリーもどうぞ♪