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懲りずに書いてみたりする結果オーライな日記

単波長LEDと蛍光体型LED

ブログ エイジ 00:32 コメント0件
この記事を含むタグの全記事リスト: LED LEDうんちく スペクトル

今日は唐突にLEDの特性をおさらいしてみたいと思います。

でも相変わらず長文なので(汗)、先に結論だけ見せておきます(曝)
長文や技術的なことが苦手な方はそのまま結論だけ覚えておいてください。
いずれ投稿される記事の理解に役立つでしょう。
しかし、頑張って解説も読むぜ!と言う方は、以下の解説表示をクリックしてください。
解説表示

単波長LEDと蛍光体型LEDの結論:

  • 蛍光体で作った波長強度は非常に弱いので、
    目的の波長の単波長LEDが存在するならそれを使うに越したことはない

    (例:シアン蛍光体LEDよりも、単波長500nmのシアンLEDを使うべし!)
  • UV系チップは蛍光体寿命を縮めるので、
    なるべく青チップを励起源とした蛍光体LEDを使うことが推奨される

    (例:UVチップ+蛍光体LEDよりも、青チップ+蛍光体LEDを使うべし!)
    ※但し、LED素子の製造元が一般平均的なLED寿命を保証してるならOK

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自作向け最新LED素子再入荷!

ブログ エイジ 15:26 コメント2件
この記事を含むタグの全記事リスト: LED 自作関連

在庫状況や仕様変更がありますので、最新記事をご覧ください。
2015/04/22追記

以前ご案内した自作向け最新LED素子サンプルですが、波長によっては注文が集中し、速攻で在庫がなくなってしまいました。すみませんでした(汗)
申し訳ないので、特に需要の多かったモノを中心に再度製作を依頼して、それが先日再入荷しました♪
(見た目も仕様も同じなので、スペック詳細は前回の記事をご覧ください)

以下、今日現在の在庫リストです。

チップ 波長 出力 単価 在庫 入荷待ち
シングル 400nm 3W 600 13
420nm 3W 600 19
450nm 3W 360 10
470nm 3W 360 12
500nm 3W 420 15
520nm 3W 360 8
530nm 3W 360 2 ○ (4月末)
590nm 3W 360 8
630nm 3W 360 8
660nm 3W 420 8
680nm 1W 3300 8
デュアル 400+420nm 6W 1200 28
470+500nm 6W 780 2 ○ (4月末)
500+530nm 6W 780 4
590+630nm 6W 720 2 ○ (4月末)
660+680nm 3W 3720 9

で、、、すみません(汗)

実は僕も皆さんから依頼を受けたmax-sやMazarraの改造のためにこれらを使用しているため、すでに一部が品薄になってます(汗)が、月末にはまた入荷する予定です。

僕にもっと資金力があれば100-1000単位で在庫できるんですが、なにぶん貧乏人なので(汗)、あくまでも個人輸入レベルで10-30ヶ単位でしか発注できません。幸い、アジアの企業はどこもとても親切で、そんな小ロットでも取引してくれるので凄く助かります♪
そう考えると、海外の代理店になるって凄いことですね。資金も信用も必要ですから!

なので、皆さんにはご不便をお掛けしてますが、ご理解の程よろしくお願い致します。
ご注文はいつものようにメールでご連絡くださいませ。

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フルスペの水深スペクトル

この記事を含むタグの全記事リスト: KR93SP LED LEDライト スペクトル プチ実験 出張 測定器

先日、ブルーハーバーに行った際に、プチ実験をしてきました。
前々から調べてみたかったんですが、なかなか機会に恵まれず、そして最近は記憶力も劣化してるので、なかなか思い出せず。。。汗
でも、今回はなんとか思い出しました!

フルスペ水槽の水深スペクトルの変化を測定してみよう♪

あー。思い出して良かった(笑)
でも、急遽思い出したため、何の下準備もなく。。。
それでも、幸いブルーハーバーにはUPRtek MK350WiFiコントロールキット、そして防水ケースがあるので、まあなんとか簡易実験は実現できました♪

いざ実験!
なかなかのザックリぶり♪笑

フルスペ水槽の水深スペクトルの測定風景(笑)

その前に注意点ですが、

  • 防水ケースに入れてるので全体的にUV域がややロスしている
  • ミドリイシを避けながら測定している
  • 測定位置や角度が測定毎に中心から微妙にずれている
    (灯具下の測定位置によって波長分布が厳密に異なる)

などなど、かなりアバウトなメガネで見てくださいね(笑)

まず、上記写真のような感じで測定した結果、以下のようになりました。
上が波長強度分布、下が相対スペクトル比較です。

水槽内のガラス面反射あり

スペクトルの言及の前に、まず光量について解説しておきます。
まず、この各照度は比視感度フィルターが反映されたJIS照度です。よく見かける安価な照度計での値とは性質が異なります。あれだと多分3-4万ルクスと表示されるレベルです。

ところで、ご覧の通り面白い結果になりました。
なんと、この条件だと水深30cmの光量が水深20cmより上回ってしまいました(曝)
なぜか?
もしかして、水槽内のガラス面の反射光が集中して局所的に明るくなってる???
と言う仮説の元、今度は前面ガラスの内側に黒いシートを貼り付けて再度測定!
そしたらこうなりました↓

水槽内のガラス面反射なし

ほほお!!!
今度は水深に応じて見事に段階的に光量が減衰しています!!!
なるほど、、、ガラス面の反射ってバカにできないんですね。。。
てことは、思うほど多灯しなくても光はガラス面の反射で水槽内を回ってるのかな?

話をスペクトルに戻しますが、ご覧の通り、450nmや475nmあたりに測定位置の差異による誤差がやや含まれるモノの(特にムーンの450nmの有無が大きく出る)、全体のスペクトルはほとんど変化がありませんでした。ただ、400nmの変化量に関してだけは水深によるロスと見なせそうですが、それにしても非常に微々たるモノでした。

よって、フルスペの水槽に於いてのスペクトル変化はほぼ無しと見て良さそうです♪

また、これは似たような集光レンズを持つ他のLED製品にも言えると思われます。
但し、メタハラや蛍光灯などはもう少し減衰量は大きいかも知れません。
それについては4年前に実験結果を示していますので参考にどうぞ。

以上、水深によるスペクトル変化は、水槽では心配ご無用のようですね♪

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