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懲りずに書いてみたりする結果オーライな日記

Lite-On 365nm UV LEDを試す

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MOUSER物色してたら新しい365nm素子を見つけたのでお試し!
久しぶりの感覚♪

Lite-On LTPL-C034UVH365 365nm 665mW@500mA

Lite-On 365nm UV LED

Lite-Onの名前は昔からMOUSERで見かけていたけど、一般カラーの汎用パッケージしかなかったので今まで全く縁がありませんでした。いつの間にこんなUV素子を。。。
ま、365nmなのにシリコン樹脂レンズなので常用する気は無いけど、一応波長強度だけチェックしておこうと思いまして。

一見ナイトライドと同じチップかな?と思ったけど、写真撮ったら全然違ってた。
最近はすっかり老眼なので、裸眼じゃ判定できません(泣)

365nm UV LED:Nitride vs Lite-On

左がナイトライド、右が今回のLite-On。
おっと? チップが大きいね?1.2mmかしら? 期待感ありますね♪

で、波長強度を測定した結果。

スペクトル365nm:Nitride vs Lite-On

波長強度だけ見たら凄いやん!? ナイトライドに迫ってる!!
これ、公称値は665mW@500mAだけど、多分700mW超えてそうです♪
ただ、365nmなのに実測372nmなのは、ちょいズレすぎ感が。。。笑
ま、でもこれで$8.0弱(約1,000円)なら安いよね?

他社とも比べてみると、

スペクトル:365nm UV LEDs

日亜の16,000円/10,000円、LedEnginの4,000円を差し置いて、強いのに安い♪
但し、レンズがシリコン樹脂なんだよねぇ~、、、365nmなのに(汗)
例えば、こちらは3W駆動で約一ヶ月使用したナイトライドのシリコン樹脂の365nm。

Nitride 365nm UV LED シリコン樹脂劣化

365nmは完全にUV-Aなので、シリコン樹脂なんて簡単に劣化しちゃうようです(汗)
尚、この365nmは非売のサンプル品を頂いたモノで、通常ナイトライドでは常用向け365nmとしては石英ガラスレンズ採用品のみを販売されていますので、念のため捕捉しておきます。

と言う訳で、365nmは絶対にガラスレンズ採用品を使ってください。
お勧めとしては、

放射束はナイトライドが上ですが、ガラスレンズがフラットなのでビーム角がかなりワイドです。別途集光レンズを使わないとUV照度が稼げないので、そういう意味では元々ビーム角90°程度のガラスレンズを持ってるLedEnginの方が使いやすいと思います。
日亜のNCSU033Bもガラスレンズですが、少し型が古いせいか、波長強度がいまいちな割に10,000円以上もするので、いまさら感は大きいです(汗)

ちなみに、MOUSERではEverlightのUV素子も見つけたんですが、夏以降まで在庫が無い状態でした。うーん。。。秋の予定にしておこう。

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Maxspect RazorのUV素子とレンズの修理

この記事を含むタグの全記事リスト: LED Maxspect 紫外線LED 自作関連

今回は番外編的にMaxspect Razor R420Rの修理方法について。

Razorは、経年と共にUV素子の劣化(チップの焦げ、樹脂の焼損)やプラスチックレンズの劣化(白濁、焦げ、変形)が多く、お悩みのユーザーさんからの相談が結構あります。僕も何件か修理しましたが、今LED素子の手持ちがなくなったので、とりいそぎ器用な人向けに修理方法を簡単にまとめておきます。もちろん自己責任で。
それ以外の方はメーカー修理に出すか、最悪はへご相談ください。

劣化したRazorのUV素子とレンズ

まず、RazorのUV素子はSMD5050規格のセラミックベースにUVチップを2つ載せた独自仕様なので、普通にはなかなか売ってません。

僕も昔LEDメーカーに依頼して作った事もありますが、すでに使い果たしました。
ま、どうしても必要ならまた作りますのでご相談ください。

LED素子さえ用意出来れば、換装自体は普通にリフロー溶接でOKです。

Maxspect Razor:UVデュアルチップ素子の交換(要リフロー)

どうしてもLED素子が入手出来ない場合は、最悪Mazarra用のオプションに同型のパッケージを使ったUVデュアルチップLED素子基板があるので、それを見つけて素子だけ流用すると良いです。その代わり基板一個2000円以上してますが(汗)

ただ、このデュアルチップUV素子は海外では軒並み取り扱いが無くなったので、恐らく販売終了になった可能性があります。昔はPremium Aquaticsで買えましたが、今はAquarium SpecialityにもCoralVueにも売ってません。あるのはSiBDI社のUV素子(S35)のみになりました。なので、頑張って国内のショップの在庫を漁ってみてください(汗)

で、なんとかLED素子は解決出来たとしても、問題はレンズです。
大抵の場合、このように白濁しちゃってます。。。酷いのは茶色くトロけてたり(汗)

Maxspect Razor:レンズの劣化(白濁)

症状が軽いうちは表面をコンパウンド等で磨けば多少は軽減出来ますが、レンズ表面の変質・変形が伴ってくると、もはや交換しか手がありません。そのまま使っても光が白濁部分でロス(吸収)しますから、UV遮光=レンズ破壊エネルギーとなるだけです。

で、15mmφ×2mm程度のレンズまたはガラス板をeBayAliExpress等の海外通販で散々探し回ってみましたが、どこにもなーい!汗

そこで、たまたま彷徨って見つけたのが100均のチープなフラッシュライト♪

100均のフラッシュライト

レンズを取り出してみたら、なかなかグッド♪

100均のフラッシュライトのレンズ

まったく同じではないけど、サイズ的には代用可能です♪

100均のレンズと純正レンズの比較

違和感なし♪

100均のレンズ装着具合

バッチグー♪

UV素子とレンズ交換後の点灯具合

レンズの個数分のフラッシュライトの残骸が生じてしまう(汗)けど、まあレンズ一個100円だと思えば許容範囲?笑

ビーム角?
見てません(汗)

ただ、100均のレンズもチープなプラスチックなので、また焦げるかもなぁ。。。汗
いつかガラス板が見つかりますように(-人-)ナムナム

て言うか、Maxspectが対策品を作ってくれれば一番良いんだけどね。
これの90°仕様を作ってくれても良いし。

リフレクター120°

でもレンズ無しで反射板だけだと暗いかな。ただでさえ旧Razorは暗いから。

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世界初UV搭載LEDスポット零号機

この記事を含むタグの全記事リスト: LED LED電球改造 スペクトル 紫外線LED 自作関連

部屋掃除してたら、めっちゃ懐かしい夢の欠片を発掘しました(笑)

世界初UV搭載LEDスポット零号機

懐かしい!!!笑

これ、最近の方は知らないかもですね。当時あまり露出しなかったし。。。

今でこそ400-420nmのUV LEDはアクアLED製品に欠かせない存在になりましたが、その先駆けとなったのが、世界初UV搭載アクアLEDスポットの名の下にリリースされた、ボルクスジャパンGrassy LeDio9+シリーズでした。

で、これはそのゼロ号機です♪

そう言えば、2009年当時はまだスペクトロメーターなんて持ってなかったから、この零号機の実際のスペクトルなんて知る由もなかったなぁ。。。

早速測ってみました(笑)

世界初UV搭載LEDスポット零号機・実測スペクトル

おおお~! ちゃんと400nm出てますやん♪曝
ま、砲弾LEDの超狭角のビーム角に助けられての結果ですけどね。
測定器を少しでも傾けると400nmの存在が消えます(曝)
なんともちっぽけな零号機でした。。。笑

でも、この存在があったから、後のLeDio9+シリーズに繋がり、さらにその後の他社の追従にも繋がった訳です。ボルクスが特許縛りを控えてくれたお陰です♪汗
そうして現在、UV入りLED製品は、非常に多くのアクアリストに親しまれています。
オージーサンゴの蛍光タンパク、UVでガンガン揚がってますかぁ~?
お元気ですかぁ~?

よし。
将来、アクアLEDミュージアムが開館されたら、この零号機を展示して貰おう♪笑

世界初UV搭載LEDスポット誕生秘話

さて、せっかくなので、UV採用LEDスポットの開発秘話を簡単にご紹介しましょう。

■2009年8月

まず、僕が初めて買ったLED電球は、この東芝のLED電球でした。

東芝LEDLED電球

最初は、同じ日亜のブルー素子を取り寄せて青白スペクトルに改造したり、リフレクターやレンズを自作して光量アップなどを楽しんでいたんですが、ふと、あることに気づきました。

UVが入ってないじゃん。。。

元々僕は2000年当時、スギノキ・ブルー化計画でUVを崇拝してたUV信者でしたから、サンゴの飼育照明にUVが入ってないなんて、とても許容できるはずはありませんでした。
そして、持論はより一層強く固まっていきます。。。

LEDをサンゴ飼育に用いるならUV域を補完しなければならない!

■2009年10月

その後、UVを載せる方法をいろいろ思案し、思いついたのがこの方法↓

東芝LED電球改+紫外線LED搭載実験

だって、当時はパワーLEDのUV素子なんてほとんど売ってなかったんだもん(笑)
たまに見つけても超高価低出力プラスチックレンズの三拍子。。。汗

こうした実験は、実は当時オフレコで進めていたので、この件を公にできたのはLeDio9+シリーズの試作が完成してからでしたね。

そう、アクアLEDとUVの未来は、
すべて新型LeDio9+のUV搭載の可否に運命を託されたのです!

■2009年12月

その後、遂にLeDio9+シリーズの試作機が到着
レンズタイプ1 (クリアレンズ版)

UV搭載LeDio9試作機 レンズタイプ1

レンズタイプ2 (フロストレンズ版)

UV搭載LeDio9試作機 レンズタイプ2

* これらの試作を経て、正規版はプリズムレンズに決定しました。

これが実測スペクトル(LeDio9 PearlUV3)

UV搭載LeDio9試作機・実測スペクトル

おおお~!
安心してください、UVは無事履けましたよ♪笑
このUV補完スペクトルに、マリンアクアリウムの明るい未来を見いだしました!

その頃、ちょうどスギノキブルーの枝が調達出来たので、同じく試作したLeDio3 UV3を使って、ブルー蛍光タンパクの励起実験に着手。

スギノキブルーの青味がUVで励起されるブルー蛍光タンパクであることを発見!

はい。謎は全て解けました♪

ウスエダ・ブルーと違って、スギノキ・ブルーの多くはブルー色素タンパクを持たないブルー蛍光タンパクのみの構成であるため、白色LEDのようなUV 400nm付近の波長を一切含まない光源で観賞すると完全に真っ茶色で、まったく青く発色しなかったのです!
しかし、太陽光の元で見ると青いっ!?
やはり間違いない、アレだ!

そう、アレとは、僕が現役当時、同じくスギノキを青くすべく実践したスギノキ・ブルー化計画の仮説の元となった、UVです。

スーパークール・マリンブルーはスギノキブルーの青味を増強する

やっぱり、サンゴを自然下と同じように飼うにはUVも必須なのだ。。。
しかし、現状のアクアLEDは、青と白しか入ってない青白スペクトルのみだ。。。
このままじゃダメだ。。。危うくアクアリストが全員路頭に迷うところだった。。。
UV搭載LEDの実現は間違いではなかった!!!

■2013年5月

その後、スギノキのブルー蛍光タンパクの励起発光特性を調べることにも成功しました!
(コーラルカラーレポートVOL.1より出血大サービス♪)

スギノキブルーの反射スペクトルとブルー蛍光タンパクの発光スペクトル特性

はい。スギノキのブルー蛍光タンパクの励起には、370nmも400nmも425nmもすべて同じくらいの波長強度が必要だったのです。もちろん、スーパークール・マリンブルーには全部入ってます。
しかし、当時は370nmのLED素子なんて超高価の割に超低出力で使い物になりませんでしたので、採用は現実的ではありませんでした(未だにそんな感じですが 汗)

ではどーするか?
その分しっかりと400-420nmを入れましょう!
と言うのが、後のフルスペの波長理論のひとつになりました。
フルスペを当てるとスギノキブルーが真っ青に揚がるのは、そういう訳だったんです。
ま、その話はまた今度。。。

え?
上のスギノキのグラフ、深赤680nmあたりにも蛍光発光が出てないかって?
鋭いですね!
そんなあなたは、以前投稿した褐虫藻に焦点を当てたLED選びも参考にどうぞ♪

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