去年のこの時期、Reef工房室で公開しているペルチェクーラー小雪が壊れてしまい、修理の目処もつかなかったため、昨年の夏は空調でなんとか凌ぎました。まあ、あの時はヤドカリしかいませんでしたけど。
故障の原因と言うのは、ペルチェ素子の冷却側に取り付ける水冷ヘッドに腐食による穴が開き、海水がにじみ出てくるというものでした。幸い、夏前のメンテナンスで発見できたため大事には至りませんでしたが、使用中だったら不味かったですね。
で、当時は掲示板でも水冷ヘッドの代替案を募りましたが、残念ながら僕の手に負えるものが見つからず、皆さんからのアイデアも生かせずじまい。。。で、そのまま夏を終えたという訳です。
しかし、今年はサンゴが入ってるのでなんとかせねば!と思い、先日から再びネットで情報を収集していました。すると、昨年あれだけ探して見つからなかった水冷ヘッドが、今年は少ないながらもいくつか出てくるではありませんか!?
うん。一年待った甲斐があったかな♪
最終的に、構造や材質、サイズ、価格等を検討した結果、オーム電機のペルチェ組立キットのオプションの水冷キット OCE-KT3-OP2 を取り寄せることにしました。実はこのキットは単体の製品ではなく、同社のペルチェ組立キット OCE-KT3 のオプションとして用意されているものです。きっと通販の担当者さんも「水冷キットだけ注文してどうするんだ?」と思われたことでしょう(笑)
さて、今回調達した水冷ヘッドをご紹介しましょう。
旧水冷ヘッドはアルミダイキャストのボックスを流用してましたが、こちらはアルミの削りだしです。内部構造はU字型の水路を形成しただけのシンプルなものですが、この際文句は言えません。むしろ削りだしのメリットに期待してみました。熱効率とか耐久性とか。
但し、純正のニップルが6mmφと細いため、事前にホームセンターで買っておいた8mmφのニップルに換装して使用しました。これでこれまでのホースにも合うし、通水抵抗も軽減できそうです。
組み込み完成の様子です。水冷ヘッドのサイズが変わったので、あちこち模様替えとなりました。
以下、連続試運転の水温変化推移です。室温は26℃~26.8℃。
水温変化 | 水5Lのみのバケツ | 水5Lとペルチェクーラー |
---|---|---|
10分後 | 25.5℃ | 25.2℃ |
20分後 | 25.8℃ | 25.2℃ |
30分後 | 25.8℃ | 24.6℃ |
40分後 | 25.8℃ | 23.7℃ |
50分後 | 25.8℃ | 23.8℃ |
1時間後 | 25.9℃ | 23.0℃ |
1時間10分後 | 25.9℃ | 23.1℃ |
1時間20分後 | 25.9℃ | 22.9℃ |
1時間30分後 | 25.9℃ | 22.8℃ |
1時間40分後 | 25.5℃ | 22.7℃ |
1時間50分後 | 25.9℃ | 22.1℃ |
2時間後 | 25.5℃ | 22.0℃ |
冷却能力は5L時でマイナス3~4℃と言うところでしょうか。ほぼ旧水冷ヘッドと同等の能力となりました。構造のメリットとデメリットがうまく相殺された感じかしら(汗)
ま、これで安心してお出かけできます♪
今回の作業の詳細はReef工房室のペルチェクーラーのページへ追記してあります。
参考になれば♪