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最近のLEDライト情報

この記事を含むタグの全記事リスト: LEDライト

気がつけばアクア大手各社からパタパタとLEDライトが出てきた模様。と言うか、僕が見てなかっただけだけど。。。
何もみんながみんなミドリイシをガンガンしたい訳じゃないもんね。もっと心を広く持って、いろんな用途を想定して、商品を適正に評価しないとアカンよね。

と、今回はLEDにメタハラを見出さない人もターゲットに含め、何より国内の大手からリリースされたせっかくのLEDライトを、心からありがたく拝みながら評価してみたいと思います。
兼、僕のメモです(笑)

とりあえず、こんなのを見つけてきました。
ニッソーテトラカミハタコトブキアクアシステムより。

最近のアクアLEDライト

いずれも、最近発売された(と思われる?)製品で、1W以上のハイパワーLEDを採用したものです。ハイパワーLEDの採用は、単に明かりの意だけではなく、最低限の光合成に必要な光量を確保するための条件のひとつ、みたいな。なので、これらの製品なら、小型水槽の水草からソフトコーラル・ハードコーラル(光の依存性が高い造礁サンゴは除く)まで、程よく光合成ライトとしても利用できるでしょう。
もし本当に“明かり”で良いなら、1W未満のLEDをちりばめたイルミネーションライトもたくさんあるので、そちらをご検討ください。数千円からありましたよ。ジェックスとか。ジェックスは安い割にサポートがしっかりしていてお勧めです。リコールもちゃんと出すし(汗)。

以下、上記製品の製品情報です。?の付いたものは僕の予想です。
もし誤りがありましたら訂正しますのでご指摘ください。info@1023world.netまで。

製品名 消費電力 LED数
白+青
LED素子 備考
ニッソー
CROSS LEDライト
14W 12+0 Cree XR-E? 1W駆動×12=12W
レンズ無しリフレクタ?
テトラ
テトラLEDライト
45 7.9W 6+3 ノーブランド? 白1W駆動/青?
レンズ無しリフレクタ?
60 12.6W 8+4
90 25.4W 16+8
カミハタ
レコルト プロ M44
45W 3+8 Cree XR-E 4W駆動×11=44W
レンズ無し
コトブキ
パワーショット
55W 14+4 日亜?+? 2.5W駆動×18=45W
パネル一体レンズ
アクアシステム
AXY L1
300 16.8W 6+0 Cree XP-E 2.5W駆動?
レンズ無し
450 22.4W 8+0
600 22.4W 8+0

今や猫も杓子もCreeですね。品質の確かな製品が増えることは、非常に喜ばしい!
でも、LEDはCreeだけじゃないよ。Philips LumiledsとかOSRAMとかソウル半導体とか、良いものはたくさんありますからね。同じものを使うと、それこそみんな同じスペクトルになります。そうすると、選択肢の決め手は価格だけになり、業界としても面白くありません。もっと他社のLED素子のスペクトル等も研究して、独自性のある唯一無二の製品作りに尽力ください。そういう意味でも、コトブキのスペクトルには興味がありますね♪

さて、これを元に気になる値をそれぞれ割り出してみました。

製品名 実売価
[円]
光束
[lm]
効率
[lm/W]
ビーム角
[°]
1lm費
[円]
ニッソー
CROSS LEDライト
50,000 1200~1300? 92.9 90 38.5
テトラ
テトラLEDライト
45 7,000 450 57.0 120? 15.6
60 8,300 600 47.6 13.8
90 12,800 1200 47.2 10.7
カミハタ
レコルト プロ M44
42,000 850~990? 22.0 90 42.4
コトブキ
パワーショット
50,000 2200~2300? 41.8 50~60? 21.7
アクアシステム
AXY L1
300 22,500 1100? 65.5 115 20.5
450 27,000 1500? 67.0 18.0
600 28,500 1500? 67.0 19.0

アクア業界のいつもの風潮と言うか、大手ほど値段の付け方がバブリーです(汗)。この中で一番良いLEDを使ってるアクアシステムのが一番良心的な価格と言うのが、なんとも皮肉なもんですね。
光束は消費電力から見てもコトブキのパワーショットがダントツでしょう♪ ただ、昔から見慣れた製品名が気になります。パワーショットってキヤノンの登録商標じゃないのかな?
効率はダントツでニッソーのCROSS、続いてアクアシステム。ルーメン当たりのコストはテトラがダントツですね。

以下、各社製品へのコメント。

ニッソーのがなかなかクールなんだけど、いくらCree採用でも1W×12=12Wで定価8万は無いわぁ(苦笑)。でもCreeを1W駆動してるので、効率はダントツです! 節電のご時世ですから、最小限の電力で最大限の光量を発揮するでしょう♪

テトラのは素子が不明だけど、その分安くて手頃だとは思う。1W換算で75lmですから、少し前のノーブランドを安く調達したのでしょう。その点が許容できるなら、超お買い得なハイパワーLEDです♪

カミハタのはなんで白が3発しか入ってないのか判んない。。。これでメインになるの? LeDioのコーラルブルー当ててるようなもんだよ? 深場限定ライトなの? まさか補助ランプで白を足せと言うのか(汗)。て言うか、4W駆動って、ドループとか寿命とか大丈夫なの?

コトブキは消費電力に見合ったスペックを心得ていると思う。このLEDは日亜(多分)っぽいけど、これがH1シリーズの素子だったら最高のスペクトルなんだけどなぁ。。。ところでこの青のモジュール、見た目10Wくらいに見えるけど、これで1Wなの? どこのだろ。どこかで見たような。。。

アクアシステムは僕は良く知らないメーカーだけど、ものづくりを心得ていると言うか、価格の割に細かな工夫が嬉しいです。Cree XP-E(多分)を使ってる点もグッド♪

と、僕からのコメントはこんな感じです。

あと、強いて言えば、データをもっとちゃんと出して欲しいかな。ビーム角とか光束とか照度とかスペクトルとか。せっかく素子ブランドがオープンになりつつあるから、これからもっともっとユーザーにとって明瞭な製品を心がけて欲しいです。そういう意味で、光束を出してたテトラ、照度を出してたコトブキは大変良く出来ました♪
スペクトルはね、素子データの流用も良いけど、製品としての合成スペクトルがあると尚良いですね。あぁ、ちゃんと測定したんだな、ちゃんと試験してるな、と信頼性にも繋がるし。なにより、最近スペクトルで選ぶアクアリストも増えてきましたからね♪ 誰かさんのせいで皆さん目が肥えてますよ~(曝)

以上、製品選びのヒントになれば♪

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太陽光LEDシステム照明 ver.3

この記事を含むタグの全記事リスト: 420nm COB LED Zhuhai Tianhui 太陽光LED

昨年末に秘密裏に製造され、今はまだ僕だけが遊んでる太陽光LEDシステム。。。
うぅ、もうしばらくお待ちください。ただいま鋭意準備中です。。。

そこで今回は、時間稼ぎとして(笑)、この太陽光LEDシステムライトのこれまでの経緯のまとめと、本日(6/16)生まれ変わった新生ver.3のご紹介です。

太陽光LEDシステムライト ver.1

バージョン1は、メイン回路に太陽光LED素子×24ヶを、サブ回路にはXicato Artist 4000K×1ヶとSharp ZENIGATA Hi color 6500K×2ヶの構成でした。前面パネルも集光効果を期待して高価なフレネルレンズを採用♪

太陽光LEDシステムライト ver.1

欠点は、サブ回路にはレンズが無いので横から見ると超眩しいこと。
また、フレネルレンズの集光状態があまり宜しくなく、照射範囲にかなりのムラが(曝)

太陽光LEDシステムライト ver.2

バージョン2では、メイン回路はそのままに、サブ回路のSharpのLEDモジュールをブルー10W×2ヶに入れ替えてみました。ちょっとした浮気心です(笑)
また、フレネルレンズはいまいちなので普通のアクリル板に戻しました(汗)

太陽光LEDシステムライト ver.2

欠点は、僕ともあろう者が色気に負けてただのブルーを入れたこと(曝)
前面アクリルパネルによる問題は次の項で。

太陽光LEDシステムライト ver.3

そして遂に今回、太陽光LEDシステムはバージョン3へと進化しちゃいました♪

これにより、上の写真にあるブルー10W素子×2ヶとXicatoモジュールは退役となりました。半年間、ご苦労様でした!

さあ、新生・太陽光LEDシステムをご覧あれ♪

太陽光LEDシステムライト ver.3

まず、太陽光LED素子を使ったメイン回路について、今までは素子に乗せたレンズの固定は前面パネルのアクリル板が兼ねていました。しかしこれでは、レンズでの照度ロス以外に、アクリル板一枚分の照度ロスも発生してしまいます。前々からどーしよーかなーとは思ってました(汗)
で、今回ようやく思い腰を上げて、LED基板に合う3連のレンズホルダーを用意し、これを加工して取り付けることにしました。これにより、レンズ固定係のアクリルパネルが不要になり、またホルダー構造によって光の横漏れが無くなりました。結果、メイン回路の30cmでの照度が約2,000lxアップしました♪
(ver.2メイン回路照度:約10,000lx、ver.3メイン回路照度:約12,000lx)

また、サブ回路については、先日こばやしさんから譲ってもらった貴重な420nm 3Wと、手持ちのブルー素子の中でもっともディープな波長の447.5nmのロイヤルブルーをブレンドし、これまでのサブ回路構成と入れ替えました。
ちなみに、RoyalBlueは10mm基板タイプしか無かったので、いつものようにスター基板に乗せた訳ですが、固まるシリコンの硬化が待てなかったので、写真のように2mmのネジを切って固定してみました(曝)

各点灯モードはこんな感じになりました。

太陽光LEDシステムライト ver.3 点灯モード

Xicatoモジュールの飛び出たレンズも無くなって、見た目もすっきりしました♪

さて、これで全体のスペクトルがどのように変化したのかLEDスペクトラで計算すると、

太陽光LEDシステムライト ver.3 スペクトル

うむ。なかなか美味そうじゃ♪
ちょっと青味(シアン)が足りないけど、これはまたあとで足そう。まだ当たりシアン素子の代替も見つかってないし。。。

以前、誰かとも話してたのですが、LEDの光って、素子の組み合わせ自体をどんなに吟味しても、メタハラと比べて見た目の光色がな~んか足らないんですよねぇ。。。多分UV不足が原因じゃないか?ってことで落ち着いたんだけど。
で、今回420nmを足してみたら、

あら、これだわ♪
これぞ、あのメタハラの何とも言えないギラギラ感? 刺激感? 酸味?(曝)

今までも太陽光LED素子(UV400nm+RGB蛍光体)のお陰でUV400nmは大盛りで入ってましたが、ブルー蛍光体のピークが470nmあたりなので、その中間の420~430nmの帯域の相対光強度に大きな溝が出来てました。しかし、今回420nmを補完したことで光強度不足の欠点が克服され、またひとつ太陽に近づくことが出来たように思います♪
こばやしさん、ありがとう♪

本日(6/16)より、照明構成は以下のようになりました。

2011/06/16現在の照明構成

いやぁ~、やっぱ太陽は命の源だなぁ~♪
太陽光LED、皆さんにも早く使って欲しいです!

で、意味深な左右のブツは、いずれまた(汗)

んちゃ!

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100円で夏を乗り切ろう♪

この記事を含むタグの全記事リスト: LED 自作関連 電気系

夏が来ますよ、暑い夏が!
LEDの放熱対策は大丈夫ですか?

ちょっと不安・・・

と言う方は、簡単な電気工作で夏を乗り切りましょう!
しかも100円で♪

まず、家中探して、余っている携帯のACアダプターを見つけます。
次に、アダプターの電圧に合わせ、秋月でDC5Vファンを買います。100円です♪
もし電圧が全然違う、あるいは心配・・・な人は、秋月でアダプターも買ってください(笑)
ちなみにファンは小さくてOKです。十分冷えます。

アダプターとファンが用意できたら、極性(±)に注意して結線します。
導線同士が接触してショートしないようにね!
完成したら、目的のLEDランプにファンの風が当たるように設置してください。
あ、ファンの風は非常に頼りないそよ風だと思いますが、大船に乗っててOKです♪

小型ファンでLEDランプを冷やす実験

さあ、結果や如何にっ!?
室温26.8℃で1時間後にそれぞれのLEDランプのヒートシンクの温度を比較すると、

ファン冷却実験の結果

あらあらまあまあ!

普段は素手で持つとアチチなヒートシンクが、あらまあ不思議、ぬるいやん♪
熱による故障回避のためにも、ファンをつけておきましょう♪
もっと別の意味でクールなのが良い!って人は、こんなのも作ってみてね♪

追伸:
電気が苦手な人は素直に既製品を買いましょう♪
自作の人も怪我に注意して自己責任でね♪

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