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DeepVioletスポットLED限定10台

この記事を含むタグの全記事リスト: 400nm 420nm LEDスポット Zhuhai Tianhui 自作関連

完売しました! (2011/09/26 10:00)

こんなの作りました♪

DeepVioletスポットLED

応援市場に出そうかとも思ったけど、とりあえず数が少ないのでここでご案内します。

ディープバイオレット3WスポットLED 詳細

  • UV 390nm + BlueViolet 420nm (3Wスポットの中に2ヶ収容で実質2W)
  • SemiLEDs社チップ採用 (390nm:200-250mW, 420nm:250-300mW)
  • E26口金、一般電源AC100V/50Hz/60Hz共通
  • 1ヶ 6,000円 / 2ヶ 11,000円 (LED素子が非常に高価なためご容赦を)

一般の水槽用LED照明のみでは絶対的に欠落しているバイオレットの波長帯域を、380nm~430nmのワイドな範囲で補完します♪
消灯後の水槽を照らすともっとも蛍光色を確認しやすいです。UV光による海水の白濁(擬視)の様子も確認できると思います。

一般LED水槽で普段見ている蛍光色は、青450nm~シアン500nmの範囲で励起されている蛍光色ですが、このDeepVioletスポットにより380nm~430nmで励起される蛍光色も見ることが可能になるため、今まで気づかなかった蛍光色に出会えるかも♪
もちろん、スギノキブルーのブルー蛍光・シアン蛍光も余裕で発色するでしょう♪

DeepVioletで照らした水槽

↑ DeepVioletスポットLEDのみで照らした水槽の様子。
ろくな蛍光色をお見せできなくて面目ない。。。汗

但し、ただでさえ1W×2ヶで出力が弱い上に(と言ってもSemiLEDs製でそれなりの強度はあります)、人間の目の比視感度ギリギリの波長のため、相当暗く見えます(汗)
これを満喫するには、消灯後の蛍光色観察がお勧めですが、普段日中は他の照明や室内光に掻き消されてほとんど光色は見えないと思います。とは言え、生体には確実に注がれますから、暗いと思って極端に水面ギリギリに設置したりする必要はありません。湿気・塩分ですぐに錆びちゃいます(汗)

■用途
特に浅場のサンゴ飼育に。一般LED製品の波長不足の補助に。
30cm水槽で1~2ヶ、60cm水槽で2~3ヶ程度を左右から広範囲に照射してください。 90cm水槽以上の場合はKR93SPフルスペを買われた方が早いです(汗)
他の照明が点いていると光色が確認しづらいため、夜間の暗い状態の水槽へ照射して、目的のサンゴの蛍光色の発現具合を確認しながら、取り付け角度を調整・決定すると良いでしょう。

■注意事項
光の横漏れのない筐体を採用しているので横方向からの目視は問題ありませんが、絶対に正面(ビーム角の範囲内)から光を直視しないでください。暗く見えても非常に強いUV光を発していますので、視力に悪影響を及ぼす可能性があります。
元々1灯用の筐体に2ヶのLEDを搭載した改造品扱いとなりますが、1年の保証を付けます。また、2ヶのLEDによりビーム照射面がやや楕円になります。狭い側で約60°、広い側で約90°のビーム角となります。ご了承ください。

■ご注文方法
完売しました! (2011/09/26 10:00)
ご希望の方は、以下の要項をメールでお送りください。

1. お届け先お名前 【 】
2. お届け先ご住所 【〒 】 郵便番号からお願いします
3. 連絡先電話番号 【 】  あくまでも伝票記入用
4. 注文個数 【 ヶ】
5. お届け希望日時 【 】 無ければ最短での発送になります
6. 設置予定水槽サイズ 【 cm】

メールの件名は、【DeepVioletスポットLED注文】でお願いします。(いつものように件名には括弧【】も含めてください)

折り返し、振込先(支払方法は銀行振り込みのみ)をお知らせしますので、お振込み確認後、佐川急便着払いにて発送いたします。

ご注文いただいてからシコシコ作るので、早くても1~2日の猶予を頂きます。希望日が無理な場合は改めてご連絡します。

この売れ方を見て、需要がありそうならいずれ応援市場にも出そうかなぁ。。。笑

尚、不明な点はお気軽にお尋ねください。

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各社UV素子の耐久試験結果

この記事を含むタグの全記事リスト: 400nm LED プチ実験

すみませぬ。KR93フルスペのレポートはまたあとで。焦らし作戦?(笑)

というか、先日もチラッと触れましたが、1ヶ月掛けてようやく終えた各社UV素子の加速試験の結果が出たので大至急報告しちゃおうと思いましてっ!!!

これはかなり必見の内容です!
みなさま、どうぞご無事で。。。汗

まず、加速試験と言うのは、通常の使用環境よりも過酷な条件で運転し、短期間で製品の耐久性・性能・寿命等の低下の度合いを読み取ろうとするものです。

で、今回は性能変化は置いといて、もっとも心配される熱による素子の劣化・寿命や事故の発生具合を見てみました。試験対象は、品質のバラつきが気になるプラスチック(アクリル・エポキシ)レンズ製のUV LED素子とし、今回は、新品のヤフオク24Wから取り出したもの、海外から購入したノーブランド製のもの、同じく海外から購入した某メーカー製のもの、以上3種類について試験しました。そう、以前ご報告したヤフオク24WのUV素子が半年ちょいで焦げちゃった件の検証と、他社はどうなの?という懸念からの実験です。

尚、高い耐久性を誇るシリコン樹脂製レンズを採用したLED素子は調べるまでもなく超丈夫なので、試験は割愛しました。CreeとかPhilips Lumiledsとかeco-lampsが自社パッケージングしてる素子とか、ね。

さあ、以下、今回の試験に向けて用意したUV素子群です。

加速試験に用いた各社UV素子

いずれのLED素子のレンズも、硬いプラスチックレンズです。中の充填材の具合によって、質感が違って見えますが、基本的な構成は、硬いプラスチック(アクリル・エポキシ等)で出来たお椀状のカバーと、中に充填されている透明樹脂の組み合わせのようです。

これらのUV LED素子を、あくまでもオーバードライブはせず、定格の350mAで24時間駆動します。但し、アルミ基盤の温度を約100度程度に保持します。と言っても、特別な装置を用いた訳ではなく、単にヒートシンク無しでの運転にて偶然100度だったので、そのまま連続運転してみたと言う訳です(笑)
(加えて、冷房が当たらないように周囲をケースで覆いました)

そうして、8/5に加速試験を開始しました。終了時期は経過を見ながら。。。

まず、翌日の様子です。
さすがにまだ特に変化は見当たりません。

加速試験1日後の状態

次に一週間後の様子です。
ヤフオクの方が、少し黄ばんできました。よく見ると、チップの土台の金属が茶色く変色してきたようです。また、ノーブランドの方もチップ自体が少し茶色くなってきました。しかし某メーカーの方は特に変化は見られませんでした。

加速試験1週間後の状態

続いて、2週間後の様子です。
ヤフオクの方は茶色の変色度合いが目立ってきましたが、レンズはまだ特に変化は見られません。また、ノーブランドの方は明らかにチップ表面が焦げて茶色くなってきたようです。。。でも某メーカーの方はまったくの不変です。。。

加速試験2週間後の状態

そして、最終一ヵ月後の様子です。
エライこっちゃ。。。

加速試験1ヶ月後の状態

ヤフオクの方はレンズまでも茶色く変色してしまいました。しかもやや変形が見られます。明らかな焼け焦げです。 このままいけば、やはり以前ご紹介したように焼け焦げが酷くなって穴も開くはずです。ダメだこりゃ。。。しかも今回は定格の350mA駆動ですらこの有様でしたが、ヤフオク24W実機では1.5W駆動の420mAで駆動されていますから、劣化条件はもっと顕著になるはずです。。。よって、これ以上は僕も危険なので、これにて加速試験を終了しました。留守中や就寝中に何かあったら洒落にならんので(大汗)
やっぱりヤフオクに使われているUV素子は危険ですね。ノーブランドの中でもかなり粗悪な部類に入るでしょう。本当に皆さんには気をつけていただきたい! 警告しましたからね!

次にノーブランドですが、レンズの焼け焦げや変形はありませんが、チップは完全に焦げて暗くなり、レンズも全体的に茶色く曇ってしまいました。これも時間の問題なのでしょう。。。ノーブランドはアカンなぁ。。。

そして驚いたのが、全く不変・無傷だった某メーカーのUV素子! いや、よく考えたらこれが当たり前じゃないと困るんだけど(汗)、さすがUV専業メーカーの老舗が作る素子は違うなぁ。。。最初、シリコン樹脂じゃないから心配してたんだけど、さすが長年の経験に裏打ちされた知識と技術って素晴らしいですね。これぞ、きちんと作ればプラスチックレンズでも最高品質のLED素子は作れる!と言う見本でした♪

え?
欲しいからメーカー教えろって?
メールください♪

あ、でも業者の方はご遠慮くださいね。製造元を頑張らせてください(汗)
そんなことより、大至急、該当製品の回収とリコールをお願いしますね!
大変な事故が起きる前に、本当によろしくお願いしますよ。。。

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LedEngin UV-LEDを試す

この記事を含むタグの全記事リスト: 400nm LED LedEngin 紫外線LED

前回ご紹介したLedEnginの365nmと400nmのUV-LED素子を試してみました。

ノーブランドとLedEnginの365nmと400nmのUV-LED素子

比較に用いたのは、先月topledlightから取り寄せたノーブランドの365nmと400nm
但し、ノーブランドは1W、LedEnginは5Wなので、そのまま比較しても勝敗は歴然です。
なので、双方を350mAの電流で駆動し、両者の1W時の性能比較をおこないました。

以下のような結果になりました。

ノーブランドとLedEnginの各UV-LED素子の性能比較

・・・あり?
同じ1W駆動のはずなんだけど(曝)
なんなんだこの圧倒的な差は!?

でもちょっと待て。ノーブランドは広角だから不利なのか?
と思って、集光レンズで同一ビーム角での比較を行うも、やはり性能差は歴然でした。
こ・・・これがノーブランドとブランドの能力の違いという奴か。。。
それ以前に旧型パッケージは既に時代遅れと認めざるを得ないと言うお告げか。。。

いや、でも慌てるのはまだ早い。
相手は仮にも紫外線なので、目視や撮影による発光度合いの違いは当てにならない。
なぜなら、見えている光は発光スペクトルのうち可視域に近い部分だけであり、見えていない紫外線域が果たしてどれだけ出ているのかは掴めない。よって、実際のUV値を測定して比較してみるまでは、結論を急ぐことはできない。
とは言え、特別な測定装置は持ち合わせが無いので、とりあえず照度計とUV計を使って、簡易値だけでも確認してみることにしました。

以下、純正での比較と、拡散60°レンズ装着時の比較です。

UV-LED ノーブランド LedEngin
365nm 400nm 365nm 400nm
公称出力 [mW@350mA] 6 100 80 240
純正
120°/ 85°
照度 [lx] 60.5 330.3 225.0 2,018
UV [μW/cm2] 155.5 42.6 845.0 50.7
60°レンズ装着 照度 [lx] 58.6 2,033 94.0 4,550
UV [μW/cm2] 43.0 204.0 81.0 109.0

本当に同じ駆動条件なのか?・・・と、目を疑いたくなりますね、これは。。。
400nmで軽く2倍差、365nmに至っては・・・言わずもがな。
結局、純正比較では、見た目も測定値もLedEnginの圧倒的勝利となりました。

但し、外部レンズによる照度・UV増加率を比べると、ノーブランドは5~6倍、LedEnginはせいぜい2倍止まりです。これは単に元のビーム角の違いによるものでしょう。ノーブランドは120°→60°、LedEnginは85°→60°への集光となりますから、当然それが増加率の差となって現れます。
ただ、400nmの外部レンズ有りのUV測定では、なぜかノーブランドが逆転してしまいましたが、これはもしかして波長のバラツキにより、可視域としての集光効果が勝るか、紫外線域の減衰が勝るか、その違いが現れたものでしょうか。興味深いです。この場合、目視でも撮影結果でも可視域的にノーブランドがLedEnginに勝ってるとは思えないので、 ノーブランドが400nmより短波長寄りで、LedEnginが400nmより長波長寄りってことかな?

ところで、365nmのみ、ノーブランド・LedEngin問わず、レンズを通すと逆に照度もUVも低くなっている事が判ります。これは紫外線の特徴として、レンズによる集光効果よりも、レンズへの透過負荷(減衰率)の方が勝ってしまった結果なのでしょう。
なるほど、なかなか面白い結果になりました。
てことは、もし水槽に365nmを採用する場合は、レンズは付けちゃダメってことね。

今回のテストで判ったこと:

  1. より短波長のUV素子を使う際にはレンズは通さない方が良いかも♪
  2. LedEnginのビーム角は最初から90°程度なので、そもそもレンズ要らないかも♪

結論:

これからのアクアUVはLedEnginで決まりっ♪

注意点:

スター基板付きの場合、スター基板のアルミ厚が普通よりちょい厚めです。そのせいか、半田ごてではなかなか温度が上がらないため、ケーブルの半田付けに時間が掛かります。で、もたもたやってたら加熱しすぎて素子がコロンと剥がれました。Yes we can !
リフローの用意がある人は良いけど、無い人は剥がれると面倒なのでご注意を。
特に、素子自体はまだ良いとしても、スター基板には1mmも無いような保護ダイオードも載ってるので、これが剥がれると厄介です。まぁ、最悪外して使えば良いけど。

LedEnginスター基板の注意点

おまけ。
365nmと400nmと言えば、こんなのもあります。

365nmと400nmのUVキーホルダ

365nmのキーホルダと言えば、以前LeDio 9 UVシリーズの販売記念でプレゼントしたこともありましたよね。貰った人はたまに遊んでますか?
お札やカードだけじゃなく、例えば届いた郵便物に当ててみるのも面白いかも?

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