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Mazarra特集:駆動電流

この記事を含むタグの全記事リスト: LEDライト Maxspect Mazarra

つ・ついに禁断の扉が開くのか!?

と、その前に。。。

Mazarra駆動電流設定の心得

ひとつ、電流値は上げるよりも下げろ!
ひとつ、自信がない人、電気に疎い人は諦めろ!
ひとつ、可笑しいな、変だぞ? 迷ったら元に戻せ!
ひとつ、回路や素子を壊してもすべては自己責任である!
ひとつ、くれぐれもショップやメーカーに迷惑をかけるな!

これが出来ない人はじっと我慢の子です。

事前準備:ファームウェアの確認

Mazarraファームウェアバージョン MP1.5

まず、ファームウェアを最新のバージョンへアップデートしてください。とのこと。
今回僕が触ったモノはいずれも最新のMP1.5と言うバージョンで、2011/10国内購入分のP+420は先日販売元でアップデート済み、2012/1海外購入分のPは初めからMP1.5でした。なので、異なるバージョンでは、このページの情報の通りにいかない可能性があります。と言う建前(笑)
ちなみにファームウェアアップデートはショップに出せば受けて貰えるはずです(未確認)
尚、海外通販で買われた方は、バージョンがMP1.5以上であることを確認してから作業してください。とりあえず、今年1月以降のロットなら多分MP1.5だと思われます。
ま、仮にバージョンが違っても、強行するかどうかは自己責任の上で自由です♪本音

予備知識:駆動電流の試験データ(参考)

まず、

Mazarraは本当に駆動電流が可変出来るのか?

それを確かめるすべく、僕が色々と試した実験結果を、参考までに記しておきます。
以下の表の上から3つはMazarra P+420トリプルの各1台の駆動電流設定結果、表4つめは内1台の回路と素子を入れ替えての電流値確認結果、表5つめがMazarra Pの設定結果です。

Mazarra P+420 (2011/10)

Mazarra P+420 (2011/10) (a) 67-68W
ch A B C D
1.5A 1.410A - 1.342A -
1.0A 0.978A 0.880A 1.071A 0.937A
0.7A - 0.722A - 0.732A
Mazarra P+420 (2011/10) (b) 67-68W
ch A B C D
1.5A 1.433A - 1.325A -
1.0A 0.988A 0.935A 0.965A 0.936A
0.7A - 0.717A - 0.740A
Mazarra P+420 (2011/10) (c) 67-68W
ch A B C D
1.5A 1.452A - 1.355A -
1.0A 0.965A 0.978A 0.964A 0.903A
0.7A - 0.727A - 0.739A
Mazarra P+420 (2011/10) (c) 回路と素子の入れ替えテスト
ch A回路→B素子 B回路→A素子 C回路→D素子 D回路→C素子
1.5A - - - -
1.0A 0.959A 0.958A 0.933A 1.006A
0.7A - 0.727A - 0.739A

Mazarra P (2012/1)

Mazarra P (2012/1) 73-74W
ch A B C D
1.5A 1.385A - 1.374A -
1.0A 0.988A 0.989A 0.984A 0.976A
0.7A - 0.731A - 0.735A

こうして各数値を見ると、なかなか良い結果が出てるでしょ?
結論として、駆動電流設定は非公式ながら生きていることが判りました。

検証に時間が掛かった訳▼ - 興味が無い人はスルーしてください

さて。なぜ駆動電流設定にこだわるのか?

そもそも、僕が電流を変更しようと思ったのは、Aチャンネルのデフォルト1.5Aを1.0Aに落としたかったからです。何故かというと、MazarraのAチャンネルに搭載されているXML(白LED)の1.5A駆動は明るすぎるので、残りのチャンネルへ青やUVをどう盛っても、スペクトル全体のバランスが取れない=フルスペクトルが困難だったのです。でもこれで夢が叶います。目指せ、Mazarraでフルスペクトル♪
皆さんも、電流を増やすことばかり考えないで、下げてなんぼなスペクトル設計を目指してみてください。その方が省エネだし、何より安心・安全です。実験では、Aチャンネルを1.5A→1.0Aに変更するだけで、製品トータルの消費電力が10W近く下げられました。
逆にもし電流を増やす場合は、万が一放熱が間に合わなくなって、異常加熱で壊れても泣き寝入りだってことをお忘れ無く!

実践:駆動電流の設定方法

さあ、いざ本番です。
以下の写真をよく見て、設定方法を間違えないように慎重に作業してください。
もちろん、作業中は電源を外し、感電やショートなどの事故にくれぐれも注意すること!

まず、P+420も含め、Pが持つA-B-C-Dの各チャンネルには、それぞれに以下の2択の電流設定が用意されています。使用しているLED素子の最大定格に注意しながら選択してください。勿論、定格を超えた設定はLED素子を破壊しますので絶対に厳禁です!

Aチャンネル: 1.5A/1.0A
Bチャンネル: 1.0A/0.7A
Cチャンネル: 1.5A/1.0A
Dチャンネル: 1.0A/0.7A

以下は、P+420 (2011/10期)の内部基板構造と、駆動電流設定のジャンパーピン構造です。

Mazarra P+420 駆動電流設定

自作PCの経験がある方はピンとくると思いますが、3本出ているピンのうちどちらか2ピンをショートピンで接続すると設定が反映すると言う仕組みです。例えば上の写真では、右のAチャンネルは1.5A側にショートピンが刺さってますので、1.5Aで駆動されます。左のBチャンネルは0.7Aで駆動されます。
あ、写真では判りやすくするためにすべてのコネクタを外してますが、実際の作業ではコネクタ類は繋がったままでOKです。

駆動電流設定ピン

続いて、P(2012/1期)の内部構造です。

Mazarra P 駆動電流設定

先ほどの2011/10期モデルのP+420と違って、現行の駆動電流設定方法はこのように判りやすくピンが2つに分割されています。2つの電流選択肢に対してショートピンはひとつしかないので、どちらかに刺して使うことになります。
尚、ピンときた方は鋭いですが、下側のピン(低い値側)はただの箸休めになってます。回路が繋がってません。要するに、右上側のピンににショートピンを刺すかどうかで、設定のオン(高い方の電流)/オフ(低い方の電流)が決定される訳です。なので、ショートピンを無くしたら自動的に低い方の電流での駆動となります。

ついでに駆動電流の仕組みについて簡単に触れておくと、このドライブ基板と繋がっているコントロール基板は、ドライブ基板へ直接駆動電流を流している訳では無く、あくまでも制御信号としてのパーセンテージ値を伝えているだけです。それをドライブ基板は、設定ピンで設定された駆動電流の最大値を100%として、コントロール基板からのパーセントを加算して電流値を制御している訳です。

さあ、Mazarraの駆動電流設定、いかがでしたか?
こんな面白い機能を使わないなんて勿体ないですね。
故障のリスクなんてカスタマイズ性を提供する時点で覚悟する訳ですから、是非コレは公式に扱って欲しい機能です。

つづく

こちらのエントリーもどうぞ♪

Mazarra特集:見えない部分

この記事を含むタグの全記事リスト: LEDライト Maxspect Mazarra スペクトル

さあ、ドキドキするタイトルです。。。
「見えない部分」ってなんだ!?
それは・・・
はい、前回の分光光度計を使った、Mazarraスペクトル測定の結果発表で~すっ!
きゃぁぁぁ~っ!!!

でも、ご安心ください。
元々判ってた以上に許容外の新事実は特にありません(汗)
事前にLEDスペクトラで計算していた、ほぼその通りのスペクトルでした♪
むしろ、感心した点もちらほら?
なので、純粋にMazarraのスペックを堪能できると思います♪

Mazarra vs メタハラ :光量&スペクトル比較

いやぁ、マジ光量だけ見る分には、ホントにもう150Wクラスのメタハラなんて目じゃない!
それに、UV系やシアンは仕方ないとして、全体のスペクトルはそこまで悪くありません!
これならUV系からの蛍光励起がやや弱い点を除けば、サンゴも余裕で飼えるはず♪
Maxspectはもっと自信を持ってスペクトルを公開しちゃいなさい!

光量&スペクトル比較:Mazarra vs メタハラ

それより気になるのは、PとP+420の勝敗の行方。。。
こうやって測ってみて初めて判ることですが、実はP+420に採用されたXMLやRoyalBlueは、内蔵された青チップのピーク波長がいずれもかなり低く、ほぼ440nmを中心にした帯域を持っています。一方、Pの方は普通に450nm程度の帯域なので、ただでさえ420nmを強化しているP+420と比較すると、P+420の方は420-440nm間の補完率がかなり高くなっていることが判りますね。ま、その分、450-480nm間の強度はだいぶ痩せてしまってますが、ここら辺の補完は市販ランプでも容易ですからね。
そして、Pに足りない420-440nmの不足を見て、あのことが納得できました。そう、最近Mazarraの最新LED素子ラインナップに新設された435nmの存在意義です。なるほど、そういうことか。確かにこれ見る限り、Pには435nmの補完は必要ですね。P+420には要らなそうだけど。

Mazarra P+420 vs P:各チャンネルの光量とスペクトル

続いて、Mazarraの各チャンネル毎の光量とスペクトルを見ていきます。
一番上が放射照度比較、個別スペクトルは相対グラフです。
まずはP+420から。

各チャンネルの光量&スペクトル比較:Mazarra P+420

420-440nm間の強度がムラ無く続くのは、420nmが綺麗に420nmを叩きだしているからでしょう。波長だけ見れば、400nm、420nm、440nmの連鎖は見事なもんです。ただ、400nmにしろ420nmにしろ、絶対強度の低さは否めません。ここをしっかりクリアしないと、競合から抜きんでるのは難しいかな。。。

次はP。

各チャンネルの光量&スペクトル比較:Mazarra P

ホントにBとCが同じなのが勿体ない。。。これなら3チャンネルでええやん(汗)
そして案の定、435nmを入れたい衝動に駆られるスペクトルです。。。
ま、とは言えさすがデュアルチップのUV系素子を採用するだけあって、400nmの強度はP+420を上回ります。
あり?
だけどなんか変。。。410-420nmも入ってるはずだけど、存在感がない気が・・・?

Mazarra P+420 vs P:各LED素子の光量とスペクトル

では、さらに分解して、各LED素子単体での光量とスペクトルも見ていきましょう。
グラフの上が相対スペクトル、下が放射照度を加味したスペクトルです。
まずはP+420から。

採用LED素子スペック:Mazarra P+420

400nmは見事に400nm、420nmも見事に420が出てます。
XMLのピークも440nm、RoyalBlueも445nmあたりでしょうか。
これなら波長は綺麗に繋がりますね♪

続いて、P。

採用LED素子スペック:Mazarra P

実は400-410nmは400nmちょい、410-420nmも410nmちょいのようです。これじゃ足しても410nmにひとつ山ができるだけですね。しかもXMLもRoyalBlueもピークはほぼ445nm。道理で435nmが必要な訳だ。。。

ちなみに、400nmも420nmも、P+420/Pともに光量が大差ないのは、デュアルチップ・トリプルチップに関係なく、駆動電流が各チップに分流されるため、素子合計で見ると1チップを同じ出力で駆動した値と近似値になるからです。て事は、チップ数がいくつあっても、似たような光量ランクのチップであれば、トータルで1チップ分の光量になるだけなので、思うほど光量は伸びません。なので、デュアルチップ・トリプルチップのメリットを生かすには、より光量ランクの高いチップを採用しないと、何ワットで駆動しようが光量は伸びません。それを理解して、Maxspectはもっとチップにコストを回しましょう♪
(あるいは光量アップが目的では無く、単に耐性アップが目的なのかも?)

ん? 待てよ?
現行のP+420もZT社420nmからこの410-420nmに切り替えたのなら、あ、P+420も今後は435nm追加しないとあかんやん。。。なんてこった。。。16素子しかないのに。。。何を犠牲にすべきか。。。いっそ、410-420nmを端折るか?

そう言えば、期待のRebel ESのRoyalBlueの光量ですが・・・
ノーマルRebelとあまり変わりませんでした(汗)
でも逆にノーマルのままのはずのBlueの方が、逆に何故か少し伸びてました。
ま、LEDは素子毎にある程度のバラツキがあるのは仕方ないので、ご理解ください。

Mazarra P+420 vs P:Cree XMLの光量とスペクトル

さて、ここまでで何かお気づきの方はいますかしら?
気づいた方は鋭いっ!
そう、このP+420とPとでは、採用されているCree XMLの色温度が全然違いました。
なんと、P+420はより青白い8000K程度、Pはより黄色い5000K程度だったのです。
以下は、僕の手持ちのDXで買ったXMLとの比較スペクトルです。

採用LED素子スペック:Cree XML

話はそれるが、まず初めに驚いたのは、DXのクオリティだ。大して期待もせず買ったXMLだったが、改めて通販ページを見ると、このXMLの製品 コードはXMLAWT-0-1A0-T60-00-0001となっていて、これをCreeのbinデータから色温度を算定してみたら、見事に 6500-7000Kだった。なんと今回の測定結果と一致したのだ!
凄ぇ。。。DXなんて、てっきり適当なモノ売ってるのかと思ってた(失礼)けど、ちゃんとデータ通りのモノ売ってたのかぁ。。。ちょっと感動♪笑

話を戻して、この測定結果を見て沸き出でる疑問は、

  • P+420のみ高い色温度にこだわったXMLを採用したのか?
  • 単に新旧の時期の違いか? 現行はP+420も黄色いのか?

うーん。。。420nmの変更を考えると、XMLだけこだわり続けてる可能性は低いかな。。。となると、現行のP+420も黄色っぽい5000K程度のXMLなのかな?

あり? 待てよ?
最新LED素子ラインナップでは、XMLは8000K決め打ちで記載されてたような・・・?
実は5000-8000Kの幅があるのかな?
それとも、たまたま5000Kが混じったのかな???

うーん。。。
とりあえず今確実に言えることは、去年のP+420を買った人はラッキー?
(色温度の高い8000Kの白LEDを良しとするなら)

今度、最新のP+420がゲットできたら、また検証してみようと思います♪
持ってる人、気になる人はこちらまで→ info@1023world.net

つづく

こちらのエントリーもどうぞ♪

Mazarra特集:見える部分

この記事を含むタグの全記事リスト: LEDライト Maxspect Mazarra

先日から運良くMazarra PやMazarra P+420をお借りする機会に恵まれまして、こんなチャンスはまたとないと、時間をかけて徹底的にしゃぶりついておりました(笑)
Mazarraはスペクトルさえ磨けば機能的にもとても面白い製品ですからね♪
それをもっと満喫しようじゃ無いかぁっ!
と言う趣旨のネタをたっぷりドリップしたので、今回も太っ腹で大公開しちゃいます♪
Mazarraユーザー必見!

Mazarra特集のスケジュール(予定)

  1. Mazarra特集:見える部分
  2. Mazarra特集:見えない部分
  3. Mazarra特集:駆動電流
  4. Mazarra特集:入れ違い
  5. Mazarra特集:汎用スター基板
  6. Mazarra特集:代替え素子
  7. Mazarra特集:フルスペ♪

こんな感じでお送りします!
まず今回は、「Mazarra特集:見える部分」から。

あ、フルスペユーザーさんは、堅いこと抜きで、温かく見守ってくださいね(汗)

Mazarra P+420 vs P :外観比較

今回の特集は、入手できたMazarraの都合上、2011/10期のP+420(国内正規ルート品)と、2012/1期のP(海外通販USモデル)を元にお送りしていきます。モデルが異なる点、時期が異なる点、純粋な比較にならない点もあると思いますが、逆に双方のメリット・デメリットも見えてくると思います。それらをうまくまとめてお届けしていきます。

まずは、外観の比較から。

Mazarra 外観

P+420と言うのは、元々PとSしか無かったMazarraのラインナップに、国内代理店のオーシャンアースがPをベースに独自のLED素子パターンに変更し、420nmを強化して提供する国内専用モデルです。発売当時はPにはUV系LED素子が400nmしか採用されていなかったため、420nmを強化したP+420を選択されたユーザーも多かったでしょう。当時の情報や進化の経緯は過去記事のMazarraの進化と最新情報(2012/4/4)をご覧ください。
尚、P+420もPがベースですから、LED素子以外は仕様も外観も基本的には同じです。たまたま新旧の進化の過程でフロントカバーの固定ネジが変更されていましたが、それ以外、特に変わりはないようです。
あ、中の基板等の違いについては後日の「Mazarra特集:駆動電流」をお待ちください。

一方、最新Pの方は、BとCチャンネルの内容が同じになり、LED配色がかなり判りやすくなりました。でも、よく考えればチャンネルの無駄だけど(汗)
まあこれは、Pが昔から持つB-C反転疾患による影響も大きいのだろうと思いますが、でもご安心ください。後日の「Mazarra特集:入れ違い」では、この欠陥を矯正する方法もご案内いたします♪

Mazarra P+420 vs P :採用LED素子比較

次に、採用されている各モデルのLED素子を比べてみます。
まずは時期の古いP+420の方から。

Mazarra P+420 付属純正LED素子

この当時のLED素子構成は、目玉のZT社 SemiLEDsトリプルチップ420nm LED素子(写真右上)が特徴的ですが、Cree XML以外の白系LED素子にはBridgelux社のもの(写真左下)が使用されていました。

そして、最新Pの採用LED素子です。

Mazarra P 付属純正LED素子

先のP+420と比べると、白系はCreeに変更され、UV系はEpiledsデュアルチップに変更(写真右)になってます。でも実はUV系は過去2回変更されています。

  1. 初期:400nm (SiBDI社P2シリーズ SemiLEDsチップ採用品)
  2. 中期:400-410nm/410-420nm (SiBDI社S35シリーズ SemiLEDsチップ採用品)
  3. 現在:400-410nm/410-420nm (Epiledsデュアルチップ採用品)

詳しくはMazarraの進化と最新情報にある素子リストをご覧ください。

あと、気になるのはRoyalBlueがRebelからRebel ESに昇格してる点です。
チップも大型になり、ES特有の保護ダイオードも目立ち、存在感が違います♪
ま、光量がどれだけ違うのかは次回「Mazarra特集:見えない部分」で。

尚、純正付属品以外では、こんなオプション素子もあります。

Mazarra 純正オプションLED素子

左は中期に採用されていたSiBDI社S35シリーズの410-420nmですが、もちろんオプションとしても入手可能です。ただ、今から買うなら光量と容量的にも現行最新ラインナップのEpiledsデュアルチップ品(P素子写真右)をオススメします。でも、品切れなのか?なかなか入手できないらしいので、どうしても待てない方は後日の「Mazarra特集:代替え素子」をご期待ください♪

また、気になるシアンは、Mazarra発売当初から用意されていたこだわりの光量ランク bin 2(495-500nm)のLuxeon Rebel(Philips Lumileds社)を採用した、俗に言う“当たりシアン”ですから、500nm強化には最適でしたね♪
さあ! 果たしてこれより安くて明るいシアンはあるのかっ?

Mazarra付属純正レンズ3種

最後に、忘れてはならない付属レンズについて。

Mazarra付属純正レンズ3種

好みに応じて3種のレンズが自由に交換できるのもMazarraの売りの一つ。
ただ、UV系に関しては、光量の減衰や劣化の懸念から、デフォルトではクリア100°が推奨されているようです。そのため、合成スペクトルを見た時に、どうしてもUV系の光量が低めに出てしまう点にご注意ください。以降の測定結果もP+420/Pに関わらず、UV系素子(400nm/420nm)にはすべてクリア90°レンズを装着した値となっていますので、念頭に置いてご覧ください。
また、先ほどのPの付属LED素子の写真(3つ手前の写真)からも判りますが、レンズと素子が干渉して素子を壊さないように、UV系の素子には透明なプラスチックの保護ガイドが素子に設けられています。恐らく、耐久的には理想的なLED素子のシリコン樹脂の弾力が返って仇となり、素子内部のボンディングワイヤーを圧迫して破断させやすいようです。素子交換やレンズ交換の際には、くれぐれも無理な力を加えないよう、注意してください。

つづく

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