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VM Method Vol.2:14日目の検鏡結果

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大変長らく間が空いてしまいました。すみません。
VMワラワラ実験 Vol.2 の14日目(昨日11/3)の検鏡結果です。

日付 炭素源添加 VMワラワラ実験 Vol.2 備考
ウォッカ みりん
2009/10/21 0.1ml 0.1ml VMワラワラ実験 Vol.2 を開始。
2009/10/22 0.1ml 0.1ml ワラワラ密度、前日とほとんど変わらず。多くても2倍程度。
2009/10/23 0.1ml 0.1ml ワラワラ密度、前日とほとんど変わらず。
2009/10/24 0.1ml 0.1ml ワラワラ密度、前日とほとんど変わらず。
2009/10/25 0.1ml 0.1ml ワラワラ密度、前日とほとんど変わらず。
2009/10/26 0.1ml 0.1ml * 未観察
2009/10/27 0.1ml 0.1ml *
2009/10/28 0.1ml 0.1ml *
2009/10/29 0.1ml 0.1ml *
2009/10/30 0.1ml 0.1ml *
2009/10/31 0.1ml 0.1ml *
2009/11/01 0.1ml 0.1ml *
2009/11/02 0.1ml 0.1ml *
2009/11/03 0.2ml 0.2ml 検鏡結果は10/25とまったく変わらず

添加液の詳細については、VM Method Vol.2:2日目の検鏡結果をご覧下さい

5日目以降の観察はしてませんでしたが、毎日の添加は欠かさずおこなってきました。が、本日の検鏡結果では、相変わらず平穏で静かな海でした(笑)
どうやら、継続的な添加量が足りていないようですね。。。
(Vol.1以降、生物層が変わった可能性もあるけど)

と言う訳で、本日は動画は無し(手抜きというか内容が同じだし(^^;)

よって、本日から各添加量を2倍の0.2mlに変更してみる事にしました。
これでまた数日間の継続的観察を行いたいと思います。
その後さらに倍、あるいはデトリタスの追加など、少しでも挙動の要因が理由づけられるように工夫してみますね。

さて、このVMワラワラ実験は、単に炭素源ごとにワラワラがどう増えるのかを観察しているに過ぎませんが、これを直接水槽に当てはめるには条件が異なりすぎるので、次のワラワラ実験Vol.3として、以下のような構成も検討中です。

  1. 生物層の偏りを避けるため、なるべく数種類の炭素源を混合して与える
  2. ヒゲゴケバケツの海水(デトリタス)を止め、RO水による人工海水を用いる
  3. 生物層の基質として、少量の乾燥砂を入れておく
  4. 意図的にバクテリア株を新規に導入する
  5. 意図的に汚染源を入れる?(何入れよ?)

その他、照明・エアレーションはこれまで通りとします。

炭素源候補としては、VSV(ウォッカ・砂糖・食酢)が無難かな。利用者が多そうですし、結果が無駄にならないで済めば嬉しいし。但し、酸っぱいの苦手な僕んちには酢なんてありません。。。まさかこの僕が酢なんて買うはめになろうとは。。。人生初(笑)

問題はバクテリア株。どこのなんて言う製品が良いかしら?
とりあえず既製品にどんなモノがあるかじっくり調べてみないと。。。
オススメとか、もし試してみたい製品があったらお聞かせ下さいませ。あまり高くないモノで(^^;

また、手持ちのホビー顕微鏡では、数μmのピコピコが確認できても、それが何なのか判別できない(苦笑)ので、市販のバクテリア株に頼るのは、その対策でもあります。
今の実験ではピコピコが正義か悪か判断できませんからね(^^;

炭素源添加による弊害のほとんどは、ここに原因があるようです。炭素源への嗜好性の違いによる生物層のバランス崩壊はもちろんのこと、ワラワラが増えて喜んでいたら実は赤潮と同義だった、なんて事もあり得る話です(汗)。
赤潮の原因には、渦鞭毛藻類、一部の珪藻類、ラフィド藻類などがありますが、特に渦鞭毛藻とラフィド藻類には非常に毒性の強い有害なものが多く、魚はもちろん、サンゴにも害を与えるモノも多いでしょう。そんなものをせっせと増やしてはなりません(汗)。水槽には何をどれだけ持ち込んでいるのか判らないのですから、人によって同じメソッドが天使にも悪魔にもなるのです。
一番の解決策は、生物層に偏りを作らないこと。そのためにも、定期的にプランクトンパックやバクテリア株を補給したり、炭素源を入れるなら単一よりもブレンドを心がけるなど、いかにして生物層を意識するかが重要です。コケ対策の基本も、ここにありますからね。しつこいけど、天敵も競合も枯渇すれば、そりゃヒゲゴケも蔓延しますってば♪

あ。オマケの報告ですが、先日から水槽にも毎日規定量の炭素源(今はみりん)を入れ始めたのですが、なんと、それ以来ガラス面に茶ゴケが一切出てません。ガラス面は添加開始の際に一度綺麗に掃除したきりです。もう10日以上立つので、いつもならそろそろうっすらと見えてくるはずなんですが、今のところ皆無です。お陰でヨコエビの写真がスッキリ綺麗に撮れちゃいます♪

電車ごっこ

どんだけ育っとんねん♪

ちなみにガラス面が綺麗なのは、炭素源によってピコピコが適度に湧いて、珪藻(茶ゴケ)がガンガン摂取されてるからかなぁ~と考えてます♪ 珪藻→鞭毛虫→コペポーダ、と言う連鎖でしょうか。

今は水量5Lに対してみりんの希釈液0.5ml(原液じゃないよ)を毎日添加してますが、こんな少ない添加量でこれが実現されるのは、そもそも水槽が低栄養塩だからでしょうね。但し、今はもう完全に海藻が無くなって、ヨコエビらの餌が不足気味なので、いつもより多めにやどかりに餌をあげてます。そのおこぼれを美味しそうに食べるんだなぁ、これが♪
もうすっかり可愛いタンクメイトですよ。ヨコエビもコペポーダも(笑)

* 赤潮関連情報は、瀬戸内海プランクトン図鑑を参考にしました
面白い図鑑(しかもワラワラのDVD付き!)なので、また改めてご紹介します
sgedさんのご紹介です

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VM Method Vol.2:4日目と5日目の検鏡結果

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昨日の検鏡結果をアップする暇がなかったので、本日分と合わせて投稿しますね。

まず、昨日の分。VMワラワラ実験Vol.2の4日目。

地味に確実に増えてはいるが、まだまだ平和な生物層と言う印象。
大きいのも小さいのも均等に入り乱れて程良く観察できている。

次に今日の分。VMワラワラ実験Vol.2の5日目。

増えてるような増えてないような。。。ま、増えてないと言う気はしないので、やはり増えているのだろう(笑)

一度Vol.1の時のような大繁殖を見てしまうと、この推移はどうしてもじれったくなるが、ここで決して慌ててはいけない。と言うのも、あの大繁殖と言うのは、言ってみれば赤潮やイナゴの大発生と変わらない事態である。それが自然の摂理として正しいかどうかは言うまでもない。やはり生物層がごく自然に食物連鎖をシフトしていくような緩やかなピラミッドを維持することが大切なのだと思う。

VMワラワラ実験もVol.2に入り、Vol.1の時の事態について何度も考察してみたが、あれはやはり消費が生産に追いつかなくなった結果だろうと考えた。本当にイナゴの大発生だ。水槽での炭素源の添加に於いても、規定量を大きく外れるとこういう事態に陥る可能性が非常に高いので、決しておもしろ半分に添加量を増やすべきではないですね。

オマケ。
僕が検鏡の際に検体を求め彷徨う様は、まるでドラクエの如し♪

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VMワラワラ実験:番外編

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VMワラワラ実験関係の番外編です。

VMペットボトルに人肌の愛を♪

寒くなってきたので、VMペットボトルも温めてあげることにしました。

VMペットボトル保温

おわり。

水槽のワラワラたちにも炭素源を♪

水槽にも炭素源を入れてみたくなりました。何故かというと、あの界王拳10倍のように細菌や鞭毛虫が湧けば、きっとヨコエビもウミミズムシも喜ぶに違いない!と。

しかし。。。今、水槽にはエアレーションがありません。いつかも書きましたが、現在は干満システムを外しているので、エアの供給源が無いのです。しかも、ついこないだまでは辛うじてワラワラ用の海藻があったので、必要最小限は海藻の光合成により酸素補給が賄えていると踏んでましたが、今はもうヨコエビたちが欠片も残さず食べ尽くしてしまいました(汗)

じゃ、エアポンプ付けたら良いじゃん♪
あ。
そう言えば今、実験だらけで家中のエアポンプが出払ってるわ(汗)

と言う訳で、水槽のミニポンプにエアレーション機能を追加しました。

ミニポンプにエアレーション機能を追加

ま、ポンプ内の負圧を利用した単純なものですで、説明は割愛します。
尚、お陰で少し水流が弱くなってしまいました(涙)

さ、これで酸素不足の心配は無いかな?
早速今日から炭素源を入れてみよう♪

さて、ウォッカにしようか、みりんにしようか。。。
やっぱ、みりんかな♪

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