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カルシウムに翻弄される人

マリンアクアリウム エイジ 09:39
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一時はショップから調達したRO水を用いてたものの、それを切らしてからは相変わらず水道水にて人工海水を溶いてました。だって北陸は水が綺麗なんですもの♪
ちなみに人工海水の銘柄はテトラのマリンソルトプロ。理由は、10Lパックなので比重合わせが簡単なこと、そして近所のホームセンターで容易に調達できますゆえ。

少し前から気合を入れて、年末から中断していたカルクワッサーを再開しました。今回はかれこれ1ヶ月以上続いてます。ほぼ毎日です。これは珍しい♪
しかし、どうも思うようにカルシウムが上がらない。贔屓めに見ても370ppm。反面、KHは常に12以上あります。酷い時は15や16の時も。。。とは言えバッファも使ってないし、全量換水直後でも同じ値だし、イオンバランス云々以前の問題のようです。

これはどう考えても可笑しいでしょ?

と言うことで、作りたての海水を直接測定してみました。結果は、カルシウムが370ppm、KHは15。。。犯人はお前か♪
ちょっと待て。箱には「カルシウム強化」って書いて。。。
頭にきたので、作りたての海水に直接カルクワッサーをお見舞いしたら、全部沈殿してKHだけ9に下がり、カルシウムはびくともせず370ppmのまま。。。更にカチンときて、今度は水槽にもいつもの3倍のカルクワッサーを投下したら、同じくKHのみ9に降下。。。しかも数日後にはまた12まで上昇してるし。意味不明。。。

これでミドリイシの実験とかチャンチャラ可笑しいわいな。

Tetsuo氏からは「マグネシウムにょろ」と諭されるも、どうも隠居生活が長かったせいか引き出しがも錆び付いて開きません。仕方が無いのでネット検索。しかし、カルクワッサーにてカルシウムが上がらない原因がマグネシウムの低下であることを示す文献が思うように見つけられない。とは言え、マグネシウムが低いとカルシウムも上がらない的な記述はチラホラあるので、「うんうん。きっとそうだったよね♪」と自分に言い聞かせ、とりあえず硫酸マグネシウムを探す旅に出ました。が、見つからず。。。ホームセンターの肥料コーナーで、「コレ入れたらマグネシウムも入るけどリンも入るなぁ・・・」とブツブツ囁きながら、後ろ髪を引かれつつ退散。その後も薬局を回るつもりが、途中で面倒くさくなってきたので計画を変更。まずはRO浄水器と別銘柄の塩を用意することに。マグネシウムはそれからでも良いだわ。

以前から、チャームはアクア通販サイトで日本一のトラフィックを誇るだろうと勝手に豪語していた割に、実は今まで利用したことが無かったので、初チャーム体験を敢行しました。ポチったら次の日の午前中に届くとか、さすがです。浄水器はアクアウーノPRO-EX3と言うRO+DIを、海水はリーフクリスタルを、あと試薬が切れたので硝酸塩とマグネシウムを。その他、ちっちゃな比重計など。

アクアウーノ PRO-EX3 (RO+DI)

ROは10年ぶりに手にしました。当時はエキスパートマリンとDI(メーカー失念)を繋いで愛用してましたが、最近のは安くてもちゃんと作ってありますね! チューブ接続部には親切にラベルが貼ってあるし、チューブの脱落防止ワッシャも付いてるし、給水ジョイントも凄く使いやすい作りになってます。凄いな。これで2万なんて嬉しすぎますね♪

製品構成は、ROメンブレンにフィルムテックの75ガロンと、OMNIPURE社のセディメント&カーボン一体フィルター(K5651)とDI(K5655)、そしてリストレクター&フラッシングバルブを組み合わせたものでした。アクアウーノってカキショウテンのブランドなのかな?
ちなみに今探したら同じ構成のものがグリーンズで17,800円でした(汗)
ま、初チャーム体験できたから良しとしよう♪
差額でもうひとつ試薬買えたけど。。。汗

ちなみにリーフクリスタルは僕が10年前に愛用していた人工海水です。それ以前はインスタントオーシャンでした。強制濾過時代はシーライフだったかしら。

さあ、カルシウムよ。そこへひれ伏すがいい♪

華麗なエンディングを飾るべく、水道水とRO、そして塩の銘柄の違いを再確認すべく、各組み合わせで水質を測ってみました。

6/23 水源 水温 比重 KH Ca Mg
水槽 5L 水道水 26 1.022 13 350 920
テトラマリンソルトプロ 水道水 5L 24 1.023 14 440 1200
テトラマリンソルトプロ RO+DI 5L 25 1.023 14 450 1200
リーフクリスタル RO+DI 5L 24 1.023 13 400 1160

えぇっ!?(マスオ風)
えっと。何故か今日に限って、テトラの値が優等生なんですけど(曝)
悔しいので海水を作り直して再測定するも同じ結果に。。。
となると、水槽だけが赤点居残りに。。。
そう。テトラはあくまでもシラを切るつもりのようです♪
そんな馬鹿な。。。じゃ僕は一体今まで何と戦っていたのだ?

もう一度、これまでの経緯をまとめてみる。

  • 今までは、海水作りたてでもカルシウムは低かった
  • カルクワッサーを頑張ってもカルシウムがまったく上がらなかった
  • カルクワッサーを増やしたらKHが9まで下がったが、数日後にはまた12まで上昇していた(いつもは大体13~14)
  • 何故か今日のテトラはカルシウムが高い

考えられる原因

  • 季節の変わり目で水道の水質に何か変化が?
  • いつもは風呂場の水道、今日はキッチンの水道を使ったから?
  • いつもは塩重量で海水を作り、比重は適当だったので、実は少し薄かったとか?
    いや、少なくとも1.022~1.024に収めた自信はある。
  • テトラの海水は10Lパック毎に成分にバラツキがある?
  • 寝ぼけてテトラの海水と間違ってリーフクリスタル溶いちゃったとか?
    いや、作り直したし、2回とも寝ぼけるとかありえん。。。
  • テトラの海水には逆探知を妨害する精霊が宿っている?

さっぱり判りません。。。笑
あくまでも思いつくこと書いただけなので、テトラさんご容赦ください。

まあいい。今後はRO+DIとリーフクリスタルをベースとして、カルクワッサーとマグネシウムを食らわせてやるのだ♪
うーん。。。綺麗な脱出劇になるはずだったのに、なんかモヤモヤするなぁ。。。

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コメントとトラックバック

  1. 1. 狩人 2010/06/24 15:21

    大昔に 当時の師匠からマグネシウムは塩化マグネシウムを使えば良いと教えられて使ってた事がありますよ

    マグネシウムは測定してませんので上がったのか下がったのかも知りませんが 特に害はありませんでしたので 一度使ってみては

  2. 2. エイジ 2010/06/25 01:19

    ベルリン初期の頃は、それこそバッファと塩化カルシウムでイオンバランスのジレンマに悩まされてきた世代なので、「塩化ナンチャラ」は「塩」が残るので良くないとずっとトラウマになってます。で、「硫酸ナンチャラ」なら硫酸イオンが残ってもそもそも海水の主要構成イオンなので塩化物よりはマシみたいなことを、見たか聞いたかでずっと引き出しに残っていたので、今回も塩化マグネシウムは避けて硫酸マグネシウムにしよう♪と考えた次第です。化学に疎いので発想はこんなレベルです(汗)
    ま、何入れたところで、適度に換水してれば問題ないでしょうけど。
    かと言って、ボーリングメソッドは負けた気がするので使いたくない。。。と言うか、当時カルクワッサー時代では普通にカルシウムを上昇できていたので、単にそれを再現したいだけなのに上手くいかないので意地になってる、と言うところです(汗)
    で、ついでにネタにしてる、と♪

  3. 3. 狩人 2010/06/25 08:51

    そう言えば ありましたねぇ
    塩化物タブー説!!

  4. 4. よしひろ 2010/06/26 19:29

    ここでは皆様はじめまして。よろしくお願いします。

    カルシュウムのこと書いておられたので興味をもちましたが、Caて急速にさがるのでしょうか?うちの水槽といってもたった45センチですのでCaの吸収度の低下は顕著なのでしょう。しかし、ものの5日ほどで400ppmから先日は320ppm程度に下がっており驚愕しました。カルクワッサーなど入れてもなかなかあがらず30%程度換水と添加剤でやっと370ppm程度にあがる始末。試薬がおかしいのでは?と思う始末です。

    まったく難しいですね。サンゴの文献などを読みますと400ppm程度がのぞましいと書いてありますがでは300ppm程度に下がるとどのような障害がおきるのか書いてありません。おそらく通常白化になるのかな?と思いますがいかがでしょうか?

  5. 5. エイジ 2010/06/29 00:09

    よしひろさん、こんばんわ。
    遅くなりすみません。

    僕のケースと似てますね。僕の場合は全換水してもダメでしたけど。
    カルシウムが突然下がる原因はパッと思いつきませんが、イオンバランスが崩れるとそういった水質の急変はあるようなことを昔聞いた覚えがあります。カルシウムが該当するかどうか判りませんが。
    試薬は僕も疑いましたが、たまたまバイオペレット実験で使う海水をjohnnyさんから送って貰ったので計ってみましたら、ちゃんと480ppm計れました。ちょい高かったけど(汗)
    なので、あくまでも試薬は大丈夫なようでした。
    また、ちょうど先日試薬が切れたので新たに買いましたけど、それで計っても同じでしたし、試薬はあくまで大丈夫そうです。(但し今回買った試薬は全体的に色が薄い傾向がありましたけど、とりあえず計れてます)

    カルシウムが極端に低くなると、やはり石灰化が阻害されるので造礁サンゴの代謝に支障が出るでしょうね。しばらくは萎縮が続き、あるときホロホロと溶け出すのでは?(イメージですが)
    すぐにカルシウムレベルを回復できない場合は、しばらくの間照明を弱くすると良いかもしれません。光合成Iを減らせば、光合成II(炭酸同化)も相対的に減らせられる気がしますので(単なる想像ですけど)

  6. 6. よしひろ 2010/07/03 05:47

    エイジさん

    コメントありがとうございます。大変参考になりました。
    他のページのコメントでは人工海水の選択にもかなり影響されるとの旨でしたのでこれもひとつの解決方法かもしれませんね! 

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