6/30から再開したバイオペレット実験第3弾から一週間が経過しました。
相変わらず厳しい結果に戸惑うばかり。。。
A槽とC槽の関係では、これまで通り一貫して同じ結果が出ています。バイオペレットを砂の上にばら撒いた方が、砂だけの時よりも確実に脱窒量が大きく得られています。これについては勿論バイオペレットの効果なのだろうと、既に結論付けています。
問題はB槽。これまでも幾度に渡って流動フィルターの構造を見直してきて、今回も自分なりにベストな条件を作ったつもりでしたが、どうにもうまくいかない。前回もうすうすは感じていましたが、どうもバイオペレットを流動させていると、硝酸が下がらないか、むしろ増えてくる(厳密にはA槽が緩やかに下がり、B槽が不変で置いてけぼりなので濃くなって見える?)ようにも見えてました。そして今回も。。。
なぜにB槽がA槽よりも濃いのだろう。。。苦笑
バイオペレットの流動度の設定は、そんなにシビアなのか?
流動しすぎると、効果が出ない、あるいは他の影響が出てしまうのか?
今、ひとつの可能性を疑ってます。
バイオペレットは炭素源ではありますが、生分解性プラスチックというだけあって、ある意味プラスチックの濾材です。ここに、通水によって一般的な硝化菌が召喚されてしまう、と言うことは考えられないかしら?と。
そして、D-PAOの増殖速度と硝化菌の増殖速度、どっちが早い?
経験的には、有機物を利用する従属栄養細菌であるD-PAOの方が、独立栄養細菌である硝化菌よりも速いように感じてます。
とは言え、通水(窒素源と酸素の供給)と言う硝化菌にとっての好条件を与えれば、少なからず両者の競争が発生するのかも知れません。そして、現にB槽での脱窒量がA槽にも及んでいない事実から推測すると、既に勝者は硝化菌なのだろうか?という不安にも刈られます。
今回はB槽にも独立した曝気を与えているので、本来ならA槽と同等の砂面による脱窒が得られているはずです。それでも硝酸塩濃度が濃いということは、それを打ち消して且つそれを上回る硝化が起きている、と考えればいいのだろうか。でも、窒素源はどこから?
そう言えば、海水はRO+DIで生成しましたが、砂は水道水で洗った気が・・・。勿論、濯いだ水は捨てて、砂だけを水を切って入れてますが、もしかして砂に付着した僅かな水道水の水滴から持ち込まれたのだろうか。。。詰めが甘い(汗)
いや、だけどその条件はABCすべての実験槽で同じなんだけど。。。
あ。仮に水道水からの僅かなアンモニア・亜硝酸があるとして、それが流動フィルターによって硝化菌が先に処理し始めているが、A槽やC槽は積極的な硝化菌環境がないので、未だアンモニア・亜硝酸は処理されずに漂っている。よって、今後A槽もC槽も徐々に硝酸塩が生成され始める?
知恵熱が。。。
RO水で砂を洗いなおして再開すべきかなぁ。。。
1. TAKA 2010/07/07 03:21
実験お疲れ様です~
家の更に一週間後に硝酸塩濃度を測定しましたが、相変わらず初期値と同じ値です(滝汗)。
で、今考えているオプションを少し。
1.ZEObacかBioDigestを少量添加(バクテリアの種類を即席で増やすと言う意味での添加)
2.ウォッカ添加(違う炭素源の添加でのバクテリアの種類を間接的に増やすと言う意味での添加)
3.小型スキマーの設置(バクテリアや栄養塩を濾し取るという意味での使用)
手始めに1からやろうかなと。ここまで硝酸塩が下がらんとは思いませんでした。ちなみに家のBioPellets水槽は硝酸塩は0.6ppmです。
2. エイジ 2010/07/07 07:21
やはり下がりませんか。。。
LSSの実験でもまだNO3は下がってませんね。同じくリンだけ下がってるようです。
あとはjohnnyさんが頼りか(笑)
スキマーは良いかも知れません。
でも添加系をやるなら、添加無しのも並行してやりたいですね。
ちなみに硝酸0.6ppmが測れる試薬がうらやましい。。。
どこの奴ですか?
3. johnny 2010/07/07 09:57
お疲れ様です!
僕の方は本水槽での実験でして、元々NO3はあまり無いのです。。。><
レッドシー試薬ですがROとあまり変わらないかなという感じです。
着眼点はどちらかというと、
850Lで0.1程度出ているリンを500mlのBioPelletsでどのくらいの期間でどこまで落とせるか、
また、陰日のヤギやトゲトサカを給餌無しで維持できるか
というあたりを気にしています。
リンは今のところ
開始前の水槽水>水槽水>BioPellets通水後の海水≒RO水
(少しRO水の方が黄色いかなという感じ)
というところまで来てますので、みなさんの結果と同じですが
やはりリンの低下にはかなり効果があるな、という印象です。
NO3の試薬もっと細かく測れるものを入手する必要がありますねー。
4. TAKA 2010/07/07 10:00
ども~
硝酸塩は外部の水質検査機関で測定してもらっています。私が知る限りではホビー試薬でここまでは測れないです。。。が、某社から販売は予定されています。まあ、何時販売開始されるか未定なんですがね。
今のまま2つの実験水槽に添加を行いたいと思います。それである程度結果が出たら次は、エアレーションだけ、エアレーション+BioPelletsだけ、エアレーション+BioPellets+添加(バクテリアか他の炭素源)の3つ実験しようかと。
これでも硝酸塩が下がらない場合は、BioPelletsは硝酸塩を現状維持するのかの実験をしたいと思います。こちらは単純に硝酸カリウム(KNO3)でも添加して行いたいと思います。試薬が。。。
5. エイジ 2010/07/07 18:22
johnnyさん、
低い値から始めた方が、結果が判りやすいですよね。
と、僕も考えていたのですが・・・なかなか減らない(汗)
> また、陰日のヤギやトゲトサカを給餌無しで維持できるか
これは、バイオペレット由来の細菌の遊離を期待する、ということですか?
それについての効果って、元々の製品で謳われてましたっけ?
確かに前回の実験では、流動フィルターの方の海水にやや黄ばみが出ましたけど、詳しく見なかったのでそれが細菌なのかどうかは把握できませんでした。
TAKAさん、
そちらでも低レベル向け試薬は無いのですか。。。
もう10年以上前の記憶なのでうろ覚えですが、僕が現役の頃はラモッテと言うメーカーの試薬を使ってました。1万円くらいするのですが、分解能は確か0.01~0.05ppmステップくらいあったような気がします。あれが欲しいんですが、今はもう売って無いみたいで。。。
あと、硝酸塩を現状維持するか、と言うのはどういう意味ですか?
硝酸を入れたら単にその分上がるんじゃない?
6. johnny 2010/07/07 21:02
エイジさん、
> これは、バイオペレット由来の細菌の遊離を期待する、ということですか?
そうです。 仰る通り元々の製品の効果としてはうたわれていないと思います。
ただ、BioPelletsの原理がZEOvitと同じということであれば、ZEOvitで可能と言われている剥離するバクテリアフィルムによる陰日サンゴの給餌も可能なんじゃないかと思いまして。
で、サンプ→BioPelletsフィルター→陰日水槽→サンプというように
500ml(250~500L対応)のPelletsを通った海水が45Lの陰日水槽に一度流れてからサンプに戻る形にしてみました。
トゲトサカの開きは良いようですので、何かしら摂取してるんじゃないかと思います。一方でヤギは不調なので、ポリプの大きさでも影響があるのかもしれません。
7. TAKA 2010/07/08 00:31
エイジさん、
LaMotte調べました。$60しますが、0.25, 0.5, 1.0, 2.0, 4.0, 6.0, 8.0, 10.0 ppm で測定できるようです。欲しい様な。。。
http://www.marinedepot.com/LaMotte_Nitrate_Test_Kit_3110_Nitrate_Test_Kits_for_Saltwater_Aquariums-LaMotte-LM1115-FITKNA-vi.html
BioPelletsは硝酸塩を減らすことはできないが、上昇させることもないという意味です。まあ、こんなことが起こりえる事なのかどうか知りませんが、良くそう言う書き込みをRCでみます。
johnnyさん、
BioPelletsのページには、「陰日サンゴに何かしらBioPelletsによって餌食されるかもしれませんが、長期飼育のためには乾燥プランクトンなどを餌食すべき」とあります。ある程度は無給餌で飼育できるかもしれませんが、やはり栄養面を考えると多少は餌食した方が良さそうですね。
ポリプの大きさによるってのは同意です。Brightwellのプランクトンでも大きさ別に販売されていますしね。
個人的には、ZEOvitもBioPelletsも多少多めに餌食してもゼオライトやバクテリアで栄養塩を抑えることができるのがメリットと考えます。
8. エイジ 2010/07/08 08:35
おはよございます。
johnnyさん、
バイオペレットから浮遊(剥離)する細菌はゼロでは無いと思うけど、ZEOのような元々浮遊している空間(水中)に炭素源を添加して、それがゼオライトに至ると言うシステムに比べると、かなり規模は小さいのではないかな?と思います。
ZEOは炭素源の添加自体が水中の細菌を対象として始まりますし、その後より窒素源の拠り所となるゼオライトに集結した細菌らも毎日ガシガシ人為的に剥離させられますが、バイオペレットはそもそも活動拠点がメディア表面のみですし、如何に流動して掻き回すかが鍵となりそうです。
とは言え、撹拌によりバイオペレットの効果に問題が起きても面白くないので、僕も給餌は別途行った方が良いと思います。あるいはビオアクアを併用するのも良いでしょうね。あとはそれらの負荷をバイオペレットが許容できるのかが問題だけど(汗)
TAKAさん、
ラモッテありましたか!
高いけど、当時国内で買った値段に比べたら安いです。0.25ppmが計れるのはありがたいですよね。
硝酸態窒素だったと思ったけど、硝酸塩のようですね。記憶が。。。当時とは少し仕様が変わったのかな。昔は黒いボックスでしたけど、今は青のようですね。
で、バイオペレットで硝酸が下がらないのはリーフセントラルでも話題になってるんですか?
で、「上昇させることもない」と言う意味が未だによく判らない(汗)
TAKAさんの言い方だと、バイオペレットがあれば、あとから硝酸塩を意図的に入れても、その分の上昇が見られないかも、と言うこと?
で、それはバイオペレットがどうにかして処理するから?
処理できるんなら既存の硝酸塩も処理できると思うんだけど。。。
良かったら僕でも判るようにもう少し詳しく!
9. johnny 2010/07/08 14:31
Takaさん、
なるほど、あくまで副次的な効果というか、BioPelletsだけでは十分じゃなさそうということですねー。
量でなんとか補えないものかと思ってたんですが。
つまり、メインタンクに陰日サンゴを入れた場合は規定量では不足する、ということであれば、排水を全ていったんサブタンクに流れ込むようにすれば、規定の5~10倍のバクテリアフィルムが流れるとか。
でもサンゴの餌も偏りがあるとまずいでしょうからやはり給餌は必要なんでしょうね。ポリプの大きさの観点からも、ヤギやキサンゴの給餌は別途必要でしょうし。
エイジさん、
なるほど、確かにZEOは直接水槽に炭素源を添加するんでしたね。
それでバクテリア濃度が水槽全体として高くなるということですね。
うーん、ZEOで給餌されるのは、水中に漂っているバクテリアが主なのか、それともガシガシ撹拌することによって剥離するバクテリアフィルム(単体よりもある程度の塊ができるイメージ)が主な餌なのか、どうなんでしょうね。
後者が主であれば、BioPelletsの撹拌を激しくやることで、ガシガシ剥がれるのかなと。一方で撹拌しすぎてバクテリアが育たないリスクもありますね。
なかなか難しいですね~~。
ビオアクアはヤッコの餌に混ぜてますが、
陰日水槽の元気が無くなったら直接、餌に混ぜて給餌しようと思います!!
10. TAKA 2010/07/09 13:05
エイジさん、
Lamotteの購入検討しますね。せめて100回測れたらなあ。。。
さて、硝酸塩が下がらない件ですが、RCでも何人か報告しています。その中に硝酸塩は減少もしないが、上昇もしないというものがありました。N:P比?で一定に維持しようとするとかなんたらと仮説を立てていました。根拠も何もないことですがね。記憶が曖昧ですが1人の体験で、100ppmの硝酸塩がBioPelletsで下がらないから水換えで50ppmに落とした。その後、また50ppmから下がらないので水換えで25ppmに落とした。でもその後も25ppmのまま。こんなことを言っていた人がいたと記憶します。