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懲りずに書いてみたりする結果オーライな日記

世界最小カルシウムリアクター

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前回までに、海藻の撤去や徹底的な添加剤の実施をご報告しました。
しかし、まだ足りないものがありました。

ストロンチウムっ!!!

こればかりは代用の適当な添加剤が見つかりませんでした。あっても高いし、高いの買うくらいなら始めからアクア用の添加剤買えるし。。。

でも、ん、待てよ。
確かストロンチウムって、アラゴナイトを溶かせば普通に溶解するんちゃうん?

てことは。。。
やっぱりそうなるのか。。。
もうそれしか方法はないのか。。。
この5L水槽にさえも、カルシウムリアクターを付けろと、そう仰るのですね!?
自作の神よっ!

で、作ってみました(笑)
あの時買っておいたガスボンベが、一年越しでようやく日の目を見ることになるとは。。。

世界最小カルシウムリアクター

世界最小カルシウムリアクター

  • カラム容量50ml (水槽5L用として算定)
  • 循環ポンプ搭載 (小型圧電ポンプ採用)
  • 74g小型CO2ボンベ採用

また可笑しなものを作ってしまった。。。

本体のカラムは、ポスターカラー(塗料)の容器を流用しました。蓋がプラスチックで加工しやすい容器がこれしか見つからなかったので。但し、機密性確保のため、内部に手作りのゴムパッキンをセットしてあります。

また、小型なので、既製品のような内部撹拌の構造は持ちません。ガスを入れて、海水を出し入れしてるだけの構造です。なので、効率は悪いと思います。

尚、ポンプは圧電型(ダイアフラム)につき、内部の目詰まりに要注意です。とりあえず給水側にエアストーンを付けてみましたが、果たしてこれでどれくらい持つのか・・・まだ未知数です。定期的にクエン酸で洗浄が必要かな。。。まあ、どうしても小型化は譲れなかったので仕方ありませぬ(と言うか水槽にポンプを入れるスペースがもう無いし)

で、この小型化を実現した超小型ポンプがこれです。

超小型ユニモルポンプ

3.5cm×3.5cmなので、今回の50mlの小瓶の下にうまく隠れました♪
但し、価格は高いです!(ご興味があれば検索を)
本当はね、微量元素なんかのサプリ添加用に最適なポンプです♪
しかも液体に限らず、エアポンプにもなるスグレモノです。3cmのエアポンプって(笑)

で、このポンプの給水側にバルブを入れて、3秒1滴で海水を循環させ、二酸化炭素も同様に3秒1滴程度に調整し、これで排出側のpHは6.6程度になりました。但し排出のKHは10程度、カルシウムも500ppm程度しかありません(一般の製品だともっと大きな値になるけど)。また、これを現在は日中の6時間のみ運転してますが、それでも水槽のpHはかなり下がってしまいます。下は7.7~上は8.4ほど。これまた5Lのジレンマでしょうか。。。

で、これを設置してから、水槽のKHは8~9、カルシウムは約480ppmを推移しています。
すげえ。。。もうカルクワッサー要らんがな。。。
あとは、メディアからカルシウム以外のあれやこれや溶出してることを祈ります。
おぉ。。。ストロンチウムよ。。。

とは言え、スギノキの症状は改善せず。。。ま、余命宣告のあとに慌てても遅いか。。。
まあ、でもこれでようやく環境が出来た感があるので、今後に期待ということで。

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LedEnginを使ったLEDライト実験

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昨日の続き。

実は先月、これまでに取り寄せたLedEnginの素子を使って、簡単な実験用LEDライトを作りました(今使ってる太陽光LEDシステムとは別に)。
使用した素子は、3WのBlue, NeutralWhite, 5WのUV365nm, UV400nm, DeepRed, FarRed, そして40WのNeutralWhiteです。
面倒なので全ての素子を700mAで駆動しました。正味、3W×6+28Wです。
で、3月はそれの照射テストを行ってました。

LedEngin LEDライトの素子実装例

さて、結果は・・・?

まあ、これと言って特に違いも効果も判らず(汗)
もちろん悪くは無いと思いますが(笑)

およそのスペクトルはこんな感じになります。以下、LEDスペクトラのキャプチャです。

LedEngin LEDライトの合成スペクトル

但し、40Wのニュートラルホワイトは110°を85°として扱いました。適当です(笑)

735nmの必要性は判りませんが、一般的な光合成色素の吸収スペクトルを見る限り、

光合成色素の吸収スペクトル

・・・あまり必要は無さそうです(苦笑)
ま、でも自然界には含まれている波長なので、隠し味程度には許容されるでしょう。それよりも、400nm~500nm、500nm~580nm、600nm~670nmをどうにかして強化したいところです。
また、上記スペクトルには載ってませんが、各種蛍光タンパク質による吸収スペクトルや発光スペクトルがこれとは別に存在するので、その辺の意識も必要になります。

最近、ブログやBBSでも何度か議論してますが、一番の問題は420nm付近のLEDがなかなか入手できないことです。この帯域だけは既存の素子をどう組み合わせてもカバーできないので、自作派には凄く悩ましい問題でしょう。特に近紫外線から青に掛けての波長は、蛍光色の励起には欠かせない帯域ですし、海中の主要波長でもあるので、無視する訳にもいきません。

方法は2つ。
どこか無難なメーカーから420nmが出るのを待つか、はたまたフルスペクトルの太陽光LEDライトが出るのを待つか・・・。

イヒ!

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夢のシミュレータ、遂に秒読み…

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ただいま最終調整中です。

LEDスペクトル合成シミュレータ LEDスペクトラ

これが世に出れば、個人は勿論、中小メーカーにも嬉しいアイテムになるでしょう。
逆に言えば、これで製品のメッキが剥がされるので、もう下手なものは作れない(笑)

と言ういじわるが目的では勿論なくて、やはり一番には自作派のための便利ツールを目指しましたが、一般のアクアリストにとっても今使ってる製品のウィークポイントを探したり、更には資金の厳しい中小メーカーにとっても開発の手助けになればこれ幸い、そして結果的にどんどん良いものが市場に溢れますように♪ と言った狙いも込めています。

さて。
これが市場にどんな影響を与えるでしょうか。。。

では、もうしばらくお待ちください。

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