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懲りずに書いてみたりする結果オーライな日記

カルシウムに翻弄される人

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一時はショップから調達したRO水を用いてたものの、それを切らしてからは相変わらず水道水にて人工海水を溶いてました。だって北陸は水が綺麗なんですもの♪
ちなみに人工海水の銘柄はテトラのマリンソルトプロ。理由は、10Lパックなので比重合わせが簡単なこと、そして近所のホームセンターで容易に調達できますゆえ。

少し前から気合を入れて、年末から中断していたカルクワッサーを再開しました。今回はかれこれ1ヶ月以上続いてます。ほぼ毎日です。これは珍しい♪
しかし、どうも思うようにカルシウムが上がらない。贔屓めに見ても370ppm。反面、KHは常に12以上あります。酷い時は15や16の時も。。。とは言えバッファも使ってないし、全量換水直後でも同じ値だし、イオンバランス云々以前の問題のようです。

これはどう考えても可笑しいでしょ?

と言うことで、作りたての海水を直接測定してみました。結果は、カルシウムが370ppm、KHは15。。。犯人はお前か♪
ちょっと待て。箱には「カルシウム強化」って書いて。。。
頭にきたので、作りたての海水に直接カルクワッサーをお見舞いしたら、全部沈殿してKHだけ9に下がり、カルシウムはびくともせず370ppmのまま。。。更にカチンときて、今度は水槽にもいつもの3倍のカルクワッサーを投下したら、同じくKHのみ9に降下。。。しかも数日後にはまた12まで上昇してるし。意味不明。。。

これでミドリイシの実験とかチャンチャラ可笑しいわいな。

Tetsuo氏からは「マグネシウムにょろ」と諭されるも、どうも隠居生活が長かったせいか引き出しがも錆び付いて開きません。仕方が無いのでネット検索。しかし、カルクワッサーにてカルシウムが上がらない原因がマグネシウムの低下であることを示す文献が思うように見つけられない。とは言え、マグネシウムが低いとカルシウムも上がらない的な記述はチラホラあるので、「うんうん。きっとそうだったよね♪」と自分に言い聞かせ、とりあえず硫酸マグネシウムを探す旅に出ました。が、見つからず。。。ホームセンターの肥料コーナーで、「コレ入れたらマグネシウムも入るけどリンも入るなぁ・・・」とブツブツ囁きながら、後ろ髪を引かれつつ退散。その後も薬局を回るつもりが、途中で面倒くさくなってきたので計画を変更。まずはRO浄水器と別銘柄の塩を用意することに。マグネシウムはそれからでも良いだわ。

以前から、チャームはアクア通販サイトで日本一のトラフィックを誇るだろうと勝手に豪語していた割に、実は今まで利用したことが無かったので、初チャーム体験を敢行しました。ポチったら次の日の午前中に届くとか、さすがです。浄水器はアクアウーノPRO-EX3と言うRO+DIを、海水はリーフクリスタルを、あと試薬が切れたので硝酸塩とマグネシウムを。その他、ちっちゃな比重計など。

アクアウーノ PRO-EX3 (RO+DI)

ROは10年ぶりに手にしました。当時はエキスパートマリンとDI(メーカー失念)を繋いで愛用してましたが、最近のは安くてもちゃんと作ってありますね! チューブ接続部には親切にラベルが貼ってあるし、チューブの脱落防止ワッシャも付いてるし、給水ジョイントも凄く使いやすい作りになってます。凄いな。これで2万なんて嬉しすぎますね♪

製品構成は、ROメンブレンにフィルムテックの75ガロンと、OMNIPURE社のセディメント&カーボン一体フィルター(K5651)とDI(K5655)、そしてリストレクター&フラッシングバルブを組み合わせたものでした。アクアウーノってカキショウテンのブランドなのかな?
ちなみに今探したら同じ構成のものがグリーンズで17,800円でした(汗)
ま、初チャーム体験できたから良しとしよう♪
差額でもうひとつ試薬買えたけど。。。汗

ちなみにリーフクリスタルは僕が10年前に愛用していた人工海水です。それ以前はインスタントオーシャンでした。強制濾過時代はシーライフだったかしら。

さあ、カルシウムよ。そこへひれ伏すがいい♪

華麗なエンディングを飾るべく、水道水とRO、そして塩の銘柄の違いを再確認すべく、各組み合わせで水質を測ってみました。

6/23 水源 水温 比重 KH Ca Mg
水槽 5L 水道水 26 1.022 13 350 920
テトラマリンソルトプロ 水道水 5L 24 1.023 14 440 1200
テトラマリンソルトプロ RO+DI 5L 25 1.023 14 450 1200
リーフクリスタル RO+DI 5L 24 1.023 13 400 1160

えぇっ!?(マスオ風)
えっと。何故か今日に限って、テトラの値が優等生なんですけど(曝)
悔しいので海水を作り直して再測定するも同じ結果に。。。
となると、水槽だけが赤点居残りに。。。
そう。テトラはあくまでもシラを切るつもりのようです♪
そんな馬鹿な。。。じゃ僕は一体今まで何と戦っていたのだ?

もう一度、これまでの経緯をまとめてみる。

  • 今までは、海水作りたてでもカルシウムは低かった
  • カルクワッサーを頑張ってもカルシウムがまったく上がらなかった
  • カルクワッサーを増やしたらKHが9まで下がったが、数日後にはまた12まで上昇していた(いつもは大体13~14)
  • 何故か今日のテトラはカルシウムが高い

考えられる原因

  • 季節の変わり目で水道の水質に何か変化が?
  • いつもは風呂場の水道、今日はキッチンの水道を使ったから?
  • いつもは塩重量で海水を作り、比重は適当だったので、実は少し薄かったとか?
    いや、少なくとも1.022~1.024に収めた自信はある。
  • テトラの海水は10Lパック毎に成分にバラツキがある?
  • 寝ぼけてテトラの海水と間違ってリーフクリスタル溶いちゃったとか?
    いや、作り直したし、2回とも寝ぼけるとかありえん。。。
  • テトラの海水には逆探知を妨害する精霊が宿っている?

さっぱり判りません。。。笑
あくまでも思いつくこと書いただけなので、テトラさんご容赦ください。

まあいい。今後はRO+DIとリーフクリスタルをベースとして、カルクワッサーとマグネシウムを食らわせてやるのだ♪
うーん。。。綺麗な脱出劇になるはずだったのに、なんかモヤモヤするなぁ。。。

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環境整備試行錯誤 for LED

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以前からの悩みのひとつに、5L水槽のカルシウム濃度がなかなか上がらないという問題がありました。それを示唆するかのように、KHも14~15と異常に高い値を推移しています。pHもやや低め。ま、冬季の間は、ストーブ等の外的要因もいくつか考えられたのでスルーしていましたが、それが春になり、そろそろ気温も高くなってきた現在でも、やはり各水質にさほどの改善が現れてくれません。最近ではカルクワッサーの量も2~3倍程度に増やしてみていますが、どう見ても入れた量に見合った上昇量が得られてきません。
うーん。。。とても懐かしい悩みです(汗)

そこで、先日から色々と実験していたのですが、どうやら今使ってる人工海水自体にも問題があるかも知れないことが判ってきました。作り立ての状態でも、カルシウムは370ppmにも達していませんし、KHも14~15と言う高い値を示しています。なるほど。今の水槽そのまんまやん。。。試しに作りたての海水に直接カルクワッサーを添加してみても、ほとんどが炭酸カルシウムとして沈殿してしまい、KHが9に下がっただけ(汗)
うーん。なんの嫌がらせだこれは。。。
結局、ホームセンターのホビー向け(失礼)ではなく、もっとサンゴ飼育に適した良い塩を使えと言うことか。
また、水道水も疑ってみましたが、化学に疎いのでどこをどう疑えば良いのか見当も付かず、やはりRO浄水器の必要性にも暗に迫られてきました。

やっぱりか。。。楽はさせてくれないのですね♪
さすがにいつも口だけだと叱られそうなので、今度こそ片手間の惰性水槽改め、至高の5L水槽を目指そうと検討中です。まずはROと塩から。

それ以外の部分では、LED照明の高さを調整してみたり、水流ポンプでの水面の揺らぎを増やしてみたり、光の変化もそれなりに工夫しつつ、もがき足掻いているところです。それに応えてくれたのか判りませんが、ここ数日のケントパパミドリイシの名残りは少しご機嫌のようです。閉ざしていた心を少しずつ開き始めたかしら♪

ケントパパミドリイシのポリプ

今はこの子のポリプを基準として、試験的にLEDの向きや距離を調整しています。肌質の改善や成長度に変化が見られたら良いなぁと考えてます。

ちなみに写真の色が上手く出ないので、2つのデジカメで撮ってみました。ニコンのE5200(写真左)とE5000(右)です。見た目の色はE5200の方が近いです。E5000はかなり古いモデルなので、感度もいまいちで、暗いところは超苦手なのです。明るければ凄く良い写真が撮れるのだけど。。。
え? 明るいのに暗い? おっと。これもヒントだ(笑)

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カルクワッサー開始

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遂にカルクワッサー(飽和石灰水添加)を開始しました。
と言っても3日前からですが。

水酸化カルシウムと添加方法

用意した水酸化カルシウムは一般的な500gボトルですが、これは通常は薬局でのお取り寄せになります。実は10日ほど前、金沢市内を散々探し回りましたが、大学病院の薬問屋でさえ在庫が無く、一時は諦めたのですが、やはりどうしても必要になったため、知人に送ってもらいました。

添加用の容器は、以前VMワラワラ実験で炭素源の希釈溶液を入れていた100mlミニボトルを加工して、サイフォンでの添加としました。容器の蓋に添加チューブと空気穴を設け、あとは流量調整器で時間をかけて添加を行います。と言ってもたかだか100mlなので、ものの数分で添加が完了してしまいますが(笑)

尚、当時の記事でも少し触れましたが、その前は実はこんなものを用意していました。

CO2添加キット

水槽の砂に直接CO2を添加して、水槽丸ごとカルシウムリアクター化計画を立てていたのです(笑)。が、その着手前の水槽のKH測定でとんでもなく高い値が出ている事が判明したため、それ以上KHが上がる恐れのあるリアクターは断念し、しかもpHが低いこともあったので、結局一石二鳥を期待してカルクワッサーの添加を採用したと言う訳です。これにより、カルシウムを上げ、pHを上げ、KHを下げようと言う目論見です。

で、最近の水質は以下の通り。

Ca KH pH NO3 PO4
12/20 450 15 7.8 0 0
12/25 450↑ 16 7.8 0 0
12/27 カルクワッサー開始
12/28 450 13 7.8 - -
12/29 440 13 8.4 - -

硝酸・リンは今は測ってません。全然出ないので。
本日の測定はカルクワッサー直後に測ったため、pHは高めになってます。

それにしても、これだけ高いKHにも関わらずコケが出ないということは、如何に栄養塩が低く、ワラワラが維持されているのかが読み取れます。我ながらこれは究極の5Lナチュラルだと思います♪

ちなみにカルシウムとKHはレッドシーを使ってますが、いまいち正しく測定できているのか自信がありません(汗)。そこで宜しければ皆さんの測定方法を教えていただけますか?

まずカルシウムですが、これは試薬の色が赤から青に変わるまでに、5~10滴程度の範囲で紫の状態が続きますよね?
これは、紫になった時点ではなくて、紫を通り越して青くなった際の値、と言うことでOK?
それにしても判りづらいけど。

次にKHですが、これはスタートラインの色に至るまでの添加分は、結果に加算しますか?
とは言え、僕の場合は1滴目で青くなるので、その1滴も含めて以降の添加分と合わせてKH値としています。

皆さんはどうですか?

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