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懲りずに書いてみたりする結果オーライな日記

Bio Aquaと愉快な仲間たち

この記事を含むタグの全記事リスト: ワラワラ

Bio Aqua marineを使い始めて5日が経ちました。
うん。たったの5日(汗)

まだ何も報告できそうなことは無いけど・・・。
なんて思っていたら、いつもと少し様子が違うっぽいので、軽くご報告しておきます。

↓いつもより少し多めのウミミズムシたち。ガラス面全的がこんな感じ。

ウミミズムシ

↓いつもより数も多いけど、何よりも増殖速度が異常に速くなった気がするガラス面のウズマキゴカイたち。コペポーダも各種写ってるのが判るかしら?

ウズマキゴカイ

ちなみにこのガラス面は一週間前にピカピカに磨いたばかりなのですが、早くも水槽全体がこんな感じです。うちは元々その傾向はあるんですが、ここ数日間の繁殖速度は目を見張るものがあります。

↓砂面に巣を作ってるカマキリヨコエビたちも、益々活発です。

カマキリヨコエビ

彼らの存在は、Bio Aquaをばら撒くことで、一斉に砂面が踊り出すので気づきます(笑)
今、水槽に残ってるヨコエビたちは、ほぼ彼ら単一種のみですが、これは昨年の6~9月に通販や自家採取で持ち込んだものの中から、水槽に適応できた種のようです。恐らく今軽く100匹以上は生息していると思います。たかだか5L水槽だし、生物層密度的にこの辺が限界かしら(汗)

↓今日発見した二枚貝。ライブロックからの移住者かな。

なんかの二枚貝

空っぽの貝殻(左)をたまに見かけるなぁと思っていたら、今日は生きてるの(右)を見つけました。ちょっと写りが悪いけど、口が半開きで、砂から少しだけ顔出してるとこ(笑)
初めは「また貝殻落ちてるわ・・・」と見ていたら、突然スポッと砂に潜ったのでビックリ!?
生きてる子やん♪

その他、砂面全体的に、よく判らない2本の触手がユラユラ出てます。

砂面のゴカイとホヤ

ゴカイの仲間だと思うけど、これも凄い数で、まるでナウシカのオウムのじゅうたんです(汗)。ホヤもどんどん増えてきて困ってます。そんなに懸濁物が多いのかなぁ。。。

さて。これらの生物がどうやって5L水槽で維持されているのかを考えます。

基本的に、僕の水槽は小型のヤドカリが数匹いるだけのリフジウムみたいなもんなので、Bio Aquaを始める前までは、例のキョーリンのザリガニの餌を砕いて、月に数回ごく少量を与えているだけでした。それでも、ヤドカリたちは勿論のこと、上記の各生物たちが安定して維持できています。
また、RO浄水器が無いため水道水をそのまま使ってますが、その栄養塩を利用して珪藻なんかも適度に沸いています。上の写真のガラス面に見える茶色・緑色の粒々も珪藻です。珪藻はヤドカリや小型甲殻類にとってもご馳走です♪
とは言え、僕の水槽は魚が居ないから許容できますが、一般の水槽では少しでも負荷を減らすために、ROは必須でしょう。

これらのワラワラたちが維持できる理由のひとつとして、ナチュラルにより栄養塩がゼロであることも大きな要因だと思います。栄養塩が高いと、これらは淘汰傾向あるいは単一種の蔓延に進みますから、ワラワラを維持するなら、高栄養塩にはくれぐれも注意が必要です。経験上、ヒゲゴケが出始めたら、生物層レベル低下のサインです。天敵や競合が枯渇してきたということ。勿論うちはヒゲゴケ完璧ゼロ♪

2つ目の理由としては、捕食者が少ないことで、小型甲殻類やコペポーダが安定して繁栄できると言うことです。
しかし繁栄のためには、それを支える餌も必要になります。彼らの餌は、たまに与えるヤドカリの餌以外にも、珪藻や繊毛虫類などです。そして更にその餌たちにも餌が必要な訳で、その多くが微細藻類や鞭毛虫、各種細菌類となります。そして、それらが利用する栄養源も、巡りめぐってヤドカリや小型甲殻類由来のデトリタス、さらに派生した栄養塩から繋がります。それが食物連鎖です。
そして、この食物連鎖がある程度成り立たないと、長期にわたってワラワラを維持することは困難です。ワラワラは小さなものほどライフサイクルも短く、常に世代交代を繰り返していますので、どこか連鎖が途絶えると、比較的速やかに淘汰されてしまいます。今僕の水槽にいるワラワラたちも、そうした淘汰の末に、見事連鎖が噛み合った種群と言えるでしょう。

ところで、最近Bio Aquaを始めたことで、この連鎖に少し変化が起き始めたようです。特に水中を漂う懸濁物に依存するウズマキゴカイやホヤが活発に感じられます。もちろん、結果的にはウミミズムシやコペポーダ、ヨコエビ類にも影響が出ているようです。それは、それらを支える底辺の規模が拡大したからだと推測されます。となると、やっぱりBio Aquaによるバクテリア強化の恩恵かな?と。 ま、他に何もしてないので、間違い無いでしょう。

とは言え、一般的に魚を収容した水槽では、これらは捕食されて枯渇しやすいため、なかなか実感はできないかも知れません。なるべくリフジウムを設置して、ワラワラを維持することをお勧めします。

ちなみに、肝心の微生物ループについては、具体的な変化はさっぱり見えません(汗)。ま、これは以前行ったVMワラワラ実験のように、培養と顕鏡でもしない限り、直接的な把握は無理でしょう。でも、あくまでも目視可能なワラワラの規模を以って、「あぁ、そうなのかな?」と思うことは自由です(笑)

ちなみに、現在の僕のBio Aquaの添加量は、毎朝耳掻き2~3杯程度です。これが5Lに対して多いのか少ないのか、ただいま観察中です。

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Grassy LeDio 27販売開始、そして当選発表♪

この記事を含むタグの全記事リスト: LeDio 27 volxjapan 応援市場

待望のGrassy LeDio 27が応援市場にて販売開始!
しかも発売記念企画として、本日5/25~5/31までの7日間、応援市場限定でボルクスジャパン全品の送料・代引き手数料をすべて無料にしちゃいますっ! なんと製品価格のみでお届けしちゃいます! えらいこっちゃっ! 是非この機会をお見逃し無く♪

ちなみに今日までにいくつかのショップでも入荷済みとのことですが、ショップオーナーが戦慄のスペックに唖然としているとか(笑)
ちなみに大阪ならやどかり屋ブルーハーバーあたりで現物が拝めると思います。あと、福岡のアクアランドにもLeDio 27の展示水槽が用意されているとの情報をキャッチしました!
お近くの方は是非一度その目で確かめてくるべし!

さて、もうひとつの発売記念企画、Grassy LeDio 27読者プレゼント♪の当選者を発表いたします。デケデケデケデケっ!

きゃぁぁぁ!!! ご当選おめでとうございます~♪
マジ羨ましい。。。

で、外れた方は残念でした。。。
きっといつか良いことあるよ!
いっそ、ポチッとしちゃえば?(笑)

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LEDライト:Maxspect max-s G2

この記事を含むタグの全記事リスト: LEDライト max-s Maxspect

前回ご紹介したeco-lampsのKR92に引き続き、LEDシステムライトつながりと言うことで、今回は中国のMaxspect社製LEDシステムライトmax-sをご紹介します。国内の輸入代理店は岡山のオーシャンアースです。

えぇ~っ!
そんなの前から知ってるよぉ!
1.023って遅れてるぅ~w

まあまあ、固いこと事は抜き。物事にはタイミングっつうもんが♪

max-s G2 米Cree XP-G搭載モデル

まず、現行最新型のmax-s G2には、スタンダードモデルの他に、米Cree社XP-G搭載モデルがあるのはご存知かと思いますが、実はUVも搭載されてるって知ってました?
以下のようなラインナップです。

G1/G2/グローバル・スタンダードモデル
型式 サイズ mm 定格 白30W 白3W 青3W UV 3W 実売価
G1-180-60W 180×180x45 54W - 10 6 2 70,000
G2-400-110W 400×180x45 110W - 18 14 4 115,000
G2-400-160W 400×180x45 160W 2 14 14 4 135,000
G2-400-180W 400×180x45 180W 4 - 14 4 145,000
G2-800-170W 800×180x45 170W - 28 20 8 165,000
G2-800-230W 800×180x45 230W 4 15 15 8 185,000
G1/G2/米CREE XP-G搭載モデル
型式 サイズ mm 定格 青15W XP-G
白3W
青3W UV 3W 実売価
G1-180-60W 180×180x45 54W - 10 6 2 85,000
G2-400-110W 400×180x45 110W - 14 18 4 145,000
G2-400-160W 400×180x45 160W 4 26 6 4 155,000
G2-400-180W 400×180x45 180W 未定 未定 未定 未定 ?
G2-800-170W 800×180x45 170W - 22 26 8 185,000
G2-800-230W 800×180x45 230W 5 40 8 8 205,000

で、実はその裏には、

当社もUV搭載して良いっすかね?
ええんちゃう?

と言う、密かなやりとりが(笑)

あらまあっ♪ 律儀なメーカーさんっ♪ モラルをわきまえた紳士やんっ♪
僕やボルクスが敢えて特許や実用新案をスルーしてる意味を酌んでくれたのね♪

ま、それはそれとして、実は、このMaxspect社のmax-s自体は、僕はかれこれ1年以上前からその存在を知っていましたが、当時は発光効率も各素子50~60lm/W程度と低く、レンズも未搭載でおよその暗さが想定できたので、まったく魅力を感じていませんでした。

そして、そんな事もすっかり忘れていた昨年の秋、僕とボルクスジャパンとのコラボ企画で、アクア業界初のUV搭載LEDランプを他社に先駆けてリリースした訳ですが、その流れでオーシャンアースとUVの件で軽くやりとりを交わした際も、僕的には「ふーん・・・」くらいの印象しかありませんでした(汗)

しかし年が明け、オーシャンアースからmax-sの近況を色々と聞かされた時に、「おぉ!? 頑張ってるやん!」と言う印象に変わりました。なぜなら、僕が以前から一番気にしていた発光効率の悪さを、Cree社のXP-Gの搭載により革命的に改善してきたからです。
XP-Gと言えば現時点で業界トップクラスの139lm/W(1W駆動時)ですよ!
いきなりスペック2倍オーバーかっ!?

max-s G2 米Cree XP-G搭載モデル エミッタ部

そして遂に、事件は会議室ではなく現場で起きてしまいました!
なんと、先日の大阪遠征の際、奇遇にもやどかり屋にオーシャンアースが営業に来ているではありませんか!?それもG2のXP-G & UV搭載モデルを持って!
いやぁ、偶然って怖いね。これもゼーレのシナリオか(笑)

で、やどかり屋でも実物を拝見しましたが、やはりじっくり見ることができなかったため、帰ってからオーシャンアースにお願いして、短期ホームスティと言うことで同じG2モデルを自宅に送っていただきました。勿論、ご迷惑は掛けられないので、サクッと調べてホイッとお返しです。その間僅か9時間(笑)

max-s G2 米Cree XP-G搭載モデル 外観

うーん。。。改めて製品のクオリティが高いなぁ。。。筐体もオリジナルだし、お金を払うことに全く抵抗の無い仕上がりです。たまに自作っぽいのあるからなぁ(汗)

上の画像の一番下は、max-s G2-400-160w Cree XP-Gモデルの素子配列です。スタンダードモデルと違って、大型モジュールは白ではなく、青15W×4となっています。
ま、普通ならこれでスタンダードよりも暗くなっちゃいそうなもんですが、XP-Gが26ヶも付いてる安心感からの仕様変更でしょうか?(汗)

で、実際に照度を測ってみると、、、

max-s G2 米Cree XP-G搭載モデル 160W 最大照度

うーん。。。まぁ、こんなもんかな。お世辞にもメタハラ250W越えとは言えないけど、製品の仕様的に水面ギリギリでの設置になるし、ブルー系メタハラ150W程度はあるかな?
ここら辺は、やはりレンズが無い分、仕方がないところ。。。
ま、素子デフォルトの広角で20,000lx確保できただけでも大したもんです♪

で、照度は今後の課題として、それ以外では製品のクオリティの高さもそうですが、点灯パターンがタイマー設定できる点が気に入りましたね。これで、ある程度の日照変化は再現できそうです。ま、高いだけあって、多機能はありがたいところ(汗)

以下、3系統の点灯パターンの組み合わせ毎に、照度と紫外線を測定してみました。

max-s G2 米Cree XP-G搭載モデル ビーム比較

G2-400-160W XP-G搭載モデル
照度・紫外線 30cm測定結果
モード 照度 LUX 紫外線 UV
moon 6 lx 0 μW/cm2
7,390 lx 5 μW/cm2
7,980 lx 2 μW/cm2
6,650 lx 0 μW/cm2
①+② 15,250 lx 8 μW/cm2
①+③ 13,930 lx 5 μW/cm2
②+③ 15,170 lx 2 μW/cm2
①+②+③ 22,190 lx 8 μW/cm2

さすがXP-Gは噂どおり明るい!レンズ無しで7,000lxオーバーなら万々歳でしょ?
また、15Wの青モジュールも意外に明るい。これのみで6,000lxオーバーです。このブルーのLEDモジュールだけ欲しいなぁ。。。笑
で、フルパワー時で22,000lxオーバー。まあ上等だと思います。

ただ正直なところ、電力160Wも使ってる割に・・・と言う感はあります。
レンズさえあれば、この半分以下の電力で楽勝に稼げるスペックですから。
UVもその存在意義がいまいち生かされてないし。。。
よって、現状では普通に使う分にはOKですが、スギノキとかハナヤサイとか浅場の色揚げなんて欲を出したらダメ。まだまだ絶対的な光量が足りません。今後に期待です♪

とは言え、現時点でCreeのXP-Gを採用しているLEDシステムライトは他に無いし、業界的にも非常に凄いことなので、新しいもの好きなマニアには堪らない製品だと思います。
提案としては、max-sをメインに迎え、LeDio 9で要所をカバー、なんてどう?(笑)

その他、以下のサイトでもモニター記事が紹介されています。
旧G1モデルですが、参考になるでしょう。

以上、max-s最新G2モデルのスペック紹介および勝手な私感です。
今回、製品をお貸しいただけたオーシャンアース様に感謝!
今後の益々の改善に期待しています!

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