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懲りずに書いてみたりする結果オーライな日記

ライブロチェック:リハ2巡目

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ライブロチェックのリハーサルを始めて、ちょうど一週間が経ちました。
アク抜きの結果は以下の通り。

ライブロチェック:リハーサル7日間の硝酸濃度推移

8/30 AM7:00の時点で、目視では5ppm弱といった感じになりました。 これで、バケツ内で明らかに硝酸濃度の上昇が見られた、と言える結果になりました。
とりあえずは、まだ本番が始められる段階ではないので、まずは一回目の換水を行い、再度硝酸ゼロからのリハーサル2巡目に入りたいと思います。

さて、リハーサルは何巡目まで耐えようか?(汗)

本番とかリハとか、ややこしい言い回しを抜きにして、現在までに把握できているのは、

一年間、硝酸塩が0ppmで推移してきた水槽のライブロックを用いて、新しい人工海水(水道水使用)とエアレーションと日照設定の照明を与えたバケツ実験の結果、硝酸塩の発生が確認できた。

と言うことになります。
考察としては、

  1. ライブロックが古いから?
  2. 浄水器を使っていないから?
  3. エアレーションが強すぎたから?

当初、ライブロックからの流出なのか、あるいはライブロック(または別のどこか)からの窒素源を元にライブロック表層で硝化が起きたのか、どちらかを疑っていたが、水槽では硝酸はゼロだったことや、発生までにある程度の時間を要したことなどから、後者の可能性が疑わしいように思えた。(水中の勾配を超えてライブロックが硝酸を吸着していたとは考えにくいし、だったらバケツでも吸着していてくれよ、と)

人工海水作りたての硝酸濃度

浄水器については、自宅の水道水で人工海水を作った直後に硝酸濃度を調べてもゼロ(写真参考)なのだが、水道水の水質基準によれば、硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素の濃度は10mg/L以下を基準値としているらしいので、亜硝酸あるいはアンモニアの溶存量が必ずしもゼロだったとは言えない。それを元にライブロックの硝化により硝酸が生成された可能性も否定できない。とにかくアンモニアと亜硝酸の試薬も用意しなければならないだろう。場合によっては浄水器もか?(汗)

エアレーションについては、決して直接ライブロックには当てないように配置したつもりだったが、強すぎていた気もするので、もう少し絞ってみようと思う。

ライブロックに生えている海藻については、むしろ逆に作用する気がするので、取り除くことは躊躇してしまう。とりあえず、ライブロックは今一度良く濯ぎ、ゴカイの棲管のようなものを綺麗に取り除いてみた。その他、海綿やホヤなども付いているが、こちらは良く育っているので、大丈夫だろう。

とにかく今週のリハ2巡目も目が離せないんだぜ。

ところで誰か早く参加してくれないかなぁ・・・♪

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カマキリヨコエビ2

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ふたたび、カマキリヨコエビ。

たまたまガラス面越しに巣を作ってくれたので、観察してみました。

カマキリヨコエビの巣

カマキリヨコエビ

体長は約5mm。詳しい種名は不明。長い触角と鎌のような大きな鋏脚が特徴です。
但し、似たような形質のヨコエビはたくさんいるので、必ずしもカマキリヨコエビの仲間とは限りません。とりあえず今回は形と名前がしっくりくるので、カマキリヨコエビの仲間と言うことにしておきました(汗)

普段は巣穴から触角を出して、ごちそうが漂ってくるのをただじっと待っています。
時々ヤドカリが通りかかると、貝殻のコケ目指して飛びかかってます(笑)
僕的には、可愛いタンクメイトのひとりとして、毎日観察しています♪

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ライブロチェック:リハ途中経過

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現在おこなっているライブロチェックの、ライブロックのアク抜きと称したリハーサルですが、現在までに見られる人工海水+ライブロックでの硝酸塩の推移を比較してみました。

ライブロチェック・リハーサルの4日間の硝酸推移

やはりどう見ても、硝酸が上昇傾向にあるのが見て取れます。
この監視フローを設けておいて良かったです(笑)

昨日の投稿や掲示板でも懸念に触れましたが、やはり先日の和田さんの記事にもあったように、程度の違いはあれ、少なからず使用済みのライブロックからは硝酸塩は発生してくるようです。 そうなってくると、これらの硝酸も含め、益々水槽の硝酸がゼロだったのは、やはり砂の恩恵だったようですね。なめてました(汗)
砂の層で起こるワラワラ由来の各反応については、古くから良く知られている硝酸還元(脱窒)に加え、硫黄脱窒、嫌気性アンモニア酸化(Anammox)などについて今まとめているので、後日別途ご紹介します。

さあ、このリハーサルもあと幾度かの換水でクリアできればいいのですが、きりがない場合は、やはり入荷間もないライブロックで実験していく他なさそうですね。

上で、「使用済みのライブロックからは硝酸塩は発生してくる」と書きましたが、これが正しい表現なのか、まだ判りません。直接的にライブロック内に存在していた硝酸が流出したモノなのか、はたまたライブロック由来の窒素源を元に生成されたモノなのか、まだ何も根拠がないので言いきることは出来ません。

ところで、次回はもう少し精度を加えたいと思います。

  • 硝酸だけではなく、アンモニア、亜硝酸も監視する
  • なるべく新鮮なライブロックを用いる

試薬用意しなきゃ(汗)
ライブロックも、海藻あたりはトリミングした方が良いかな?
いずれにしても、古くから言われてきた常識を実証するのも覆すにも、それなりの精度の高い実験が必要そうです。

なお、次回との比較の意味でも、データを残すべく現在の実験は引き続き進めたいと思います。

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