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LED電球のテスト

この記事を含むタグの全記事リスト: LED LED電球

前回のLED照明に関する記事

発売から一ヶ月ほど経っちゃいましたが、ようやくゲットしてきました。

東芝LED電球 LEL-AW6N/2

東芝のLED電球6.9W/LEL-AW6N/2 (白熱灯60W相当)。3,800円程度。高い(汗)
入手に少々てこずりました。

実は昨晩、近所の大型家電量販店Yで買って帰ったら、袋を開けてびっくり!?

東芝LED電球 LEL-AW4N/2

レジのオネー様が間違って4.1Wを入れちゃってくれてました!!
バカーっ!!

で、本日返品に行ったら、今度は6.9Wが在庫切れ。。。
バカーっ!!

仕方がないので量販店をあちこち巡り、6店目にしてようやく郊外の100店でゲット♪

ちなみに近年のエコブームもあってか、大抵の量販店ではこのLED電球の特設コーナーが設けられていました。しかもどこも売り切れで、やっぱり人気商品のようです。
しかーし、判ってはいたけど、期待もしてなかったけど、J店には展示すらありませんでした。ここがダメなんだよなぁ、J店は。(苦笑)

さて、注目のスペック比較です (室温26.8℃時)

灯具前方30cm測定値 一般灯具 スポットミニ 5cm温度
LED 6.9W (白熱灯60W相当) 1,000 lx 3,000 lx 27.8 ℃
LED 4.1W (白熱灯40W相当) 600 lx 1,500 lx -
蛍光灯 22W (白熱灯100W相当) 900 lx 3,300 lx 30.7 ℃
蛍光灯 13W (白熱灯60W相当) 600 lx 2,600 lx 28.5 ℃
白熱灯60W 700 lx 2,800 lx 35.3 ℃

灯具は以下のものを使用。左が一般灯具、右がスポットミニ「閃光」

一般灯具とスポットミニ「閃光」

で、蛍光灯はテスト用に以下のものを用意。

蛍光灯ランプ 13Wと22W

蛍光灯ランプは松下製にしようと思ったけど、それぞれ同型の光束量を調べたら、上記オーム電機のランプの方が上でしたので、迷わずゲット。しかも超安い! 13Wが248円、22Wが680円。嘘みたいな値段です(笑)

但し、蛍光灯22Wは図体が大きく一般灯具からはみ出すため、ランプ先端から測定。それ以外は灯具先端から測定しました。
尚、LED4.1Wは遠慮無く返品前に測定(曝)。でも温度は測定し忘れた(汗)
ちなみに5cm温度とは、スポットミニ装着時の、ランプ前方5cmでの計測値です。

また、各ランプの大きさ比較は以下のような感じ。

ランプサイズ

左から、LED電球(4.1Wも6.9Wも同サイズ)、蛍光灯13W、白熱灯60W、です。

さて、表を見ると判りますが、LED6.9Wのレフ無し状態時(一般灯具)の直下の照度は、蛍光灯22Wをも凌ぎました!
また、スポットミニ装着時に於いても蛍光灯22Wに次いで 3,000 lx でした。
LED電球6.9Wは期待を裏切りませんでした!
一方、4.1Wの方は予想通りの結果(汗)なので、これはさすがに無いな。。。

ただ、LED4.1Wの結果からも判りますが、LED電球の場合、前方への照度は大きいですが、散光的には弱いため、あまりスポットミニの集光効果が見られませんでした。この辺は、よりLEDに特化してミラーを工夫する必要がありそうです。(スポットミニは蛍光灯ランプを前提に設計してあるため)
あるいは、LED電球なら、もうスポットミニは要らないかも?(汗)

ちなみに、LED6.9Wを水槽に設置した時の水面(ランプ間15cm)照度は 9,200 lx あり、軽く9,000越えでした。エダコモンでも飼ってみようかなぁ~♪

また、ランプ前方の熱ですが、デジタル温度計では僅かに上昇が確認できましたが、体感的には手をかざしても全くと言っていいほど感じませんでした。おおお! さすが LED!

最後に、実際に水槽を照らした場合の状態を撮影しました。
各ランプの明るさが判るように、シャッタースピードと絞りは固定で撮影しています。

各ランプの明るさ

ホワイトバランス:太陽光
シャッター速度:1/30
絞り:6.4

左から、LED6.9W、蛍光灯22W、蛍光灯13W、白熱灯60W、です。

さすがに蛍光灯22Wはスポットミニのミラーの恩恵も大きく、白熱灯100W相当と言うこともあって、LED6.9Wでは全く敵いませんが、同じ60W相当の蛍光灯13Wと比べると、LED6.9Wの方が目に見えて明るい事が判りました。しかもそれで省エネ&熱も皆無と言うことは、これは革命的な照明です。ついにLEDの時代かぁ。。。

ちなみに、色味的にはLEDの方が蛍光灯ランプよりも色温度が若干低めで、優しい色合いです。
念のため、前回の記事でも掲載した分光スペクトル図を載せておきます。

東芝ランプ分光分布

エネルギー的に同等の明るさであれば、かえってLEDの方が青や橙色が強く感じます。橙色を欲するブルースギノキにも有効か!?
但し、僕のようなミニ水槽ならいざ知らず、通常サイズの水槽では、かなり多灯しないと厳しいでしょうね。とは言え、メタハラと比べるとメチャンコ省エネ間違いなしです♪

とりあえず、今回のLEDによる今後の水槽の変化をお伝えしていきたいと思います。

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ライブロックの浄化能って?

この記事を含むタグの全記事リスト: ヒゲゴケ処理実験 ライブロチェック

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ヒゲゴケ処理のあと、ずっと放置してあったバケツの硝酸を測ってみたら。。。

バケツの1ヶ月の変化

僕の期待は裏切られました(汗)

期待とは、当時ヒゲゴケの消滅後の時点で既に写真のように硝酸が高くなっていましたが、微生物もほとんど消滅したし、これ以上硝酸は上がらないだろうと考え、もしかしたらこのまま更に放置すれば、ライブロックの還元が働き始め、いずれ硝酸は消えていくのでわ? というものでした。

が、むしろ前回の測定時より上昇してるじゃんっ!?
写真は8/3のものですが、昨日も測定したけど変わらず、やや濃いくらい(汗)

まだ何か窒素源があるのかしら?
確かにデトリタスが当初よりも僅かに減少して見えます。。。誰かが分解しちゃった??
いや、そうだとしても、還元が並行して行われているなら、それ以上に窒素源が存在してると言うことなのかな!?
あるいは硝酸の濃度が高すぎて、細菌活動が阻害されているとか?

と言うことで、後日ライブロックの硝化・還元能について調べてみようと思います。

ちょうど昨日、2日間エアレーションして放置してあった人工海水を使って、ようやく水槽の換水を終えた(笑)ので、ライブロックを一旦水槽に戻し、硝酸漬けになってたライブロックを一旦アク抜きしたのち、再度バケツに収容してみたいと思います。

ちなみに、ライブロックはバケツでよく濯いでから水槽へ収容しましたが、この時、消滅していたと思われていた微生物の多くが、バケツで再確認できました!
単にライブロックに付着していただけだったようです(笑)
とは言え、導入した量よりも圧倒的に減ってはいますが。。。

水槽の方は相変わらず硝酸はゼロなので、やはり砂の還元能は実証済みと言えます。ライブロックをバケツに入れていた間も、砂だけの水槽でずっとゼロでしたし。
まさかライブロックの還元て、期待できるようなモノじゃないってオチか?(汗)
それは業界に激震が走りそうです(大汗)

ちなみに硝酸濃度はどれくらいで始めたら良いだろう・・・?
薄目の2~3ppmくらいで良いかな?
もしそれで硝酸濃度が低下していけば、ライブロックの内部還元によって脱窒されたと判断できそうだし、だめならライブロックが悪い(?)のか、やり方が悪いのか、あとで再考してみよう。

ライブロチェック実験内容(予定)

  1. バケツに5L程度の海水を入れ、若干の硝酸濃度を与える (2~3ppmくらい?)
  2. 10cm角程度のライブロックを1ヶ入れる (砂は入れない)
  3. 蛍光灯で良いので、何らかの光源を与える (出来ればタイマー等で日照条件に)
  4. 撹拌はエアレーションのみ
  5. 長くて一ヶ月程度、できれば毎日硝酸を測定する

とりあえず、しばらく水槽でライブロックをキュアしてから、取りかかりたいと思っています。
一週間~10日後くらいかな。

もし良かったら、どなたか参加していただけませんか?
実験方法とか、もっと良いアイデアがあればお聞かせください。

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茶ゴケ付着テストの結果

この記事を含むタグの全記事リスト: ワラワラ 茶ゴケ実験

7月始め、水槽に2枚のスライドガラスを沈めました。
あとで、付着した茶ゴケを顕微鏡で見てみようと思ったからです。
なかなか腰が重く約一ヶ月も経過してしまいましたが、先ほどようやく引き上げて調べてみることにしました。

引き上げた検体は以下のような感じでした。

テスト方法

2枚のスライドガラスをそれぞれ透明なナイロンチューブに格納し、ゴムテープでガラス面に固定し、水面直下に水没させていたモノです。但し、茶ゴケの付着と光の関係を見るために、一方には黒いゴムテープを貼って遮光しておきました。

写真を見れば一目瞭然ですが、やはり遮光したスライドガラスには、コケは一切付着していませんでした。ま、そんなもんでしょう。

続いて、それぞれを顕微鏡で観察してみました。

光有りのスライドガラス1200倍光なしのスライドガラス1200倍

左が光有り、右が光無しです。いずれも1200倍の画像です。

光を当てた方には、目視でも判るように茶ゴケがビッシリ生えていましたが、実際に検鏡してみると、繊維状のコケ(珪藻?)や粒子状の細胞(前回の茶ゴケと同じもの?)が見られました。ちなみにこれらには動きは見られません。

一方、光を当てなかった方は、検鏡でもコケらしき物体は見つけられませんでした。

但し、双方で若干の動く微生物が確認できました。

いずれのスライドガラスにも、ピコピコと動く鞭毛虫(?)のようなものが確認できました。また、遮光したスライドガラスの方では多毛類の幼生も確認できました。が、いずれも確認できたのはごく僅かでした。

以前、シュリンプさんから届いた付着性プランクトンの袋から抽出したデトリタス内には、凄い量の微生物が確認できましたが、今回の実験ではさすがにあの規模の微生物は付着していませんでした。やはり、これらの微生物はデトリタスの中のような少し嫌気的な環境の方が活動に適しているのかも知れません。

ただ、今回の実験ではむしろ遮光したスライドガラスの方が、コケの生えたスライドガラスの方よりも、若干多く付着していた感がありました。大した差ではないので、誤差的なモノだとは思いますが。強引に結論づけるとすれば、デトリタスに依存するような微生物に限って言えば、嫌気的+遮光 > 嫌気的+光 > 好気的+遮光 > 好気的+光、の嗜好性が読みとれそうです。

で、これで何が判ったのかというと、光を当てるとコケが生える、です(曝)
ワラワランドのネタとしては不合格な内容だったので、ブログネタにしたんだとさ♪

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