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デジカメ講座:プリセット機能を使って見たとおりに撮る

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最近、蛍光タンパクについて色々調べているのですが、いやはや、奥が深いです。
特に面白いと思ったのは、蛍光タンパクは発光団のアミノ酸配列をちょっち置換するだけで、発光色をブルーシフトさせたりレッドシフトさせることが可能らしい。具体的には、例えばGFPの場合なら配列の65番目のセリンをヒスチジンに置換すると、ピーク波長447nmのBFPになるそうです。試してみたい。。。笑

* 参考:蛍光タンパク質の蛍光波長を変える方法

難しい話はこれくらいにして、、、
ふと、実験水槽に綺麗な蛍光グリーンを発見!?
イラモでした♪

ホワイトバランス:オート

うーん。。。写りがいまいち。。。
まあ、この時間、環境光はブルー一色なので、仕方ありません。

じゃあ、どうやって見たとおりの色彩で撮ることができるでしょうか?
あ、あくまでも白を当てずに、この状況のままで撮る方法ね(笑)
(以前書いた記事にも見たとおりに撮るコツを載せてますので参考にどうぞ)

以下、ニコンCOOLPIX P7100でいろいろなマニュアルWBで撮った例です。
(ホワイトバランスに色温度や色度、プリセット機能があるデジカメが必要です)

ホワイトバランス:各種マニュアル

一番上:
少しホワイトバランスがずれてる程度ならWBマニュアルでちょちょいと直せますが、ここまで青いと補正になりませんね。色度をかなりマゼンダに振りましたが、WBオートと大して変わりませんでした。まあ所詮、10万ケルビンオーバーな環境光を10000K設定で撮ってる訳だから当然です。

真ん中:
そういう時はホワイトバランスのプリセット機能を使ってみましょう♪
これは、白い紙などをその環境光下でカメラに取り込み、「この環境では白はこんな色に見えてるよ」と教えてあげることで、カメラがその白情報を元に正しい白に調整するために必要なホワイトバランス設定を組み立ててくれる、というものです。
そうして設定したプリセットで撮ると、この時点でかなり見た目に近くなりました♪

一番下:
真ん中の設定に加え、さらに微調整(色度)を思いっきりマゼンダに振ってみたもの。この方がより見た目に近くなりました。ま、ここまで極端に振らなくても、B3/M3(半々)くらいがちょうど良いかも。。

更に裏技として、プリセットの設定で環境光下の白を取り込む際、白い紙の代わりに壁や床、砂や岩などいろんな場所を取り込んでみると、より見た目に近いプリセットが得らる場合がありますよ。いろいろ試してみてください。

特にサンゴ水槽は特殊な光環境の場合がほとんどで、仮にいくら「白」を当ててるつもりでも、それはフラットなスペクトルでは無く、LEDのように青+黄色だけだったり、蛍光灯のように青+緑+赤だけだったり、偏った波長構成がほとんどです。そんな、ただでさえ演色性の悪い条件で、せめて見たとおりに写そうと思ったら、せっかくのデジカメのホワイトバランスの各種機能を駆使しましょう。必ず、見たとおりに撮れる設定を引き出せるはずです♪

ちなみに、フルスペ(KR93SP/KR93XP)はフルスペクトルなので、何もしなくてもホワイトバランスオートで大抵の場合は見たとおりに綺麗に撮れます。これは少しカメラに詳しい方なら既に体感されていることでしょう♪

以上、簡単ですが、おわり。

こちらのエントリーもどうぞ♪

プチ雑学:光とサンゴ篇

この記事を含むタグの全記事リスト: スペクトル 海洋雑学

調べ物してたら良い読み物があったのでご紹介しておきます。
(前にも同じの出してたらすみません・・・歳とると記憶が・・・汗)

引用元:AMSL 阿嘉島臨海研究所
挿絵:1.023world

トップ > 刊行物 > みどりいし > No.13 2002年3月 目次 >
刺胞動物と蛍光タンパク質法 (PDF)

(抜粋)
採集した蛍光性サンゴと非蛍光性サンゴに強い紫外光を照射すると、後者においてより顕著に光合成阻害が認められた。褐虫藻のクロロフィルが三重項励起状態に移行して、活性酸素による光合成器官の破壊が起こったものと考えられる。この結果から、蛍光タンパク質が褐虫藻を強い日光から保護することが示唆された。その保護機序としては、太陽光の強度を弱めること、太陽光に含まれる短波長成分を長波長にシフトすることが考えられる。実際、1998年に大堡礁で起こったサンゴの大規模な白化現象においてサンプリングしたものを調査したところ、蛍光タンパク質を発現する個体ほど白化しない傾向が確かめられている(Salihet al.2000)。

* 強調は当方による

1998年のエルニーニョによるサンゴの白化状況

これは水槽にも言えることですが、例えば波長不足等で蛍光タンパクが減退するような環境で飼育されていたサンゴにある日突然強いUVを照射したら、蛍光をしっかり持った通常の状態のサンゴに比べ、何らかの光障害に至る可能性が非常に高いと言えます。そこを見落として単に「UVはアカンな~」と解釈するのはナンセンスですね。本質を見抜く力を養いましょう。当てるなら時間をかけて少しずつ蛍光を呼び戻しながら慎重に。

トップ > 刊行物 > みどりいし > No.13 2002年3月 目次 >
サンゴ礁海域の光環境について (PDF)

(抜粋)
この地上に達した紫外線は海水中においてどのくらいの深さまで浸透するのだろうか? 海水中での紫外線も可視光線と同様、透明度などの要因によって滅衰する。Glynn(1993)が瀬底島のサンゴ礁で測定したところ、水深 3-4m では海面における紫外線照射量の約 50%が届いていた。またDunneand Brown(1996)によれぱ、紫外線照射量は沿岸海域では水深 3-6m で海面における照射量の 1%に、環礁付近の海域では水深 11m で 1%に減衰した。このように報告されている観測値にはかなりのぱらつきが認められるが、透明度の高いサンゴ礁海域であれば、礁斜面の造礁サンゴが観察される水深 20mまでは滅衰しながら確実に浸透しているようである。

* 強調は当方による

水深による海中スペクトルの違い

串本でさえこの結果ですから、やはり沖縄や南国のサンゴ礁ならもっと強いUVが深場に届いてるのでしょうね~。色彩豊かな蛍光タンパクが多いはずです♪
あ~早く沖縄でもスペクトル測定してみた~い!

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台湾エバーライトvs日亜化学、最新ニュース

この記事を含むタグの全記事リスト: LEDうんちく

過去に何度か触れたことのあるエバーライトvs日亜化学の続報です。

過去の記事はこちら↓

この紛争についての新たな続報が、昨日の日亜のプレスリリースに上がりました。

ま、どうせエバーライトも控訴するでしょうし、こちらも行方が気になりますね。

ちなみに、この中の日亜特許権EP 936 682 (DE 697 02 929) にある特許群はいずれも1996年代のものばかりなので、そうなるとあと3年ほどの命だと思われます(汗)
日亜、益々ケツカッチン。。。

ついでに、エバーライトのプレスリリースも見てみると、、、
あら、8月になんか上がってました。気づかなかった。。。

内容は、
前回の日亜特許JP2780691の無効審決に対する日亜の再審請求に対し、日本特許庁は再びJP2780691を無効審決とした。
というものです。
ドイツとは別件ですが、エバーライトの方は順調に日亜崩しを進めているように見えます。

日亜には、明るい未来は見えているのかな・・・?

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