追記: VMの各添加量に誤りがあったので各所訂正しました (2009/10/05 22:30)
× 1ml/75L
○ 0.1ml/75L
お料理教室デビュー♪
ようやくお料理教室デビューです♪
本日残りの材料を調達してきて、これで全て揃いました。
- アイスウォッカ 37% (アルコール分 37%)
- 本みりん 50% (炭水化物 7.5g/15ml)
- 適当な計量スポイト
- 100ml ポリ容器×2ヶ
- 1.5L ペットボトル×2ヶ
- エアポンプ、チューブ、エアストン×2ヶ、2又、バルブなど
・・・どっかで見たね。こんな記事(笑) →ケントパパさんの記事
3mlの計量ピストンはホームセンターで98円でした♪
1mlのスポイトは60円。
100mlのポリ容器も60円×2ヶ。
ウォッカはスーパーで800円。
みりんは冷蔵庫より発掘。既に賞味期限切れ(笑)
・・・はて?
おかしな材料リストですよね?
はい。実はこれは水槽への添加が目的ではありません。
ヤドカリ水槽をパステルカラーにする訳じゃないので(笑)
ではなんぞ?
はい。それは、あくまでもVMメソッドによりワラワラがどんな増え方するのかを確認するためだけの実験なのですぜ。とは言っても、ウォッカとみりんはそれぞれ独立しておこないます。どっちがどうなるか個別に確認したいので。
お料理教室の心得
今回の実験にあたり、事前にTetsuoさんから色々ごにょごにょとアドバイスを受けました。ウォッカについては、アルコール分40%の場合で75Lの海水に対して 0.1ml/day の添加量(目標値:炭素源1ppm)でいきなせぇ、とのこと。みりんについては、ウォッカを基準に比率を合わせなせぇ、とのこと。ワラワラ増やすだけなら添加量は厳密でなくても良かんべぇ、とのことでした。なので、以降の添加量の換算では、結構アバウトに端折っていきます。
で、今回僕が用意したテスト環境は、ウォッカ用とみりん用にそれぞれペットボトルに1Lの海水を入れたモノ。この海水は前回のヒゲゴケ処理で硝酸が25ppmになっている海水を利用しました。VMメソッドの対象としてもちょうど良い塩梅でしょうぞ。さらにワラワラのタネとして、デトリタスも適宜封入しておきました。
さて。ここでVMそれぞれの添加量を算出しなきゃなりません。単純に言うと、0.1ml/75Lを、1Lペットボトルに置き換えなければなりません。えっと、0.1ml÷75L=0.001333333・・・ml、んで僕のウォッカは37%なので0.00144144・・・ml。
えと、添加量としては非現実的ですね(笑)
なるべく容易な添加方法を考えてみる
そこで用意したのが上の写真の100mlポリ容器です。視点を変えて、あらかじめVMそれぞれを100倍に希釈した溶液を作っておいて、それを添加していく事にします。
で、厳密に計算すると、
- ウォッカ希釈溶液は、40%時0.1ml/75Lを、37%時0.1ml/75L へ換算すべく、37÷40×75=69.375≒70倍とし、37%ウォッカを70倍に希釈します。容器に70mlの純水と37%ウォッカを0.1ml入れてシェイク♪
- みりん希釈溶液は、ウォッカ40%時0.1ml/75Lの比率に合わせて換算すべく、50÷40×75=93.75≒95倍とし、50%みりんを95倍に希釈します。容器に95mlの純水と50%みりんを0.1ml入れてシェイク♪
こうして作ったVMの各希釈溶液がこれです。
これにより、何も考えずに毎日それぞれの容器からスポイトで0.1ml を添加すればOKとなります。
で、早速本日から開始しました。
とりあえず一週間後に一度ワラワラを検鏡してみようと思います。
と言う訳で、VMメソッドを実際の水槽で実戦されようと言う方は、くれぐれも入念な計画の元、自己責任に於いて取り組んでくださいね。あるいはぶっつけ本番での生体実験はなるべく避けて、実験専用設備での事前確認をお勧めします。なんかあったら生体が可哀想だもん。ってくらいの愛をさ♪
実験前のワラワラの推移チェック
その前に、本日のヒゲゴケバケツのワラワラの様子を検鏡しておきました。部位としては、水中、バケツ壁面、デトリタスのそれぞれを検鏡しましたが、特にワラワラが観察できたのはデトリタス中のみでした。また、平均値を見るため、バケツの底のデトリタスの検鏡を5回以上繰り返し、およそもっとも良く見られたワラワラの状況を把握しておきました。
- 鞭毛虫類いろいろ
- 線虫類
- ミズダニ類
- 良く判らないもの少々(笑)
但し、今後のVMペットボトル実験の海水からは、単に水中のワラワラを対象とした検鏡しか出来ない気がするので、なんか工夫が必要ですなぁ。。。
動画はいつもの如く、1200倍率で撮影。勿論、肉眼では見えない次元のワラワラです。これらのワラワラは食物連鎖の起源として細菌や微小生物を摂取して活動・増殖するため、その推移を以て、起源である細菌・微小生物の推移としても判断していきます。