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懲りずに書いてみたりする結果オーライな日記

VM Method:2日目の検鏡結果

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昨日から開始したVMメソッドによるワラワラ実験(厳密には独立したVメソッドとMメソッドだな)ですが、初日からいきなり添加量を間違えてしまい、大変失礼しました(汗)
別に答えを急いだ訳ではなくて、単に間違えただけ。
0.1ml/75L なのに、なんと10倍の1ml/75L だなんて凡ミスを(汗)
ちなみに昨日の記事は先ほど訂正しましたのでよろしくです。

さて。今日で丸一日が経過した訳ですけども、本来なら一週間後に様子を見るはずが、添加量を10倍にしちゃったせいでちょっと心配になりましたので、本日は界王拳10倍による24時間後の様子と言うことで、先ほど検鏡してみましたよ。

するとなんと!?
炭素源、恐るべしっ!!

今回は撮影倍率を限界まで攻めてみました。対物80倍、接眼15倍、デジカメズーム1.5倍ポジションで、計1800倍程度は稼げたと思います。なるべくフルスクリーン機能(右下のボタン)で大きくご覧下さい。

見ての通り、推定1μm前後のピコピコが高密度で確認できると思います。これは昨日の事前調査ではほとんど確認できなかったクラスのピコピコです。びっくらこきました(汗)

検鏡対象は、ペットボトルを揺すって舞い上がったデトリタスの破片を、スポイトで一滴抽出したものです。僅かそんなスペース内でこれらが見られた訳です。
正直、各ペットボトルに封入しておいたデトリタスはごく少量だったので、もっと入れるべきか迷いましたが、ここまで狙い通りの結果が確認できたので、このまま進めたいと思います。

それにしても、間違って10倍濃度を添加したとは言え、24時間でこの有様ですから、正直ちょっと怖くなりました。これが炭素源の威力なのかぁ。。。
過去のこれまでの観察では、このクラスのピコピコは水槽ではすぐに減少して確認が困難になってましたけど、それが僅か0.01ml(本来は0.001mlの予定だった)程度のウォッカやみりんを海水1Lに入れただけでここまで増殖した訳ですから、如何に水槽では炭素源が足りていないかが良く判りました。自然下で1ppm程度の炭素源と言うTetsuoさんのアドバイス通り、やはり水槽でも実現した方が良いのかなぁ~と感じましたよ。

いやぁ~。なんか実験らしくなってきました(笑)
通常、バクテリアを対象とした炭素源の添加なんて、相手が見えない分、ただ漠然と実施するしかありませんが、こうして形として効果が確認できると面白いですね。

ちなみに現時点では、ウォッカもみりんもピコピコの増殖密度に大差は見られません。
引き続き経過を報告していきますね。

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VM Method:ワラワラテスト

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追記: VMの各添加量に誤りがあったので各所訂正しました (2009/10/05 22:30)
× 1ml/75L
0.1ml/75L

お料理教室デビュー♪

ようやくお料理教室デビューです♪
本日残りの材料を調達してきて、これで全て揃いました。

  1. アイスウォッカ 37% (アルコール分 37%)
  2. 本みりん 50% (炭水化物 7.5g/15ml)
  3. 適当な計量スポイト
  4. 100ml ポリ容器×2ヶ
  5. 1.5L ペットボトル×2ヶ
  6. エアポンプ、チューブ、エアストン×2ヶ、2又、バルブなど

VMアイテム

・・・どっかで見たね。こんな記事(笑) →ケントパパさんの記事

3mlの計量ピストンはホームセンターで98円でした♪
1mlのスポイトは60円。
100mlのポリ容器も60円×2ヶ。
ウォッカはスーパーで800円。
みりんは冷蔵庫より発掘。既に賞味期限切れ(笑)

・・・はて?
おかしな材料リストですよね?

はい。実はこれは水槽への添加が目的ではありません。
ヤドカリ水槽をパステルカラーにする訳じゃないので(笑)

ではなんぞ?

はい。それは、あくまでもVMメソッドによりワラワラがどんな増え方するのかを確認するためだけの実験なのですぜ。とは言っても、ウォッカとみりんはそれぞれ独立しておこないます。どっちがどうなるか個別に確認したいので。

お料理教室の心得

今回の実験にあたり、事前にTetsuoさんから色々ごにょごにょとアドバイスを受けました。ウォッカについては、アルコール分40%の場合で75Lの海水に対して 0.1ml/day の添加量(目標値:炭素源1ppm)でいきなせぇ、とのこと。みりんについては、ウォッカを基準に比率を合わせなせぇ、とのこと。ワラワラ増やすだけなら添加量は厳密でなくても良かんべぇ、とのことでした。なので、以降の添加量の換算では、結構アバウトに端折っていきます。

で、今回僕が用意したテスト環境は、ウォッカ用とみりん用にそれぞれペットボトルに1Lの海水を入れたモノ。この海水は前回のヒゲゴケ処理で硝酸が25ppmになっている海水を利用しました。VMメソッドの対象としてもちょうど良い塩梅でしょうぞ。さらにワラワラのタネとして、デトリタスも適宜封入しておきました。

VMメソッド

さて。ここでVMそれぞれの添加量を算出しなきゃなりません。単純に言うと、0.1ml/75Lを、1Lペットボトルに置き換えなければなりません。えっと、0.1ml÷75L=0.001333333・・・ml、んで僕のウォッカは37%なので0.00144144・・・ml。

えと、添加量としては非現実的ですね(笑)

なるべく容易な添加方法を考えてみる

そこで用意したのが上の写真の100mlポリ容器です。視点を変えて、あらかじめVMそれぞれを100倍に希釈した溶液を作っておいて、それを添加していく事にします。

で、厳密に計算すると、

  • ウォッカ希釈溶液は、40%時0.1ml/75Lを、37%時0.1ml/75L へ換算すべく、37÷40×75=69.375≒70倍とし、37%ウォッカを70倍に希釈します。容器に70mlの純水と37%ウォッカを0.1ml入れてシェイク♪
  • みりん希釈溶液は、ウォッカ40%時0.1ml/75Lの比率に合わせて換算すべく、50÷40×75=93.75≒95倍とし、50%みりんを95倍に希釈します。容器に95mlの純水と50%みりんを0.1ml入れてシェイク♪

こうして作ったVMの各希釈溶液がこれです。

VM溶液

これにより、何も考えずに毎日それぞれの容器からスポイトで0.1ml を添加すればOKとなります。

で、早速本日から開始しました。

VMテスト

とりあえず一週間後に一度ワラワラを検鏡してみようと思います。

と言う訳で、VMメソッドを実際の水槽で実戦されようと言う方は、くれぐれも入念な計画の元、自己責任に於いて取り組んでくださいね。あるいはぶっつけ本番での生体実験はなるべく避けて、実験専用設備での事前確認をお勧めします。なんかあったら生体が可哀想だもん。ってくらいの愛をさ♪

実験前のワラワラの推移チェック

その前に、本日のヒゲゴケバケツのワラワラの様子を検鏡しておきました。部位としては、水中、バケツ壁面、デトリタスのそれぞれを検鏡しましたが、特にワラワラが観察できたのはデトリタス中のみでした。また、平均値を見るため、バケツの底のデトリタスの検鏡を5回以上繰り返し、およそもっとも良く見られたワラワラの状況を把握しておきました。

  • 鞭毛虫類いろいろ
  • 線虫類
  • ミズダニ類
  • 良く判らないもの少々(笑)

但し、今後のVMペットボトル実験の海水からは、単に水中のワラワラを対象とした検鏡しか出来ない気がするので、なんか工夫が必要ですなぁ。。。

動画はいつもの如く、1200倍率で撮影。勿論、肉眼では見えない次元のワラワラです。これらのワラワラは食物連鎖の起源として細菌や微小生物を摂取して活動・増殖するため、その推移を以て、起源である細菌・微小生物の推移としても判断していきます。

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ライブロチェック:リハ再開1週間目

この記事を含むタグの全記事リスト: ライブロチェック

9/27から再開したライブロチェック・リハーサルがちょうど一週間を迎えたので、今日は途中経過の報告ですわよ。

これまでは浄水器無しで水道水による人工海水を用いたので、例えリハ開始時の硝酸値がゼロでも、アンモニアや亜硝酸などの窒素源の混入が懸念されていました。それを示唆するかのように、一週間もすると以下のように硝酸が高レベルで検知されました。3度やって3度とも(汗)
一時はライブロックにも疑惑が・・・(笑)

8/24~8/30のリハ結果

(ホワイトバランスの違いはご愛敬♪)

さて一方、純水(RO水)による人工海水を用いた、今回のリハの一週間経過の硝酸値です。

9/27~10/3のリハ結果

おめでとうございます(笑)
さすがに人工海水の作りたてとは異なる比色ですが、目視ではホビー試薬でゼロの範囲と見て良さそうです。ライブロック殿、疑ってすまんかった。

少なくとも現時点で言えることは、まだ多少なりと硝酸が発生しちゃうかも?と言うことと、一方でライブロックによる硝化反応(アンモニア・亜硝酸→硝酸)は確実に存在したね?と言うことかな。残るは本命である還元についても実証できれば、このライブロチェックは目標を達成できたと言えそうです。言えるかなぁ~♪

さて、これをこのまま更に一週間放置して、まだ硝酸値の変化が見られるのかどうか確認したいと思います。このまま変わらずか、または更に赤に近づくのか、あるいは還元が発動し始めて、より青(緑)に戻ろうとするのか、乞うご期待♪
その上で、還元の対象として硝酸を含む海水を投与するかどうか、判断していきたいと思います。

いやぁ、それにしても実験の精度って大切ですね。
焦らず急がず、日々勉強ですよ♪

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