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アクアメーカー各社のLEDランプ情報

この記事を含むタグの全記事リスト: LEDスポット volxjapan

前置き: データが出揃ってからの公開を予定してましたが、ちょい長引きそうなので、とりあえず判っている部分だけでも公開しようと思います。

過去のLEDに関する投稿はこちら。

これまでは汎用性・低価格と言う面から、E26灯具向けの家電メーカーのLED電球について取り上げてきました。 しかし僕あたりはヤドカリナチュラルなのでそれで十分ですが、やはり皆さんのハイクラスの水槽だと光量的に物足りないのは否めませんね。例え多灯したとしても。

そこで現在、アクア関連メーカーや照明メーカーから提供されているLED製品についても調べてみました。尚、仕様の不明点について、まだメーカーから回答のないものもありますが、これは回答が届き次第追記したいと思います。

高出力LED素子を使った本体電源一体型LED照明/白色/AC100V

メーカー ランプ ネットワーク エムズワン
型番 ハイパーアクアムーン
AMC-1WB
MX-006S
ホワイト×7
画像 ランプネットワーク AMC-1WB エムズワン MX-006S
定価 ¥29,800 ¥29,800
最安値 ¥23,800 ¥25,000
色温度 5,400 K + α ? 5,400 K
照度 1,700 lx (1M) ?
指向性 25 ° ?
全光束 ? ?
消費電力 7.2 W 8.4 W
効率 - -
寿命 40,000 h 40,000 h
備考 LED×6 (白×5+青×1)
1.2W×6?
1.2W白LED×7

一昔前の低出力LED密集タイプは除外してます
? は現在メーカーへ確認中

  • ランプネットワークはすぐにお返事をくれたが、ピントがずれていたので再確認中(汗)
  • エムズワンは・・・メール転けたかな? 9/20問合せ、9/26時点で返答無し。

高出力LED素子を使ったE26型LEDランプ/白色/AC100V

メーカー カミハタ テス・ライティング ステージハウス
型番 レコルト
ロータスホワイト 10.5W
MARK II
BLT3826W-NW161H
LB101
画像 カミハタ LECOLT 10.5W TES LIGHTING MARK II BLT3826W-NW161H ステージハウス LB101
定価 ¥21,000 ¥44,000 ¥17,800
最安値 ¥12,500 - -
色温度 5,400 K ? 5,500 K 5,000 K 前後
照度 1,300 lx ±10% (1M) 2,310 lx (1M)
不明
指向性 30 °±10% 30 ° 60 °by配光図
全光束 - 1,206 lm 650 lm
消費電力 10.5 W 20 W 15 W
効率 - 60.3 lm/W 43.3 lm/W
寿命 20,000 h 40,000 h 60,000 h
備考 白LED×7
1.5W×7?
演色性 Ra75
1W×16
PAR38
Cree社製LED素子
1W×15
最大光度 950cd

一昔前の低出力LED密集タイプは除外してます
白強調はメーカー回答

  • カミハタはウェブからの問い合わせ手段がないためノーコメント。残念どすぇ。
  • テス・ライティングはすぐにデータシートを送ってくれました。ランプ効率も良く、価格の点を除けば大満足のスペックと言えるでしょう。現在、アクア向けのブルー仕様は無いが、製品依頼であれば何でも作って頂けるとのこと。(勿論、量産向けとして)
  • ステージハウスもすぐに回答をくれましたが、照度は不明でした。しかし配光図を貰ったので、ビーム角や光度データは把握できました。現在は在庫切れで2~3ヶ月待ちですが、注文は可能とのこと。ただ、効率の低さが残念どすぇ。

この他にも、E26型LEDランプとしてはナチュラルややどかり屋からもオリジナル製品が販売されています。(と言ってもOEMですけど)

また、上記以外の製品についても、情報をお持ちの方は教えて頂けたら助かります。

尚、各表の効率については、メーカー公称値の全光束と消費電力から算出しています。

ランプ効率: lm/W = 全光束: lm ÷ 消費電力: W

これは如何に電気を効率よく光に変換しているかの指標で、高いほど高効率です。
念のため白熱灯は5~20程度、ハロゲンでも20程度しかありませんが 、蛍光灯では40~100、メタハラになると60~130もあります。
今はまだLEDのランプ効率は後者に及びませんが、数年前と比較して飛躍的に伸びてきました。いずれ後者に追いつき、追い越すと思われます。

ちなみに僕が使ってる東芝の家庭用LED電球は、7つのLEDを搭載して6.9Wですから、LED単体は約1Wです。しかもランプ効率は82 lm/Wもあります。さすが天下の東芝♪
とは言え、一般家庭用なので広角になってますし、それ故のランプカバーによる減衰も含まれます。スポットミニで集光しても、1メートルで400lx程度の照度しかありません。いや、それ自体すごい事ですが。。。あるいはランプカバーを壊してしまえば多少は上がるかな?
ま、実売4,000円を切っていますから、文句はありませんけど(苦笑)

ところで、あちこち探し回ってたら、ちょっと気になる製品が・・・。

VOLX JAPAN の Grassy LeDio 21

VOLX JAPAN Grassy LeDio 21VOLX JAPAN Grassy LeDio 21

この製品情報は、ジュン・コーポレーションのサイトにありました。ちなみに これと同型のLEDランプは以前からよく見かけてたけど、今回具体的な照度データも公開されていたので大変興味を持ち、すぐに製造元のVOLX JAPANへ問い合わせてみました。するとすぐにお返事が頂けました。連休無しでごくろさまです。

その回答によると、LeDio 21は10月中旬以降の正式販売を前に、現在は各ショップにてモニター中とのこと。仕様データについては正式販売以降に公開するとのことでした。
しかし、ジュン・コーポレーションでは既にいくつかのデータが公開されていて、照度は50cmで10,360lx全光束は1,000lm以上(これは曖昧だが)とのことらしく、かなり期待できる代物のようだ。しかも結構広角で50°あるし、価格も実売20,000円。それでこのスペックです。うそみたい♪
ちなみにVOLX JAPANによれば、全国へのルート販売はジュン・コーポレーションが窓口になるとのこと。

VOLX JAPANからは過去にも LeDio 12 と言う製品が出ており、現在は生産終了とのことだが、1WのLEDを12ヶ搭載しており、かなり明るかったのではないか?と推測できる。
同社は今回の問い合わせに対しても、とても迅速に丁寧なお返事を返してくれて、すごく好感の持てる企業だと感じた。今時ウェブからの問い合わせをシャットアウトしているメーカーもある(汗)というのに、こういうメーカーさんは本当に応援したいと思う。

また、VOLX JAPANさんからは、今回とても興味深いご提案をいただいた。
すでに有志を募ったので、詳細は後日♪

あと、各メーカーさんにお願いと言うか要望があるんですが、ランプの仕様をなるべく詳細に公開して欲しいです。もちろんLEDランプはまだまだ発展途上なので、開発も大変だと思いますが、だからこそデータをうやむやにしないで、メーカーの責任の元、しっかりと明記して欲しいなぁと思います。
仮にも照明機器なので全光束量(lm)は最低限必要ですし、可能なら照度(lx)や光度(cd)なんかもあれば良いと思います。
現状では、なんか色温度ばかりに気を取られているような気がしますが、これからはLEDもメイン照明になりうる時代ですから、演色効果なんて消極的な提案だけではなく、メイン照明としての開発・提案をお願いしたいと思います。

メーカーさん、頑張れ♪

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輪島ヤドカリ紀行

この記事を含むタグの全記事リスト: ヤドカリ散策 能登

天気も悪い、気温も低い、それでもヤドカリと歩むのです。
(サンタマルターエイジ, 2009)

と言うわけでどゆ訳で輪島に行って来ました。
地元ではゴリラ岩と言うとこらしい。
こんな良い磯があったとわ。。。わなわな。

輪島の磯

ギリギリまで悩んだけど、どうしても寒くて入れなかった。。。
ちなみに水景はカメラだけ沈めて適当にシャッター押したもの。
後ろ髪ひかれまくり。。。来年の夏には絶対に潜ろう♪

さて、いろんなものが見られましたよ。

磯の生き物

ウミウシはさっぱり判らないけど、水中をクルクル飛んでるのがいて、しかもメチャンコ小さいので、なかなかピントが合わなかった。でも一枚だけビンゴ♪

では問題です。

誰だ?

私は誰でしょう?

輪島のヤドカリ

制限時間は1分。
引っかけアリ。
でもあそこに気づけば・・・。

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インドネシア産ヨコバサミ色々

この記事を含むタグの全記事リスト: ヤドカリ情報

今日は蔵出しヤドカリ画像と言うことで、7年前にショップで購入したインドネシア産ヨコバサミ各種です。もちろん今は居なませんが(汗)

Clibanarius boschmai Buitendijk, 1937

Clibanarius boschmai Buitendijk, 1937

偶然ショップで見かけない限り、多分見ること無いと思う。僕もあれ以来見ていない。ちなみにネットでも画像は全く皆無。貴重な写真です。ヨコバサミ界のカザリサンゴヤドカリ、みたいなぁ。。。写真判定は駒井先生による。

Clibanarius sp. (1)/ヨコバサミの一種

Clibanarius sp. (1)

右の個体は一見するとClibanarius striolatus Dana, 1852/タテジマヨコバサミ。多分そうかも知れない。でも左の個体は。。。違いが判るかしら?

Clibanarius sp. (2)/ヨコバサミの一種

Clibanarius sp. (2)

これ、以前はClibanarius merguiensis de Man, 1888/マーグイヨコバサミとして掲載してたんですが、当時は国内からの記録が無かったので削除してました。今年に入ってから沖縄からの採集情報を見つけたので、さきほど復活させました。とは言え、この写真の個体は、台湾寄居蟹類誌で見比べると、色彩的に見てマーグイではなく恐らくランソンの方じゃないか?と考えてます。図鑑によるとマーグイの第一歩脚外縁に縦縞は入らないので。

Clibanarius sp. (3)/ヨコバサミの一種

Clibanarius sp. (3)

さっぱり判んない。該当種無し。ま、Clibanarius englaucus Ball & Haig, 1972/ツマキヨコバサミに近いっちゃ近いんだが、各節部の色彩や眼柄のラインなど、不可解な点が多い。

Clibanarius sp. (4)/ヨコバサミの一種

Clibanarius sp. (4)

同じく判んない。でも当時はたまにショップで見かけた気がする。特にインドネシア産では多いように思う。でも判んない。台湾寄居蟹類誌には載ってない。多少でも歩脚に体毛があればClibanarius arethusa De Man, 1888かも?としたいが、この子はツルツルしてたし、色味も赤ではなく青に寄る。ま、図鑑の標本の色彩はあまり当てにはならないが。ちなみに図鑑ではC. arethusaは赤みが強く、体毛もそこそこある。単色であると言う点では近いかな。

Clibanarius sp. (5)/ヨコバサミの一種

Clibanarius sp. (5)

完全にお手上げ。斑点も縞模様も曖昧な子。でも当時は同一個体が2匹居たから、こういう種なのでろう。国内には居そうもない。スリムさと言う点では、Clibanarius longitarsus (de Haan, 1849)/ツメナガヨコバサミに通ずるところはある。

以上、蔵出し6点でした。
何か情報をお持ちの方は、どうかお助けくださいませませ。

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