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BioPellets実験2:7日目~12日目までの推移

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バイオペレット実験2も、開始からそろそろ2週間が経とうとしてますが、実は何やらおかしな現象に悩まされています(汗)
以下、ここ6日間の各実験槽の硝酸塩濃度の推移です。

バイオペレット実験2:7日目~12日目の水質

いつものように、いずれの試験管も左からA、B、C槽の硝酸塩濃度です。
6/23に硝酸塩試薬が切れたので、6/24以降は事前に購入しておいた新品の試薬で測定していました。が、試薬を変えた途端、A、B、Cいずれも真っ赤っか。。。汗
しかも一向に変化する気配が無い。。。

なんですかこれは!?

で、しばらく様子を見てましたが、さすがに可笑しいと思い、試しに今日この試薬で水槽の硝酸塩を計ってみたところ、いつもどおり完璧なゼロを示しました。と言うことは試薬は大丈夫・・・なのかな?

試薬を信用するなら、たまたま試薬を変えた6/24を境に、各実験槽の硝酸塩濃度が何らかの原因で上昇したのでしょうか?
特に何もしてないんだけど。。。

そう言えば、ちょうど室温が上がりだしたのがこのタイミングだったような気も。。。
でも水温が上がったら硝酸塩が上がる?と言うのを上手く理屈付けられない。
でもそれ以外、何も思い当たらない。。。
とは言え、水温を計ってもせいぜい26度。それ以前も23~24度はあっただろうから、バクテリアの活動に特に支障が出る水温変化とも思えない。

あるいは、極めて閉鎖環境且つ小水量(1L)では、バクテリアの回収(摂取・スキマー)が無いため、一定のレベルを境に折り返し地点(崩壊)が生じるのか?(笑)
仮にその強引な挙動がアリだとしても、それが偶然にも試薬の変更と重なるかなぁ。。。

相変わらず、いろんなものに翻弄されております♪

決めた!
キリが良い(?)ので、もっと低レベルからの実験に切り替えます♪
初回は50ppmから始め、第二弾は20ppmから開始しましたが、第三弾はもっと判り易くて大きな変化量を得られる硝酸塩レベルからやり直します。そうね、5ppmくらいなら色の比較がしやすいし、実験日数も減らせるでしょう♪

ん。。。待てよ。

初回では0.25ppmのリン酸塩がゼロになるまで僅か数日で完了したので、てっきり硝酸塩も数週間もあれば完了するかと思いきや、よく考えてみればリン酸塩と硝酸塩では濃度が違いすぎました。仮に脱リンに掛かった日数が5日とすると、その処理速度は0.05ppm/日になりますから、硝酸塩も同等の速度と仮定して単純計算すると、50ppmの硝酸塩が消滅するにはざっと3年ちょい掛かる計算です(曝)。20ppmなら1年ちょい。。。考えてみりゃ判りそうなものだけど。。。

いや、もし細菌の栄養塩の消費にもCNP比が当てはまるとすれば、仮に一般的なC:N:Pが106:16:1として、リンの16倍の処理能が期待できるなら、50ppmで2ヶ月、20ppmで1ヶ月、5ppmで一週間と言うところか。。。でも今回の第二段は20ppmで始めて2週間経つけど、一週間目でC槽が半減したのを最後に、突然振り出しに戻ったもんなぁ。。。何があるか判らない怖さ。。。

バイオペレットって、そもそもどれくらいの栄養塩環境向けなんでしょうね。
50ppmとか20ppmとかありそうな魚水槽では負荷が多きすぎるのかしら。
あくまでもナチュラルで1ppmとか、多くても5ppmとかの水槽が対象なのかも?
あるいは栄養塩濃度に応じて、規定以上のメディア量を設置しても良いのかしら?

うーん。。。そもそもホビー向け硝酸塩試薬じゃ、精度的に1ppmを把握するのは無理があるしなぁ。。。昔のラモッテの試薬、どこかに売ってないのかしら。。。あれなら確か0.05ppmの分解能があったと思うんだけど。ま、1万円くらいしましたが(汗)

5ppmで始めるべきか、もっとギリギリ2.5ppmあたりから攻めてみるか。。。
どなたかヒントをお願いします♪

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BioPellets実験2:開始から6日後までの推移

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バイオペレット実験2を開始して早くも6日が経過しました。実験1の結果はこちら
新たな実験2では、以下の構成で硝酸値の変化を監視しています(リンの監視は省略)

バイオペレット実験2の仕様

A槽は前回と同じ、海水と砂と曝気のみ。
B槽は流動フィルターを少し作り変え、海水+砂+流動フィルター+曝気。
C槽は横着して、A槽の仕様に対して単にバイオペレットを砂の上に並べた状態です。

開始当日の動画は以下の通り。

そして本日6日目までの一日おきの硝酸値の推移は以下の通りです。

バイオペレット実験2の開始6日後までの水質変化

本日6日目で、ようやく効果の差が現れ始めました。なんと、C槽の硝酸値が明らかに下がってきたのです。値はおよそ10ppmと20ppmの中間(15ppm)くらいかな。な~んだ。ただ沈めただけでもそれなりの効果が得られるじゃん♪
とは言え、A槽・B槽ともにまだ変化はありません。ほぼ開始時の20ppmのまま。。。

あり?
A槽は良いとして、なんで流動フィルター付きのB槽の硝酸が下がらないのかしら?
で、よくよく見てみたら、あらま、流動フィルター止まってますやん。ガーン。。。
どうやら、流動フィルターからの排出エアによる水流効果を狙いすぎたみたい。。。
とにかく構造の欠陥です。うーん。またもや失態を。。。
で、急遽、以下の仕様に変更しました。

B槽の流動フィルターの仕様変更

まあ、B槽の流動フィルターの中にあったエアガイドを外しただけですが(汗)
で、以下の改善が得られました。

うーん。。。なぜ初めからこうしなかったのか(汗)
構造に無理に色気を出すとダメですね。。。なんでも素直が一番♪

と言うわけで、これで今日からB槽による追撃を狙いたいと思います。

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BioPellets実験:完了

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宴もたけなわではございますが、バイオペレット実験は皆様に惜しまれつつも、一週間と言う儚い任期を持ちまして、ここに任務を完結いたしました。

バイオペレット実験の最終結果

これ以前の経過については、前回の報告記事をご覧ください。

実験中、バイオペレット無しの実験槽ではリンは最後まで消滅させることはできませんでしたが、バイオペレット有りの実験槽については早い段階からリンの消滅が得られ、それが最終日まで保持される結果となりました。一番の成果はバイオペレット+ビオアクアの組み合わせでしたが、こちらは大きく見れば誤差の範囲とも思えるので、参考程度に捉えると良いでしょう。少なくともバイオペレットによる脱リン効果は僕的には太鼓判が押せると感じました。これからバイオペレットをご検討されるアクアリストの参考になれば幸いです。

一方、この短期間では脱窒の効果を得るまでには至りませんでした。こちらの検証については、もう少しの猶予が必要なのかもしれません。ライブサンドのような訳にはいかないようです。

そこで、引き続きバイオペレット実験の第二弾を開始します。第一弾での実験方法の見直しも含め、また新たな方法も交え、経過を見ていく予定です。

お楽しみに♪

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