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懲りずに書いてみたりする結果オーライな日記

テナガツノヤドカリのDV

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昨日見つけてきたテナガツノヤドカリのうち、ひとりだけヤンチャ者がいます。
初めは交尾前ガードの一種かな?と思って見ていたけど、なんか変??

大きい雄が小さな雌を鋏脚で掴んでいるのですが、雌がそろりそろりと顔を出そうとすると、雄はプルプルと大きな鋏脚を振るわせ、高く振り上げた拳に力を込めて「ガッ」て(笑)
以下、繰り返し。

セリフを付けるならば、

「なんで出てくんねん!」
「出てくんなっちゆうねん!」
「こんにゃろっ!」

て感じか(曝)

ちなみにこんな殴り方を富山では「かちなぐる」と言います。
「殴る」の最上級活用です。

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テナガツノヤドカリ見つけた

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天気予報を見る限り「21日は雨っぽいから中止だな」と思っていたら、なにやら午後に入ってもピーカンだったので、急遽車を走らせた。一路、渚ドライブウェイへ。
で、千里浜まで行こうかな?と思ったけど、どうせ海岸は繋がってるので、手前の今浜で降りた。

渚ドライブウェイ・今浜

海岸に出てすぐのところに車を止め、水遊びや砂遊びの親子連れをかき分けて、マスク付けたおっさんが波間にダイブっ。
すると、表層の水温は温かいけど、足元はチベたぃのう。。。
何故かというと、この辺、特に小川の流れ込みが多いから。かな。
水中の視野も陽炎のようにボヤボヤして、ちょい見づらい。。。

しばし、小さなカレイやウシノシタを追いかけてたら、ふと気づいた。
良く見れば延々と見渡す限り、一面の砂しか無い世界だ。
前も後ろも山と谷を繰り返すデコボコとした砂が続くだけ。
特にこの辺はスゴーク遠浅で、どこまで行っても水深は2Mも無い。

イワシ(?)のような小魚の群に囲まれたり、キラキラと反射する砂地を眺めていたら、まるで南国のビーチでシュノーケルでもしているような錯覚に陥った。。。
渚ドライブウェイでのシュノーケル(笑)なんて初めてだったけど、なかなか悪くない。うむ。

さて。それはそうとヤドカリはいずこ?
よく見れば水中には巻き貝らしきものがほとんど落ちてない。
波打ち際にはたくさん打ち上げられているのに。。。
これじゃ、貝資源問題によりヤドカリも住みようがないのかも。。。

と思っていたら、岸から50Mも離れると、あれよあれよとヤドカリを発見っ。
逆に、見つけた巻き貝はすべてヤドカリじゃん。と言うオチかっ。

ヤドカリいっぱい

で、てっきりトゲトゲツノヤドカリのつもりで採っていたら、いざ陸に上がってよく観察してみると、どれもこれもテナガツノヤドカリじゃん。。。なんだ。テナガかぁ。。。

いや、ちょっと待て。テナガならヤドカリ観察歴更新ジャン♪
テレレレッテレーッ。(レベルアップの音)

テナガツノヤドカリ

そうだった。トゲトゲは去年南紀でクリアしたので、今年はテナガツノヤドカリを目標にしていたのだった(曝)
最近ボケてるんだぜ。

以前、この辺で海水浴をしていた知人がトゲトゲを何匹か採って届けてくれた事があったので、そのせいか今回も無意識にトゲトゲを追いかけていたみたい。

ところでこのテナガツノヤドカリを更によく見ると、個体によって体色の濃淡がさまざまだ。鋏脚も模様があったり無かったり。

テナガツノヤドカリの鋏脚

そう言えば以前、どりるさんから送って貰ったテナガの鋏脚も、スミでも付けたように黒ずんでたなぁ。。。

さあ、今年は幸先の良いスタートを切ったかも♪

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ライブロックに付着してくるヤドカリ

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超ヤドカリ図鑑に、ヒメホンヤドカリ属の一種/Pagurixus sp. [4] と言う個体を掲載しています。この個体は、6~7年前に知人宅で湧いたヤドカリで、恐らくライブロックにでも付着してきたのだろう、と言う結論でした。

水槽に湧いたヤドカリ

とても小さいため写真はこれが限界でしたが、恐らくヒメホンヤドカリ属の子だろう、と言うことくらいしか判りませんでした。
当時はこれに該当するような種は、まだ記録されていなかったですし。。。

が、最近また同じものが湧いた!?と知人から連絡がありました。
現在の水槽は最近リセットしたばかりですし、ライブロックも新たに交換したモノですから、以前のモノとは別の個体です。

うーん。。。そんな偶然って。。。?

で、写真を送って貰ったら、なんと!? またかっ!!

20090619-ppatiae-2

写りが悪いのはご愛敬(汗)

それにしても、この種はそんなにライブロックに依存しているのか?

以前、千葉中博の駒井先生からお聞きしたことがあるのですが、例えば ケシツブヒメホンヤドカリ/Pagurixus nanus Komai & Takeda, 2006 と言うヒメホンヤドカリは、特定の環境からのみ見つかるそうです。それ以外からは見つからないとか。(掲載許可貰ってないので詳細は内緒です)

もしかしてこの水槽に湧いた種も、サイズが小さいこともあって、ライブロックに強く依存しているのかな?
カシワジマヒメホンヤドカリなんかも、よくライブロックのウニ穴の中とかに隠れてますしね。

さて。最近、過去の写真を整理していたら、ノーマークだった画像群の中から怪しい写真が出てきました。
これです。

20090619-ppatiae-3

きゃ~っ!!
水槽に湧いた子と同じ子じゃん!

これは2年前の宮古島遠征の際に撮影したもので、個体は水深3M程度の根のウニ穴から採集したものでしたが、あまりに小さすぎて、しかもカシワジマヒメホンヤドカリだとばかり思ってたので、適当にマスクケースに入れて撮影したのち、ポイしちゃいました(汗)

ガーン・・・。もっと真剣に撮影しておけば良かった。。。ショック。。。

ちなみにこの種は、正式な同定を経ていませんが、僕の見立てでは恐らく 和名未定/ Pagurixus patiae Komai, 2006 ではないか?と睨んでいます。

宮古島。また行きたいなぁ。。。

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