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懲りずに書いてみたりする結果オーライな日記

Kessil訂正

この記事を含むタグの全記事リスト: LEDスポット スペクトル

Kessilで一点訂正です。

Kessil A150W OceanBlue

以前、Kessilの記事で、

それよりも驚いたのは、すべてCree社のチップを使ってるってこと!
そっか! Creeは社外向けには400nmや420nmも作ってたのか!
頼むからそれを自社ブランドでも発売してくれぇぇぇ!!!笑

と、戯言を書いてしまいましたが、これは誤りでした(汗)
信じた方、ごめんなさい。
教えてくださった方、そして指摘の記事を書いてくださったn195nさんに感謝します。

n195nさんによれば、このチップは中国LatticePower社のLPIBB35Aに近いらしい?
早速画像を比べてみました。

LatticePower社 LPIBB35Aチップと、Kessil採用のLEDチップ

左がLatticePower LPIBB35A、右がKessilのチップです。

げっ。。。本当だ。。。Cree社のLEDチップEZ1000にそっくり!?
僕もまさかこんなに似たチップがあるなんて思いもしなかったので、てっきりCreeだと思い込んで疑いもしませんでした。。。なんてこった。。。

ちなみに、改めて本家Cree EZ1000を見てみましょう。

Cree社 EZ1000チップ

確かにn195nさんのご指摘の通り、ワイヤーパッド周りの採寸が異なります。
こりゃぁ、SemiLEDs社のSL-V-U40ACよりも遙かに紛らわしい!!!
SemiLEDs SL-V-U40ACはこちら↓

SemiLEDs社 SL-V-U40ACチップ

まあ、これでもうっかりするとCreeに見えちゃいますけど(笑)

n195nさんにはお礼にこの記事のLED素子に関する情報を提供させていただきます。
多分、SunLight社のSPL 8001じゃないかしら?

・・・と言う訳で、、、

Kessilに採用されてるLEDチップは
Cree社製ではありませんでした!
皆さんすみませんでした!

お詫びに、改めてチップの撮影とスペクトル測定をやり直しましたので載せておきます。

分解してリフレクターを外して、より接写してみました。

Kessil LEDチップ

各チップの発光色。

Kessil LEDチップの発光色

そしてスペクトル。

Kessil A150W OceanBlue スペクトル

前回はUPRtek MK350で測定したスペクトルのみでしたが、今回はASEQ LR1で測定したスペクトルも併記しておきます。ま、同じですけど(笑)

問題は、前回も書きましたが、やはり公称スペクトルとは違うと言う事です。
もしKessil自身このことに気付いてないなら、製造工場に確認させると良いです。
特に中国のLEDチップは波長や光量の管理が大変だと思いますが、負げずに頑張って欲しいと思います。

こちらのエントリーもどうぞ♪

Rebel採用IKEAのLED電球を調査

ブログ エイジ 03:00 コメント12件
この記事を含むタグの全記事リスト: LED電球 スペクトル

先日、ブログのコメントに、

イケアのLED電球LEDAREシリーズにRebel ESが使われてる!?

と言う情報を頂いたので、早速僕も購入して調べてみました。

20130223-ikea-led-lamp

このLEDAREシリーズE26型には、同じ400lm 2700K Ra91でありながら裸電球ライクなクリアタイプ8.5W一般白色タイプ7Wがあり、もちろん両方を調達しました。消費電力を犠牲にしても同じ光量に揃えてるところがニクイ♪

点灯してみると、、、

20130223-ikea-led-lamp-color

うん。色温度は同じですね。
これは、クリアタイプの発光部が特殊形状なので、光量を揃えるために1.5W上乗せした、ってところかな?

スペクトルを測ると、、、

20130223-ikea-led-lamp-spectrum

そうね、青チップの波長誤差が気にはなるけど、まあスペクトルはほぼ同一、そして光量も見事に同じです。(Y軸は単位は無いけど光強度を表してます)

と言う事は、中身は同じLED構成の可能性が高そうですね。。。
とは言え、せっかくなので一応バラしてみますか。

えええっ!?
中身違いますやん!!!

20130223-ikea-led-lamp-structure

クリアタイプは中央にLED素子を寄せた上で400lmを確保する必要があるためLuxeon Rebel ESを6ヶ採用、一方白色タイプは発光ムラを防ぐために小型SMDタイプを多素子構成、と言ったところかしら。これで上手く光量と色温度を揃えているところが、なかなかのこだわりを感じます♪

さあ、気になるクリアタイプですが、なんと2種類のRebel ESで構成されてます!

20130223-ikea-led-emitter

でも・・・あり?
なんかよく見たら、白い方の素子って・・・Rebel ESじゃないよね???
で、調べてみたら、Rebel ESではなくLuxeon Aでした♪
凄ぇ! 実物初めて見た!
家庭用LED電球に、Luxeon A + Luxeon ES のブレンドかぁ。。。
なんか凄いことになってきた♪

20130223-ikea-led-emitter-color

うむ。。。確かにLuxeon AとLuxeon Rebel ESでは微妙に発光色が違います。
そこで、LED素子のスペクトルを個別に測ってみると、、、

20130223-ikea-led-emitter-spectrum

(a)がLuxeon Aで実測2430K、(b)がLuxeon Rebel ESで実測2770Kでした。
スペクトルは結構違いますねぇ。。。
これらの素子について調べてみましたが、およそ以下のLED素子だと思われます。

  • Luxeon A ANSI 2700K LXH8-PW27 89lm@350mA CRI85
  • Luxeon Rebel ES ANSI 2700K LXW9-PW27 75lm@350mA CRI95

これらをブレンドすることで、LEDAREクリアタイプは白色タイプと同じスペックを実現していたようです。光量400lm、色温度2700K、演色性Ra91 、そしてスペクトルまで。。。

これは素晴らしいスペクトル設計ですね♪

当たり前だけど、家電業界はちゃんとしてるなぁ。。。
当たり前なのに、この感動はなんだ。。。笑
この設計者とは話が合いそうです♪

ちなみに現時点でこれらの素子の価格を調べると、RSオンラインではどちらも単価が403円。6ヶ買うと2418円。イケアストアでLEDAREA電球買った方が超安いのね。。。

あと、小型SMDタイプの方は日亜かなぁ?と思って軽く調べてみたんですが、少なくとも日亜の製品リストには見つかりませんでした。ま、こちらはあまり興味の無いLED素子なので、そっとしておきます(笑)

以上の結果となりましたが、如何ですか?
何か足りない部分があればお気軽にどうぞ♪

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VITA-LITE再び

この記事を含むタグの全記事リスト: スペクトル 蛍光灯

以前、電球型バイタライト(TRUE LITE)のスペクトルを紹介しましたが、最近、直管20WタイプのVITA-LITEを読書用に購入したので、スペクトルを測ってみました。
果たして僕が読書なんてハイカラな嗜好を持つかどうかは置いといて。。。

VITA-LITE 直管タイプとスパイラルE26タイプ

上のグルグルが以前紹介したモノ、下がメジャーなネジネジ君です。

一般の白色3波長蛍光灯と比較してみましょう。
一般の部代表にはNECライフルックHG(写真上)にお越し頂きました。

NEC蛍光灯とVITA-LITEの光色比較

光色の違いは、NEC(上)が6700K、VITA-LITE(下)が5500Kです。
見た目、NECのが明るいです。なんででしょうね?笑

さて、お待ちかね、各スペクトルです。

VITA-LITEのスペクトル

NECの方は、、、まあ、よく見る3波長です。最近ホントによく見ます(笑)

しかし、、、
VITA-LITEの直管すげぇぇぇ!!! (真ん中のスペクトル)
文句なし、完全フルスペクトルです!!!

以前、電球型だけ調べてJARO JARO騒いでごめんなさーい!汗
電球型は改善して貰うとして、直管スペクトルは最高です! 感動しました♪
こりゃ~目にも良いわぁ~最近老眼激しいから~♪汗
サンゴにも使ってみたいなぁ~。。。

但し、NECのは500円もあれば買えますが、VITA-LITEは5000円。。。汗
やっぱフルスペクトルって、手間とか専門性とか考えると、高いんですねぇ~。。。
ちなみにVITA-LITEにはT12/T10/T8はありますがT5はありませんでした。残念。

ところで、この自然なお椀型フルスペクトル・・・どこかで見覚えが。。。
あ、いま期待のプラズマやん♪

参考:プラズマライト(LEP)その魅力

プラズマ・スペクトル

フルスペクトルと普通のLEDじゃ、野菜の成長もこんなに違います。

極めつけは、先日のAdvanced Aquaristの検証記事です。

Advanced Aquarist > Coral Growth Under LED & PLASMA Lighting

Advanced Aquarist > Coral Growth Under LED & PLASMA Lighting

これはアクアでは一般的な白青構成LEDプラズマのフルスペクトルによる各サンゴの成長度の違いを調べたモノです。結果はフルスペクトルの圧勝。一般白青LEDだってそんなに悪いスペクトルでは無いし、ハナヤサイとか無茶言わなきゃそれなりにサンゴの育成には実績を持つスペクトルでありながら、ここまでの差が出るのかと、本当に感心させられます。中域の波長(緑~橙)にしても、普通の白LEDの黄色蛍光体によるそれなりの確保があるにも関わらず、ハナヤサイの生存率が50%だなんて。。。
その差は、UV域の欠如ブルーの異常な突出、そしてスペクトルバランス。。。
いやぁ~、良い勉強になりますね♪
国内のアクアメーカーさんもそろそろ本気出しちゃおうぜぇ?
やはりサンゴには、自然なフルスペクトルを当ててあげたいだぜぇ~!
僕もそろそろ同じ事言うの飽きてきたぜぇ~♪

ところで、、、
もし今後、プラズマが自由に光色(波長バランス)を変えられるようになったら、、、
フルスペ危うしかっ!?笑

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