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懲りずに書いてみたりする結果オーライな日記

ウェルカム・コペポーダ

この記事を含むタグの全記事リスト: ワラワラ

昨日も思ったのですが、なんか今日も増えてます。コペポーダ(^^;
いつもと異なる条件と言えば、久しぶりにおこなった換水くらい。
やはり水槽にとって換水はとても大切なのだろう(笑)
きっと長かった無換水によって、コペポーダの餌となるワラワラの成長に必要な微量元素が枯渇していたが、それが換水によって補われたためにワラワラが増殖スタート、コペポーダ大発生、みたいな感じかな?

以下、ニコンのデジカメCOOLPIX5200とCOOLPIX5000で撮影した、水槽のガラス面のコペポーダ。水槽全体にこんな感じで張り付いてます♪

COOLPIX5200で撮影したコペポーダ

このコペポーダはどれも0.5mm以下なので、デジカメで撮ったらこれ↑が限界です。

COOLPIX5000で撮影したコペポーダ

これ↑、顕微鏡ではありません。あくまでもデジカメ+15倍ルーペ。

動画はCOOLPIX5000+15倍ルーペによるもの。

見て欲しいのは、コペポーダもそうだけど、それよりも遙かに小さな粒々が弧を描いて走り回ってるところ。これらは多分、いつも顕微鏡で見ている鞭毛虫だと思われます。サイズは100μmも無いでしょう(汗)
一方、直線的に動いている粒々は、コペポーダのベイベーです(笑)
実は上の写真にもこれらは映ってますが、動きがないとタダのゴミにしか見えません(^^;

ちなみに、敢えて判りやすくするために、動画は4倍速で編集しています。
それにしてもデジカメで鞭毛虫って。。。(曝)
興味がある方は、デジカメとルーペで微生物を撮影するも参考にしてください。

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VM Method Vol.2:16日目の検鏡結果

この記事を含むタグの全記事リスト: VMワラワラ実験

VMワラワラ実験 Vol.2 の16日目(昨日11/5)の検鏡結果です。

日付 炭素源添加 VMワラワラ実験 Vol.2 備考
ウォッカ みりん
2009/10/21 0.1ml 0.1ml VMワラワラ実験 Vol.2 を開始。
2009/10/22 0.1ml 0.1ml ワラワラ密度、前日とほとんど変わらず。多くても2倍程度。
2009/10/23 0.1ml 0.1ml ワラワラ密度、前日とほとんど変わらず。
2009/10/24 0.1ml 0.1ml ワラワラ密度、前日とほとんど変わらず。
2009/10/25 0.1ml 0.1ml ワラワラ密度、前日とほとんど変わらず。
2009/10/26

2009/11/02
0.1ml 0.1ml * 未観察
2009/11/03 0.2ml 0.2ml 検鏡結果は10/25とまったく変わらず。
2009/11/04 0.4ml 0.4ml ワラワラ密度、前日とほとんど変わらず。
2009/11/05 0.6ml 0.6ml ワラワラ密度、少し増えた気が?。

添加液の詳細については、VM Method Vol.2:2日目の検鏡結果をご覧下さい

今日は少し動画多めに、ウォッカとみりんを分けてみました。

まずはウォッカ層から。

次にみりん層から。

みりん層の4つ目の動画では、線虫と鞭毛虫が映ってますが、鞭毛虫の方は繊毛がパタパタ見えてます。なので、繊毛虫かな?と思いつつ、しかし動き的には等脚類やカイミジンコのようにも見えます。とは言え僅か30~40μmなので判断に困ります。。。ま、実験層の中にはウミミズムシもコペポーダも入れてませんけど。
ちなみに、この子が線虫にどつかれてるとこ、笑えますね(曝)

結果としては、本日は微妙に増え始めの兆しが見られました。特に小さなピコピコが活発に走り回ってます。が、まだ増殖率は弱いので、予定通り添加量を増加すべく、希釈液をそれぞれ0.6mlとしました。明日こそはピコピコ大運動会かなぁ?

さて、たまには画像でも攻めてみます。

ワラワラ色々大きさ比較

左上がミズダニ、右上が線虫、左下がツチノコ君(扁形動物?)、右下が鞭毛虫(大きめの奴)です。
さらに限界まで拡大すると、

ワラワラ色々ズームアップ

ま、画質が悪いのでこれでも半分以上縮小してますが、ホビー顕微鏡としては上出来でしょ?

ツチノコ君はホント多いわ。デトリタス1滴に1~3匹くらいは入ってます。
但し、何の仲間なのか誰なのか、相変わらずサッパリです。

鞭毛虫は、ピコピコサイズでは確認が辛いけど、比較的大きなモノなら鞭毛みたいなヒゲもたまに確認できます。ナメクジみたいに軌跡が残る場合もあります。
上の鞭毛虫は、先日入手した瀬戸内海プランクトン図鑑で調べると、渦鞭毛藻類のヒメフタヒゲムシ(Prorocentrum minimum)にもっとも似ています。て言うか、この手の丸いのは全部コレに見えるけど(^^;
特徴としては、渦鞭毛藻類の中でも、殻を持つプロロセントラム目に属し、光合成色素を持ち、比較的汚染度の高い海水を好み、毒性はないけど赤潮の原因ともなる種とのことです。
さすが、ヒゲゴケバケツの高濃度硝酸下で培養されているだけのことはあります(汗)

皆さんも、水槽でワラワラを湧かす際には、最低限水質を良くしてから湧かせましょう。
赤潮で被害をもたらす毒性の強い渦鞭毛藻類の多くは、汚染度の高い水質を好むようですよ♪
比較的、富栄養環境下で色々と添加してる方、ご注意下さい。

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LEDテスト:素子で稼ぐ?フィルターで稼ぐ?

この記事を含むタグの全記事リスト: LED

先日から遊んでいる東芝LED電球で、ずっと抱えていたモヤモヤについて。

日亜の青LED素子(NS6B083T)を積んだは良いけど、白LED素子(NS6W083BT)が100lmの光束を放つのに対し、青LEDは16lmとかなり低め。
もしかして青LEDに換装するより、白LEDのまま青いフィルターを通した方が明るいんちゃうん? と言う本末転倒な疑問がありました(汗)
もしそうなら、手間の掛かる素子の換装なんか勧めずに、フィルター方式を勧めた方が簡単だし低コストじゃん♪

と言うことで、ちょっとしたテストをおこなってみました。

LEDの明るさがフィルター軽油でどの程度減衰するかを測る実験方法

前回の換装時に外した白LEDと、余っていた青LEDを用いて、ノーマル時の照度とフィルター透過時の照度を比較して、それぞれの減衰量を見てみようというものです。
気の利いたパーツが何にも無い中で、辛うじて電池ボックスと基盤の欠片、可変抵抗を発見。ちょいと強引ですが、DC3V、抵抗値を10Ωに調整した可変抵抗、と言うシンプルな構成で試すことにしました(テストだけなので放熱は省いてます)
ちなみに、素子の本来の仕様は3.3V/300mAが定格ですが、あいにく可変抵抗で再現できた抵抗値が約20Ωほどでしたので、理論上3V/150mAで運転することになりました(可変抵抗がどうしても10Ωに合ってくれなかった)
ま、厳密な数値を得るためのテストを目指したモノではないし、回路設計は苦手なので、ちょっと適当に進めます(苦笑)

で、以下のような結果を得ました。

フィルターによる色効果と減衰量の実験結果

5cm照度 白LED 青LED
青セロファン無し 1,600 lx 900 lx
青セロファン1枚 1,000 lx 800 lx
青セロファン2枚 700 lx 800lx

結果としては、青LEDの方は青セロファンを挟んでもあまり照度に変化は見られませんでしたが、白LEDの方はてきめんに照度が低下しました。しかも1枚や2枚ではあまり青みは得られないので、青LED並に濃い青色にしようと思ったら結構な枚数を挟まなければならず、そうなると単に照度の減衰だけではなく、素子への反射熱も問題になりそうでした。かと言って、濃いセロファンを使えば枚数は減らせても照度はもっと低下しますし、熱対策としてセロファンを素子から離せば更に照度が低下する、と言うジレンマに見舞われます。

今回は素子単体での実験でしたが、仮にこれが複数の素子の場合でも、大なり小なり同じ傾向になると思われます。
メタハラのような大光量の光源ならいざ知らず、少しでも光量を稼ぎたいLEDの場合では、やはりフィルターによる色調整ではなく、素子自体の換装が理想的と言えそうですね。

はぁ、スッキリした♪

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